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2010年02月11日

【若手必読】「チェンジメーカー」勝間和代




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ちょっと遅くなりましたが勝間和代さんの新刊。

本書は、「週刊モーニング」に連載中のマンガ『エンゼルバンク』「オフィシャル参考本」という位置づけになっています。

タイトルでもある「チェンジメーカー」に関して、本書のまえがきから。

あなたは「チェンジメーカー(Changemaker)」という言葉を聞いたことがありますか?
日本をよりよい方向に変えるため、世界をよりよい方向に変えるためには、「チェンジメーカー」といわれる変革者の存在が必要ですが、私たちひとりひとり誰もが「チェンジメーカー」になりうる資質を持っています。
大切なのは「強い思い」を粘り強く持ち続けることです。

「アンチ」とウワサの(?)某書店の某氏もお薦めの1冊です!


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【目次】

序章 「チェンジメーカー」になろう

第1章「シルバー資本主義」を打ち破ろう

第2章 「なごり政治」を改革しよう

第3章 政治家に政治を預けるな

第4章 結婚のすすめ――「35歳独身限界説」とは何か?

第5章 「労働一神教」から抜け出そう

第6章 勝間流「転職必勝法」

第7章 「終身雇用神話」にだまされるな

第8章 「ビジネスモデルの陳腐化」にどう対抗するか

第9章 「本当の経営者」を育てよう

第10章 「男女共同参画社会」が日本を幸せにする


【ポイント】

■日本の「若年層差別」「女性差別」が引き起こす問題

 このような環境では、日本の若者や女性は必然的に生活のための自衛策をとるようになります。その結果起きているのが「未婚化」であり「少子化」なのです。


■選挙で投票する際に注目すべきたった1つのこと

その政治家が選挙制度に対して、どのような意見を持っているかです。インターネット占拠の解禁や、世襲制による多選防止をマニフェストに掲げるような政治家に投票してください。


■「勝間式婚活必勝法」5ヵ条

 1.ジャンケン、ジャンケン、またジャンケン
 2.「弱い絆」で広いネットワーキングを心掛けよう
 3.自分の「結婚への考え方」を外部に発信しよう
 4.おたがいを尊重できる関係を目指そう
 5.出口、すなわち、離婚の可能性を意識しよう

 (詳細は本書を)


■「ひとり当たりの総労働時間の規制」が実現すれば労働生産性は上がる

労働時間が短くなると、それに合わせて仕事のやり方を工夫するため、労働生産性は上がります。男性が長時間労働をやめれば、その分女性が働くようになるだけでなく、男性自身の労働生産性も上がるのです。


■自分の強みを積み上げられる転職先を選ぼう

 会社選びでもっとも大事なことは、自分のコアとなるスキル、強みをきちんと定義して、それをもっとも磨ける環境を選んで、自分を成長させ続けるということなのです。


■終身雇用制度崩壊に備える、ポータブル・スキルが身につく働き方

 1.他業界の事例を勉強し、自分の業界でも利用できるアイディアを深める
 2.自分の仕事のマニュアルを作り、体系化・普遍化する
 3.取引先の社員を自社のメンバーと仮定して仕事をする

 (詳細は本書を)


■「成功は復讐する」という言葉を胸に刻もう

オンライン書店が大きくなればなるほど、リアル書店の業績は圧迫されます。新しいベンチャー企業にそのシェアを明け渡すくらいなら、自社内に競合会社を作って、自分たちのビジネスモデルを破壊したほうがよかったのです。


■株式公開後に失速するベンチャーと、成長し続けるベンチャーの違い

両者の違いは、「市場の成長に乗っただけのまぐれの会社」なのか、「変革型の経営者がいる会社」なのかです。経営者に本当に必要とされているのは、変革する力です。
 厳しい言い方をすると、戦後に大きくなった現在の大企業の多くは、長い復興の波にうまく乗っただけのまぐれの会社なのではないでしょうか。市場全体が伸びていて規制で守られているときは、誰が経営しても利益を確保できたのです。


■「自分会社」を経営しよう

あなたは今、会社の社長ではないかもしれませんが、私たちは誰もが「自分会社」という会社の社長であり、私たち自身が責任を持って行動しないと「自分会社」はつぶれてしまうのです。私の提案を自分とは無関係だと思った方は、「自分会社」を経営していくための提案なのだと考えてください。


【感想】

◆私は、本書の元ネタとなった週刊「モーニング」での連載「勝間和代の『誰でもできる日本支配計画』は、全て読んでおります。

ただ、毎週「ふむふむ」と納得したつもりで断片的に読んでいたものが、こうして1冊の本となると、「なるほど、こういうことをおっしゃりたかったのか」腑に落ちた次第。

ぶっちゃけ「既得権益」を持つシルバー世代との「世代間戦争」と言ってもいいような。

もはや「アラフィフ」のsmooth、涙目の巻www←全然笑えない


◆元々勝間さんの読者は、20代〜30代の若手ビジネスパーソンが多いわけで、そういう方々にとって、今の日本がいかに住みにくく、そして老人偏重であるか。

そしてそのことによって「どのような問題が発生しているのか」が、本書を読むとよくわかります。

もちろん、ただ現状を嘆くだけではなく、それぞれの章において、「具体的にやるべきこと」が挙げられているのが、「勝間本」の真骨頂。

読者である私たちも、ちょっとずつでもいいですから、実践するべきでしょう。


◆特に「ひとり当たりの総労働時間の規制」のクダリは、自らに規制を課しても良いわけで、私もダラダラ3時間かけてブログの記事を書いている場合ではないな、と(当たり前)。

この辺は、勝間さんの一連の「自己啓発系」の本も「少子化」の本も、「同じ線上」にあるのだな、と思いました。

そう言えば、先日読んだ小室さんのコチラの本も、「ワークライフバランス」を意識するがゆえの「残業しないための仕事術の本」だったわけで。


参考記事:【仕事術】「人生と仕事の段取り術」小室淑恵(2010年01月30日)

今まであまり意識してませんでしたが、お二人ともきっと目指すところは同じなんですね。


◆さらには、ネットでも話題になった「35歳独身限界説」「勝間式婚活必勝法」『勝間流「転職必勝法」』あたりも若手ならば見逃せないところ。

今まで勝間さんの本というと、自分の内側に向かう「自己啓発的なもの」か、外側に向かう「社会論的なもの」に、結構明確に分かれていたと思うのですが、本書はその両方を兼ね備えた「ハイブリッド型」ではないか、と。

そういう意味では、本書を読んで、私たち一人ひとりが「チェンジメーカー」になることこそが、「日本を変える」第一歩になるのだと思われ。

私は既にいい年こいてますが、本書は付箋貼りまくりでしたよ(マジで)。


特に若手ビジネスパーソンにオススメ!



【関連記事】

【仕事術】「人生と仕事の段取り術」小室淑恵(2010年01月30日)

【激論350分!】「勝間さん、努力で幸せになれますか」勝間和代 香山リカ(2010年01月09日)

【提言】「会社に人生を預けるな」勝間和代(2009年03月17日)

【オススメ】「断る力」勝間和代(2009年02月19日)

【提言】勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan(2008年09月27日)

【実践!】『勝間式「利益の方程式」』勝間和代(2008年04月03日)

「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」猪口 邦子、勝間 和代(2007年04月28日)


【編集後記】

◆週末から始まったプリキュアの新シリーズのキャラクターを、ムスメの上履きに描くヨメw

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今シリーズは二人しか出てこないので、描くのは楽なのかもw


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この記事へのコメント
               
この本はまだ読んでいませんが、同じタイトルの『チェンジメーカー 社会起業家が世の中を変える』(渡邊奈々)も良いですよ。
Posted by レバレッジ君 at 2010年02月11日 12:06
               
本の紹介と全く関係ないコメントで
申し訳ありませんが
奥様、すごく絵がお上手なんですね
Posted by さやすず at 2010年02月11日 14:08
               
>レバレッジ君

お世話になります。
同じタイトルの本があるのは、記事を書くときに初めて知りました。
社会起業家の本なんですね。
こちらもチェックしてみたいと思います。

>さやすずさん

勝間さんの本なので、コメント頂けるかもとは思いましたが、そっち来ますか(笑)。
ヨメは修士論文が終わって、最近また絵を描き始めたようです。
それで朝起きられないのも困りもの…って、この時間にレスしている私に言われたくないでしょうがw
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年02月12日 03:22
               
本書は実は読もうかどうしようか悩んでいたのですが、smoothさんの記事を読み購入を決意。
丸善丸の内本店で買って、実質無料講演会に行くことにしました。
(Amazonアタックしてなくてすいません・笑)

Posted by Taka@中小企業診断士(業務休止中) at 2010年02月13日 22:54
               
>Takaさん

私なんか、モーニングの中でコレが一番楽しみで、毎週読んでましたからねーw

アマゾンアタックはお気になさらず。
オアゾの講演会、私の分まで応援してきて下さいマセ。
参加者同士、結構濃いお付き合いがあるかもしれませぬ。
それもまた講演会の醍醐味ですから。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年02月14日 03:22