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2010年01月13日

シンプルでセンスの良い「Twitter使いこなし術」一覧




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、またもや「Twitter本」

タイトルに「使いこなし術」とあるように、単なる「入門編」ではなく(入門部分もありますが)、しっかりと「中級〜上級」レベルまでカバーしている1冊です。

ちょっと短めなんですが、アマゾンの内容紹介から。

ハマっている人は「こんなに便利で有益なツールはない」というTwitterだが、いざ始めてみると、つぶやくのは簡単でも、その次の一歩がなかなか踏み出せない。原因は「ネット上の情報」についてのリテラシーと、専用の「ツール、サービス」の使いこなしが求められるからだ。Twitterをあなただけの最高の情報源、人材源にする方法を解説。

私にはちょっとオーバースペック気味なんで、むしろちゃんとしたTwitterユーザーの方ならぴったりなのかも。

そしてタイトルはホッテントリメーカー作でございまする。


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【目次】

第1章 ツイッターは究極の情報ツール
第2章 ツイッターの仕組みをしっかり理解する(ツイッターを始めよう
プロフィール設定 ほか)
第3章 専用ソフトの利用が飛躍のカギ(専用ソフト=ツイッタークライアントを使おう
専用クライアントの種類 ほか)
第4章 ツイッターを使いこなす(ツイッターがワンストップでプッシュでオーダーメイドなわけ
同じ趣味や興味を持っている人を検索する ほか)


【ポイント】

■1.自分ならではのタイムラインを育てる

◆類書でも言われていましたが、個人的にも激しく同意

 大切なのは有名人をフォローすることではない。(中略)

膨大なツイッターユーザーの中には、どこかにあなたにとって面白いツイートをしている人たちがいる。その人たちを上手に探し出して、フォローしたりリスト化し、ツイートを情報として役立て、コンテンツとして処理する。それがこの本のテーマだ。

そう、「ツイッターが面白くない」と言ってる人は、今一度、自らのタイムラインを作っているのは自分自身であることを自覚して、フォロー&リムーブするべきなんですね…って、私が言っても全然説得力無しw

ただ、ぶっちゃけ有名な人のツイートをRT(リツイート)したって、みんながその元ツイート自体を見ている可能性が高いワケですから、誰もスゴイとは思わないのではないか、と。


■2.RTで文字を省略する時には「…」(3点リーダ)を使う

◆ツイートをRTするために、140字を超える部分を削る場合の対応策として。

筆者は削除した部分は記号の「…」(3点リーダ)で置き換えるようにしている。記号なので1文字分しか食わないし、省略したことを明示できるからだ。

削除のルールというのは決まってませんが、このやり方だと少なくとも削除していることが明らかにできると思われ。

できるだけ文章として違和感ないように削る方の場合、第三者が見て、削ったかどうかわからないこともあるので、このやり方がデフォルトになると良いのではないでしょうか。


■3.専用クライアント・みんなの意見

◆本書の執筆にあたって、著者の根岸さんはツイッターユーザー計170人にアンケートを行い、ツイッターの専用クライアントについて調査しています。

その結果がなかなか興味深いので、要点のみいくつか。

 ●「クライアントばかり&twitter.comと併用」を合わせると82%のユーザーがクライアントを利用

 ●パソコン用クライアントで最も利用が多かったのは、「TweetDeck」

 ●Win専用クライアントで1番多かったのが「Tween」

 ●Mac用で一番多かったのは「夜フクロウ」

 ●iPhone用クライアントの一番人気は「echofon」


本書では、もっと細かいデータが掲載されていますので、気になる方はそちらでご確認を。


■4.ツイッターがこれから流行る3つの理由

◆帯の裏表紙部分にも書かれているので、これは書いてもよいかな、と。

まずは「ワンストップ」

これは、ネット上のすべてのものは「URLに変換できる」わけで、そのURLはテキストで表すことができるため、「ツイッターに投稿が可能」であるということ。

画像等についても、専用クライアントを使うと、リンク先に行かなくとも画像や動画が見られるわけで、ツイッターだけチェックしていれば、すべての情報を入手可能となる、と言えます。


◆次に「プッシュ」

これはタイムラインにどんどん流れ込む情報を「テレビ感覚」で読む流すことができる、ということ。

確かに専用クライアントを用いれば、クリックしなくとも新しいツイートがどんどん来ますし、自分から読み込みに行く、という感覚とは違います。


◆最後に「オーダーメイド」

ポイントの1.でも触れましたが、有名人や人気のあるユーザーをフォローしたからといって、必ずしもツイッターが面白いとは限りません。

ちなみに本書では、類書と異なり「おすすめユーザー」というものが掲載されていないのも、その思想に沿うものかと。

以上、これら3点については、ツイッターの特徴を捉えつつも、主に「情報収集面」にフォーカスされているのが特徴かな、と思ってみたり……。


■5.RSSリーダーを使わない冴えたやり方

◆本書で提案しているのが、「ツイッターをRSSリーダー代わりに使う」というやり方。

既にRSSに相当する内容をボットを使って配信しているニュースサイトが複数ありますし、はてブのホッテントリのRSSのボットもあります。

hatebu(over50users)

今後はこのようなボットをフォローすることにより、ツイッターがRSSリーダー代わりになる可能性は高そう。


■6.オリジナルボットを作る

◆この辺は私の理解も怪しいのですが、本書では、「グーグルアラート」「ツイッターフィード」を組み合わせて、定期的にニュースを配信するボットの作り方が解説されています。

画像入りで細かく説明されている内容なので、ここでは割愛。

具体例で登場する中では、「アマゾンの各分野の売り上げランキング」あたりは挑戦してみたいかも。

また、米ヤフーの「Yahoo! Pipes」を使えば、複数のRSSを1つにまとめられるのだとか。

たとえば、アマゾンのベストセラーとiTunesの人気ランキングを1つにまとめるようなこともできるだろう。

なるほど、色々なことができるんですね!


【感想】

◆先日の「夢をかなえるツイッター」に比べて、かなり「技術色が濃い」1冊でした。

付箋を貼りながらも割愛した項目の中に、「ツイッター+ファイアフォックス+HootSuiteで作り上げる、最強リアルタイム情報ブラウザ」なんてのもあったのですが、これまた新たに導入しなくてはならないサービスが複数あるので、ここでのご紹介自体断念。

ホントはHootSuiteはトライしてみたのですが、そのまま放置中であります。

本書では各種「専用クライアント」を類書に比べて推奨しており、上記「TweetDeck」に至っては、「20ページ超」に渡って図解していますので、導入を検討されている方は必見です!


◆その「TweetDeck」含め、本書の第3章は、目次にもあるように丸々専用クライアントのお話

そこでは、クライアントでないと実現できない「マルチカラム」を用いた「複数のキーワード検索」等、デフォルトの状態では行うことのできないテクニックが連発されています。

さらに、上記の「オリジナルボット」「最強リアルタイム情報ブラウザ」といったネタも含め、本書が目指しているのは、かなりハイレベルな「ツイッターライフ」ではないか、と。


◆ちなみに個人的には、上記4.でも触れたように、類書に比べて「ツイッターでの情報収集機能面に力を入れている」、という印象を受けました。

「アウトプット」よりは「インプット」と言いますか、類書では「どういうことをつぶやこう」みたいな話が必ずあったと思うのですが、その辺はスルーです。

まるで「そんなことはググレカス」と言わんばかり(?)。

そういう意味でも、本書は中級者以上が読むべきではないか、と感じた次第です。


◆そもそもmixiと違って、相手から承認されなくともこちらからフォローして、勝手にツイートを読めるのが、ツイッターのいいところ。

極端な話、自分にとっての「ベストのタイムラインを形成する」ことと、「フォロワーを増やすこと」は全く関係がない、とも言えますし。

フォロー数とフォロワー数は数字で出ているので、フォロワーが多い人がスゴイと思いがち(実際スゴイですが)ですけど、フォロワー数が少なくとも、しっかりフォローすべき人をフォローし、挙句のはてにはボットまで作ったりして、その人にとってベストなタイムラインを作っている人もいるのかもしれません。

もっともそれが外部から見えないところも、ツイッターの奥深いところなんですがw


一歩進んだツイッターの使い方を知りたい方へ!



【関連記事】

【Twitter】「夢をかなえるツイッター」内藤みか(2010年01月11日)

【Twitter】『つながる力 ツイッターは「つながり」の何を変えるのか?』勝間和代+広瀬香美(2009年12月21日)

【スゴ本】『「ツイッター」でビジネスが変わる』ジョエル・コム(著),小林啓倫(訳)(2009年11月07日)

【Twitter】「Twitter マーケティング」を読みました!(2009年10月23日)

【鳩山総理も読んだ?】「ツイッター 140文字が世界を変える」コグレ マサト,いしたに まさき(2009年10月11日)


【編集後記】

◆昨日コンビニで買った雑誌。


アマゾンに目次がないので出版社サイトをご覧下さい。

・プロが伝授! 「効率10倍」5のコツ
・「年収1500万vs500万」630人分析!優先順位、思考タイム……大差の秘密、すべてわかった
・「時間の節約&知的増産ツール」大図鑑

辺りが、当ブログ的にオイシイところかとw


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週刊ダイヤモンドでもTwitter特集が組まれ、さらには当該号に増刷がかかるなど...
一般ビジネスパーソン向け入門書:「Twitter使いこなし術」根岸智幸【みんビズ!】at 2010年01月28日 22:22
               
 最近、ツイッターのユーザーが増えている。140字以内の文字数制限があるが、それがかえってブログなどより、発言の垣根を低くしており、どんな人でも持っていると思われるマズローの言う「承認の欲求」だとか「自己実現の欲求」といったものを満たしてくれそうな幻想を....
Twitter使いこなし術【本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館]】at 2010年09月07日 21:24
                               
この記事へのコメント
               
これは類書とは違う匂いがしますね…。
Twitterのノウハウ本はもういいかなと思っていたのに、またsmoothさんにやられてしまった感じが(笑)

ただ、smoothさんの記事から受けた直感で外したことはないので、これも仕入れて積読に追加決定です。

Posted by Taka@中小企業診断士(業務休止中) at 2010年01月13日 09:49
               
Twitterやってみようかなと思っていたので、読ませていただきました。

有効活用したいです。
Posted by 「もう少し毒舌でもよろしいんのではありませんか」的感想 at 2010年01月13日 12:38
               
smoothさん

ご無沙汰です。

お告げがあり、

Twitterやりはじめたところです。

買いですね。
Posted by ニタ at 2010年01月14日 09:07
               
>Takaさん

私自身、Twitter活用してないのに、なぜにこんなに記事にしているのか、というw

そして「直感」すごいですね。
一応、「読むべき人でない人」が間違って買わないように心がけて記事書いてるつもりですが。
本書の場合、ズブの素人の方だとキツイかも。
後、ホントならフルカラーで技術書として出してもいい内容なんで、逆にモノクロのキャプチャーが多用されているとわかりにくい可能性はあります。
まぁ新書なんでその分値段は安いんですがw

>「もう少し毒舌でもよろしいんのではありませんか」的感想さん

初めまして、コメントありがとうございます。
お名前を見たとき、ウチのブログに対する感想かと思ったんですが、そうじゃなくてブログタイトルなんですね!
私もあまりグサっと来るようなことは書けないほうなので、気に入ったものだけ紹介する、みたいなスタンスで宜しいかと。

今後ともよろしくお願いします。

>ニタさん

ご無沙汰です!
ニタさんもいよいよTwitter導入ですか!
神田さんの影響ですかね(笑)?

一応、この本買ってもいいんですが、いきなり読むにはちょっと難しいかもしれませんよ。
ニタさんなら大丈夫だと思いますがw
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年01月14日 09:12