2009年12月15日
【本田流 しりあがり的】「額に汗する幸福論」から学ぶ7つのポイント
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【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、お馴染み本田直之さんの新刊。当初、しりあがり寿さんと組むという話を聞いた時には、「ギャグ漫画の原作か?」と身構えたのですが、出来上がったのは、「本田流自己啓発」に「しりあがり的シニカル視点」が加わった異色のコラボレーションでした。
アマゾンの内容紹介から。
これからは「正しく努力する」時代です!レバレッジシリーズ100万部突破の著者・本田直之とコミック界のトップランナー・しりあがり寿が、幸せになるための「正しい努力の仕方」について、それぞれ文章と4コママンガで表現。ちゃんとした努力と、そうじゃない努力はいったいどう違うのか。異色のコンビが放つ、妙に納得し思わずぷっと笑ってしまう自己啓発書。

【目次】
"努力の質"が問われる時代--まえがき 本田直之
Part1 正しい努力、美しい汗
効率=リソースの集中+無駄の排除
常に背伸びした値段を自分につける
やりたいことなんて最初はわからない
人はアウェイで鍛えられる
生活のデザインが上手な人 ほか
Part2 僕の流儀
本の読み方
人脈は広げるにあらず
みんな意志は強くない
意思決定のコツ
井の中の蛙くん ほか
Part3 検証! ジャパニーズ・スタイル
最後は国が助けてくれる!?
世界でいちばん変化に弱い!?
危機感のない国の功罪
三単現のSに燃える日本人
KYとユニーク ほか
Part4 サラリーマンの掟
放浪型フリーターと社内注視型正社員、どちらに未来はある?
市場価値は社内価値を超えるか?
思考が固定化していくサラリーマン
相手の知りたいことを察知する力
論理的である必要性 ほか
未来は希望に満ちている--あとがきに代えて しりあがり寿
【ポイント】
■1.実力より背伸びした値段を自分につける◆日本の子どもたちは他国に比べると、自己評価が著しく低いのだとか。
ただ、こと「ビジネス」においては、実力を過小評価してもいいことはないです。
これが本田さんのオススメの「デキる人」のやり方。実力より少し背伸びをして見せておき、足りない分を必死に努力して埋める
「ちょっとくらいのムリ」が、自分を成長させるのだな、と、常に堅めに見積もってしまう私は反省しきり・・・。
■2.才能がない分工夫できる
◆本田さん曰く、自分は「最初からうまくできないタイプ」なのだとか。
ただしその分、「工夫」し、そのことによって「多くのノウハウを蓄積できた」そう。
確かに言われてみれば、今までの本田さんの著作を読んだ限り、本田さんが「初めから得意だった」というものは、見当たらなかったかも(失礼)。
なるほど、その「スキルを習得していく過程」が、「ミリオンセラーの源」なんですね。
厳密には、「状況を見定め、工夫をしていく」ことも、立派な才能だとは思いますがw
■3.そうせざるをえない状況に自らを追い込む
◆上記2.のお話とも関連するのですが、本田さんや勝間さんに共通しているのが、「意志は強くない」と自ら認めていること。
ただしその分、「やらざるを得ない仕組みを作る」ことにはこだわってらっしゃいます。
本田さん曰く
ちなみに、「会社がつぶれたらどうするかといったことを嫌でも考えなければならない100年に1度の経済危機の今」は、「力を伸ばす史上最大の好機」とのこと。意志に頼るのではなく、そうせざるを得ない状況に自らを追い込むのです。
な、なるほど!?
■4.他人をリスペクトして、いい点を真似る
◆組織の場合、チーム力を高めるのにいいのが「仮想敵を作る」こと。
ただし、個人でそれをやるとネガティブな感情を相手に持つことにもなりかねません。
「まねる力」ですね、分かりますwそれよりも、個人の場合は、ひとりでも多く、リスペクトできる人を探して、いい点を真似ることをお勧めします。
本田さんの周りの人はみな、そうやって成長しているそう。
そういえば、私も本田さんと同じJBNのメンバーである鮒谷周史さんに、セミナーでTTP(徹底的にぱくる)というのを習いましたっけw
■5.KYはユニークならば悪くない
◆多国籍企業の会議では皆が同じことを考えているわけではないので、「空気を読む」と言っても誰も意味がわからないのだそう。
確かに、変に「空気を読まない人」の方が、エッジの効いた発言をされているような。人種も国籍も価値観も違う人間同士が議論をするときには、空気もヘッタクレもない。海外では「彼の発言はユニークだ」といういい方はしても、「彼は空気が読めない人だ」というのは聞いたことがありません。
小飼 弾さんとか、堀江貴文さんとか、西村博之(ひろゆき)さんとか。
もちろん、ただの自分勝手なKYは困りものですが、これからの時代は、「空気を読むより本を読む」のがよろし(ry ←アサマシw
■6.危機対応能力だけは経験が必要
◆以前はビジネス書と言えば、著名経営者の書いた経営書や人生論がほとんどでしたが、昨今は有益な「ノウハウ本」が多数出版され、若者であっても本を読むことで年長者に追いつくことができます。
ただしそれができないのが「危機対応能力」。
今まで数々の「ノウハウ」を呈示されてきた本田さんの言葉だけに、重みがありますね。危機を乗り越える能力だけは、経験を積まないと身につきません。
勉強で知識は身についても、現場で危機に対応していく判断力、集中力、瞬発力は、経験によってしか身につかないのです。
■7.収入が増えないことを前提に生活設計を考える
◆今までは経済も右肩上がりで、収入は増えることはあっても減ることは基本的にありませんでした。
ただし近年は、年功序列や年金制度が崩壊し、さらには昨年からの景気低迷で、実質賃金自体も下がり続けています。
さらには、たとえ収入が増えたとしても、本田さん曰く、生活レベルは上げずに、その分を「貯蓄と自分への投資に回せ」、とのこと。これからは、収入が増えないことを前提に生活設計を考えるべきです。
私も「食費は削っても書籍代は削らない」よう心がけております。
・・・といいつつも、本の置き場に困って、買う本を吟味しておりますがw
【感想】
◆本書の「まえがき」のサブタイトルは『"努力の質"が問われる時代』。そして「まえがき」の冒頭の一文はこうです。
これがズバリ「内容要約し杉」なんですねw幸せになりたいなら、ちゃんと努力をしよう。
僕がこの本でいいたいのは、要するにそういうことです。
ただ本田さんの周りにも、努力しているのに、「思うように結果が出ない」ビジネスマンがたくさんいるのだとか。
そこで本田さんが本書で指導されているのが「正しく努力する方法」なわけです。彼らは、努力をして自分に負荷をかけなければ目標に到達できないということはわかっていて、それなりに努力もしているのです。ただ、悲しいかなその努力の仕方が適切でない。
◆今の若い人は違うでしょうけど、私が子供の頃は、「うさぎ跳び」がスポーツトレーニングの代表的なモノでした。
有名なこのアニメのタイトルバックででもうさぎ跳びが登場しています(開始40秒あたり)。
実際には時代関係なく「うさぎ跳びは有害」ラシイのですが、少なくともある時期まではトレーニングの定番だったわけで、今にして思えば「間違った努力」と言えるかと。
◆かく言う私も、税理士試験の理論問題の勉強で、試験を想定して短時間に大量の文章を書く関係上、親指が腱鞘炎になりかけたことがありました。
それなのに「痛いのを我慢して書いていれば、筋力が付いて痛くなくなる」と勝手に思って書き続けた結果、さらに痛みが悪化し、結局時間を測って理論を書く時には毎回テーピングをするはめになったという(もちろん本試験も)。
これなども「明らかに間違った努力」ですよね。
ビジネスでも同じような間違いをしていないとよいのですが・・・。
ハッ!このブログの長文はもしかして(ry
◆本田さんは、私たちが「間違った努力」をしたり、効果が出ないことからの「努力自体を否定」することを心配されています。
そう、「やればできる」のですが、それは厳密には「ちゃんとやれば」。効果の出ない努力を続けていると、時間やエネルギーが無駄になるだけでなく、だんだん努力することの意味がわからなくなり、やがて努力そのものを否定するようになっていきます。
そのしりあがり寿さんの挿絵(4コマ漫画)について、本田さん曰く「あなたが今、笑ったのは、ちゃんとしていない努力をしていた、昨日までの自分の姿かもしれません。」とのこと。そこで、僕が日ごろ感じている、"ちゃんとした努力"と"そうでない努力"を思いつくままに書き出したところ、それを読んだしりあがり寿さんが、僕の文章に機知と示唆に富んだ素敵な絵をつけてくれました。
そうしてできあがったのがこの本です。
つまり、もし笑ってしまったところがあったら、「そこは要注意!」
テキストは少なめですが、本田さんの過去の著作と比べても、かなりエグっていますので、心してお読み下さい。
これはもはや不況下の「サバイバルハンドブック」の趣きです!
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【編集後記】
◆RSSリーダーで購読されている方はお気づきだと思いますが、昨夜遅く、上記で貼ったニコニコ動画をブログ記事として投稿したかのような誤投稿を5連発でかましてしまいました。ニコニコ動画の方で埋め込みのタグを作成したところ、そのプレビューがすべて投稿されてしまったようです(すいません(汗))。
ライブドアの投稿画面の方でタグを作成して、何とかことなきを得ましたが、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

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あ、迷うと言ってもアマゾンかリアル書店かの選択にw
何と奇遇なw
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