2009年10月27日
【手帳】「手帳300%活用術」から選んだ7つのポイント
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、手帳活用方法のアンチョコ本。私のような手帳素人なら、まず押さえておきたい「基本のキ」が満載の1冊です。
アマゾンの内容紹介から。
雑誌の特集等で裏ワザ的な使い方を知る前に、マズ読んでおくべきだったのかもwベストセラー『手帳200%活用ブック』では7人の「手帳達人」の実践例を中心に、時間管理をはじめとするさまざまな手帳の使い方を紹介いたしました。
あれから5年。著名な方々の使い方にとどまらず、手帳メーカーとして60年にわたって蓄積してきた、楽しく役に立つ手帳術をコンパクトな判型(文庫ワイド版)に詰め込みました。
手帳を使うすべての人に役に立つ唯一のバイブルです。
今回も、付箋を貼った中から7つ選んでお送りします。

【目次】
手帳道を極める!
【特集1】自分にぴったりの手帳を選ぼう
【特集2】手帳の歴史
PART1 ジブン力アップのための基本編
1.自分の未来を形にする手帳術
2.自分の現在(いま)を充実させる手帳術
3.自分の過去を振り返る手帳術
PART2 手帳徹底活用編
第1章 自分を変える手帳術
1.発想の枠を広げる
2.目標を達成する
3.自分を成長させる
第2章 仕事を効率化する手帳術
4.自分の流儀を極める
5.タイムマネジメント力を磨く
6.セルフマネジメント力を磨く
7.情報管理力を磨く
第3章 プライベートが充実する手帳術
8.賢く貯める・風物詩を味わう
9.行動を記録して振り返る
10.自分流にカスタマイズする
【ポイント】
■1.見直しするときを決めておく◆「自分の未来を形にする手帳術」から。
夢や目標を定めて、手帳に記入しても、それだけではダメで、キチンと見直すことが重要。
そういえば、私も以前目標を決めて、PCのデスクトップに拡大文字で置いておいたのに、いつのまにか見なくなっていました。月や週ごとの目標を確認するタイミングをきちんと決めておこう。目標を見直すと同時に、不確定な予定をスケジュールに書き加えながら振り返りをすることで、目標達成への歩みが着実なものになる。
やはり定期的に見直す習慣をスケジューリングに組み込むのは大事なんですね。
■2.予定を書くときの5つの基本(抜粋)
◆タイトルは「面倒くさがり屋にもできる」というので、思わずチェックw
ここでは2つだけご紹介しておきます。
●記号や略語をうまく使う
●変更した予定も残しておく限られたスペースを活用するために、自分だけがわかる記号や略語を決めておけば、簡潔でわかりやすい手帳になる。
「変更前の予定も残す」というのは、今私が使っているGoogleカレンダー(というかデジタル全般)だとできないんですよね。予定が変わっても消しゴムや修正ペンは使わず、後から変更前の予定がわかるように棒線などで取り消すとよい。予定変更に伴うトラブルを未然に防ぐ効果がある。
この辺は考えるべきところかも。
■3.ToDoリストを使いこなす5つのコツ
◆これまたリスト形式なのですが(ホントはワザは117じゃなくて、もっとありますねw)、1点だけ。
「重要度」と「緊急度」のマトリックスは良く見かけますが、本書に登場するのは「2×2」ではなく、「3×3」。
重要度は「課題」「優先課題」「最優先課題」、緊急度は「今日中」「今週中」「来週以降」に、それぞれ3つに分けられています。
重要度は多少抽象的ですが、緊急度はキチンと日程化(数値化?)されているのが良いな、と。
なお、マトリックス表の9マスも「A1(最重要・今日中)〜C3(課題・来週以降)」にランク化して、ToDoリストに書き加えるようにしています。
このやり方はなかなか良さげ。
■4.過去の手帳を取っておく
◆使い終わった手帳を残しておくことは、色々な方が推奨されていますが、本書でも実際に役立つケースとして「転職時」をあげています。
実際、いつ誰と会ったか等は、何かのトラブルが起きた際にも役立ちますし、やはり手帳は出来るだけ長いこと取っておいた方が良いのでは。手帳を見れば、いつ、どんな仕事をしていたかが、詳しい日付で具体的にわかる。そのときの自分の目標や課題、悩みなども脳裏に浮かんでくるはずだ。そうした記録はそのまま職務経歴書にも記入できる。具体的な内容であるほど、採用側は経歴を判断しやすく、好材料となるだろう。
■5.手帳を使って「情報の化学反応」を起こす
◆こちらは「発想の枠を広げる」というテーマから。
色々な情報を何でも手帳に書き込むことによって、「情報の化学反応」が起きることを期待せよ、と。
また、同時に「ジャンル分けをしない」ことも本書では推奨しています。一見バラバラに見える情報が思わぬところでつながり、「情報の化学反応」が起きる。古い情報と新しい情報など、全く異質な複数の情報が出会うことで、新しいアイデアが生まれる可能性があるのだ。
確かに、斬新なアイデアと思われるものでも「異業種では当たり前」というのもよくある話。
また、そもそもアイデアというものが、「異なる分野の情報のぶつかったところにある」、というご本もありましたしね。
![]() |
参考記事:「メディチ・インパクト」 フランス・ヨハンソン (著)(2006年05月15日)
■6.大きな目標をブレークダウンして予定に書き込む
◆「目標を細分化する」というのも、よく聞くお話。
ポイントは以下の通り。
●大きな目標でもやるべきことを細かく洗い出す
●小さな目標にできたらそれを手帳に予定として書き込む
●決めた目標を達成できたら、手帳に印をつけて達成感を味わう
再度肝に銘じておきたいところです。
■7.「ナイ・ナイ」計画を立てる
◆私のような人間には大事なお話w
やろうと思ったことを手帳に書き込んだものの、いつまでも実行できない人は、ただでさえやるべきことが残っていて気が重いのだから、「いかに気楽に取り組めるようにするか」を計画せよ、と。
そこで『「ナイ・ナイ」計画3つの秘訣』ですよ。
タイトルだけで分かるとは思いますが、具体的なやり方等については、本書にてご確認を。気楽に取り組めるようにする秘訣は次の3つ。
1)綿密な計画は立てナイ
2)遠大な計画は書かナイ
3)「ねばならない」と思わナイ
私の場合、「日記を書かナイ」という選択肢が(ry
【感想】
◆冒頭のアマゾンの内容紹介にもあったように、本書は5年前に出た「手帳200%活用ブック」の後継本という扱いのよう。ただし、型はムックタイプ(ページ数的に多分そう)から文庫ワイド版に。
コンパクトになった分、ページ数も95ページから248ページと、かなり分厚くなりました。
◆また内容も、前作が「著名人7人の手帳の使い方」が中心だったのに対し、本書は「一般的な手帳の使い方のTIPS」が中心。
一応本書にも、「私の手帳活用法」と題したコラムに、渡邉美樹さんを初めとして、斎藤孝さん、弘兼憲史さん、和田秀樹さん、生島ヒロシさん、西村晃さん、戸田奈津子さん、花田紀凱さん、中西哲生さん、久垣啓一さん、湯川れい子さんといった著名人が11名登場するものの、各自2ページずつ与えられているのみです。
本のサイズ的にも、ある程度テキストを入れ込んだら、手帳の写真は割愛せざるをえず、やはりこのコラムはサブ的な扱いかと。
そしてメインコンテンツは本の副題にもあるように、手帳の活用術である「117のワザ」だと思われ。
この中では、斎藤孝さん、生島ヒロシさん、西村晃さん、中西哲生さんが能率手帳のユーザーなのですが、渡邉美樹さん以外は、オリジナルだったり、具体的な商品名が出てこないような手帳ばかりというのは大人の事(ry
◆さて、その「117のワザ」ですが、なまじ(?)「王道ネタ」が連発されているので、ある程度手帳を使いこなされている方なら、その8割近くはわかっていることなんだと思います。
今回も重要度で上から選んだら、おそらく「ハイハイ、アレね」と読み飛ばされそうだったので、多少ひねってみた次第。
ただ、「117のワザ」のタイトルを列挙したら、それだけでもかなり有益なリストになるので、手元に置いておくのも良いのではないでしょうか。
・・・次に出るのはまた5年後かもしれませんしw
◆なお、冒頭に「自分にぴったりの手帳を選ぼう」と題して、「計10パターン」の手帳診断が載っていました。

やってみたところ、自分に該当しそうなのは、「日曜始まり カレンダータイプ」と判明。
・・・やっぱGoogleカレンダーでいいのかもw
「手帳好き」なら一応押さえておきたい1冊です。
【関連記事】
【手帳特集】『アソシエ2009年11/03号』が想定外に充実していた件【今さらですが】(2009年10月25日)【手帳】プレジデントの手帳特集が濃厚な件(2009年10月16日)
【お知らせ】
◆ご紹介した時点で延々と在庫切れだったこのご本の在庫が、やっと復活しました。![]() | 岩瀬 大輔 ¥ 819 ![]() |
まだお求めでない方は、この機会にぜひご検討を。
参考記事:【世帯主必読?】「生命保険のカラクリ」岩瀬大輔(2009年10月18日)
【編集後記】
◆これは想定外のコンテンツが!早川書房
画像がなくて分かりにくいのですが「ハヤカワ新書juice」の最新刊なんですよね、コレ。
アメリカにも、この手の本があったとは。

この記事のカテゴリー:「文房具その他ツール」へ
この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
この記事へのトラックバックURL
●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。