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2009年10月24日

【堀江流成功本】『夢をかなえる打ち出の小槌』堀江貴文


  • 堀江 貴文
  • 定価 : ¥ 1,260
  • 発売日 : 2009/10
  • 出版社/メーカー : 青志社
  • おすすめ度 : (2 reviews)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、お馴染みホリエモンこと堀江貴文さんの最新刊。

ご本人のブログでも、昨夜紹介されてますね。

内容は、意外なことに結構ガチ自己啓発書

おそらく対象読者は、堀江さんのブログを読んでいる若者なのでしょうが、40過ぎのオサーンである私も勉強になりましたよ!


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【目次】

第1章 夢をかなえる「打ち出の小槌」とは?

 信じた者は救われる
 東大生というプレミアムパス
 お金より信用を貯めろ ほか

第2章 ゼロになることを怖がらず、挑戦しよう

 貯金して何がうれしいの?
 貯金しても負け組のまま
 持たざる者が何を恐れる? ほか

第3章 夢を邪魔する常識の殻を破れ

 他人と同じことをやっていても意味がない
 行列になんか並ぶなよ
 コツコツやって楽しいの? ほか

第4章 適度な借金でさらなるショートカットを

 なんで家を持つの?
 借金の仕方も学べ
 お金は使えばいい ほか 


【ポイント】

◆何気に付箋はかなり貼ったのですが、何気に30代以上でもでも共感できそうな部分に絞ってみましたw


■信じさせたものが救われる

◆堀江さん曰く、「信用とは周りがどう評価するかであり、絶対的な信用があるわけではない」、と。

そこで、自分に価値があることを認めさせるために必要なのが「自信」

 信用はあいまいなものだから、自信さえあれば、ごまかしやハッタリも利かせられる。言い換えれば、信用が応用が利くのだ。

さらに、信用の本当の価値について。

 信用さえあれば、そこには経済価値が生まれるのだ。おそらく、多くの人はその価値をわかりきっていない。お金をどれだけ貯めても、価値はそれ以上でもそれ以下でもない。
 信用は違う。そこに秘められているポテンシャル(潜在能力)が計り知れないことを知るべきだ。信じさせたものは救われる、ということだ。

一歩間違えば、詐欺にもなりかねませんが、とにかく相手に信用してもらうことが大事なよう。

・・・確かに私も献本お断りしていることで、得られる信用みたいなものはあるかも。


■心の中の打ち出の小槌

◆本書のタイトルにもある「打ち出の小槌」

これは、堀江さんによれば、会社における無形固定資産である営業権(人材、ブランド、ノウハウ等)のようなもの。

 これを個人に当てはめてみると、その人の持っているキャラクターやイメージ、人脈、ノウハウというのが、まさに企業でいうところの無形固定資産に相当する。

そして、物語に登場する打ち出の小槌は、好きなものを生み出してくれる一方、こちらの打ち出の小槌は「信用をどんどん創造してくれる」もの。

ただし、この無形固定資産は会社の場合と違って見えにくく、人との関係を持たないと顕在化しないと堀江さんは言います。

 たとえば、誰かに仕事を発注するとしたら、「この人ならこれぐらいの成果が出せるだろう」と判断して、その人の見えない価値に対して金額を提示し、「○○円でこの仕事をやってほしい」と依頼するわけだ。そして、生み出した成果の対価としてある金額が払われるのだが、その額は、信用を数値化したものである、そこではじめて、人の持つ無形固定資産が顕在化するのだ。

この考え方は、結構納得

例えば、私がこのブログを運営する過程で持ちえた、人脈ノウハウ等も一種の無形固定資産ですからね。

そう、今まで投下した時間手間は、費用となって消えたのではなく、無形固定資産となって積みあがっているんです、と言ってみるテストw


■営業力をつけろ

◆私たちにありがちな考えというのが、「いいモノを作ってさえいれば、人は集まってきて、モノが売れる」というもの。

実際、一昔前までは、この考え方が主流だったような。

ただし堀江さん曰く「モノを売るためには営業しなければならない」、と。

そしてそれは、仕事を通して「信用」を築くのもおなじこと。

どんなにいい仕事ができる能力を持っていたとしても、その能力を売り込むことができなければ、何も価値は生み出せない。
 だから、信用を得るためには、自分を売り込む「営業力」が不可欠なのだ。

会社員時代に、営業を経験できなかったのは、私が後悔していることの1つです。

今はブログで皆様に本をお買い上げ頂いておりますが、本当のビジネスとしての営業も・・・って、本業そっちのけですねw←お約束


■他人と同じことをやっていても意味がない

◆これまた堀江さんらしい発言。

自信につながる成功体験を得るためには、ほかの人と違うことをして成功することが一番だ。
 ほかの人と同じことをやっていたら、よくても同じ結果にしかならず、新しい工夫やアイデアがなければ、ほかとの差別化ができないから、差をつけることはできない。それでは、自信にならないとはいわないが、その自信は極めて小さい。

実際、堀江さんは「子どもの頃から」そういう意識を持っていたのだとか。

休み時間にはドッジボールをするのが当たり前だったところに、雑誌などに載っていた新しい遊びを提案して、皆を引きずり込み、皆が慣れるまで勝ちまくっていたそう。

苦戦するようになると、また新しい遊びを提案して(以下繰り返し)。

まさに子どもの頃から「アービトラージ(鞘取り)」を実践していたんですね。


■ショートカットの道はたくさんある

◆堀江さんが納得できないものの1つが、つまらないことをコツコツとやること。

 しかも、つまらないことを我慢するという美徳は、すでに本来の意味を失っていて、コツコツすること自体が完全に自己目的化している。
 いってみれば、コツコツ教だ。

実際、堀江さんが受験勉強を始めたのは高校3年生の夏から。

半年間のプロジェクトを立てて、それを実行して東大に現役で合格。

 あなたは、私のことをズルいと思うだろうか?
 粘り強く、根気強く、コツコツやってゴールにたどり着くものを、世の中は重んじる傾向がある。だが、それはもう時代には合ってはいない。
 それを全否定するわけではないが、道はそれだけではないのだ。
 コツコツを否定するだけで、無駄なことをしないですむショートカットの道がたくさんあることに気づけるはずだ。

要は、ファーストチョイスで「コツコツとやること」を選択するのではなく、まず「ショートカット」を探るのが堀江さんのスタイルかと。

従来は、「過程」を重視する風潮が根強くあったので、「コツコツ」も意味がありましたが、「結果」というか「成果物」で評価するのであれば、「ショートカット」を考えた方が良さげです。


【感想】

◆冒頭で書いたように、本書はおそらく「20代以下の若者」を対象にしているのだと思います。

具体的に言及はされていないものの、特に資産を持っていない層

そういう層に属する人が、何も踏み出さないでくすぶっていることに関して、「チャレンジしろ」と、ハッパをかける堀江さん。

小見出しを拾っても「貯金しても負け組のまま」「持たざる者が何を恐れる?」「借金が成長を生み出す」と、かなりアグレッシブです。

堀江さんとしては「お金が貯まらないと起業できない」という人に向かって、「お金で時間を買え」と言う意味で、借金を薦めているのに、何かに依存する傾向がある人は、娯楽のために借金しちゃいそうですが。


◆とにかく書かれていることは、ブログや類書で見られる「堀江節」そのもの。

いい意味で、「身も蓋もない」のが素敵です。

正論をおっしゃっているのに、追従者がなかなか現れない、というか、実践する人が現れにくい、という点で、小飼 弾さんに似ているかも。

どちらも「空気を読まない」印象があるのは、これからの時代の成功者の特徴なのかもしれません。


◆とはいえ、メインテーマの1つである「心の中の打ち出の小槌」の話は、ハゲシク同意。

この小槌、言い換えれば、現時点で持っているストックのみならず、「今後フローを生み出す要因」ということかと。

さまざまなスキルや、個人ブランディング、さらには人脈等々もあわせて、「信用」をもたらしている・・・と思って、今日もブログを頑張るワタクシw

今まで単純に「人脈」「個人ブランディング」を考えていた方は、それが何のためになのかを考える上でも、本書の主張に耳を傾けて欲しいと思います。


◆自分がライブドアブログを使っていることや、大昔に堀江さんからサインをもらっていることもあって、堀江さんの本は結構読んでいる方だと思うのですが、今までの著作の中でも、本書は役に立つ1冊だと私は感じました。

単純に、言いたい事を言いっぱなしにしているのではなく、「ではどうするか」について、自論が述べられているのもポイント。

ただ、「ではどうするか」を実践するには、「失うもの」(家族やら資格やら)がある自分には、ちょっとハードルが高かったのですがー。


失うものがある人でも、とりあえず読んでおくべき1冊!

堀江 貴文 ¥ 1,260


【関連記事】

【対談】『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』(2009年09月06日)

【堀江節】「徹底抗戦」堀江貴文(2009年03月12日)

★「ライブドアブログで稼ぐ!儲ける!」 堀江貴文 (著)(2005年09月09日)

「堀江本。」堀江貴文 (著)(2005年03月23日)

「100億稼ぐ仕事術」 堀江貴文(著)(2005年02月27日)


【編集後記】

「身も蓋もない」と言えば、昨日のお買い物もそんな感じ。

インセンティブ 自分と世界をうまく動かす
タイラー・コーエン
日経BP社
売り上げランキング: 17400

これもなかなか面白そうです。


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