2009年10月16日
【手帳】プレジデントの手帳特集が濃厚な件
注:
先ほどまで、昨年の号を掲載しておりました。
現在は修正済みですが、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
【はじめに】
◆コアな手帳ファンなら、もう来年度の手帳は購入済みだとは思いますが、今出ている雑誌「プレジデント」の手帳特集はなかなか面白いのではないかと。著名人や一般ビジネスパーソンの手帳の使い方や、新作手帳まで盛りだくさんの内容でした。
特集のタイトル自体は「ちょっと煽り入ってます」(と言ってもお馴染みのフレーズですかw)が、気にせず参ります!

【目次】
出版社サイトより引用します。特集 年収2000万の手帳術
時間が増える、未来が見える、迷いが晴れる……効果に驚くメソッド、教えます!
激務トップ直伝「仕事力10倍!」わが手帳の使い方
JTB・田川博己社長
日本マクドナルド・原田泳幸社長
住友林業・矢野 龍社長
スクウェア・エニックス・和田洋一社長
「年収1500万以上 vs 500万」860人分析!時間、メモ、タスク管理、継続……大差の秘密、すべてわかった
1500万の4割が「やらないこと」を決めている
(1)捨てる技術
1500万は目に止まった言葉は逃さない43%
(2)メモ、記録の習慣
集中できる時間帯を持つのは1500万が約2倍
(3)高生産タイム
飲み会は1軒で帰るのは1500万の約3割
(4)二次会
自分投資の時間を持つのは1500万の約4割……
(5)勉強
コラム
●できる社員が好む手帳、ダメ社員がはまる手帳
職種別・アイデア満点の「実物&活用術」大胆公開
ローソン・市原義文 → 日付ナシの「取材」メモ
(1)経営企画
みずほ銀行・廣瀬智子 →「付箋と土日欄」フル活用
(2)個人向け営業
野村証券・杉山 剛 → 破り捨てる「ToDo」帳
(3)法人営業
アサヒビール・上村和彦 →「超圧縮」書き込み術
(4)商品開発
コクヨ・北川真衣 → やり残しゼロ「週5日」完結法
(5)販売促進
セコム・木谷朋之 →「空き時間」のアポイント
(6)研究
集中&発想の達人が7つのポイントを伝授する
「グズ・大慌て・断れない病が治る」小さなルール
1週間のメリハリのつけ方は?
1日の優先順位、朝時間の使い方は?
細切れ、スキマ時間の使い方は?
断る、捨てる、やらないことを決めるには?
効率的なミーティング、成果につながる商談のためには?
長期目標、3カ月の目標の立て方は?
メモの工夫、アイデアノートは?
コラム
●朝の5分は掃除タイム……仕事上手の「日常習慣」拝見
岡田斗司夫「シンプル」、鎌田浩毅「理系」、奥野宣之「1冊に」
「金持ちノートの作り方」3大奇才に学ぶ
週間レイアウト、メモ欄、サイズ、カラー、納得の逸品が必ず見つかる!
2010年版「成功を呼ぶ」手帳の傑作ガイド
オンリーワン付箋をネットで特注……最新&お役立ちツール、ほか
コラム
●スタイリッシュ多機能ペン、ミシン目カッター……優れもの文房具
コラム
●大人気「iPhone」意外に知らないお勧めアプリ
【内容等】
■激務トップ直伝「仕事力10倍!」わが手帳の使い方◆まずは、JTB・田川博己社長は、きわめてオーソドックス。
使われている手帳も、A5サイズの「量販店で売っている」手帳だそう。現場で仕事をしていた頃から、メモを取るためのツールとしても手帳は手放せませんでした。記憶力がいいほうではないので、まずメモを取る。ですから小さい手帳はあまり好きではありません。いろいろ書き込むスペースがある大きな手帳が好みです。
◆それに対して、日本マクドナルド・原田泳幸社長は、手帳の特集なのにこんなスタイル。
一応、ブラックベリーを携帯しているものの、これもメールの送受信用だとか。そもそも私は手帳を持ち歩く習慣がないのです。スケジュールは秘書が手書きでつくったものを、朝と夕に必要なところだけコピーしてもらって確認しています。
ゆえにお話も、手帳ではなく「時間の使い方」がメインでした。
◆実はもう一人、スクウェア・エニックス・和田洋一社長も「非手帳派」で、「ぺラペラのカレンダーとA4の白い紙1枚だけを持ち歩く」のだそう。
なお、この和田社長のお話は、「アイデアに日付を入れない」「忘れてはいけないことがあったら指を3本折り、3本折ったことだけ覚えておく」等、結構独特でした。
真似されたい方は、一応ご留意を。
■「年収1500万以上 vs 500万」860人分析!
◆プレジデントお馴染み(?)のこの対比アンケート。
調査概要はこうなっています。
gooリサーチとの共同調査により、個人年収500万円台430人(うち男性94.2%)、1500万円台以上430人(うち男性95.3%)から有効回答を得た。20歳以上64歳以下が対象。調査期間は2009年9月11日から14日。
◆そして質問内容は、こんな感じ。
●ToDoリストをつくっているか?
●達成のために長期目標を細分化させ、短期のスケジュールに落とし込んでいるか?
●捨てる(やらない)ことを決めているか?
●週末に勉強やスキルアップの時間を設けているか?
目次には出ていませんが、解説はワイキューブの安田佳生さん。
丸々9ページほどのパートなので、読み応えがありました。
◆個人的には「ビジネス関連本以外に、文学、科学、歴史、哲学などの教養本を意識して読んでいるか?」という設問で、「あてはまる」と「どちらかというとあてはまる」が、1500万円台以上の方だと、51.4%もいらっしゃったのにはちょっとビックリ。
私なんか、その手の本は滅多に読みませんからねー。
ただ、それぞれの収入層の年齢分布が明らかにされていない(男女比だけ)ので、高収入層が比較的高年齢で、結果的に歴史書等を読んでいる可能性もなきにしもあらず。
■コラム できる社員が好む手帳、ダメ社員がはまる手帳
◆ここで、特定の手帳の銘柄が明らかにされてるかと思ったのですが、さすがに「この手帳はダメ社員愛用です」なんてことは、書けるハズもなく。
一応特徴的と言えるとしたら、1500万円台以上が「スーツの内ポケットに収まるサイズの手帳」を好んでいるそう。
それともう1点、同じく1500万円台以上は「同じタイプの手帳を3年以上使う人が3人に2人」いたのだとか。
ここでも「高年齢疑惑」?
◆そして何故かこのコラムに「丸善丸の内本店2009年版手帳売り上げベスト10」が。
今売り出しているヤツではなくて、昨年の今頃から売れた方ですね。
参考までに上位3つを(昨年版はアマゾンにないので、本年版です)。
1位
日本能率協会マネジメントセンター
売り上げランキング: 1356844
2位
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 2352
3位
ちなみに、2位の陰山先生の手帳は書店で見ましたが、えらくデカイですw
■職種別・アイデア満点の「実物&活用術」大胆公開
◆こちらは、冒頭の企業トップとは違い、一般ビジネスパーソンをクローズアップ。
それぞれの方の手帳の使い方が、実物写真等と一緒に公開されています。
これはもう、実物の画像を見て頂いた方が、感じはつかみやすいかも。



・・・ところで、こうした一般ビジネスパーソンの登場の仕方は、何となくアソシエっぽいと思うのは私だけ?
■2010年版「成功を呼ぶ」手帳の傑作ガイド
◆2つほど手帳とは直接関係ないネタを飛ばして、いきなり最後の「傑作ガイド」へ。
具体的な商品紹介の前に、まずは「2010年版の特徴」をいくつか。
●カバーノート型という新たなタイプが登場してきた
●持ち運びタイプのサイズの大型化これはダイアリータイプのノートと通常のノートを組み合わせて、専用カバーにはさんで使います。ノートタイプという親しみやすさもあって、話題になっていますね」(丸善・丸の内本店天野さん)
「昨今、利用者からの要望で多いいのは、書き込めるスペースがほしいということ。それを確保するために、ポケットサイズを使っていたビジネスパーソンが、ひと回り大きい文庫本サイズ(A6)に移行しています」(日本能率協会マネジメントセンター・二宮さん)
◆なお、逆に「デスクワーク主体」の人に人気のあった大判手帳のニーズは減少し、小ぶりのB6サイズに移行する動きもあるそう。
この辺、持ち運ぶ人と対照的ですね。
また、縦方向に時間軸を配した「バーティカル」の躍進も目立ち、丸善・丸の内本店では、手帳の1/5がバーティカルだそう。
というわけで、以下、特集内で紹介されている手帳をいくつかご紹介。
●レフト式
⇒開きの左頁がスケジュール欄、右頁がフリースペースのタイプ
カファ
売り上げランキング: 45538
●セパレート式
⇒見開きの両側に日付が並んだタイプ
●バーティカル式
⇒縦の時間軸で1日の予定を管理するタイプ
売り上げランキング: 7160
カファ
売り上げランキング: 33172
●カバーノート型
⇒専用のカバーの両側に、大学ノートをベースにしたダイアリーやノートを挟んで使うタイプ
売り上げランキング: 7
●システム手帳
売り上げランキング: 25860
●有名人系・個性派
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 1595
売り上げランキング: 2783
【感想】
◆最後の「手帳の傑作ガイド」は、商品の羅列に終始してしまってスイマセン。ただ、実際には各タイプごとに、3〜6種類ずつ紹介されており、ここで取り上げたもの以外にも沢山ありますので、手帳ユーザーでまだお買い上げになってない方は、本書をご覧になっても良いかと。
とはいえ、もうシーズンも終盤に入っているようで、上記のクオバディスは少なくともアマゾンでは、男性が通常用いる黒青系は売り切れ状態でした。
上記コラムの「できる社員が好む手帳」であったように、できる人は同じものを使い続けるようなので、発売後すぐに購入されているのかも。
◆また、今回は触れませんでしたが、手帳を活用するための「優れもの文房具」もコラムとしてあり、こんな変わった商品もも紹介されていました。
売り上げランキング: 8925
・・・よくわからないので、アマゾンの商品仕様から。ボールペン、シャープペン、消しゴムのすべてがペン先から出る。
「2?の消しゴム」というのは、手帳には便利かも。・行為から生まれた完結性
・1本のペンの軸を回すアクションで、「消す」と「書く」という2つの行為をシームレスにしました。
・世界最小直径2mmの消しゴムがピンポイント修正を可能にし、他にはない新しい使い心地を提供しています。
・ボールペンも含めた3つの機能を持ち合わせた3ウェイペンです。
・W13.5×H142×D9.4mm
◆そして先日たまたま覗いた、丸善オアゾの文房具売り場で、お馴染みジェットストリームの新製品も発見!
仕事耕具:なめらか書き味の「ジェットストリーム」にカラーインク9色:誠 Biz.ID
ていうか、発売日って、ホントは今日10月16日だったんですね。2006年7月から販売しているジェットストリームは、従来の油性インクを見直して低摩擦のインクを採用した、なめらかな書き味が特徴の油性ボールペン。インクの原材料だけではなく、溶剤や潤滑剤、着色剤なども大幅に変更し、インクの速乾性も向上。インク流出量を増やしたほか、色材に顔料を配合したことで線を濃く描くことも可能になったという。
カラーインクシリーズは、オレンジ/ピンク/水色/黒/赤/ブルーブラックに加え、限定色のアッシュブラウン/パープルアッシュ/アッシュグリーンの9色展開。使い切りタイプで、リフィルは用意していない。
あんだー、とっとと買って記事にすれば良かったw
限定色も良かったですが(いちいち試し書きした←ヲタクだからw)、無難に「ブルーブラック」イチオシですね。
万年筆っぽくてグッド!
なお、太さは0.5?オンリーで、完全に手帳対応となっています。
◆というわけで。
今回のプレジデントは、本来のプレジデントらしさと、少し若めの層に向けたと思われる部分が同居しており、なかなか面白かったです。
特集タイトルの「年収2000万の手帳術」というのでウンザリした方でも、手帳を活用されているなら、一読の価値アリ。
おそらく日頃買わない私のようなヲタも手を出す可能性が高いので、お求めはお早めに。
【関連記事】
【文房具】「ステーショナリーハック!」における文房具10選(2009年10月06日)【文房具】「勉強に役立つガジェット」7選(2009年09月28日)
高橋書店の手帳「リシェル3」が来ました(2006年10月22日)
【編集後記】
◆「手帳」と言えば「時間術」!←強引wということで、まだちょっと先なのですが、小宮一慶先生がこんな本を出されます。
そしてこの本の出版を記念して、セミナーも開催!
『ビジネスマンのための「時間力」養成講座』出版記念セミナー:Discover
日時は11月12日(木)19:00〜21:00。
上記の小宮先生の手帳を使われている方は(もちろんそうでなくてもw)、お見逃し無く!

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自分で読み落とした部分を拾わせていただきました。
私は年収による比較のところより、
ビジネスパーソンの所の方が、
参考になりました。
もちろん手帳は購入済みです♪
大変参考になります。ありがとうございます。
リンクが去年の特集になっています。
宜しくお願いします。
ttp://www.amazon.co.jp/PRESIDENT-%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%88-2009%E5%B9%B4-11-2%E5%8F%B7/dp/B002QGCB1C/ref=pd_cp_b_0
このプレジデント、この記事で買ってないですよね(ドキドキ)?
>shibaさん
ご指摘、本当にありがとうございます!!!
仕事中ですが、速攻修正しました!
コアタイムである昼休みに、すでにクリックされた方がいらっしゃるので、万が一買われていたら大変申し訳なかったです。
去年のは先日SCAN→廃棄しました。
今回は購入済だったので、
大丈夫です!
お仕事中にお気遣いありがとうございました。
編集後記でサラっと書いただけなのに、なぜにこんなに早くチェックされてるのか(汗)?
小宮先生の手帳も、そちらのブログでご紹介されるそうなので、楽しみにしております。
もちろん、新刊とセミナーも(笑)。
>Daisuke.Fさん
良かった〜。
とりあえず、アマゾンチェックしたところ、昨年版を買われた方はいなかったようです。
危なかった(汗)。