2009年10月11日
【鳩山総理も読んだ?】「ツイッター 140文字が世界を変える」コグレ マサト,いしたに まさき
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【本の概要】
今日ご紹介するのは、「鳩山総理もこの本を読んでTwitterを勉強している」という、いわく付きの「Twitter本」。以前ご紹介した「クチコミの技術」で、ブログの素晴らしさを説いたお二人が、今度は舞台をTwitterに移して、その魅力を語っていらっしゃいます。
すでに、著名ブロガーの方々の記事もアップされていますね。
ツイッター 140文字が世界を変える:俺と100冊の成功本
コグレ&まさきのツイッター本刊行に便乗してツイッター自分語り:たつをの ChangeLog
◆相変わらず、このブログの記事の更新情報をはき出すためだけの「地蔵bot」としてしかTwitterを活用していない私ではありますが、本書を読んで、Twitterの魅力の一端を垣間見ることができました。
既にお始めになっている方はもちろん、まだTwitter未体験の方にも、読んで頂きたい1冊です。
乗り遅れないうちに、どうぞ!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1章 日本におけるツイッターの歴史
ツイッターとの出会い
2年前に第一次ブーム…
2008年は、横ばいだった?
なぜ2009年になって再ブレークしたのか ほか
第2章 ツイッターとは何か?
ツイッターは分かりにくい?
ツイッターは誰が作ったのか?…
140文字というコンテンツの単位
「フォロー」と「フレンド」は違う ほか
第3章 ツイッターを楽しむためには?
ツイッターに決められた使い方はない
情報との距離が近いツイッター
利用頻度の高いツイッター
使い方は人それぞれ ほか
第4章 ツイッターをビジネスで活用する
ビジネスにツイッターを活用することができるのか?
ブログもそうだった
ツイッター・ユーザーは「量」より「質」
企業がツイッターを始めている事例… ほか
第5章 ツイッターの今後
ツイッターの価値の変化?
なぜツイッターはここまで成長してきたのか?
ツイッターと連携するモバイル端末
ツイッターと実況中継の相性の良さ ほか
【ポイント】
◆収録されている内容は、第1章にもあるように「日本におけるツイッターの歴史」(つい最近までカバーしています)を含め、かなり広範囲。実は目次全部が、アマゾンに掲載されていますので、そちらをご覧いただくと、概要がわかるかと。
Twitterがどういうもので、どういうことをするものか等についてここで言及していると、それだけで記事が終わってしまうので、用語や使い方等は、今回は割愛します(サーセン)。
今回も、個人的に「なるほど」と思ったところのみピックアップ。
■ツイッターの3カ条
◆Twitterで数百人レベルをフォロー(相手のつぶやきを見る)するとなると、タイムライン(表示される画面)は、膨大な数のつぶやきで埋め尽くされ、手に負えなくなると感じる方もいらっしゃるハズ。
そこで、そんな方に向けて本書で提言されているのが、「ツイッターの3カ条」です。
◆実は私も比較的最近まで、皆さん、何らかの方策でフォロー相手のつぶやきをほとんどカバーしているのだと思っていました。1)すべてを読もうとせずに適当に流す
そもそもすべてを読み切ることはできない、と割り切っておくのは重要です。情報との出会いは一期一会です。
でも絶対無理ですよね、フツウに考えて。
なるほど、割り切ればいいのか。
◆これは自分がTwitterを活用していないので、今ひとつピンとせず。2)大切なことはリツイートで再び出会う
リツイートというのは、他人のつぶやきを自分のフォロワーに対して引用し、横流し(?)することです。大事な情報は「RT」で巡り巡って目にすることが多いです。
ブログ記事で誰かのつぶやきを引用しても、それは「RT」とは違いますしね(当たり前)。
◆私の場合は、アンフォローするのではなく、Twitter自体を放置しそうなヨカン。3)読み切れないと思ったら静かにアンフォロー
先にも述べましたが、自分には合わない、読み切れないと思ったら、静かにアンフォローすると、精神衛生上もよろしいです。
■ツイッターを利用したサービス色々
◆本書では本文中と巻末に、Twitter関連のオススメのウェブサービスが紹介されています。
基本的に私はほぼ全部使ったこと無いのでここで取り上げるのもナンですが、私が実際に活用していて、Twitterを使ってない方でもオススメなのが「Twib」。
これは、Twitterで多くつぶやかれたURLを集めて並べるサービスなのですが、はてブのホッテントリに上がるような記事なら、ほとんど先にこちらに出てくる感じ。
RSSリーダーに登録しておくと、いち早く話題のネタを知ることができます。
◆もう1つは、私もいつかはやってみたいと思っている「読んだ4!」。
このサービスのスゴイところは、各人のアマゾンアソシエイトのIDが設定できること。読んだ4!(よんだよ)は、ツイッターで@yonda4に向けてつぶやくだけで、読んだ本やマンガの記録ができるサービスです。また、同じ本を読んだ他のtwitterユーザーを見つけることもできます。
まーでも、最初に入れる「@yonda4」と本のタイトルを含めて「140字」で、他の方が買いたくなるようなエントリを書くのはかなり難しいとは思いますが。
■日本語に有利なツィッター
◆この件に関しては、渡辺千賀さんのこちらの記事で最初に「なるほどー」と思っていました。
日本語のTwitterと英語のTwitterは別メディアであることについて:On Off and Beyond
本書ではそれに加えて、「日本には俳句に代表される文字制限をルールとした文化があり、それが今でも続いています」という指摘が。別に、「国民性が・・・・」とか言うつもりはなく。単に1文字にこめられる情報量が違うので、同じ140文字でも、詰め込めるアイデアの量が全く違う。なので、メディアとして似て非なるよね、という話。
確かに、俳句だけでなく、川柳や(実際には文字数は指定されていなくとも)交通安全の標語等、日本にはコンパクトにまとめる風習(?)がある、と言えそうです。
英語の場合、短時間に多くの文字数を発言できるので、逆に「時間で区切る」のだったら、日本語以上の情報を詰め込めるのでしょうが、ことTwitterの文字制限は、日本語に有利(情報量という点で)。
◆また、上記の記事で、渡辺さんは「Twitter小説」についても言及されていますが、「実際に書籍化が決定した件」は、本書にも収録済みです。
その「Twitter小説」の発端となった記念すべき作品がコチラ。
Twitter / 内藤みか(Mica Naitoh)
この文字数で、書かれている以上の内容を、相手に想像させられることができるのは、さすがですね。【Twitter小説】 Twitterであなたを何年かぶりに見かけた。こっそりとその名前をフォローした。あなたは私に気づかない。そのうち打ち明けられるかな。想いを秘めながら、懐かしい文体を追った。その数日後、あなたはつぶやいた。『今日は僕の3回目の結婚記念日です』
■14年前に予言されていたこと
◆本書で初めて知ったのですが、ポストペットで人気クリエーターとなった八谷和彦さんが、14年も前に「メガ日記」というプロジェクトで、こんなことを書かれていたそう。
メガ日記の目的
これぞまさに「Twitterそのもの」ではないか、と。ぼくがいまここにいること。きみがいまそこにいること。
知らない人の日々の生活を深く知ること。
プライベートとパブリックの間を軽く飛び越えること。
自分と他人の境界をあいまいにすること。
それぞれの人生が尊く置換不可能であることをあえて知ること。
理解不能な他人を愛すること。
不用意で軽率な行為、それを楽しむこと。
メガ日記が確認するものは、おそらくそういったものです。
確かに後半部分は、ホームページやブログよりも、Twitterらしさが出ている感じです。八谷さん、すごいです。とても、これが14年前に書かれた文章とは思えません。言うまでもありませんが、このメガ日記的なものを今の技術で、世界規模でかつ同時進行で実現したものがツイッターと言えるでしょう。
◆そして本書はこう締めくくられています。
・・・そろそろ私も本気だしますかねwそう! 14年かかって! やっとインターネットはここまで来たのです。それを今楽しまないで、いったいネットをやる意味なんてあるのでしょうか?
あなただって、たった140文字をつぶやくことはできるはず。そして、あなたの140文字が世界を変える可能性を秘めているのがツイッターなのです。
【感想】
◆本書の著者である、コグレさんとイシタニさんは、ともに、Twitterを活用し、心から惚れこんでいるのを本書から感じました。よくも悪くも「商売っけなしw」。
「ポジショントークのしようがないポジション」での執筆であること(多分)が、本書のフラットな魅力に繋がっている感じ。
◆そしてこれほどまでに「愛している」Twitterも、お二人とも最初は「何がいいのかわからなかった」というのが面白いです。
というか、実際は今やヘビーユーザーとなっている人の多くが、最初はそれほど魅力を感じていなかったように見受けられます(冒頭の聖幸さんやたつをさんも)。
つまり、ちょっと手を出して面白くなさそうでも、使い込むうちに、良さがわかってくるタイプのサービスなのかもしれません。
◆私の場合、やっていることが物凄くプリミティブで、このブログも中学校時代の学級新聞と同じノリなので、実は対象となる本さえあれば、それ以上の情報がなくても基本的には大丈夫です。
つまり、こと、このブログで新刊書の記事を書くだけなら、何十人、何百人とフォローしてTwitterをやる必要は全くありません。
ただ、コレも何かの偶然(?)なのかもしれませんが、昨日、家族で豊洲のららぽーとに出かけたら、たまたま秘書の方(?)を引き連れたユニクロの柳井会長が目の前を通り過ぎたんですよ。
多分、大型店舗である豊洲店を視察に来ていたと思われ。
思わず聖幸さんに「豊洲ららぽートなう。ユニクロの柳井会長とすれちがいますた」とメールしたんですが、10時間以上経ってからメールが帰ってきました。
_| ̄|○ Twitterさえやっていれば。
◆それと本書では、「Twitterはイベント等の中継にも向いている」という話があり、それを踏まえて、私も「DVD教材」のTwitterでの「一人語り」を考えてみました。
ブログの記事用に、DVD教材を観ながら見どころや、感想をリアルタイムでつぶやくんです。
わかりやすいように、「午前0時スタート」とかでやれば、何分あたりで盛り上がるかが一目瞭然。
それに140文字くらいの方が、ネタバレもしにくいですし、それをそのまま記事にしちゃえば、今までだったら、「観る+書く」で4〜5時間かかっていたのが、「観る時間+α」で終わるかな、と。
途中でトイレに行きたくなったら、DVD止めないで「トイレなう」とやるとかw
・・・ホントにやるかはわかりませんけど。
◆まー、色々書いてきましたが、結局私の場合、外野でざわざわ言ってるだけの人間です。
梅田さんも「対象となっている本を読まずに批判すな!」と言ってます(しかもTwitterでw)し、この記事もかるーく読み流してくださって結構ですから。
私が本当に読者の皆さんに「激オススメ!」と言える「Twitter本の記事」を書くには、Twitterの経験がなさすぎます。
もっとも経営の経験もないのに経営本とか紹介してますから、気にしないでいいのか?w
今、Twitterの本を読むのなら、これがベストかと。
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【編集後記】
◆上記でちらっと触れたように、柳井会長と会ってしまった私。これは「『ユニクロに行け!』という神のお告げに違いない」と、さっそく突撃。
「ジル・サンダーデザイン」のこのジャケットを買ってしまいました(買ったのはネイビーです)。
ユニクロの普通の商品より、やはりちょっとデザインが凝ってるな、と。
ご声援ありがとうございました!
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会長にジャケットにすっかりユニクロまみれですね。
ところで自分もsmoothさんとほぼ同じ状態で止まっています。
特につぶやくこともなく、
つぶやかれることもなくです☆
私のようにそれほどお店に行かない人間が、柳井さんに会ってしまってスイマセン(汗)。
そういえば、四半世紀前くらいに、ロンドンのポール・スミスの本店で、何か取材があったらしくて、ポール・スミス本人とも会ったことがありました。
まさに「すれ違い人生」w
そしてTwitterは開店休業&botお任せ状態っすー。