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2009年09月30日

【読書】「仕事ができる人の読書術」から選んだ7つのポイント




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、これまた定番ネタの「読書本」

本書は今まで出た様々な読書本のエッセンスを集めた、『「読書本」のガイドブック』といった味わいです。

当ブログでもご紹介した読書本や、知らなかった読書本も含め「いいとこ取り」なのがありがたいな、と。

かぶりネタも含めたら、かなり付箋を貼ったのですが、今回はこの中から7つ選んでみました。


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【目次】

1.仕事ができる人の読書習慣術

 何でも読むべきか、選び抜いて読むべきか
 多忙な中で、読書の時間を上手につくるには
 本は1冊でなく、つねに何冊か携行する ほか

2.インプットの習慣術

 「仕事に必要な本」と「味わう本」を読み分ける
 必要な情報を得る最速・最良の方法とは
 「制限時間」を設けて読むと、じつは理解が早まる ほか

3.アウトプットの習慣術

 読書は"使える知識"にしてこそ意味がある
 「読書記録」をつける数々のメリットとは
 読書ノートはいつ書くのがベストか ほか

4.ラクに頭に入る賢い読書術

 ツマラナイ本は途中でやめていいか
 通読がつらくなったら、いったん"寝かせる"
 難解そうな本には手をだすな ほか

5."人"を成長させる読書術
 
 「年代別」本の選び方・読み方のヒント
 仕事や人生の「師」を本から見つける
 「伝記」は"壁の突破法"を教えてくれる ほか

6.本選びの頭のいい方法

 本はなぜ「買って読むべき」なのか
 本への出費を惜しむと、将来必ず後悔する
 本探しは、書店、ネット、出版社…を使い分けよ ほか


【ポイント】

■1.椅子の性能が読書の質を大きく左右する

◆ファイリング・コンサルタントの野口靖夫さんによる「読書のための理想の椅子」について。

 1.椅子の座面の固さ……3人に5時間座らせたテストによると、固い板の上に薄い座布団1枚程度の柔らかさがベストであった。固い板だけでは、痛さが集中するのでよくない。ふかふかのクッションは、痛さが太もものほうに広がっていくのがよくないという。

 2.座面の高さ……身長の4分の1くらいがベスト。人によって異なるわけだから、高さの調整ができる必要がある。座面は、わずかだが3度ほど前傾していたほうがよい。ひざを直角に曲げて、足(靴底)が床につく程度が座面測定のときの条件だ。(後略)

私は、本は立って読んだ方が集中できますし、座って読むなら自宅以外なので、実践するのは難しそうです。

ただ、ご自宅で座って読まれる方は、一応ご参考まで。

10年1000冊の読書法―知的体力を増進するノウハウ
野口 靖夫
日本実業出版社
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■2.本を読みながらメモも取る

◆斎藤孝さんの「3色ボールペン」による読書法は広く知られたところです。

藤井孝一さんも3色ボールペンを使われているのですが、線や記号だけでなく、「メモ」も付しているのが特徴。

 氏は色分けしたボールペンで線を引くだけでなく、読みながら気がついたことや反論したいこと、賛同したこと、頭に浮かんだ着想などを、その上部にさらさらっとメモする。
 ポイントは、読書の流れを妨げないように、ひらめいたらすぐにさらっと記すことと、すべてを本の中、とくに文章のそばに書き込んでおくことだという。こうすれば、あとで見直したときに、文章と一緒に目に入ってくるからだ。

このやり方のいいところは、本のその部分を開くと同時に、「ネタ」が用意されること。

私は本に線が引けない人間なのですが、メモはとりたいことがたまにあるので、常時この大きめのポストイットを携帯しております(実際にはキューブではなく、薄いタイプです)。



なお、本書に引用元は明記されてませんでしたが、この本にありますね。


参考記事:【Amazonキャンペーン有】「投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術」藤井孝一(2008年10月27日)


■3.3色フセンの読書術

◆ハックシリーズでもお馴染みの原尻淳一さんは、「3色のフセン」を活用。

 「赤のフセン」は著者が強調したい箇所で、教訓として位置づけられるもの。
 「青のフセン」は自分の課題に対応している箇所。自分のビジネスにも使えそうな部分。
 「黄のフセン」は文章表現として参考になる箇所。表現する上で取り入れたい文章。
 彼はフセンを「杭」に見立てて、気になる箇所にフセンを貼ることを「杭打ち」とユニークな呼び方で表現している。

このやり方ですと、本を開かないでも、どういうポイントが多いかがすぐにわかって良さそうですね。

本書ではこのやり方が収録されている作品について、「彼のシリーズの中の1冊」としてしか紹介していないのですが、多分コレでしょう(違ったらゴメンナサイ)。


参考記事:【読書ハック】「READING HACKS!」原尻淳一(2008年10月12日)


■4.「ドッグイヤー」のオススメ法

「ドッグイヤー」とは、ご存知のように本のページの角を折ること。

文芸評論家の福田和也さんも読書の際にはメモをとるためにドッグイヤーをされるそう。

ただしまずは、メモをとろう、引用しようと思ったページの上部を折るだけで、メモはとりません。

その後、折ったページだけ読み返します。

 すると、なんで折ったのかわからないところ、折ったときは大事だと思ったが、読み直してみたらたいしたことないところも出てくるが、これは放っておく。
 もう1度読んで大事だと思ったところだけ、今度はページの下を折っていく。そして下を折ったところを書き写し、コメントをメモしていくのだという。

私も1回目と2回目で付箋を貼る場所を変えているので、このやり方は納得。

福田さんのどの本からか明記されてなかったのですが、多分コチラだと思われ。



■5.「ものぐさ式読書ノート」

◆文芸評論家の鷲田小彌太さんは、著書「シニアの読書生活」の中で、このような簡単な読書記録を推奨されているそう。

1.本に線を引く。あるいはフセンや折り目をつける。簡単な印をつける。最終ページに読了の年月日を記す。
2.カードに簡単なメモをし、本にはさむ。メモはキーワードとページ数が基本。
3.読後感を、表や裏の空白部分に記す。短ければ短いほどいい。
4.読書日記を書く。著者、書名、出版年月日、出版社などで、データ中心でいく。

私のような長文ブログはかなり時間を食いますので、このくらいの読書ノートの方が費用対効果は高いと思います。

ただ、こうしたアナログなやり方もいいですけど、今でしたらメディアマーカーでまとめるのも手かもしれませんね。



■6.一部分だけを読むのが前提の「ゴダール式読書術」

◆中谷彰宏さんが「大人のスピード読書法」の中で紹介しているのが、フランスの映画監督ジャン・リュック・ゴダールの独自の映画の見方・本の読み方。

ゴダールは、映画館に開始途中から入って10分見て、また次の映画館に入っていくのだそう。

彼は「私がやろうとしていることは、映画全部につき合ってストーリーを追うことではなく、この映画はここが面白いという手法に出会うことが映画館に入る目的である」と述べているとい。

本の読み方も同じで、ゴダールはつまみ読みをしてたくさん読むというやり方をしていたのだとか。

一部分を読むことを前提とした本の読み方があってもいい。部分を読むことを前提に、面白かったら最後まで読んでいいという読み方もあるのだ。

デフォルトが「部分読み」で、もし良かったら「最後まで」という考え方は「目からウロコ」でした。

ただ、私の場合は最近アマゾンをあまり使わず、「購入の時点」でふるいにかけちゃってますがw



■7.分厚い専門書の攻略法

◆これは、著者さんの名前が特に出てこないので、藤野さんご自身のやり方だと思います。

曰く『分厚い専門書は、「序論」と「結論」だけ読めばいい』、と。

 まず、序論を読んで、本の趣旨や目的をつかむ。
 次に、途中を飛ばして結論を読み、著者の主張をつかんでしまう。学術書や専門書の場合、最も重要な部分は、たいてい後半の3分の1くらいのところ、つまり、結論部分に書かれているからだ。

というのも、学術書の結論までの3分の2は、最後の結論を導き出すための準備段階だからだそう。

 結論を読んでいて、わからないおとにぶつかったら、そのつど前の3分の2の部分に戻って確認し、わからないことが説明してある箇所を探してそこだけ読めばいい。

私は学術書を読むことはまずないのですが、大学院の課題でヒーヒー言ってるヨメに教えてあげねばw


【感想】

◆本書は「ガイドブック」ではなく、最後にご紹介したように藤野さんのやり方もいくつも収録されています。

ただ、やはり登場する「読書本の多さ」に圧倒されました。

特に、比較的昔に出た本や、ビジネス書の著者さん以外の本については、ノーマークな作品も多かったです。

古い本ですと、アマゾンで安値放出中だったりしますので、本書で確認して、そういう作品を漁るのも良いかもしれません。


◆また、最近の読書本の多くが影響を受けていると思われるこの本は、本書でも何度も登場しているのですが、逆にその後の本にネタかぶられまくっているため、今回はあえて割愛(本田さんサーセンw)。

本田 直之 ¥ 1,523

参考記事:「レバレッジ・リーディング」本田直之(2006年12月06日)

同様に(?)、中島孝志さんも何度も登場されているのですが、具体的にどの本からの引用なのか明記されていないと「読書本出し杉」なため、ご紹介できず。

さすが「年間3000冊読む」人は違います罠。


◆こういう本を読まれる方なら、きっとご自身なりの「読書スタイル」をお持ちだと思います。

私も何度「本は汚して読め」と言われても、生理的にできない方ですし、提案されている読書法をそのまま真似するわけではありません。

ただ、他の人に読書の話をする際、自分ではやりもしないのに「こういうやり方もあるんだよ」「これって結構オススメ」とか言ってたりしますし、「知識として持っておく」のは宜しいのではないか、と。

もちろん、使えるネタはネタとして、自分の読書スタイルをさらに「進化」させるワケですが。


◆本書の中では、中谷さんの本にあった「ゴダール読み」が、ツボでした。

デフォルトが「一部分だけ読む」と決めてしまえば、「本を全部読まない」ことに対する心理的な壁はかなり低くなりそう。

私の場合は上記で触れたように、基本的にリアル書店でのフィルタリングを厳しくすることで、ハズレ本は減らしていますが、ハズレでなくとも、「この本のキモはここ!」という部分だけ抜き出してブログ記事を書くことも可能かと。

1箇所だけのために本を買うのが勿体無い、と思われる方は、まずは図書館の本でやるのも良いでしょう。


◆なお、本書で「本選びのさいに活用したい情報源」として薦められていたのが、フリーペーパーの「これから出る本」

これは毎月2回発行されていて、33部門の分類ごとに、近く発行される本の情報が掲載されているものです。

広告が出せないような中小の出版社の本も掲載されているそうなので、本好きの方なら要チェックですね・・・って、私も知りませんでしたよ。


本書も読書好きなら見逃せない1冊です!



【関連記事】

◆ここでは、上記で紹介した記事以外の読書ネタのエントリを挙げてみます。

【読書】読書特集の「THE21」は結構オススメ!(2009年09月10日)

すぐに使える「ロジカルシンキング・リーディング」テクニック5選(2009年09月04日)

【読書力】『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』小宮一慶(2008年09月19日)

【本ネタ】当ブログの人気「読書本」はコレだ!(2008年08月31日)

【読書】本200%活用ブック(2007年10月02日)


【編集後記】

◆土井英司さんがメルマガで紹介して、予約段階であるにもかかわらずアマゾンランキング急上昇しているのが、本田直之さん監修のこの本。

フォーカル・ポイント
ブライアン・トレーシー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 102

意外なことに、本田さんがディスカヴァーさんでやるのはこれが初めてだったり(?)。


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