2009年09月21日
【ハイパーノマド】今さらですが「サバイバル時代の海外旅行術 」が面白かった件
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「ハイパーメディア・クリエイター」というより、今や沢尻エリカさんの旦那さんとして知られる、高城 剛さんの新作(って言っても、すでに1ヶ月近く経ってしまったのですが)。「本領発揮」というか、さすがに旅なれた方だけあって、目からウロコの旅行論を展開して下さっています。
内藤忍さんも絶賛されていたので、お読みになられた方も多いのではないかと。
遅ればせながら、私も参戦いたします!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
序章 海外旅行後進国としての日本
第1章 海外と日本の旅行ガイド事情
第2章 21世紀のニュー・トラベルスタイル
第3章 CIAのサイトから情報収集は始まる
第4章 旅のナビゲーターとしての携帯電話
第5章 旅の達人の七つ道具とパッキング術
【ポイント】
■旅行ガイドは外国のものを◆本書では、「いかに日本の旅行ガイドがダメか」についてたくさんのポイントを挙げています。
いちいち列挙するのもアレなので、個人的に一番大きな問題と思われるものを。
それに対して、世界で一番売れている旅行ガイドがこのシリーズ。そして、日本の旅行ガイドには、広告が入っています。一方、他国の主要なガイドには広告はまったく入っていません。そのため、日本のガイドブックには、読者にとってどんなに有益でも、広告主に害となる情報は必然的に載せられることはありません。
Chris Rowthorn ¥ 2,963 |
これは日本版ですが、外国から来た人は、こういうところを見たがっている、ということを理解するのに良さげ。
私の場合、事務所が築地のそばにあるので、外国の観光客を見かけない日はないですし。
また、外国人に日本の文化を説明するのにも便利かも。
■旅先での10のやりたいことを決める
◆旅先でショッピング三昧するよりは、「そこでやりたいことを10決める」のを高城さんは推奨。
本書では、「マイ・ガイドブック」として、高城さんが作った「ドミニカ国」(「ドミニカ共和国」にあらず)のガイドブックが巻末に掲載されています。たとえばロンドンに行くのであれば、「ロンドンに行ってケイト・モスに会う」というくらいの妄想でもいいから、具体的な目的はあったほうがずっといいと思います。(中略)
僕は、「ケイト・モスに会う」的な"やりたいこと"を、旅の前に必ず10個書き出すようにしています。自分で、"やりたいことトップテン"をつくるのです。もし2人以上で行くなら、お互いのトップテンを持ち寄って擦り合わせる。そして、絞り込んだ"10のやりたいこと"を徹底的に調べる。これだけで、実際の旅行がまったく違うものになってきます。
私も全然知らなかったのですが、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのメイン・ロケーションが、このドミニカ国なのだそう。
うーん、理屈は分かるのですが、ちょっと残念。あの海も、あのジャングルも、あのオウムも、ドミニカ国に存在するのです。日本の雑誌もそのような特集を組むことはありません。なぜなら、読者は楽しんで読んでも、そんな特集を広告主が喜ばないからです。「カラダもココロもキレイになるハワイ」のような特集を組めば、航空会社、旅行代理店、さらには化粧品メーカーまでもが広告を出し、ホテルがタイアップしてくれます。時には、ハワイの観光局までもが協力費を払ってくれることもあります。近年のドバイやマカオの雑誌特集のほとんどが政府観光局の肝いりで制作されました。
一方、ドミニカ国の観光局は、そんな協力費を持つほど豊かな国ではありません。日本からは直行便もない。そんな国の特集を組むことは、広告主にとっても魅力的ではない。
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント ¥ 3,990 |
◆なお本書の巻末には、それを払拭するかのように、高城さんのカリブ国の自作ガイド、「"カリブの植物園"ドミニカ国へ!」が収録されています。
そこにはちゃんと『ドミニカに行って「やりたいことTop10」』が!
1.カリブの天然植物園なるほど、これが高城流の旅の醍醐味なのかも。
2.パイレーツ・オブ・カリビアンのロケ地
3.世界自然遺産モーン・トロワ・ビトン国立公園
4.ホエール・ウォッチング(後略)
■iPhoneはSIMフリー版を買う
◆実は書店でここを立ち読みして、「ヤバス!この本買わねば!」とリアルアタックをしたワタクシ。
「今からiPhone買うならコレでしょう!」と思ったからなんですが、よくよく考えたら、海外行く予定などなく。
(´・ω・`)ショボーン
それ以前に、法的にどうなのか、とかよくわかってないので、詳細は本書に譲りますが、近場だと「香港」あたりが良さげ。
渡航する予定のある方は、ご参考まで。SIMは、パケット定額のプリペイドカードを行った先々の国で買うのがいいでしょう。今僕が住んでいるスペインだと、プリペイドのパケット定額で1日1ユーロ。新興キャリアのyoigoが一番安い価格で、パケット定額のSIMを提供しています。このようにすれば、世界中のほとんどの国でiPhoneをフル機能で使え、特に旅先では地図検索やGPS機能が使えて便利なことこの上ありません。なにしろ、次の目的地までどのような経路で行って、徒歩何分かかるか、すべて教えてくれるのです。
■「ハイパーノマド」高城さんの持ち物チェック
◆第5章では、高城さんの旅のお供たる様々なグッズが紹介されており、これが半端ないわけでして。
●デュベティカのダウンジャケット
・・・いいかげん毎年繰り返されるモンクレール狂騒曲に終止符が打たれるか?日本でここ何年も流行しているのは、モンクレールのダウンです。ただ、登山用のヘヴィデューティ仕様を街で着るのはカッコいいとされていても、僕の旅行にはあまり向きません。僕はイタリアメーカーのデュベティカを愛用しており、これはタウンユースだけを目的として作られているので、登山などに行かない限り、機能的に問題はありません。また、デュベティカのダウンは、種類も豊富で値段もモンクレールに比べてはるかに安く、より圧縮性に優れています。ここ数年で様々なダウンを圧縮してみましたが、デュベティカはダントツです。
●コナカの「シャワークリーンスーツ」
実際にこんなレビューもあります。スーツはダウンと違って、圧縮するとしわがとても気になります。そこで僕が愛用しているのは、コナカの「シャワークリーンスーツ」です。圧縮したスーツを旅先で開封してシャワーできれいにでき、アイロンをかけなくてもいい、という便利さ。僕はこのシャワークリーンスーツで、実際に諸外国の大臣と会った経験があり、大変重宝しています。
やじうまミニレビュー コナカ「シャワークリーンスーツ」:家電WATCH
今まで旅行に持っていくというと、シワになりにくい素材を使ったスーツが多かったのですが、もうシワができるのを前提として、現地で洗っちゃうというのがスゴイな、と。
●バイオレッタソーラーギア
もっとハイパワーなものが欲しければ、ミリタリー用のものもネットで買えるそうですwこれの良いところは、USB出力が可能な点で、iPhoneなどの携帯電話、デジカメなどのチャージが簡単にできます。
|
●メディキュットで疲労防止
色々なタイプがある(メンズもある)らしいのですが、とりあえずこちらを。僕はこれをもう10年近く愛用しています。飛行機内で着用することもあるし、旅先で歩いているときにずっと履いていると本当に疲れません。ホテルに戻ってから数時間履いても効果があります。
|
◆何というか、さすが旅慣れているといいますかw
他にも色々ありましたので、ガジェット好きは、要チェックで。
【感想】
◆この記事によると、TABLOGの田端さんは、15年来の「高城フリーク」とのことですが、夜遊び好きだった私も、高城さんの深夜番組にハマっておりました。そう言えば、このDVDを知ったのも確か高城さんの番組だったハズ。
このDVDには色々な意味で(特にモテ的な意味でw)助けられましたね(遠い目)。
◆その後、カルチャーの世界から足を洗った私は、当ブログを運営しているうちに、こちらの本に出会います。
高城 剛 ¥ 693 |
参考記事:「ヤバいぜっ!デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ」高城 剛(著)(2006年06月20日)
結構あちこちで「この本ヤバス」といった声が聞かれた記憶が。
ちなみにコチラは、当ブログの2006年売上4位になっております。
◆今般、本書を読んで感じたのは、高城さんは本質的な部分では、全然変わってないなー、ということ(もちろんいい意味で)。
その時その時でデジタルギアを身軽に乗り換えたり、住む場所を転々とされたり、世界中を旅したり、と、私たちの持つ「高城 剛」像とブレがありません。
本書のあとがきにはこうあります。
多分、奥さんはそんな高城さんに惚れたのだと思いますけどw実際の僕は正真正銘の根なし草で、放浪癖があり、日本に出入国する場合はマイレージなどの無料航空券ばかりで、いまも年に数日は野宿するし、空港で泊まることも多いという人間です。そんな日々の僕に過去数年ついて来てくれた女性をめとり、今も変わらず同じ鞄を持って、同じようにパッキングし、あちこちへ旅を続けています。
結婚してクラブに行かなくなり、子供ができてCDも買わなくなった私としては、そんな高城さんに相変わらず憧れているわけで。
◆とはいえ、そんな子持ちの私が「絶対取り入れたい!」、と思ったのは、上記でご紹介した旅行先に関する「自分ガイド」。
これ、子供と旅行行くときに子供と一緒につくったら、さぞかし充実した旅行になるでしょうし、また、子供たちにとっても本当の意味での「勉強」になりそう。
お仕着せの旅行ガイド片手の、ショッピングと観光地見学だけこなして帰ってくる旅行から脱却したいと、強く思ったワタクシ。
いつか来るであろう旅立ちの日のために、読んでおきたい1冊!
高城剛 ¥ 756 |
【関連記事】
【必見?】はあちゅうの世界旅行記が半端ない件(2009年08月26日)「ヤバいぜっ!デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ」高城 剛(著)(2006年06月20日)
【編集後記】
◆高城さんらしさが良く出ている動画がYouTubeにアップされていたのでご紹介。冒頭にリアル旅人は出ているは、Google本で初めて知った「バーニングマン」の様子はあるわで盛りだくさんです。
なお、今回の本で知ったのですが、荷物を「高級そうな紙袋」(ブランド物?)に入れると、手荷物の数にカウントされないそう。
他にも「パッキングの技」が堪能できますので、旅行に行かれる予定のある方は、要チェックですね。
ご声援ありがとうございました!
この記事のカテゴリー:「レジャー」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
初めまして。
smoothさんが書かれた
この記事を読んで
興味がわき
本を買って読みました。
とても面白かったので
自分のブログに感想を書きました。
これからも
良い本をブログで
たくさん紹介して下さい!
初めまして、コメントありがとうございます。
記事を参考にして頂き感謝です。
また、そちらのブログも拝見しましたが、ステキなマインドマップですね!
こちらのブログタイトルが恥ずかしくなるくらい・・・。
今、高城さん叩かれていますが、この本は文句なしに「面白い」と思いました。
これからもブログ頑張ってくださいね!
今後ともよろしくお願いします。