2009年09月16日
【ブロガー必見!】「視覚マーケティング実践講座」はお役立ち!
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【本の概要】
◆今日ご紹介する本は、ブロガー&サイト運営者なら見逃せない1冊。著者は、かつて「視覚マーケティングのススメ」で、デザインの重要性を説いてらしたウジトモコさん。
そのウジさんが、「ネタフル」のコグレマサトさんと組まれて、ブログデザインの勉強会を開催し、その過程がそのまま書籍化されたものが本書です。
参加されたブロガーの方々による、実際にブログをリニューアルされるまでの「汗と涙の記録」は、とてもリアルでした!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
「ブログデザイン勉強会」参加ブロガー
● コグレマサト(ネタフル)
● いしたにまさき(みたいもん!)
● いちる(小鳥ピヨピヨ)
● ヤガー(Creazy!)
● 小林祐一郎(Heartlogic)
● cazuki(mbdb)
● Akky 秋元(アジアジン)
● wackey(ムジログ)
● sotacafe(日刊そうた 旧ブログ名:読むこと、書くこと、生きること。-saiz-)
● クロキコウイチ(オレンジ!)
● ミヤモヤ(旅と本とGuinnessと…)
● yteppei(マーケる?)
■目次
リニューアルのポイント
ネタフル
小鳥ピヨピヨ
Creazy!(クリエイジー!)
Heartlogic(ハートロジック)
みたいもん!
mbdb(モバデビ)
アジアジン
はじめに
Prologue:本気でデザインリニューアル、します?
人気ブログ「ネタフル」への献本から起こった化学反応
本気でリニューアルしたい方、来てください
Chapter 1:デザインリニューアルの第一歩は自己分析から
デザインをマーケティングのツールにするとは?
「ブランド」を意識してブログのデザインを考えよう
人気ブログのブランドとデザインを見てみよう ほか
Chapter 2:自分を印象づけるためのデザイン戦略を立てる
デザインの持つ効果を使ってゴールを目指そう
方向性を絞り込んで、印象づけたい自分を明確にしていこう
デザインで意識するべき「クラス」、「タイプ」とは? ほか
Chapter 3:作って叩いて ラフデザインをブラッシュアップ
デザインの方向性を決めるために、ラフデザインを作ろう
「ラフデザインは最低でも3案!」の狙いは?
ブログデザイン勉強会 第3回 ほか
Chapter 4:ゴールを目指してデザインを仕上げていこう
ゴールに向けてデザインを完成させていこう
デザインで考えたい「視点誘導」と「シナリオ」とは?
「グリッド」と「スペース」を意識したレイアウトでクラスを上げよう ほか
【ポイント】
■印象は「黄門様」に集まっていく◆まずはウジさんの提唱される「視覚マーケティング」の基本的な仕組みから。
本書で例に挙げられているのが、ご存知「水戸黄門」。
そして私たちは印籠という「シンボル」を見ただけで、「水戸黄門」を思い出すことができるわけです。「水戸黄門」の印象は、黄門様を中心に作られます。このとき、仮に黄門様が一人で歩いていたら、「ただのおじいさん」としか思ってもらえないかもしれません。しかし「助さん」と「格さん」が両脇に控えていれば、まず間違えられることはありません。さらに「控えおろう」などの決めゼリフや、弥七、お銀といったキャラクターが揃えばもう完璧です。
ウチのブログの場合、デザイン的な工夫は特にないので、コレといって思い当たらないのですが、とにかく「黒背景」が全てではないか、と。あなたにとっての助さん格さんに相当するものをデザインによって印象づけ、その印象を裏切らない記事を積み重ねていくことで、読者にブログの印象が蓄積され、強くなっていきます。
コンテンツで言うなら、「モテ本」と「勉強本」が、まさしく助さん、格さんですがw
■ポジショニングマップを作る
◆縦横に軸を取って、ポジショニングマップを作ります。
この際考えるのは、「間違えられてはいけない対象」のキーワード。
このブログが間違えられるとしたら、それはきっとぁゃιぃサイトに違いあるまいw無限に考えられるデザインの方向性から、ゴールの方向と明らかに違う「間違えられてはいけない対象」を考え、その方向性を捨てます。次に「間違えられてはいけない対象」との差別化を考えることで、印象づけたい自分を明確にしていく、という手順を採ります。
となると、もうちょっと格式高くやるとかですかね?←絶対ムリw
■トーンアンドマナーで世界観をコントロールする
◆ウジさんの前著で初めて知った言葉が、「トーンアンドマナー」(略して「トンマナ」)。
結局デザインを考える際に、様々な部分に手を加えることが可能なのですが、それらが「統一性のある雰囲気」でないとマズい、ということ。「トーンアンドマナー」とは、デザイン全体の「雰囲気」や「世界観」を指す言葉です。これから考えるキータイプフェース(フォント)、キーカラー(配色)、キービジュアルの各要素によってデザイン全体の雰囲気が決まるのですが、これらの要素を選ぶときは、全体の雰囲気を揃えることが大切です。
私のブログの場合、配色は「黒×白×ライム」でクール(自分的にw)まとめているのに、テキストの中身が「お笑い系」なんですけど、いいんじゃろか?
■新しいブログのテーマ曲を決める
◆意表を突かれたのがコレ。
なんと、皆さんウジさんの指示の元、「デザインリニューアルしたブログのテーマ曲を決めた」のだそう。
これは新しいブログデザインのイメージをふくらます、という意味があるのですが、参加者のコグレさんのお言葉に、見逃せないフレーズが。
そう、単に自分の好きな曲を選ぶのではなく、「ブログのテーマ曲」なわけです。もともとブルーハーツは好きだったのですが、ブログを更新することでみんなに何かを伝えたい、という思いもあって、そう考えた時に素直に頭に浮かんだのがこの曲です。
ネタフルはあくまでも個人ブログの延長線上で(なので個人的な日記も多い)、だからこそ"コグレマサト"というフィルターを通したありとあらゆるものを紹介していくというスタンスをただただ続けていくことが本分なんだ、とか改めて自分の立ち位置の確認にも至りました。
「なぜその曲なのか」ということを考える時点で、必然的に、自分やブログの方向性まで意識せざるを得ないワケですね。
これは結構深いです。
<コグレさんの選んだ曲>
注:動画削除されました💦
【感想】
◆この後も、「ラフデザインを最低でも3枚書く」ですとか、「ヘッダー」や「フッター」を考えたりと、ブロガーの皆さんの難行苦行(?)は続きます。おかげで勉強会の初めには「先生」と呼ばれていたウジさんも途中からは「鬼コーチ」と呼ばれたそうw
その甲斐あって(?)、最終的には本書の締め切りまでに、12名中6名がリニューアル完了。
もちろん残りの方々も、ほぼ全員リニューアル作業が進んでいる模様。
何気にリアルで面識のあった古屋さんのブログが変わっていたのは、こういう「裏」があったとはw
◆ところで、上記のコグレさん含め、本書の中でも何度か出てくるのが、「ブログデザインを考えるということは、自分を見つめ直すということ」といったニュアンスの発言。
同じく参加メンバーのcazukiさんの言葉から。
上記の「ブログのテーマ曲」の話もそうなのですが、「自分のありたい姿」をできるだけ具体的に表現する過程が、自分やブログの「存在意義」(ちょっと大げさ?)を認識することに繋がっていくのではないか、と。ブログのテーマが何であれ、ブログを書くのは自分自身であり、ひいては自分自身こそがブログの根っこであるわけです。自分自身とブログの関わり方やあり方を、大きく言えばインナースペース的なところに飛び込んで考え、そこから形に落とし込む作業が、一見デザインとは無関係な作業のようでありながらも、とても肝要であるということに気付くことができました。
◆さて、私の場合は、多くの方から「黒背景を直せ」とアドバイスを頂いております。
ただ、何度か申し上げているように、色付き拡大文字(こんなのやこんなの)を手打ちタグで入力しているため、単純に背景を白にしてしまうと、その部分が明るすぎて読めなくなってしまうワケでして。
これを修正するには、手作業でやるしかなく、既に投稿記事数が1800を超えている当ブログにとっては、かなりの工数を要します。
「勤務時間中には見られないブログ」として、これからも続けていかねばならないのか?
(´・ω・`)ショボーン
◆本書はブロガー対象のブログデザインの本ではありますが、書かれているエッセンスは、通常のサイトや、モバイルサイト、パンフレットや名刺等にも応用できる優れものです。
特に、「自分を掘り下げていくところ」辺りは、パーソナルな「名刺」にもドンピシャ。
ウケを狙ったり、情報を詰め込みまくった名刺も否定はしませんけど、こういう形で自分を「デザイン」という形で表現する方が、「ブランド」になるのではないか、と。
・・・私の場合、名刺も裏面はブログと同じで真っ黒ですけどねw
ブロガーなら必見の1冊!
ウジトモコ, ブログデザイン勉強会参加ブロガー ¥ 1,890 |
【関連記事】
【オススメ】「視覚マーケティングのススメ」はお役立ち!(2008年07月27日)「クチコミの技術」コグレマサト,いしたにまさき(2007年03月28日)
「ウェブユーザビリティの法則」スティーブ・クルーグ(2007年03月19日)
【4つのパーツ】「お客のすごい集め方」阪尾圭司(2007年07月13日)
「パーソナルブランディング」 ピーター・モトンヤ (著) 本田直之 (訳)(2005年06月09日)
【編集後記】
◆これまた気になる本。樋口 陽介 ¥ 1,365 |
「先」以前に、私自身がまだ「ロジカル・シンキング」が使いこなせてない、というのは置いといてw著者は、アクセンチュア株式会社で経営コンサルティングの仕事に従事するかたわら、ロジカル・シンキングなどの思考法・発想法の講師を社内外で務めてきた。
その過程で見えてきたものとは、多くのコンサルタントの卵たちが、整理や分析の腕は上がっていくものの「気のきいた整理」に至らず「刺さる(影響力のある)言葉」を打ち出すことができないという問題だった。
本書では、フレームワーク、ピラミッド・ストラクチャー、イシュー・ツリーなどの基本を学びながら、いかにしてロジカル・シンキングの先に到達して、思考の壁を破るかを伝授する
ご声援ありがとうございました!
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この本は、まさにブログデザインを考えないといけないな・・・と思っていた僕には欠かせない一冊の予感!
購入リストに早速記入させていただきました。
※僕の職場では黒背景でも問題なく(と思っているのは本人だけかもしれませんが・・・)拝見させていただいていますよ。
『勉強本』と『モテ本』確かに〜!!
(さすがに、自己分析が冷静です)
でも、もしかしたら「書籍」だけでなく『硬派』と『軟派』が激突している心理の交差点でもあったりして??
それで、このBlack X Whiteのデザインができているのかもですね(笑)
でも、なんとか平和でいたいからグリーンとか・・?
無理にトンマナを変えなくていいタイプ、というか、今のデザインは凄く深いところをすでに『可視化』していたのかもですね、お話伺ってなるほどと思いました。ありがとうございますー!
今の私にドンピシャの本ですね。もちろん即買いしました!
But!!Amazon4、5日待ちだそうです(涙)
ブロガーで、デザインを検討中の方なら、一読の価値大ですよ、この本!
とはいえ、アメブロでどのくらいカスタマイズできるのかは、私もよくわかってません(汗)。
勉強会のメンバーさんの中に、Seesaaの方はいらっしゃったのですが・・・。
また、アマゾンアタック&黒背景でもご覧頂き感謝です(笑)。
>ウジさん
著者様直々のコメントありがとうございます。
硬派と軟派という視点も確かにあるかもしれませんね。
というか、元々ビジネス書という硬派なジャンルを、柔らかく取り上げるのが当ブログのスタンスでした。
色文字のグリーンですが、厳密には背景から浮かび上がるように「lime」を用いています。同様に青ではなくて「aqua」ですし。
白背景で色文字使うより断然目立つので喜んでやってましたが、まさか黒背景に大きな問題(アヤシイ、コンバージョンが悪い等)があったとは(涙)。
アマゾンアタックありがとうございます(涙)。
在庫切れは、さすがにリアルのαブロガーさんがいらっしゃるので、そちらのせいではないか、と(汗)。