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2009年08月29日

【プレゼン】「伝える技術50のヒント」を読んで知った7つのコツ




【本の概要】

◆今日お送りするのは、元フジテレビアナウンサー、山中秀樹さんの「しゃべり」の秘訣が垣間見れる1冊。

カテゴリーとして「プレゼンテーション」にはしていますが、新書らしく気軽によめるライトな内容かと。

ただし、そんな中にも「これはマスト!」と思う「コツ」がありましたので、7つほど抜粋してご紹介。


◆なお、アマゾンの内容紹介に、対象読者が例示されていたので引用します。

【こんな人は必見】
◎プレゼンテーションをする機会の多いビジネスパーソン
◎しゃべりが苦手な人、もっと話し方を上達させたと思っている人
◎日ごろのコミュニケーションに少なからずの悩みをもっている人
◎わかりやすく話したいと思っている人
◎就職活動をする学生
――など。

当てはまる方なら、要チェックで!


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【目次】

◆章分けがないので、アマゾンのページから全部引用します(長くてスイマセン)。

01 まずは人真似から
02 話すことの究極は聞くこと
03 トス上げ上手
04 日本語にアンテナを張り巡らす
05 豊かな表現法
06 正しい日本語と俗語的な日本語
07 使えない言葉と使わない言葉
08 活字に触れて語彙を増やす
09 小説のご利益
10 短い喋り
11 単調な話し方
12 ちょっと誇張した描写力
13 頑張りすぎの過剰な演出
14 相手の反応を感じとる
15 見た目と喋り
16 緊張しないために
17 緊張感を味方につける
18 非日常を日常に変える
19 下準備という愚直な努力
20 余裕と一人前
21 下準備のコツはキーワード
22 ライブ感を大切に
23 楽観主義のすすめ
24 よどみない喋りの功罪
25 自分の声を聞く
26 詐欺師に学ぶ
27 「ゆっくり」の具体的速さ
28 新人アナが注意されること
29 反面教師
30 力点の置き方
31 緩急自在の喋り
32 横文字の使いこなし
33 口角の上がり
34 上っ面の話術
35 言いづらいこと
36 繰り返しの技術
37 好循環を生む
38 褒めること、相手の心
39 愛情を持つ
40 相手への誠意
41 難解な敬語の簡単な基本
42 面接は勝負服で
43 通勤電車の中で
44 生活改善と話術
45 礼儀、礼節も伝える技術
46 誇張表現と嘘
47 美しい言葉
48 声の大小と距離感
49 「さ行」と「ら行」
50 話は1分単位で

おわりに

COLUMN
カメラデビューは台風中継
小学生の頃からアナウンサー志望 発声練習で飛ぶ唾で床が真っ黒に
NHKのニュースを録音、テープ起こしして訓練 標準語のアクセントという壁
行動のすべてが「アナウンサーになるため」
早稲田大学アナウンス研究会 6大学野球を4年間実況
中尾彬さんから褒められた
男性アナと女性アナの違い


【ポイント】

■1.非日常の言葉を減らす

◆話をしていて、特にボロが出やすいのが、「敬語」

これはやはり日常で敬語を使っていないからこそ起こりうること。

同じように、日ごろ使い慣れていない言葉は急に本番では使いこなせません。

そのためにはやはり、「語彙を増やす」のが肝心だそう。

 新人アナウンサーには、とにかく語彙(ボキャブラリー)を増やせと口酸っぱく指導したものです。結局は自分の語彙の範囲内でしか、人にものを伝えられないからです。

ブログやHPをやっていると、できるだけ「分かりやすい言葉」を使いたいものですが、「知っていること」「使うこと」はまた別ですし、「知識」として語彙を増やすのもアリだと思います。


■2.緊張したら「自分は緊張している」という状況をきちんと受け入れる

◆山中さんによると、あのベテランアナウンサーである露木 茂さんですら、番組では緊張していたそうですから、私たちが緊張してしまうのはしょうがないこと。

ただし、緊張してはいけない、と頑張ってしまうと、さらに緊張感に囚われてしまいます。

そうならないためには、まずは「自分が緊張しているという状況」を受け入れよ、と。

 ポイントは、自分を客観的に見られるかどうか。感覚的には、自分を見ているもう一人の自分がいて、そのもう一人の自分が冷静に自分本体を捉えるということです。

プレゼン本番でも、上空から自分がプレゼンしている様子をイメージできれば大丈夫なのかも。


■3.下準備は成功のお守り

◆これは他のプレゼン本でも言われていますが、「下準備は大事!」

 喋りに自信がない、プレゼンテーションが下手だと思っている方には。きちんと下準備をしていない人が多いのではないでしょうか?単純に、十分な準備をしていないから自信がないわけです。

もちろん、原稿を充実させるだけではなく、リハーサルも大事ですよね。

最近では、田口元さんのプレゼンの下準備のエントリが印象的でした。

WISH2009のプレゼンをどう作ったか?:IDEA*IDEA 〜 百式管理人のライフハックブログ

5分のプレゼンで、ここまでしっかり準備されていれば、成功しても当然かと。


■4.喋りのポイントは「キーワード」と「数字」

◆これは意識したことがなかったのですが、話の中に「キーワード」が入っていると、後で編集がしやすいのだそう。

山中さんはインタビューする立場で、そのありがたみがわかったがため、ご自分が話す時も、キーワードを入れることを意識しているのだとか。

また「数字」については、あると説得力が増します。

つまり、この2つを意識して下準備を行い、喋ることによって良い結果がもたらされるのだそう。

・・・私はめったに喋る方の立場にはならないのですが、この2つを意識して話を聞くことにします。


■5.大きな声でゆっくり喋る

◆喋る時におどおどしないためにはどうしたらいいか?

これは、テンパっているスピーチを見ればわかりますが、「早口」で、「小声」

その逆をやればいい、と。

つまり「大きな声でゆっくり喋る」

 とても基本的なことで、当たり前のことのように思うかもしれませんが、結構できていないことなのです。これは、わかりやすく話すことにも通じます。

私なんて、日ごろから「早口で小声」なので、より一層意識する必要がありそうです。


■6.助詞に留意する

◆新人アナウンサーがニュース原稿を読む練習をする際に、ほぼ全員注意されるのが「助詞」なのだそう。

具体的には、「てにをは」を伸ばして喋ること。

 たとえば、会社でプレゼンテーションをするとき、「今回の〜、新しい〜、企画は〜」などとなっていませんか。
 大勢の観衆を前にすることで演説風に間をとっているのでしょうが、逆効果です。助詞を伸ばさないことを意識するだけで、ずいぶんと喋りは締まるはずです。

自分も多分そうなのですが、助詞を伸ばしている間に「次に喋ることを考えたり」している気が。

これもできれば気をつけたいところです。


■7.カタカナ言葉は日本語を先に

◆本書でカタカナ言葉の具体例として挙げられているのが、「コンプライアンス」

和訳すると「法令順守」なワケですが、こういったカタカナ言葉は、カタカナと和訳のどちらを先に言うべきか。

こういう場合は、日本をを先に言うのが鉄則です。
「コンプライアンス、つまり法令順守において〜」
 よりも、
「法令順守、つまりコンプライアンスにおいて〜」
 と言う順番のほうが伝わりやすいのです。


◆これは正直意外でした。

書籍やネットではカタカナ言葉の場合、通常、その言葉がまずあって、カッコ書き等でその意味が直後に書かれていることが多いですから。

ただ、これも目から入る情報だと一覧性がありますが、耳から入る情報だと、後戻りできないことに関係あるのかも。

いずれにせよ、「相手に伝えることが大事」ですから、この点も意識したいところです。


【感想】

◆全部で50個あるうちの7つですから、まぁ「ネタバレ」的にはセーフでしょうw

類書を読んで知っていた内容から、初めて知ることまで様々なお話が収録されており、意外に(失礼)付箋も貼りました。

ただし、ガチなプレゼン本に比べると、読みやすさが優先されているせいか、冒頭でも触れたように「ライト」であることは否めず。

この辺、当ブログに多く生息されているビジネス書ジャンキーの皆様にはちょっと微妙かも。


◆それでもフツウのプレゼン本の著者さんではなく、「アナウンサー」さんが書いた1冊であることに、本書の意義があると思われ。

「何を話すか」「どう話すか」よりもっと前、その前提となる「喋り方」なわけですから。

特に「助詞の話」なんて、逆に意表を衝かれましたよ(私だけ?)。

すぐプレゼンをする予定のないような方は、ここで挙げたポイントに気をつけて、会議や商談等をこなされると良いかと。


◆また、あえて挙げませんでしたが、やはり「普段から話す機会を意識的に増やさないと、喋りは上達しない」のだとか。

最近ますますメールで仕事も済むようになり、特に私のように一人で仕事をしてしまっていると、下手すると職場でほとんど喋らない日もあるわけで。

よーし、こうなったら、リアル書店に「○○さんの「××」って本、もう入荷しました?」みたいな電話を、もっとかけちゃおうかなw←違うwww

それ以前に、土日くらい、もっと子供と会話すべきか・・・。


◆最後に本書の「おわりに」から。

 話す技術だけが上達しても、心が伴わなければ、相手に感動を与えることはできません。不特定多数を前にした演説でも、社内の少人数のプレゼンテーションでも、あるいは恋人への愛の告白でも、「自分の話を相手にわかってもらいたい」という思いが一番大事なのです。

わかってもらために、「心がけるべきこと」がまとまった1冊!

山中 秀樹 ¥ 767


【関連記事】

【プレゼン】「キラー・プレゼンテーション」は結構キテます!(2008年09月26日)

【テク満載!】ブライアン・トレーシーの 話し方入門(2008年08月03日)

【論理的な話し方】「ロジカル・コミュニケーション」安田 正(2008年05月10日)

【話し上手】「話し上手の法則」田中省三(2008年03月04日)

【スゴ本!】「理系のための口頭発表術」はかなりキテます!(2008年02月22日)


【編集後記】

◆何故か、新しい本でもないのに画像がない1冊。

斎藤 茂太 ¥ 560

リアル書店でパラ見した感じでは、面白そうなので思わずゲット!


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この記事へのコメント
               
これからたくさんの人にいろいろなことを伝えていかなくてはいけないので読んでみます!!
Posted by ITおやじ at 2009年08月30日 12:52
               
>ITおやじさん

ご無沙汰しておりました。
あら、いつのまにアメブロに。
ITおやじさんは昔からのライブドアブログ仲間だと思ってましたが〜(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年08月31日 03:16