2009年08月26日
【必見?】はあちゅうの世界旅行記が半端ない件
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【はじめに】
◆昨夜、あんまり深く考えずに(サーセンw)読んだ、伊藤春香さん(以下「はあちゅう」と略す)の「わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか? 」。スポンサー付いた、「『メシウマ旅行記』かYO!」と思ったらあにはからんや。
色んな意味で、「半端ない」1冊であることに、びっくらこきましたよ・・・。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1部 タダで70日間世界一周できるかな?
学生生活最後の年、これだけはやっておきたい!
目標は決まった! でもお金がない!!
世界一周と広告を絡ませてみたら……
「炎上ブロガー」という過去
いざ企業にアタック!
社長の前でプレゼンテーション
ほんとに協賛企業がついちゃった!
「安全保障」は大問題
雑誌連載が決まる!
「世界一周ブログ」ヒット戦略
旅の必需品もゲット!
NTTレゾナントとの出会い
人から人へ。出会いが広がる
「君、社会をなめてるよね」
初めての世界一周イベント開催!
怒涛の7月! そしてアメリカでの日々
9月、営業活動ラストスパート!
世界一周ルート最終決定
「いいめも」とのコラボレーション
出発前、イベント連続開催!
結局いくつのミッション?
世界一周出発前夜
第2部 タダで70日間世界一周できました。
いきなり、ブログ更新失敗!!
サンチアゴで発狂!?
念願のイースター島に上陸
魔女市場のある街 ラパス
真っ白な“世界の果て”ウユニ塩湖
恐怖の長距離バス移動
マチュピチュでゲバラ気取り
マドリードで買い物三昧!
モロッコからサハラ砂漠へ!
おそるべし、砂の脅威
カイロの排気ガス
おとぎ話に出てくるような街、ダハブ
ナイロビの豪華ホテルでリフレッシュ
サファリの洗礼に泣く
自分自身と向き合う
ヨルダン人の優しさに感激
イスラエルでいきなり仕事漬け
「嘆きの壁」で出会ったおじさん
「人生は思ったよりもずっと楽しい」
何もかもが混沌のインド
インドで出会った人々
ネパール行き航空券が7万円!?
タージ・マハルへのバス、歌うインド人
まさか……食あたり!?
ふらふらでネパールへ
念願の日本食
いろんなことがあったインドにサヨナラ
バンコクでマッサージ疲れ
カンボジア、水上生活者のシンプルな生活
いよいよ最終訪問国・ベトナム
12月23日、70日ぶりの日本
世界一周後のこと
なんでも一覧
【所感などなど】
◆がっちりしたビジネス書とかノウハウ本じゃないので、思うところを「ブロガー視点」でつらづらと。まず、「協賛企業を集める」過程が、大変参考になりました。
なんたって「タダで世界一周」する以上、当然、相手の企業にもメリットがないといけないわけです。
それをそれぞれの企業に出向いてプレゼン実施。
◆企画が通って、協賛になったところと同じくらい、ダメだったところの「なぜダメなのか」という理由にも思わず納得。
また、企画書がそのまま「別の会社の企画として転売されそうになった」というエピソードにはびっくりですよ。
本書にはその企画書がそのまま掲載されているので、何か企てたい方は必見w
おまけに、出発前日でさえ営業に回っていた(しかも3社)と言うのですから、ホント頭が下がります。
◆結果的に、25社の協賛を得られたのですが、これが逆に、彼女を苦しめることに。
まだまだこれだけではありません。たとえばミッションには「週2回のブログ更新」や「○×の写真を撮る」なんていう簡単なものから「雑誌の原稿を書いて送る」や「世界の雑貨についてのレポートをまとめる」なんていう、時間と労力のかかるものもある。
そのほか「食べたものを全部写真に撮る」のもミッションだったし、「サプリメントを飲んでその感想を1週間に1度アップする」なんてものもあった。
おそらく、それぞれの協賛会社は、他の会社から提示された条件は知らないでしょうから、25社が25社、がっちり「ミッション」(私には「ノルマ」のような気がしますがw)を指示しているハズ。毎日必ず記録を取らなければならないものだけでも、歩いた歩数、食べたもの(写真は接写と全体の2枚以上+内容+金額、これに加えて途中から味に関してのメモも必要になった)、起きた時間、寝た時間、夢を見たらその内容、ブログ投稿数(1日に何回ブログを更新したか)、(中略)・・・、エンドレスで項目があった。
私だったら、絶対無理です罠。
◆そして実際に旅に出たら出たで、お約束のトラブル勃発w
これがまた、「通常のトラブル」に加えて、「ミッションのトラブル」があるんですよね。
代表的なところでは、「電波入りません」とか。
逆に、電波が入るところでは、溜まっていたブログ更新や、メール報告するために、「ホテルにこもって作業」とか。
せっかく外国まで来て、「それ何て罰ゲーム???」状態。
◆他にも天候(寒かったり暑かったり)やアクシデント(停電とか)や環境(虫とか砂とか)の問題も発生。
さらには、ボラれたり、食あたりしたり、さらには襲われそうに(?)なったりと、期待を裏切らない展開で、さすがのはあちゅうも凹んだり、落ち込んだりします。
ただ、そんな時にはあちゅうを救ったのが、それぞれの場所で出会った「食べ物」や「風景」や「人々」。
特に「圧倒的な風景」に感動するシーンは、こちらも思わず共感。
◆たとえばこんなの。
サハラ砂漠:はあちゅうの世界一周主義
現地からの画像なので、ブログでは小さいものがほとんどですが、本にはガッツリでかい写真も掲載されています。
そもそも、この厚さ(320ページ!)で1260円という出血価格なのに、写真がカラーなのが有難い限り(白黒だったら、魅力半減でしたね)。
◆一方、「人との出会い」も、多々あったのですが、特に印象的だった、イスラエルのアンティーク屋のおじさんのお話をご紹介。
まるでどこかの自己啓発書の著者さんの台詞のような。「人生で大切なのは、日常を正しくこなすことではなくて、たまにその日常の外でいろいろなものを吸収すること。そうするとルーティンもより充実するからね。日本人はルーティンをこなすことが大事だと思ってるでしょ?でも恐れないで、そのルーティンの外に出ていくことで人生って全然変わるんだよ」
というか、今回の「旅」自体が、はあちゅうにとっては、「気づき」の連続だったと思われ。
色々な困難に出会うたびに、それを乗り越え、もともとの自分の「枠」すらも大きくしていったのが感じられます。
実際私だったら、「仕事としてお金もらっても無理」ですから。
◆いや、今、クーラーの効いた職場でのうのうとブログ書いていて、これって実は恵まれていることなんだな、と思ったワケですよ。
誰に強制されているわけでもなく、本が売れなかったからといって怒られることもなく(はあちゅうは、商品レビューが売り上げに結びつかず悩んでいたそう)、好きな本を選んで記事を書く、というのは、書評系ブロガーにとっては当たり前なことなんですが、ミッションという縛りのあったはあちゅうは、さぞかし大変だったんだろうな、と。
昨夜、ブログの下書きを終えてから、夜中の3時までかけて一気に読んだ甲斐があったというもの。
正直、自分の半分くらいの年齢の女性に、ここまで圧倒されるとは思いませんでした。
この濃さでこの値段なら「買い」の1冊!
伊藤春香(はあちゅう) ¥ 1,260 |
ご声援ありがとうございました!
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smoothさん!
ご無沙汰しております。(コメントをですよ(笑))
いつも記事は非常に参考にさせて頂いてます。
これは面白そうですね。
最近は本屋にも中々行けないので、
スルーしている本も多いのですが、
佐々木氏の「仕事するのに〜」や、
キラークエスチョンなどは、
smoothさんの記事のおかげでスルーしなくて済みましたから… <(_ _)>
(その他モロモロありますが)
いつまでも頑張ってください。
私もずっと、smoothさんの記事を読むように頑張りますので。(笑)
コメントありがとうございます。
私もケイエムさんのブログは、RSSリーダーでしっかりウォッチさせて頂いておりますよ〜!
この本、ジャンル的にウチでは微妙ですが、スゴイ本だと思います、マジで。
そこらへんの自己啓発本より、よほど「悟り」を開いちゃってるというか。
特にブロガーの方なら、こういう「ミッション」を背負ってブログやることの「重さ」みたいなものも感じ取れるかと。