スポンサーリンク

       

2009年08月19日

【これは使える!】「キラークエスチョン」山田玲司




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、かなり使える質問のご本。

著者の山田玲司さんは、ドキュメンタリー対談マンガ「絶望に効くクスリ」執筆のため、多くのインタビューを重ねる過程において、「コミュニケーションを深めるために大切なこと」に気づかれたそう。

それは、『「何を話すか」ではなく「何を聞くか」』

そして、その珠玉の質問こそが、本書のタイトルでもある「キラークエスチョン」です。

本は結構薄いのですが、思わず付箋を貼りまくりましたよ!




【所感】

◆当初、【目次】として、本書に収録されている「26のキラークエスチョン」を書き出そうと思ってました。

ただ、そのクエスチョンそれぞれが、キチンとした「意図」を持っており、その意図とセットでないと、誤解を招くと自分なりに判断。

かといって、全てのクエスチョンの意図まで書き出したら、ほぼネタバレ同然

よって、私にしては珍しく(?)、引用は極力控えることにします。


◆とはいえ、何も書かないわけにもいかないので、まずは、「はじめに」にある、「本書の対象読者」から。

・何度会ってもさっぱり相手との距離が縮まらない
・会話が始められない、もしくはすぐ終わる
・人から相談されたことがない
・とにかくモテない
・初対面の人と話すのが苦手

私の場合、この中では2番目の「会話が始められない、もしくはすぐ終わる」が該当するかも。

・・・リアルでお会いした方の「え?(あんだけ喋ってて?)」という声が聞こえてきそうなw

ただ、ランチやセミナーの懇親会等で普通に(もしくは普通以上に?)喋っているのは、私と皆さんが「同じネタを持つもの同士」だからだったりします。

「読書」とか「自己啓発」とか、「アサマシエイト」とか、お互い、「聞かれなくても喋りたいこと」がたくさんあるわけで。


◆ただ、そうじゃない「アウェー」ならどうなのかというと、これがかなり微妙なんですよ。

ひと回り下とか、逆にひと回り上とか。

お互いの興味のあるものも、生活環境も、全く違ったりします。

世間的には、全然ビジネス書を読まない方の方がむしろ多いわけですし。

そんな時、どうやってコミュニケーションを取ったらいいのか?


◆山田さんは約200人にものぼる方々との対談で、上記のように『「何を話すか」ではなく「何を聞くか」』が大切だと気がつかれました。

 取材では、わずか1,2時間で相手の心の奥へ入り込んでいかなければならない。初対面の相手が心を開いてくれるか否か。それはまったくもってインタビュアーの力量に左右される。
 最初のうちは著名人を前にして何を話していいかわからず、かなり苦労した。気まずい沈黙が訪れることもあったし、混乱してわけのわからない話をしてしまうこともあった。
 でも、あるときを境に、「何を話すべきか」ではなく「何を聞くべきか」と考えるようになって、すべてがうまくいくようになった。

そして、「何を聞くか」ということを意識するようになってからは、普段の会話でも聞き役に徹するようにしたところ、相手との関係もよくなったのだそう。


◆具体的な「キラークエスチョン」は、本書で確認頂くとして、「なるほど」と思ったのが、「話の広げ方」

たとえば、相手が「出身は仙台です」と言った場合に、自分が仙台について何も知らなければ、なかなか話は広がりません。

そんなときでも、いくつかの「角度」からさらに質問をしていけば、話も広がる可能性が高いです。

「何が美味しいんですか?」「今の時期は暑いですか?」「雪は多いんですか?」
「有名人だと誰が仙台出身なんですか?」(有名人を共通項に共感へつなげる)
「何月くらいに仙台に行くのがおすすめですか?」(共感へつなげる)
「両親ともに仙台の人なんですか?」(平行移動、身近話)
「仙台の昔と今は変わりましたか?」(時間軸導入)
「仙台のここだけは他に負けないというところは?」(身近話、地元自慢)
「仙台の若者のデートはどこが定番ですか?」(恋愛話)
「逆に仙台以外でどうしても行ってみたいのはどこですか?」(スペースへのパス)

このくらい広げられれば、どこかにとっかかりはあるハズです。

これは色々と応用できそうなヨカン!(マジで)


◆最後に、「キラークエスチョン」そのものではないですが、本書の中で、響いたフレーズをいくつか。

・とにかく、初対面でで何を話せばいいかのコツは、自分が正直に感じたことの中で相手を不快にさせないことを選んで話すことだ。

・自慢より自爆の方がかっこいいと思う。実に高度なコミュニケーション文化がそこには存在する。

・好きな人について語る人を見るとき、より伝わるのは「好きな人のこと」ではなく、「誰かの良さを伝えようと一生懸命になるその人自身」だったりする。

・弱点話で相手が望んでいるのは、「問題の解決」ではなく「痛みの共有」なのだ。



ぶっちゃけ、「モテ」にも繋がるスキルですぜ!

山田玲司 ¥ 693


【関連記事】

【新ライフハック】「クビにならない日本語」ココロ社(2009年07月06日)

【スゴ本】「影響力の武器 実践編」がやっぱりスゴかった件(2009年06月10日)

【4つのタイプ】『「心の合い鍵」の見つけ方』は結構キテます!(2008年09月04日)

【モテ】「ベストパートナーになるために」ジョン・グレイ(2007年08月09日)

「絶妙な「聞き方」の技術」宇都出雅巳(2006年11月07日)


【編集後記】

◆ちょっと前の文庫本ですが、パラパラっと見た感じ良さげだったので、購入。

斎藤 茂太 ¥ 560

・・・ってアマゾンで見たら、画像がないんですがー。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「コミュニケーション」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのトラックバック
               
モテない男は、出会いのシーンをセッティングしても「何を話していいかわからない」という。好みでない女性ならなおさらのこと。自転車に乗ってもぜんぜん痩せない女性は「GIVE5乗よ!」と叫ぶ。何を与えればいいのかわかなくて、途方にくれる。上司は「情報をとってこい...
キラークエスチョン 山田玲司著(書評・感想)【blog50-1】at 2009年10月07日 00:06
                               
この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは。

話の広げ方だけでも参考になりそうなんで、「キラークエスチョン」がぜひ見たいですね。早速アタックしてみます。

対象読者の「とにかくモテない」って(笑)
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2009年08月19日 18:10
               
smoothさん。こんばんわ。

早速読んでみました。
すみません(*- -)(*_ _)
すぐに読みたくてリアル書店にて買ってしまいましたが、次回はアタックさせて頂きます。

「話の広げ方」は確かにすばらし考え方ですよねぇ。明日から会話に応用してみたいと思います。
Posted by aozora at 2009年08月19日 23:12
               
>LuckyUSさん

アマゾンアタックありがとうございます(涙)。
私も正直、自分の喋りたいことだけ喋っちゃう方なんで、この本は非常に参考になりました。

対象読者の件は、私はモロに引用なんでー(汗)。

>aozoraさん

おっと、この記事読んでリアル書店でお買いになったんですか?
それは大変光栄です。
アマゾンアタックはまたいつか(笑)。

私も「話の広げ方」が良かったです。
これだけで元とった感じですね(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年08月20日 01:27