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2009年08月11日

【テク満載】「飲食店の利益を1.7倍にする50の方法」早川雅章


飲食店の利益を1.7倍にする50の方法
シーアンドアール研究所
発売日:2009-01-24
おすすめ度:5.0


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、飲食店を経営されている方なら見逃せない1冊

飲食店のみならず、考え方としてはリアル店舗全般に役立つテクが満載です。

おまけに付録CDには、各種フォーマットや、音声セミナー3つ入り!

実践される方なら、かなりお買い得ではないでしょうか?


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【目次】

1章 こうして半年で173%、利益を増やす
 なぜ、多くの飲食店が、思うように利益を出せないのか?
 正しい利益の出し方には2つのポイントがある
 まずは45日をめどに手元に残る現金を増やす ほか

2章 1週間で売上が上がる「客単価アップ」法
 「単価アップ=客離れ」は根拠のない思い込み
 「商品の価値を上げる」ことが単価アップの大原則
 3%値上げすると、利益は25%アップする ほか

3章 常連客を増やして売上を安定させる「来店頻度アップ」法
 増えた客数と減った客数のシーソーはどちらに傾いている?
 客離れを防ぐために、まずは穴の開いたバケツを防ぐ
 リピート率と顧客満足には相関性がない ほか

4章 広告費をかけずに毎月50人の新規客を集める「集客」法
 裏ワザを駆使するのではなく、王道を用いて集客すべし
 お客さんを集める目的は、「リピーターの卵を探す」こと
 なかなかうまくいかない人は一発逆転を狙いがち ほか

5章 90日で利益を20%アップさせる「コスト削減」法
 集客も販促もいらない、手元に現金を残す方法
 17%の利益を増やすまでのプロセス
 コスト削減1. 電気代を削減する ほか

6章 50の方法で20年繁盛するために
 あなたの店では、どのテクニックを使って客単価アップするべきか
 新規客が常連客になるまでの流れを作ることがポイント
 食事というモノを売る販促では効果がでない! ほか


【ポイント】

■ニュースレターや携帯メールは信頼を得るためのコミュニケーションツール

ニュースレターや携帯メールで普段からコミュニケーションを取って、これだと思う商品を案内する時は、お客さんにじっくり価値を伝える。こんな仕組みができれば、お客さんはあなたの店に頻繁に来店する動機ができるのです。すると、本当にお客さんの来店頻度がアップするので、売上が上がります。


■客単価アップの4つのセオリー

 ●値上げ

 ●高額商品を注文してもらう

 ●もう1品注文してもらう

 ●店売り以外で買ってもらう


■単価が取れるメニューブックのポイント(抜粋):

 ●売りたいアイテムの写真を掲載したり、注文する理由を記入したコピーを掲載して、売りたいアイテムを目立たせる

 ●値段は順不同に。安いもの→高いものに並べない

 ●ブック形式の場合、デザートやドリンクはメニューを開かなくても目に入る場所に記載するとよい(食後はメニューを開くことはないため)。


■「安いから」というだけで注文されるアイテムは、勇気をもってカットする

 安いラインナップばかり揃えてしまうのは、経営者の「安くなければお客さんは離れる」という思い込みにほかなりません。安いだけの理由で注文されるアイテムを、勇気をもってカットすれば客単価も上がるし、顧客のリピート率さえも向上することがあります。


■客離れを防ぐために、まずは穴の開いたバケツを防ぐ

 リピーターの定着率を上げる仕組みがないまま、新規客を増やす広告宣伝に必死な店は、穴が開いたバケツを使って必死に水をすくっているようなものです。
 まずは、リピーターの定着率をアップさせて(バケツの穴を塞いで)、それからお客を増やす(水をすくう)。これが飲食店の業績アップを果たす鉄則です。


■ニュースレターの5つのポイント(抜粋):

 ●顔写真、似顔絵を多用して、あたかもそこにあなたがいるように

 ●ニュースレターでは売り込まない。売り込みは別紙でしっかりと。

 ●無理しない。続けられるボリュームとテーマ


■来店の動機付けの2つのコツ

 ●食事という商品ではなく、「食事をすることで得られる体験」を伝える

 ●その体験が「他の店ではなく、なぜあなたの店に行かなければならないのか?」の質問に対しての答えになっていること


■お客さんを集める目的は「リピーターの卵を探す」こと

 飲食店が新規客の集客を行う目的はただひとつ。リピーターの卵になる見込みのある人を、いかに少ないコストで集めるか、これに尽きます。(中略)

 割引目当てに集まったお客さんが、正規の値段に戻っても来店するでしょうか?おそらく、ほとんどの人が再来店しないでしょう。割引広告に反応する人は、「店に興味がある人」ではなく、「割引に興味がある人」だからです。広告掲載料をたくさん払って、来店したら食事した料金を半額にまでして、二度と来ない客層ばかりを集めるというのは、ナンセンスだと思いませんか?


■チラシや販促ツールで重要な4つのこと

『誰に⇒どんな商品の⇒何を伝えて⇒どうして欲しい』
 この4つがはっきりしていないチラシは、反応が得られないのです。(中略)

 こうしたターゲットの絞り込みは、チラシや販促ツールの反応率を高めるためには必要不可欠です。チラシを読んで来店して欲しい人が誰かはっきりすると、どんな提案をしたら来店してもらえるか明確になります。こういうチラシは、反応がとてもよいのです。


【感想】

◆今回も大胆に割愛してしまいました。

とにかくタイトルが「50の方法」なワケですから、「数」としてもそれだけネタも収録されております。

しかも、その1つひとつが結構濃いので、どれを選ぶか迷ったくらい。


◆ちなみに、カットした中でも「コレは!」と思ったのはこの辺り(もろに「ネタバレ」しそうなので割愛した次第です)。

「ただの生卵を100円のトッピングで売るラーメン屋の秘密」

「スグに取り組めて、やったら即、結果に結びついて、お金がかからずに一番簡単な販促方法とは?」

「不利な立地条件にある、席数の多いレストランが大逆転する方法」

「宴会の集客チラシで"価格""料理内容"以上にアピールすべきこととは?」

「なんとなく来なくなったお客さんに来店のきっかけを作るDM例」

「ぐるなびで集客する4つのポイント」


・・・って、上記のポイントよりフックが効いてるようなw


◆なお、これらのテクニックは、どれか一つに頼るべきものではなく、自らの状況に合わせて、組み合わせて実施すべきものです。

なかなかお客が増えない、というお店の多くが「一発逆転」を狙ってたった1つの取り組みに期待してしまうのですが、うまくいっているお店は手数が多いそう。

本書では毎月50人の新規客を増やす場合のシミュレーションが出ており、それによると11種類もの施策を組み合わせています。

逆に、単発的に1つ2つ試した程度では、ダメで当たり前なんでしょうね。


◆また、付録CDの音声ファイルもかなり濃厚です。

3つそれぞれが30分ほどもあり、また、各ファイルごとにレジュメも完備。

ぶっちゃけ、この音声ファイルだけで、本書の元は取れると思われ。

テイスト的には、土井英司さん神田昌典さんに近い感じです。

さっそく倍速加工して、携帯プレーヤーに収録したので、通勤の行き帰りに繰り返し聞いてみようかと。


◆さて、本書は飲食店を経営される方には、無条件でオススメできます。

ただ、本書で展開されているノウハウの多くは、「考え方」として、他業種でもおそらく応用可能

実際、私が知っている歯医者美容院でも、単発的とはいえ、似たようなことやってますしネ。

集客はもちろんのこと、セールスレターDMの作り方までかなり実践的です!


リアル店舗で成功したい方に!

飲食店の利益を1.7倍にする50の方法
シーアンドアール研究所
発売日:2009-01-24
おすすめ度:5.0


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あなたにもできる「惚れるしくみ」がお店を変える! 小阪裕司(著)(2006年09月21日)


【編集後記】

これは予約せざるを得ませぬ!!


稀代のトリックスター2人による対談(?)。

出版社のサイトにも情報がないのですが、「身も蓋もない」(いい意味でw)コンビなので、面白いことはまず間違いないでしょう!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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