2009年07月31日
【東大式読書術?】「東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法」吉永賢一
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、定番の「読書術」のご本。著者の吉永賢一さんは、今まで「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法」や「東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法」といった勉強関係のご本で、当ブログでもおなじみです。
そんな吉永さん、実は子どもの頃から「自己啓発書オタク」だった模様。
私も正直負けてますっ!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
本はあなたの人生を変える力を持っている
「お金を使うなら本を買いなさい」が母の口グセだった
父の書棚にあった本が、私の人生を変えた
私を「東大理III合格」に導いてくれた本がある ほか
第1章 「頭が良くなる」読書法を知ろう
そもそも「頭が良い」とはどういうことか?
頭を良くするには4つの方法がある
本をあなたの「先生」にすればいい ほか
第2章 頭が良くなる本の「選び方」
あなたがいま、読むべき本は何か
まずは「問題」、次に「望み」の順で本を選ぶ
7対3のしぼり込みで本を選ぶ ほか
第3章 頭が良くなる本の「読み方」 手法別
「つっこみ」を入れる読書法
「読み方」を本や状況によって変える読書法
「パラ読み」で無意識にとどける読書法 ほか
第4章 頭が良くなる本の「読み方」 目的別
本を大量に読んで寝る
賛成マーク・反対マークを入れて読む
入門書→専門書→用語集の順番で読む ほか
第5章 頭が良くなる本の「活かし方」
本を読んだだけでは頭は良くならない
「自分の生活に活かすべきか」を事前検証してみる
本から学んだことを行動に移してみよう ほか
第6章 頭が良くなる本の「整理法」
本の整理は、5段階で行う
本を買ったら小さな専用スペースに置く
いま読んでいる本は、読む場所のすぐそばに ほか
【ポイント】
■「頭が良い人」とは、現実をうまく処理できる人である現実対処能力が高い人とは、こうした、自分のまわりや自分の心の中で起こる「問題」を的確に解決し、さらには自分の「望み」を着実に叶えていける力をもった人です。
私は、そういうタイプの人を見ると、「頭が良い」と感じます。
■「生身の先生」にはない、「本」の6つのメリット(抜粋):
●「時」と「場所」を越えられる
●人間は見捨てるが、本は見捨てない
●本には匿名性がある (詳細は本書を)
■必須7割、オールジャンル3割の割合で本を選ぶ
自分の「問題」や「望み」に関するものを7割、しぼり込まずにいろいろなジャンルを読んでいくのが3割です。
さらに、3割の中の2割は、ベストセラーや、将来の自分にもしかすると関係しそうな本、残りの1割は、買っても読まないかもしれないけど、なんとなく気になる本を選んでいきます。
■本を選ぶ際の立ち読みのコツは、パラパラとめくるだけでいいので「最後まで目を通すこと」
飛ばし読みでかまわないので、とにかく最後までぺーじをめくっていきます。これは、本との相性をチェックするためです。最後まで目を通せたということは、基本的にその本との相性がいいことになります。
■「本はあくまでも参考意見」のスタンスで読む
著者の言っていることは「絶対」ではありません。あくまでも、あなたの人生をよくするための「参考意見」です。それを取り入れるか、取り入れないかを判断するのは、あなたです。
■「パラ読み」で無意識にとどける読書法
これは、全体をパラパラと見て、書いてあることをざっと見ていく方法です。
最初からでなく、途中から見ても構いません。(中略)
じつにカンタンな読み方ですよね。でも、かなり効果抜群の読み方です。というのも、この読み方によって、無意識の中に知識の下地をつくることができるからです。
そうした下地があることによって、あとで意識的なインプットをしたときに非常に楽に知識を吸収していくことができます。
■私が実践している2つの「飛ばし読みテクニック」
私の場合は、「質問に対するところだけを読む」と、「著者が示した要点だけを繰り返し読む」の2つの方法を行っています。
■思考力を強化するための本の読み方
思考力を強化する場合、大前提があります。それは、「思考力の高い人」の本を読むことです。
オススメは「古典」です。古典は、「時間」という、いってみれば一番厳しい目を持つ「批評家」によって選ばれ、いまに生き残っているわけです。思考力という点でも、かなり信用できると思います。
■こまぎれの時間こそ、名著にうってつけ?
こまぎれの時間は当然、「少し」の時間しか確保できません。一方、名著と呼ばれる本は、古い言葉が使われていたり、内容が難解だったりするので、すこしずつ、ゆっくり読んでいくしかありません。そのため長時間読み続けるのはかなりハードです。
だからこそ、パッとはじめてパッとやめられるこまぎれの時間は、名著を読むのに打ってつけなのです。
■本を整理するための5つの分類法
●インボックス
●スタック
●現在レファレンス
●過去アーカイブズ
●捨てる (詳細は本書を)
【感想】
◆本書のプロローグを読んでたまげたのが、著者の吉永さんの読書体験。小学校1〜2年生で、「偉人伝」を読むのはいいです。
でも3〜4年生で、お父さんの書棚から見つけて読んだ、というのがコレ(書影は「新装版」ですが)。
小学生が読む本じゃないっす!
◆そして次に読んだのが、同じ著者のコチラ。
さらに、書籍広告で知って買ったというのが、これまたテッパンのこの本。
まさに「自己啓発ど真ん中」。
いずれにせよ、子どもが読む本じゃないと思われ。
というか、最初の本でも、その片鱗というか「成功本オタク」みたいな部分が垣間見れたことは、記事にも書いておりましたが。
◆そんな読書歴を持つ吉永さんの「読書術」ですから、どんなものかと思いきや、比較的「オーソドックス」でした。
読む本が王道ゆえに、やり方も王道ということなのかも。
ただ、今回はポイントでは挙げなかったのですが、第5章の『頭が良くなる本の「活かし方」』において、「5つのシート」から構成される、吉永さん独自の「to do システム」について言及されており、これが結構キモのような。
ただ、「図なしで解説するのが難しい」のと、私自身が「こうした形での読書をしていない」ので、丸ごとカットしてしまっております(サーセン)。
・・・うーん、だから私は成功しないのか??
◆なお、第2章の『頭が良くなる本の「選び方」』のところで、大御所の小飼 弾さんと一緒に、このブログもご紹介頂いておりました。
たまたま私の場合、「勉強本」が好物なので、過去の著作をご紹介していたことが決め手となったのでしょうが、大変光栄なことかと。
吉永さん、ありがとうございます!
そして、本書がたくさん売れて、このブログも有名になりますように。
(-人-)ナムー
吉永 賢一 ¥ 1,365 |
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ご声援ありがとうございました!
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教えてください。
確かにプライム入っていないと、「安い!」というのが必ずしもメリットになっていませんよね。
お察しの通り、私は既にプライムに入っております。
ずい分前の話なので、かえって最近の読者さんだとご存じないかもしれないですが。
そういえば、07年の10月にこんな記事も書いておりました。
ご参考まで。
「【Amazon】アマゾンプライムに申し込んで変わった8つのこと」
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51160672.html
3部作を全部紹介していただいて、本当にうれしいです。
いつも独特の視点から読み解いてくださって、わくわくします。
「まとめ買い」って、実話です。
smoothさんに助けていただいたこと、一生忘れません。
本当に、感謝しています。
smoothさんに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように。
著者様直々のコメントありがとうございます。
助けるなんてとんでもないです。
むしろ私の方が、「勉強本」「読書本」といった、当ブログにマッチしたご本を出して頂いて感謝しております。
どうか吉永さんのこの本がバカ売れしますように・・・。
〔出口式〕論理力ノート
著者・出口汪 出版社・PHP研究所
「本当の国語力」が驚くほど伸びる本
著者・福嶋隆史 出版社・大和出版
日本語論理トレーニング
著者・中井浩一 出版社・講談社
内容的には、似通っている所が多々ありますが、逆に言えば複数の異なる人物がほぼ共通の内容を読解力を身につける方法・考え方として挙げているわけです。
コメントありがとうございます。
出口さんの本はみかけたことありましたが、未チェックでした。
他の2冊は、タイトルすら知らなかったので、今度3冊とも確認しておきます。
ありがとうございました!