スポンサーリンク

       

2009年07月26日

【裏ワザ?】初心者でもできる「テレビに出る技6つ」




【はじめに】

◆先日読んだ「テレビで売り上げ100倍にする私の方法」と言う本。

いわゆるテレビを使った「PR戦略」について分かりやすく書かれており、この本の第2章に「放送作家がこっそり教えるテレビに出る18の技」というお話がありました。

もともと著者の野呂さんには150(!)くらいの手法があるそうなのですが、初心者でもできるのが、この18個なのだとか。

その中から私が「面白い」と思ったものを、6つほどご紹介してみようかと。

目指すは「ワールドビジネスサテライト」ですよ!?


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【テレビに出る技】

■1.テレビは何でも「1番」が大好き

◆これはテレビに限らず、ブランディング等でもよく言われること。

ただ、特にテレビにおいても

 僕らマスコミは、「日本一」、「世界一」と言われると、それだけで取材をしなければならない気分になります。

とのこと。


◆またお店をやっているなら開発することも可能。

本書で挙げられていた例ですとこんなのが。

「世界一小さなお寿司」(料理)
「日本一標高の高い場所にある居酒屋」(地理的)
「日本一元気な店員」(キャラクター)

その気になれば、「1番」は可能なんですね。


■2.取材したくなる魔法の言葉を使おう

◆上記の「1番」以外にも、テレビ局のディレクターが食らいつく言葉があるのだとか。

それが「お金、節約」に関するもの。

本書の例からいくつかご紹介。

「節約」「激安」
「どこよりも安い!」
「年間●円も節約!」



◆また、お金ではないのですが「時間、労力の節約」も人気だとか(以下いくつか抜粋します)。

「時間の節約技」
「料理を楽しくする超便利裏技」
「お掃除を楽にする技」


この辺は何となく、「ホッテントリ入りする記事」に似ているような感じもw


■3.枕詞をつけよう

◆本書で具体例として紹介されているのが、この本。

何と1037ページもあります。

水源―The Fountainhead
ビジネス社
藤森 かよこ(翻訳)
発売日:2004-07-08
おすすめ度:4.5

「誰がこんな本読むんじゃい!」となりそうな。

ところがこの本、

「アメリカ人の多くが、無人島に行くときに持って行きたいナンバー1の本」
「アメリカで聖書の次に読まれている本」


なのだとか。

そう言われると興味が出てきて、アマゾンクリックとかしちゃいますよね(実際、アマゾンでの評価も高いです)。


◆同じように、相手が興味を持ってくれそうな枕詞を1行で付けてみよ、と(以下いくつか抜粋します)。

「その大きさには、100人中100人のお客様がビックリする料理」
「野菜をスライスするのが楽しくてとまらなくなるグッズ」
「ミサイルが当たっても壊れない金庫」


またその付け方にも、ちょっとした「コツ」があるのですが、それは本書でご確認を。


■4.下手でもベタでもいいから自分で手紙を書く

◆これは実際にテレビ局に送るプレスリリース(本書では「リリース」と呼んでいます)の書き方(送り方)。

まずはプレスリリースをパソコンで書いて、その後に別途手書き手紙を書くのだとか。

 リリースではありません。手紙です。
 手紙というのは、自然と挨拶文を書いたり、自分の想いを書いたりします。(中略)

 すると、あなたのお店に対する想いや、メニューに対するこだわり、これを多くの人に食べてもらいたいという希望が知らない間に綴られます。(中略)

 さらに、いきなり御願いごとだけを書くのも悪いから、番組のヨイショも書いておこうと思います。ほら、いい感じのラブレターのできあがりです。

この手紙を、プレスリリースと一緒に送ると、番組に取り上げられる確率がぐっと上がるのだそう。


◆さらに「裏ワザ」として、「取り上げてほしい番組をテレビの前で見ながらプレスリリースを書く」というのもありましたw

まぁ、見ながら気が付いたこととか触れられたら、それはそれで効果もありそうな・・・?

ただ、実際にこの手法で「ワールドビジネスサテライト」で採用されたことがあるそう。

・・・やってみようかなw?


■5.テレビに出るための傾向と対策を押さえよう

◆上のとはガラッと変わって(?)、ロジカルなアプローチを。

各テレビ番組は、それぞれの制作陣の好きな「傾向」があり、ゆえにそれごとに「対策」をせよ、と。

本書では、各情報番組ごとに傾向と対策が簡単に触れられています。

詳しくは本書をご覧頂くとして、テレビ局ごとの傾向をさらっと。

●日本テレビ ⇒ 面白いものが望まれる

●TBS ⇒ まじめで実用的なグッズ、視聴者の役に立つもの

●フジテレビ ⇒ 派手なもの(「めざましテレビ」「とくだね!」)

 (以下略)

 
◆また、実際にその番組のレポーターや芸能人が訪ねてきて取材する姿を想像してみると、番組ごとにどう分けるかが見えてくるそう。

情報番組なんて同じように思えますが(私だけ?)、「しっくりくる、こない」、というのはありそうですね。

別の技で「番組司会者の趣味をチェックする」というのもあったのですが、これも同じように、「傾向と対策」かと。


■6.絶対に「郵便」で送ろう

「今どきアナログな」と言われそうですが、プレスリリースはファクスメールではなく、「郵便で送れ!」とのこと。

 郵便だと放送局もプリントアウトする必要がなく、受け取った瞬間から読むことができます。実は、僕ら放送局の会議はいまだに「紙」が主流。紙だと回し読みもできるので、非常に便利なのです。

また、紙と違ってメールだと捨てることに罪悪感がないので、躊躇なく削除される可能性があるとか。

そして、さらなる「裏ワザ」が、「大きな封筒作戦」

 普通は封筒に入れようと折りたたみますが、ちょっと贅沢をして、A4がそのまま入る封筒を用意してみてください。そう、書類などを送るのに使う大きな封筒です。

 大きな封筒で送ると、確実に読んでもらえます。
 しかも、他の郵便物よりも早く。

これは担当者のところに山のように郵便物が届いた場合に、まず大きなものから片づけようとするからだとか。

確かにそれは言えそうですw


【感想】

◆この本で紹介されているのは、基本的には「テレビ」に特化した技ですが、これって実は他のメディアでも使えそうな気がします。

実際、ビジネス系の雑誌でとある特集をする際に、そこに登場するに値する人物を誰か知らないか、尋ねられたこともありますし。

逆に「こういう企画なんてどうでしょう?」と、こちらから働きかける、というアプローチもアリかも(採用されるかは別として)。

私も一度「こういう企画なんてお宅でどうです?」と知り合いの編集者さんに問い合わせたことがありますし、その時は「検討する」旨言われたので、ダメ元でもやってみる価値はあるかも。


◆ただ、破壊力から言ったら、未だテレビが一番。

野口嘉則さんの「鏡の法則」が最終的にミリオンに行ったのも、テレビで取り上げられたから、というのがありましたし(枕詞は「読んだ人の9割が涙した」でしたね)。

もっとも本の話になってくると、上記のような技よりも「ブランディング」が強くなりそうですが。


◆なお、こちらの本を読むと、「どういう本が『王様のブランチ』で取り上げられやすいか」がうっすら見えてきますw


ただし、この本の中にはビジネス書は出てきませんのであしからず。

ちなみに、「どういう紹介をすると、書店で本が動くか」という事がサラッと書かれていて、個人的には腑に落ちまくりました。


◆結局、どんな媒体に取り上げられるにしても、「私が私が」ではなく、「受け手目線」で、「こういうリリースをもらったらどう感じるか」を考えることが大事ではないか、と。

私自身は、今はたまたま「お願いされる」ことが多い立場なのですが、お願いする際には、今回取り上げた技も駆使してみたいところ。

こういう小技とかも使ってみたいですしw


なかなかタメになった1冊でした!

テレビに出てタダで宣伝!広告費換算=1億円効果が「日本一の法則」を使えば簡単にできる!情報番組のオモテ裏すべてを知る放送作家が伝授。


【関連記事】

【ネタ満載】「仕掛力」村松美尚(2009年03月03日)

【スゴ本!】「なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学」パコ・アンダーヒル(2007年10月09日)

「究極のマーケティングプラン」ダン・ケネディ(著)、神田昌典(監訳)(2007年04月16日)

「これ、知ってました?集客に、お金はかからないのです。」藤村 正宏 (著)(2006年05月21日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる本。


ただ、最近の私は「4時起き」どころか、「4時寝」なんですが。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「メルマガ・ライティング関係」へ

この記事のカテゴリー:「マーケティング」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのコメント
               

朝4時起きの本は読みましたよ。

けっこう共感できる本でしたが、
まだ出来なさ具合は、私の比では
ありませんでした。


Posted by 佐々木 at 2009年07月27日 00:23
               
内側の人間としてさらに付け加えさせてもらうと、最終的にはテレビ局の人間押さえられる方がもちろん強いんですけれども、たぶんいきなりそこアタックしようとしても確率低いです。
各所のスタッフルームの惨状(主に整理術的に)を見るにつけ、どんだけまともに郵便物が見られていることか。。。
大事な見積書や誓約書だってなくなることざらですからね。

最近、実は一番早いのはsmoothさんのような“有名人”とお知り合いになっちゃうことなんじゃないかなぁと思っております。
テレビのネタもとって結局、どこかが先に手をつけたものってことが多いので(多くの情報番組には「情報が先取りすぎては出来ない」という矛盾した掟がある)。
自分で売り込むよりも、誰かのお墨付きもらった方がテレビ人の習性上食いつきいいですよw
Posted by きなこもち at 2009年07月27日 00:38
               
>佐々木さん

お!4時起き本読まれましたか!
記事でも書いたように、私はむしろ「4時寝」なんでこれを何とかしたいところです。

>きなこもちさん

な、なるほど、せっかくリリース送っても、見てもらえない可能性も高いってことですね(汗)。
(´・ω・`)ショボーン

ちなみに私は全然有名人じゃないですが、確かに「お墨付き」って威力ありそうですね。
勝間さんあたりなら、WBSは突破できそうなヨカン(笑)。

そういえば、以前飲食店の経営本読んだ際に、雑誌でとりあげられているような店をテレビが追随するような話が載ってました。
ワンクッションどこかで掲載されると強いかもですね。
私はテレビは無理ですが、他をがんばって見たいところです。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年07月27日 01:37
               
ありがとうございました!
検索で到達しました!

感激しました!
こんなに丁寧に分析をしていただいて・・。


今後ともぜひ!
野呂エイシロウ本人でした!
Posted by 野呂エイシロウ at 2009年08月10日 01:29
               
>野呂エイシロウ様

著者様直々のコメントありがとうございます。
ウチのブログは、アイデア本は正直ウケが良くないのですが、面白かったので、ご紹介させて頂きました。

おかげさまではてなブックマークも想定外に付き、アクセスも集まりました。
こちらこそありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年08月10日 01:53