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2009年07月15日

【本田式】『「デキる人」の脳』ノア・セント・ジョン (著), 本田 直之 (翻訳)


「デキる人」の脳
三笠書房
本田 直之(翻訳)
発売日:2009-07-07


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「家計簿本」の陰で、ひっそりと(?)出版されていた、本田直之さん翻訳のこの本。

帯で(アマゾンでは見れませんが)本田さんも大絶賛です。

すごい本が見つかった! 本田直之

■「もっと効率よく」結果を出す方法を探している
■面倒くさがり屋で、つい先のばしにしてしまう
■本当の自分は「こんなものではない」という思いがある

 ――こんな人こそ読んでください!

読んでみると、確かに効果がありそうでした!


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【目次】

訳者のことば 成功する人の「脳のしくみ」が一冊でわかってしまう!――本田直之

1 三%の人だけが知っている「脳」と「心」の活かし方
 脳の中にある「やってみよう⇔やめてみよう」の法則
 「今のままでいい」という心のブレーキを外せ
 「方法」を学ぶより「習慣」を変えるのが出発点 ほか

2 ステップ1 頭のいい人が習慣にしている「脳を元気にする質問」
 脳はいつも「答え探し」をしている
 頭に「プラスの質問」をすることの効果
 「アフォーメーション」が脳に革命を起こす! ほか

3 ステップ2 あなたを大きく成長させる「マインドの高い人々」
 自分を「小さく」見積もるな 
 自信がみるみるアップする「優しい鏡」の法則
 隠れた才能を引き出す「コーチ」をつくれ ほか

4 ステップ3 毎日をラクに、生産的に過ごす「5つのしくみ」
 収入、心、体にまで影響している「5つのしくみ」
 「時間がない」「お金がない」と言い訳する人の本音
 選択肢はこの3つ――「続けるか、やめるか、人に任せるか」 ほか

5 ステップ4 脳の力を高める「オフタイム」のつくり方・使い方
 ゴールに届かないのは「才能がないから」ではない
 脳の「電池切れ」を防ぐ方法
 1人で抱え込まず、人に任せてみる ほか

6 ステップ5 人間関係のストレスを減らす「シンプルな考え方」
 なぜ「いい人」は成功できないのか
 あなたの「意識のパワー」を過去に向けるな
 「今、自分にできること」に集中する

7 ステップ6 本当に大切なものを手に入れる「ノーと言える力」
 「きっぱり断る人」=「冷たい人」ではない
 自分にも「ノー」が言える人になれ
 お金の「マネジメント」がうまい人に学べ ほか

8 ステップ7 デキる人が実践している「脳を熱中させる方法」
 あなたの「行動力」を全開にする秘策
 毎朝「ベストな1日」を想像してみる


【ポイント】

■自分の可能性を最大限に発揮したいなら「成功の方法」は必要ない

 私は成功するための方法を教えたことがありません。教えたくないからではなく、教える必要がないからです。それより今必要なのは、自分の埋もれた可能性を最大限に発揮できるように、自分にかかっているブレーキを外すことでしょう。


■「アフォーメーション」でプラスの質問を脳に繰り返し投げかける

 私たちに必要なのは正しい思考パターンを「つくる」ことで、強引に「ポジティブ・シンキング」によって「言い聞かせる」ことではありません。


■あなたを信じて支えてくれる人・「優しい鏡」

 今までの自己啓発書は「マイナスの考えは捨ててプラスに考えよう。自分を信じよう。目標を持とう」と言い続けてきましたが、むしろ私がお勧めするのは、"あなたのことをあなた以上に信じている人々の支え"を得ることです。


■隠れた才能を引き出す「セーフヘブン」

 あなたのセーフヘブンとは、あなたが「できない」と言っても「できる」と言ってくれる人、あなた自身が自分を信じられないときでもあなたを信じてくれる人です。


■収入、心、体にまで影響している「5つのしくみ」

 ●しくみ1 人
 ●しくみ2 活動
 ●しくみ3 環境
 ●しくみ4 内省
 ●しくみ5 合理化
 (詳細は本書を) 


■感情の大きな障害物「恐怖」と「怒り」

 恐怖は「未来」について、怒りは「過去」についての感情で、多くの人はそこに拘泥(こうでい)されていますが、これほど無意味なことはありません。
 何があっても、「現在」のことに集中してください。


■「小さな進歩」はたとえ1ミリでも喜んでみる

 結果をコントロールすることはできませんが、その結果を生むあなたの行動をコントロールすることはできます。(中略)
 失敗を気に病むのではなく、少しでもうまくいったことを認めて、さらにうまくいうように行動してみてください。


■行き詰まりを感じている場合には「ゴールの再設定」も必要

 多くの人と接してきて私が気づいたのは、彼らがブレーキを踏んでいるのは、「ゴールの方が間違っている」からだということです。
 向かうゴールが望むものではなくなったのか、他人のゴールだったのか、誰かに押しつけられたのか、とにかく今、本当に望むことがゴールになっていないのです。


■「『思い知らせてやる』ほど強いパワーを持つ感情はない」

 ピアニストになる、プロ野球選手になる、ビジネスを立ち上げると言って人に笑われたことがあるなら、「私の力を思い知らせてやる」と考えるのです。
 「思い知らせてやる」のパワーは非常に強力ですから、それをマイナスの方向ではなく、自分を高めるために使いましょう。


■気持ちよく「ノー」が言える「魔法の10フレーズ」(抜粋)

・手伝いたいのは山々ですが、そういったことへ割く時間は少なくしようと思っていたところなのですよ

・急いでいらっしゃるようですが、今は緊急の仕事をお引き受けするわけにはいかないのです

・あなたにはいつも感謝していますが、これはお引き受けできないと思います。他に何かお手伝いできることはないでしょうか


【感想】

◆最初の方で「アフォーメーション」という言葉が出てきて、てっきり「アファメーション」と同じことだと思って読み続けていたのは、私だけではないでしょう(ドキドキw)。

「アファメーション」が、「肯定の"宣言"」であるのに対し、「アフォーメーション」「肯定の"質問"」

この「肯定の」というのが大事で、いくら脳に質問を投げかけても「なぜお金が貯まらないのか」といった、ネガティブな質問だとダメなワケです。

ネガティブな質問には、ネガティブな答えしか返ってきませんから、「なぜなら私は・・・」と、後ろ向きの結論を受け取ってしまうだけです。

な、なるほど!

実は私も、ワードの拡大文字で打った「願望」のようなもの(「私は〜できる」)を、デスクトップに置いといて、時たま開いて眺めていたのですが、さっそくその文章を「質問形式」に直しましたよ(マジで)。


◆確かに脳に質問を与えると、「潜在意識のレベルで常に考えている」ですとか、「寝ている間に考えている」と言った話は聞いたことがあります。

それが「後ろ向きの質問」だと逆効果なわけで、「望みが叶っていると仮定して」問いかけるのがミソ。

本書ではステップごとにアフォーメーションの例が出ています。

例えばステップ1なら

1 なぜ私はこんなに豊かなのだろう
2 なぜ私はこんなに幸せなのだろう
3 なぜ私はこんなに満ち足りているのだろう・・・

と言った具合。

これらを「毎日3分」でもいいので頭の中で繰り返してみよ、と。


◆また、「優しい鏡」「セーフヘブン」といった、「外的なしくみ」を構築することを勧めているのも、他の自己啓発書との違いの1つ。

 今までの自己啓発プログラムは目標達成のカギを「自分自身」と教えてきましたが、ほとんどの人は、自分が決めた目標に到達できる自信がありません。
 もうブレーキを外すのに自分だけを頼りにするのをやめて、この先どこかでつまずいても、また「優しい鏡」や「セーフヘブン」に助けを求めればいいと考えてください。

テラ、他力本願w

ただ成功するためには、「自分頼り」ではなく、そういった「仕組み」を活用した方が良いのかもしれませんね。


◆その「仕組み」と言えば、第4章で豪快に「しくみづくり」が展開されていますし、本田さんがこの本を気に入られたのも、納得です。

そういえば、第7章は思いっきり「断る力」

これはもう「本田直之&勝間和代共演状態」ですね(敬称略)。


◆加えて、各章の最後には「本田流 1の努力で10の結果を生み出す法」として、2〜3ページの本田さん自身の解説も付いております。

ここもかなりおいしくて、結構付箋貼っちゃったんですが、本文とごっちゃになると紛らわしいので、上記ポイントでは泣く泣く割愛しているという。

例えばこの本で「イネスさんが、森理世さんに投げかけていたアフォーメーションの話」とか・・・。

世界一の美女の創りかた
マガジンハウス
発売日:2007-12-07
おすすめ度:4.0

今まで本田さんが翻訳・監修された本の中でも、一番リキ入っている本だと思われ。


これはオススメせざるをえません!

「デキる人」の脳
三笠書房
本田 直之(翻訳)
発売日:2009-07-07


【関連記事】

【オススメ】「断る力」勝間和代(2009年02月19日)

【レバレッジ成功法】「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」本田直之(2009年01月15日)

【実践!】「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー(著),本田直之(監修)(2008年07月06日)

【成功法】「90日間で人生を最高にする方法」荘司雅彦(2008年04月30日)

『「心のブレーキ」の外し方』石井裕之(2007年01月21日)


【編集後記】

◆お馴染み、田坂広志先生の新刊が出る模様。

目に見えない資本主義
東洋経済新報社
発売日:2009-07-24

いま起ころうとしているのは、「歴史の弁証法」であり、「資本主義の螺旋的発展」。

それゆえ、これから起こる出来事は、単なる「古いものの復活」ではない。
「古く懐かしいもの」が、「新たな価値」を伴って復活してくる。

それは、日本型経営や日本型資本主義についても、同じ。
かつての日本型経営や日本型資本主義が復活してくるとき、必ずそこに、「新たな価値」が伴って復活してくる。
そのことをこそ、我々は見つめなければならない。

「田坂節健在」のようですね!


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