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2009年07月13日

【Amazonキャンペーン有】「だから儲かった手書きチラシ作成術 トラの巻」出村邦彦




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「手書きチラシ」の威力をまざまざと思い知らされる1冊。

著者の出村さんの過去の著作は、私は2冊とも購入済みで、いずれも手書きチラシの具体例が豊富なのが特徴でした。

儲かる手書きチラシ作成術
もっと儲かる全国手書きチラシ実例集
Amazy

本書は、手書きチラシの具体例もさることながら、出村さんご自身の「根底を成す考え方」にフォーカスが当てられています。

その分、「お客様はなぜ来店してくれるのか」「なぜ買ってくれるのか」といった、顧客心理を学ぶにはうってつけ。

これこそ本当の意味での「マーケティング」だと思われ。

なお、「アマゾンキャンペーン」のお知らせもございますので、最後までご覧下さい!


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【目次】

「まえがき」の前に

まえがき ―― 自社商品を名物にするスタートを切ろう!

巻の一 バッティングだよ、人生派の法則
 空振りでもいい、バットを振るから結果が出る

巻の二 根気が勇気をくれる法則
 手応え見つつ、撒き続ける根気が大事!

巻の三 手作り弁当の法則
 「手作りのお弁当」だから心動かされる!

巻の四 お店の地図入り効果の法則
 地図、お国訛りを入れることがお客様に伝わる

巻の五 あなたを知りたがっている法則
 お客様は口には出さないがあなたのことを知りたがる

巻の六 鈴木さんに話す法則
 話しかけたい相手(お客様)に向かって書くと、書きやすい

巻の七 アナログ強しの法則
 アナログ化するほど反応は強くなる

巻の八 見出しに人を絡める法則
 タイトルに人を介在させると、反応が急上昇!

巻の九 ライバルにタイトルで勝つ法則
 敵の動きをそのまんまとり込む逆発想の極意とは?

巻の十 くさやの品格の法則
 「くさや」を売るのはひと苦労、でも大成功!

巻の十一 単価アップの法則
 「出村さん、大変です!」…単価を上げてズバリ的中!

巻の十二 専用の法則
 商品を買いやすくさせる「専用」というネーミング

巻の十三 POPはTOPセールスの法則
 POPを優秀な営業マンに変身させるコツ

巻の十四 名刺の法則
 難しく考えるほど失敗しやすい名刺

巻の十五 手渡し百発百中の法則
 見込み客にチラシを100%手渡しする魔法

巻の十六 お客様の声集めはカンタンの法則
 当店(当社)の好きな点、良い点に絞ってお願いする

巻の十七 写真に子供を出す法則
 写真の向こうに、それを見る人がいる

巻の十八 抱腹絶倒の法則
 衝撃、抱腹絶倒。超楽しいチラシ例

巻の十九 「お客様、失礼!」の法則
 常識破りの人柄で勝負するチラシ

巻の二十 コスト0で売上増、プレゼントの法則
 固定観念をぶち破る「思いを伝える」チラシ

巻の二十一 子供はチラシ作りの天才の法則
 子供達が書いたチラシの効力は想像を超えた

巻の二十二 子供はPR大使の法則
 職場体験学習であなたのお店を中学生がPR

巻の二十三 大企業に勝つ法則
 今こそ大企業と勝負できる手書きチラシを書こう

巻の二十四 「汚い、面白い、楽しい」キオタの法則
 江戸時代から続く造り酒屋の「思い切って始めて良かった」チラシ効果

あとがきとして


【ポイント】

■地図、お国訛りを入れることがお客様に伝わる

たしか最後のくだりは「おかん、今年の夏は暑いけー、無理してこんでもええで」だったと思う。このことからもわかるように、お国言葉、方言、訛りなどを少しでも入れることで共感し、お客様との距離が縮まると考えられる。


■簡単な自己紹介の作り方「3つの開示法」

 それは、好きなこと(好きな物)、小さな失敗、小さな夢を、ビジネスに絡まないことでつないで書いてみるという方法だ。

(詳細は本書を)


■商品をわかりやすく伝えるのに手っ取り早い言葉「専用」

お客様から見たら専用という言葉を使うとわかりやすく、めんどうなことを考えなくていいから楽なのである。
 この言葉はかなり奥が深く、使い方によっては大きく売り上げを伸ばす要素を持っている。しかも、どんな業界でも使いやすい言葉である。
 あなた自身、毎日の生活の中で「○○専用」という物を使っていないだろうか?
 しかも専用と書かれていると、価格は多少(?)高くても買い求めることが多いことがわかっている。


■トイレでの工夫

 また、トイレの中にこんなPOPを貼ってみた。(中略)
ただ、回転すしなので「とん汁ラーメン始めました」なんて大きな声で言えないので、こうしてトイレでコッソリお伝えしています。
ご注文のときも小さな声で「麺」とだけ言ってください。
(後略)


■トイレでの工夫その2

POPではないが女性トイレの鏡に、「ステキだよ」と、ホワイトボードマーカーで書いてみた。結果を話してもいいが、ここは1つ実際にあなたも実験することをおすすめする。(鏡にどんな言葉を書くのかは、いろいろ考えてみてください。それだけでもけっこう楽しいですよ)


■名刺は「渡す相手」「名刺の向こう側にいる人」に焦点を当てて作る

「この名刺を渡す相手の年齢は、何歳くらいの人がメインになりますか?」
「そうですね、若い人で40代から、メインとなれば50代、60代になると思います」
 名刺を彼女の方に向け、
「この電話番号ですが、50代、60代の人に、この大きさで電話番号が読めるでしょうか?」
 ハッとした表情で下を向き、黙ってしまった。


■なかなか売り上げにつながらない手書きチラシの共通点

 それは、お客様にどのような行動を取って欲しいのか書かれていないことである。
 手書きチラシを始めると、自己紹介、ねぎらい、想いを書いていくのだが、それらを毎回書いていくと、心が優しくなっていくのか、人間関係ができすぎていくのか、お客様に「だから買いにきて下さい」「ご注文を下さい」「ご来店下さい」とはっきり、どんな行動をとって欲しいのかを、書き忘れている。


■あえてチラシに写真を入れない方法

 私は、写真と間取り図を入れない理由を次のように伝えた。
「チラシに住宅の写真がのっていると、写真を見ただけで判断し来場しない可能性があること。間取り図も同じように、チラシの上だけで判断される可能性がある。中古住宅の場合、お客様の希望にぴったり合ったものはほとんどないと思う。だから、チラシを見ただけで来場しない原因を作らせないで、会場に身にきてもらうことを優先したほうがいい」


■職場体験学習プログラム活用法

 このプログラムを簡単に説明すると、職場体験をしてもらう学生たちに、お店をPRするポスターを描いてもらうことだ。
 この課題を与えることにより、店側も仕事に取り組める時間を確保でき、学生を管理することがずーっと楽になることと、ふだん接することのできないお客様である生徒に、意見を聞くことができることも利点としてあると話す。


■客層を絞り込んでいる効果

(前略) また手書きチラシが好きな人には人柄のよい人がたいへん多くて、クレームなどもほとんどありません。やはり手書きチラシを楽しいと感じるひとは、心が豊かでよいお客様になってくれると思います。(後略)
(手書きチラシを実践している酒屋さんのお話から)


【感想】

◆過去2冊は、「手書きチラシのカタログ集」的な、事例中心の作りだったのに対して、本書は通常の「ビジネス書仕様」

ただし、それぞれのお話が事例に結びついていることが多く、その場合、事例をある程度紹介しないとわかりにくいため、ポイントとして抜き出したものも、コンパクトにまとめられる(まとめられてないものもありますが)ものが中心となってしまいました。

というか、ホント「百聞は一見にしかず」なのが「手書きチラシ」なので、そもそもこうして文章で表現しようという方に無理があります。←イイワケ

過去の出村さんの本を1冊も見たこと(「読んだ」ではないw)がない方は、この機会に是非一度、書店でご覧頂きたく。


◆また、手書きチラシだけに留まらず、さまざまな工夫考え方のヒントが詰まっているのも、本書の特徴です。

上記で挙げた「トイレでの工夫」には、思わずニンマリ

ホテルのように綺麗なトイレも良いですが、面白い店、というのは、トイレでもお客様を楽しませる工夫があったりします。

それも、大してコストがかからなくできるのであれば、やってみる価値はありそうな。


◆個人的には、一番最後の「手書きチラシを楽しいと感じるひとは、心が豊かでよいお客様になってくれる」というのに、深く納得

専門的に掘り下げたわけではないので断言しにくいのですが、「手書き?ハァ?」というタイプの方は、「価格至上主義」だったりします。

つまり、「手書きチラシを配る」ことによって、お客さんをスクリーニングすることが可能な訳で。

「値下げ競争」に巻き込まれたくない方も、うまく活用して頂きたいところです。


◆ところで、この記事を書く際、どのカテゴリに属するのか考えてみたのですが、本書のテーマが「ライティング」でもあり、「マーケティング」でもあり、「セールス」でもあり、また、本質的には「ブランディング」ではないか、と。

「手書きチラシで勝負する」というのは、そのくらい「奥が深い」ことなんですよ。

ただ、誰でも最初は「初心者」

本書の本文の冒頭には、かつてお店の売り上げ低下に悩んだ出村さんが、神田さんの「ピンク本」に出会い、チラシを自分で書くに至った経緯と、悩みに悩んでできた1作目のチラシが掲載されています。

結果は「見事な空振り」(出村さん談)だったとのことですが、そのチラシに込められた想いに、私は目頭が熱くなりました(マジで)。


「手書きチラシの世界へようこそ!」



【アマゾンキャンペーンのお知らせ】

◆本書の発売を記念して、アマゾンキャンペーンが既に実施されております。

出村邦彦amazonキャンペーン 最新作『だから儲かった手書きチラシ作成術 トラの巻』を購入して頂いたアナタだけに・・・。

●期間

2009年7/7(火)22:00から7/15(水)24:00まで

●特典

本書で書ききれなかったノウハウを詳しく語った特別収録音声(*スペシャル対談入り)をプレゼント!!

さらに抽選で30名様に東京で行われる出版記念講演会・特別セミナーにご招待します!


申し込み方法等、詳細は上記サイトにてご確認下さい!

(smooth注:現在、一時的な在庫切れ状態ですが、キャンペーンをやっている以上、随時補充されると思われ。)


【関連記事】

「もっと儲かる全国手書きチラシ実例集」出村邦彦(著)(2006年08月18日)

【ネタ満載】「仕掛力」村松美尚(2009年03月03日)

【フツウにスゴ本】「ザ・コピーライティング」ジョン・ケープルズ (著), 神田昌典 (監修)(2008年10月20日)

【顔出し】「営業力は社長の「顔出し」で3倍アップする」落合英之(2008年08月20日)

【4つのパーツ】「お客のすごい集め方」阪尾圭司(2007年07月13日)


【編集後記】

◆昨日のアマゾンアタック


アマゾンレビューもなかなか好評っぽいので期待しております。


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