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2009年07月05日

【Amazonキャンペーン有】『「仕組み」思考術』泉正人




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「仕組みブーム」の大もと(?)である泉正人さんの最新作、『「仕組み」思考術』

泉さんの作品でも、「お金系」の本は、当ブログとしては華麗にスルーしちゃっているので、結構久しぶりですね。

今回は、「仕組み本」過去2冊の上位レイヤーに位置するような内容。

ホントなら、一番最初に読んでおくべきコンテンツかと(出たの最後ですがw)。

アマゾンキャンペーンもありますので、お見逃し無く!


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【目次】

はじめに

【Part1】 すべての「行動」の原則となる「考え方」の仕組み
 1 毎日を”気楽に”生きるための「仕組み思考術」のすすめ
 2 自己意識を貫けば、問題は解決する
 3 「学習主義」は毎日を楽しく生きるコツ
 4 そのビジネスには「継続性」があるか
 5 「五つのテクニック」は自動的に行動する仕組み

【Part2】 効果的な「学び」で成長する仕組み
 1 もっと器を大きくするために学ぶ必要があった
 2 自己投資のポイントはお金より時間の投資
 3 お金よりも貴重な「時間」、差が出る使い方とは
 4 何を勉強したらいいかわからない人へ

【Part3】 人間関係を円滑にする仕組み
 1 名刺をいくら集めても生きた人脈にはつながらない
 2 人にアピールできる武器を持っているか
 3 「思考信託」で成長のスピードを加速する
 4 部下の成長をもたらす「思考信託」の応用法
 5 自分を成長させてくれるメンターとの付き合い方

【Part4】 リターンを最大化する仕事とお金の仕組み
 1 できるビジネスマンをつくる「仕組み」の築き方
 2 不満を力にする「すごい」考え方
 3 正しいお金の習慣その第一歩とは

【Part5】 人生を味わい尽くす遊び、健康の仕組み
 1 人生の達人は遊びの効用を知っている
 2 「仕組み」ならダイエットにも効果あり
 3 健康を維持するための習慣とテクニック
 4 心の健康のツボは「自己意識」にあり


【ポイント】

■「仕組み思考術」の位置づけ

 私はこれまで『「仕組み」仕事術』で仕事の仕組みを、『「仕組み」整理術』では身の回りや情報の整理する仕組みを、それぞれお伝えしてきました。
 本書で解説するのは、それらのさらに上位概念となる「考え方」「行動」の仕組みです。自分の考えを決定したり、効率的な行動をとるために有益な、問題をシンプルに解決する仕組みです。


■決断に迷ったときの3つのフィルター

「その考え方は、自分で責任をとれるだろうか?」
「そのことから、自分は何を学び取れるだろうか?」
「その方法は、継続性があると言えるだろうか?」


■「自己意識」とは

サーフィンで漂流したのが「海のせい」ではなく「私のせい」だったのと同じように、自らの目の前で起こっていること(問題)は、「すべて自分自身が起こした結果である」と考えると、解決策を見つけ出すことができるのです。私はこれを「自己意識」と呼んでいます。
 そしてこの自己意識をサーフィンだけでなく、仕事や人間関係、健康、お金など、人生全般に当てはめて考えています。


■「仕組み思考術」の5つのテクニック(抜粋):

●エンパワーメント(人に任せる)

 他人のほうが自分より優れていることはすべて人に任せて、自分は得意なことだけに専念するというのが私の考え方です。

●モデリング

 他人の真似だろうが何だろうが恥じることは全くありません。自分にとって有益な考え方、仕組みなどを見つけたら、そっくりそのまま真似ることが、成長への近道になると思います。

●パターン化

 過去の経験から最適な方法がわかっていること、一度経験済みのことは、整理してマニュアル化しておき、効率的に無駄なく実行しようというのが「パターン化」の考えです。


■人を見分けるポイントは「『事実』と『意見』を見分ける」こと

 私は何かの情報を得たときは、そのたびに、客観的な「事実」なのか、それが主観的な「意見」なのかを見極めるようにしています。
 そして、「事実」ではない「意見」を聞いたときには、質問をしながら事実を導き出すようにしています。


■「人に意見を聞いたとき、その意見を素直に受け入れるべきかどうか」の3つの判断基準

1.自分に対して正しいことを言ってくれる人かどうか
2.その人の言動と行動が一致しているかどうか
3.その人はその分野で成果を出しているかどうか


■さらに助言がもらえる仕組み

 私は、レストランに詳しい人から「青山においしいレストランがあるよ」と教えてもらったら、必ずその店に行くようにしています。(中略)
 1回の食事代を惜しむよりも、「この人に教えても、実際に行くことはないんだな」と思われて、そのあとから良い情報を教えてくれなくなるほうが、もったいないと考えるのです。


■高い給料よりもっと大きなものを手に入れる方法

 仕事は、器を成長させるうえで大事な経験の1つです。そういう意味では、仕事自体が自己投資の一環と考えることもできます。
 お勧めしたいのは、給料の額ではなく、「そこで何が学べるか」という視点で仕事をすることです。


■お金を有効に活用するための配分ルール

 それは、収入を「●:●:●」に分け、●割を貯蓄、●割を生活費、●割を自己投資に充てるというものです (ネタバレ自重)


■怒ることは「心がもったいない」

 そもそも、怒っても目の前の問題が解決することはありません。私はそのような状況に直面したときは、状況を変えるにはどうすればいいのか、今後問題を生じさせないためにはどうすればいいのか、その方法を考えるようにしています。(中略)
 どんなに怒っても解決しない問題はあります。ですから、変えられないことに神経を使うのではなく、ほかのことに意識を向けるなどしたほうが、プラスになるのです。


【感想】

◆お馴染み『「仕組み」シリーズ』の3冊目は、冒頭、さらにポイントにもあるように、過去2冊のベースとなるものです。

それだけに、単に「戦術的なレベル」でのノウハウを知りたい方には、ちょっとじれったいかもしれません。

ある意味、かなり「深い」部分でのお話にもなりますし、逆に「本質的」過ぎて、類書でも目にするものもあります。

一番最後の「怒らないこと」というのも、勝間さんの本でもお馴染み・・・というか、出典は仏教の教えでしたっけ?


◆ただ、その分「普遍的」とも言えます。

大昔からこのように考えていた人もいるでしょうし、将来に渡って劣化することもないハズ。

特に本書の3つのキーワードである「自己意識」「学習主義」「継続性」は、成功されている方なら、直接的、間接的に実践されていることでしょう。

一昔前なら、50代以上の著名経営者の方の自己啓発書にでも載っていそうなコンテンツですしw


◆そういえば以前、鮒谷周史さんにセミナーでお会いした際に、「泉さんの『仕組み』に関する徹底振りはスゴイ」とお伺いしたことがありました。

それも、個々の『仕組み』もさることながら、本書に書いてある「根底をなす思想」があってのことだと、本書を読んで初めて理解した次第。

表面のシンプルな『仕組み』だけ見て、「そんなの簡単だ」と判断し、実践しないのはあまりにももったいな、と。


◆特に、個人的に重要だと思ったのが、キーワードの初っ端にある「自己意識」

「サーフィンで溺れる」のも、「会社をリストラされる」のも、「海のせい」「会社のせい」と考えていては、問題解決できません。

 何か問題が起きたとき、他人のせい、社会のせいにすることは簡単です。しかしそれでは一向に問題は解決しません。これをすべて「自分のせい」ととらえることで、解決の糸口が見えて、物事は良い方向に転じていきます。

本書では実際に、「不況だから仕事がない」「上司が教えてくれなかったから失敗した」「会社に解雇された」といった事例(?)での考え方も指導されています。

「現状を打破したい」方なら、ぜひ参考にしてみてください。


読みやすい割に「深い1冊」です!



【Amazonキャンペーンのお知らせ】

◆本書の発売を記念して、下記の通りアマゾンキャンペーンが既に始まっております!←出遅れ

アマゾンキャンペーン スペシャルプレゼント!(注:個別ページではないので、時間が経つと更新されます)

●期間

7月4日(土)昼12:00〜5日(日)23:59

●特典

(1)泉正人さんと本田直之さんによる『成功につながる「お金のKSF」特別対談』PDF

(2)マネーマネジメント検定の家計簿講義のダイジェスト映像


★なお、対象書籍は、今日ご紹介した泉さんのご本と、本田直之さんの最新刊「ビジネスパーソンのための家計簿―本田直之式アカウントブック」


詳しくは、上記キャンペーンサイトをご覧下さい!


【関連記事】

【仕組み】『「仕組み」整理術』泉 正人(2008年09月29日)

【号外】『「仕組み」仕事術』アマゾンキャンペーンのお知らせ(2008年03月03日)

【レバレッジ成功法】「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」本田直之(2009年01月15日)

【自己投資】「レバレッジ・シンキング」本田直之(2007年06月29日)

【新インディ】勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド(2008年03月01日)


【編集後記】

◆昨日、家族で月島のスーパーに買い物に行く途中で遭遇したのがコチラ。

ゾウガメ











飼い主さんとゆっくりお散歩していたゾウガメ君。

私は知らなかったのですが、月島では結構有名らしいです。


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