2009年07月03日
【服装】最近読んだ「色中心」ファッション本2冊
Amazy |
【はじめに】
◆今日は珍しく(?)、ファッション本を2冊一緒にご紹介。森井良行さんの『デキ男(オ)なビジネスマンはなぜか茶色を着ない 』と、唐澤理恵さんの『「見た目」で誤解される人』です。
たまたま同じくらいの時期に読んでみたところ、双方とも「色使い」を強く意識していたのが特徴でした。
森井さんの本は、タイトルからしてそうでしたが、唐澤さんの方も、かなりこだわりがある模様。
「色使い」は私自身が苦手とする分野だけに、まとめてお勉強してみたいと思います。
いつも応援ありがとうございます!
【デキ男(オ)なビジネスマンはなぜか茶色を着ない 】
◆今年初め以降の当ブログの読者さんであれば、本書の森井良行さんの前作はご存知のことかと。参考記事:【脱非モテ?】『ファッションスキルは大人の「教養」』森井良行(2009年01月10日)
この前作では、第2章に「なぜモテない男は黒色を好むのか?」とあったように、「黒」を攻撃(?)対象としていた森井さんの今回のターゲットは「茶色」。
同じ(?)第2章に『「デキない男」はなぜ茶色を好むのか?』を置いたのは、果たして狙ってのことなのか?
◆さて、森井さんによると、ファッションはある程度の期間(数年)を空けて「大きな転換期」があるそう。
たとえば今現在は、04年からブームとなった「エレガント・カジュアル」(エレカジ)の影響下にある、と。
その前の転換期が99年の「ギャル男スタイル」、さらにその前が、スポーツミックス系カジュアルスタイルから大転換した、97年の「きれいめスタイル」なのだとか。
そして、その97年に大ブームとなったのが、茶色のアイテム。
◆特に「茶色のロングコート」は、「社会現象」レベルにまで達していたそう・・・って、私も日本にいたんですが、全く記憶になく。
他にも「トランスコンチネンツ」の茶色いリュックも流行していたそう。
いずれにせよ、この頃学生だった方々は、未だに過去から抜け出せないパターンが多いのではないか、というのが森井さんのお考えです。
◆さらに「茶色」について、森井さん曰く、
とのこと。基本的に、茶色というのはコーディネートが難しい色です。無意識のうちについ明るめと濃いめというように、同じ茶系のトーンで合わせてしまいがち。けれどそれでは、老けて見えやすい組み合わせになってしまいます。
自分が茶色を全く持っていないのでコーディネート自体したことがないものの、言われてみると、何となくそんな気が。
なお、流行していた当時は、一種の「トレンド」だったので、違和感がなくとも今となっては、ただの「オジサン臭い組み合わせ」なのだとか(森井さん談)。
当時のアイテムに固執されている方は要注意ですね。
◆ただ、逆に考えれば、「今OK」なアイテムも、将来的にはどうなるかわからないということかと。
男性は女性と違って、いったん気に入ったものを「とことん着倒す」傾向があるので、その時々のトレンドから見て、あまり違和感がないようにしたいものです。←自分モナー
いえ、ホント私の持ってるアイテムは、黒ばかりなもんで。
◆なお、「ウンチクはいいから、手っ取り早くどうしたらいいか教えれ!」と言う方は、いきなり第6章の『「デキ男」なコーディネート術』をご覧アレ。
小見出しだけ拾ってみるとこんな感じです。
「デキ男」を目指す方なら、押さえておきたい1冊です。・体型コンプレックスの落とし穴
・イメージは周囲の人が決める
・「ちょこっとカワいい」服装を目指そう
・あなたはアキバ系になっていないか?
・コーディネートは色のバランスが要
・アクセントカラー(挿し色)の重要性
はじめに 見た目で決まる「デキ男」
第1章 女性にモテる男はビジネスもうまくいく
第2章 「デキない男」はなぜ茶色を好むのか?
第3章 正しい茶系色の使い方
第4章 「似合う色」に執着する日本人
第5章 仕組まれた流行色
第6章 「デキ男」なコーディネート術
【「見た目」で誤解される人】
◆さて、もう1冊の唐澤さんのご本も、「カラーコーディネーター?」と思わんばかりの「色」のお話が。目次を見てもこんな感じですし。
ただ、ちょっとビジネスシーンでは難しい色(紫ですとか)についての言及もあるので、当ブログの読者さんに関係のありそうな部分を何点か。
■信頼を与え、上司に好かれるスーツの色
◆雑誌「Gainer」のアンケート調査から。
さらに、「好印象なVゾーンのイメージは?」という問いには、50%が「さわやかなブルー系」と回答。「上司が部下に着てほしいスーツの色」はダントツで「ネイビー」(54%)でした。第2位が「チャコール」で26%。無難と思われるグレーは11%、黒は9%でした。
・・・なんか全身青っぽい気がするのですが。
まぁ、上司にしてみれば、お客さまのところに連れて行く部下がとんでもない色のスーツを着ていても困りますから、ある意味当然でしょうね。
■ビジネスシーンで茶は難しい?
◆色々な色に関して言及があるなか、茶色に関してはこのような記述が。
上記の森井さんとは違った意味合いで、ビジネスシーンでも茶色は、あまり相応しくないようですね。組織内である程度ポジションが上がって、指導力や統率力が求められている場合、茶色は「真面目でいい人なんだけど、リーダーとしてはちょっと・・・」という印象を与えてしまいかねません。ビジネスシーンでは、茶が「もっさり」した印象にならないように、明るさやデザイン、色の組み合わせなどでシャープに使いこなすことを意識しましょう。
ただ、一方でこのようにも言われてらっしゃいます。
確かに、靴やカバン等の小物が茶色だと、洒落てて良さそう。茶にはコーヒーや葉巻などのように大人の男としての落ち着いたイメージがありますので、小物などに上手く取り入れると大人のゆとりを感じさせ好印象に。最近では緑とともにエコなイメージも演出できるので、TPOに合わせて使いこなしたい色です。
一応、靴とベルトの色は合わせて頂きたいところですがw
■「ネクタイ柄」に求める"男と女"の逆転現象
◆今度は「男のファッション基本講座」から。
男性の持っているネクタイの柄と、女性が好きなネクタイの柄がアンマッチになっているというお話です。
●男性「1位:レジメンタル」「2位:チェック」「3位:ドット」
●女性「1位:ドット」「2位:チェック」「3位:レジメンタル」
上司がどう思うかはわかりませんが、モテたいのであれば、「ドット柄のネクタイが良い」というワケですな。
参考記事:【モテファッション?】「男のファッション基本講座 カラー版」(2008年05月27日)
◆本書は他にも、著者の唐澤さんが行っている「パーソナルアイデンティティ分析」なる、「外見的特徴」を分析する方法も紹介されています。
縦軸に「soft ⇔ hard」、横軸に「warm ⇔ cool」をとり、マトリクスを作成し、4象限のどれに当てはまるかを判定。
私が試した本書の簡易テストの結果によると、私は「ハード&ウォーム」ということに。
それによると、「似あう色・装い」は
・・・確かに私の夏物のスーツは、ほとんどネイビーですたwさわやかなスポーツマンタイプをめざす。存在感のある顔に負けないレジメンタル(斜め柄)タイ、スッキリした濃紺のスーツなどを選ぶ。
皆様も宜しければお試しアレ。
序章 「見た目」で人生は9割決まる
・・人間関係が豊かになり、「余裕のある」大人になる
1章 「色」の使い方で好感度はグンとアップする
・・「色」を味方にすれば、人の「心」はつかめる
2章 「色」は口ほどに語り、相手を惹きつける
・・個性を磨き、本来の魅力を引き出す
3章 「色」がコミュニケーションを円滑にする
・・人が集まり、誰からも好かれる人気者になる
4章 この「着こなし」「色づかい」は使わない
・・魅力を損なわない「見た目」の法則
5章 「色」と「装い」が脳を若返らせ、人生を変える
・・「外見」を変えれば、人生はもっと楽しくなる
付録 身だしなみセルフチェックリスト
【関連記事】
【モテ】「美人OL品評会 あなたのファッション、審査します」に物申してみました(2009年03月13日)【服装】ビジネスシーンにふさわしい服装術(男性編)<メモ>(2009年01月14日)
【脱非モテ?】『ファッションスキルは大人の「教養」』森井良行(2009年01月10日)
【モテファッション?】「男のファッション基本講座 カラー版」(2008年05月27日)
【服装戦略】『男の価値は「色」で決まる! 』今井志保子(2008年05月06日)
【編集後記】
◆定期的に観測している「モテ本売り場」で、こんな本を発見w「ネタ」としては面白そうなのですが、どういう方が読まれるのか、よくわからず。恋愛&エッチ大好き!
肉食系女子ってナニ者?
エッセイと漫画で読み解く肉食女子の生態!
ご声援ありがとうございました!
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