2009年07月01日
【お買い得!】勝間さんの「まねる力」が濃厚な件
【本の概要】
◆ちょっと出遅れましたが、勝間さんの最新ムック本、『まねる力』をご紹介。とにかくこの本、完成までにかなりのご苦労があった模様。
AERAのムック、「まねる力」、見本届きました:勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
対談相手の作品やら活動履歴等、調べる事はきっと山ほどあったと思われ。いやもう、この本、半端なく時間がかかっています。対談だけでも15人。事前の勉強、まとめ、事後の勉強とありました。
しかも値段も抑え目(880円!)とあって、これはカツマーとしては、マストな1冊ではないか、と。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
「まねる力」が人生を変え、日々を豊かにし、私たちを幸せにする
阿闍梨さま、時間からいつ解放されるでしょうか
変革者15人のまねるポイント
●じぶんを変える
福岡伸一(分子生物学者)
姜尚中(東京大学大学院教授)
イネス・リグロン(ミス・ユニバース・ジャパン ディレクター)
渡邉美樹(ワタミ会長)
●しくみを変える
佐藤優(作家、起訴休職外務事務官)
蒲島郁夫(熊本県知事)
湯浅誠(反貧困ネットワーク事務局長、年越し派遣村村長)
長妻昭(民主党政策調査会長代理)
●しごとを創る
南場智子(DeNA社長兼CEO)
永谷亜矢子(F1メディア社長、東京ガールズコレクション実行委員会チーフプロデューサー)
まつもとゆきひろ(プログラミング言語「Ruby」開発者)
山中俊治(プロダクトデザイナー)
●おんなが変える
小渕優子(内閣府特命担当大臣・少子化対策、男女共同参画担当)
山田昌弘(社会学者)
土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京ディレクター、弁護士)
●明日からまねしてビジネス力UP
憧れの人に会いにNYに行きました〜マルコム・グラッドウェル
姿勢の力〜谷英子さんをまねる
メイクの力〜山本浩未さんをまねる
声の力〜広瀬香美さんをまねる
・変革の人・勝間和代を語る
桜沢エリカ
和田弘美
神田昌典
【所感】
◆そもそも、なぜ「まねる力」なのか。本書の巻頭書き下ろし部分で、勝間さんはこう言われています。
本書で展開されているのは、勝間さんがこれらの方々から学び、そしてどう変わったかの記録です。まずは、相手を分析し、考え、エッセンスを抽出し、そしてまねをすることで、必ず学びがあるのです。このワナビーこそ、成長の原動力であり、学習の動機であり、新しいことを身につける力だと思っています。
対談部分、そしてそれに続く総括部分を読むと、勝間さんが何を考え、どうなさってきたのかがよくわかる構成になっている、という。
◆実際、勝間さんは折に触れ、どうやって「ヒットする本を作ってきたか」を述べられることがあったと思います。
本書でもこのような一節が。
山田真哉さんのお話は知ってましたが、他にもさまざまな工夫をなさってたのですね。本を書くコツは、ベストセラー作家の方たちをまねました。林真理子さんの「林真理子の文章読本」や論文講座の人気講師、山田ズーニーさんの『伝わる・揺さぶる!文章を書く』を読みました。宮部みゆきさんがどうやってOLから人気作家になったか知るために、講演にも行きました。山田真哉さんからは『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』をミリオンセラーにするために、文中に平仮名を多くし、自分でPOPを書いて書店に持ち込むなどの工夫を聞き出しました。
林さんの方ですが、タイトルが「名作読本」なので、「すわ!誤字か?」と思いきや、この本に「文章読本」が併録されているのだそう。
バッチリ真似て、アマゾンアタックさせて頂きました。
◆さて、このように実際にベストセラーを連発するだけの「まねる力」があった勝間さんが、今回まねたスキルは様々です。
イネス・リグロンさんに会って「メイク」「姿勢」「内面」等の必要性を認識したり、南場智子さんに「考え抜いた上で挑戦し続ける姿勢」を学んだり、永谷亜矢子さんから東京ガールズコレクションにおける価値創出的な場の設計を、その後立ち上げる事となったご自身の携帯サイト、「勝間和代 脳力UP」に生かそうとしたり・・・。
元が、雑誌『AERA』の連載記事だっただけあって、対談の相手がストレートなビジネス系の方だけでないのが、最近の勝間さんの多面性をさらに強めていると感じました。
◆なお、巻末にかけて、「姿勢」「メイク」「発声」のトレーニングが画像入りであって、これはすぐにでも取り入れられる内容(男性はメイクを除く←当たり前)かと。
私も今、「姿勢」部分を読んで、「正しいいすの座り方」を実践しながらパソコンに向かっておりますw
他にも「美しい立ち姿のつくり方」なんてのもあります。おへそで背中を押すような感覚で、太ももの付け根に重心を置いて座る。横から見た足の角度は90度よりちょっと前に出すくらいにすると重心をとりやすい。
◆さらに、楽しみなのが広瀬香美さんのレッスンを受けられた後の勝間さんの声。
講演会等ではマイクがあるので、あまり気にならなかったのですが、この会食の時などは、周りが騒がしい事もあって、勝間さんの声があまり聞こえなかったりしました。
広瀬さんのおかげで腹式呼吸になり、勝間さんの声も、今では「明るく、よく響くようになった」とのことですので、「新バージョンの声」を、またどこかのサイン会等でお聞かせ頂こうかと。
そういえば、私もイギリスに短期留学しているとき、毎晩クラブに入り浸っていたら、うるさくて相手に声が全然伝わらなかったので、自然に複式呼吸になった記憶がw
◆それでは最後に、私が本書の中で「響いた」お言葉をいくつかご紹介。
●福岡伸一さん
個人的なレベルで考えても、確かに勝間本を読めばこの1週間の効率は上がるでしょう。でも、ずっと上がり続けるかというと、やっぱり人間はレイジーなので、下がることもある。長い時間軸で見れば、効果はトントンなのかなと。
●イネス・リグロンさん
(美の概念をリードしているのはフランス人か、という質問に)フランス、スペイン、イタリア、ギリシャとか、地中海地方の女性でしょうか。センシュアル(魅惑的)という概念を持っています。磁石のように、周りから一緒にいたいと思わせる魅力。それは社会で成功するための要素でもあります。待つのではなく、何がしたいのか言いやすくもなる。それが日本の女性には足りないと思います。
●南場智子さん
解答用紙に正解を書いてマルをつけてもらって喜ぶのが、日本人エリートのメンタリティーの典型です。でも正解どおりにいかないときの、リスクの取り方は誰も教えてくれない。
●山中俊治さん
例えば、しなやかに走る動物がすごくカッコいいと思う瞬間は確かにある。でも、それは美しく思われようとデザインしたわけでも、進化したわけでもないから、たぶん最適化された物に対して「美」と感じる感性が、我々のどこかにあると思うんです。
●山田昌弘さん
専業主婦がお父さんにパラサイトし、お父さんは企業にパラサイトし、企業は国にパラサイトし・・・というふうに日本全体がパラサイト構造になっているんです。その構造全体を変えなきゃだめだよという問題提起も何度もしているはずなんですが。
●広瀬香美さん
実は日本人の英語がネイティブのように聞こえないのも、日本語の発音になっているからなんです。欧米人はお腹から声を出してしゃべっています。いい声の出し方は、英語の発音と共通点が多いんですよ。
値段以上のクオリティでございました!
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【編集後記】
◆聖幸さんに一足さきに紹介されてしまいましたが、本田直之さんの新刊が明日発売です。ビジネスパーソンのための家計簿―本田直之式アカウントブック
・・・今からオアゾにでも行ってこようかな?「レバレッジ・シリーズ」が100万部突破のビジネス書の革命児、
本田直之氏がビジネスパーソン向け家計簿をプロデュース!
経済大不況を生き抜くための、お金の習慣が身に付けられます。 給与カット、賞与カットが当たり前のように我が身に降りかかる現在を生きるために、自分の稼いだお金がどうなっているのか俯瞰して把握しコントロールする術は絶対必要事項です。
そのための最適ツールは家計簿です!
例えば、
・将来に渡って役に立つ、お金の習慣を磨きたい
・使っているお金が「投資」か「消費」か「浪費」かを見極めたい
・お金の流れを俯瞰して把握し、コントロールしたい
と少しでも考えるのであれば、この家計簿が役にたつはずです。
また、この家計簿は非常にシンプルかつ、全体が見渡せるようになっています。
・月次や年次のお金をを予算立てして分配する
・つけ続けることがストレスにならない
といったことをねらっています。
3ヶ月つけ続けると、お金の習慣を身につけた自分がいるはずです。
ご声援ありがとうございました!
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最近の勝間さんの本は、全く読む気がしなかったのですが、これはちょっと面白いかも。
「専業主婦がお父さんにパラサイト」を見て思い出したんですが、本田健さんは、「専業主婦はビジネスオーナー」説を唱えていて、視点の違いが面白いなぁと思ったもんです。
まずは書店で見てみますね。
ありがとうございました〜。
レス漏れスンマセン!!!
実際に取材や調査、実践等しないといけない分、かなり手の込んだ作りにはなってますよ、この本。
できれば個人的には、一度ひろゆき氏と対談して欲しいところですがw
ぜひ書店にてご確認を。