2009年06月26日
【読書】「仕事ができる人になる!厳選100冊」も良かったです!
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、やはり先日のリアル書店での新刊チェック記事に登場した「ブックガイド」。実はこの本、表紙に登場されている著者の方々の著作を、当ブログではそれほど紹介してないこともあって、後回しにさせて頂いておりました。
ところが、本書に「当ブログが登場している」、とのお話を聞き速攻チェック!
確かに登場してはいたのですが、予想外の展開にちょっとビックリでございます。
◆一方、内容的には、選ばれた本もさることながら、登場されている方々の「読書に対する考え方」が非常に参考になりました。
「自分自身の読書スタイル」を見つめなおす、よい機会とも言えるくらい。
これは読書好きであれば、見逃せませんよ!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1部 仕事と人生に役立つビジネスの達人が教える60冊
吉越浩一郎 ―できる限り、残業をしないで体を休めよ。そして本を読み、力をつけること
藤巻健史 ―本は最高のレジャーであり、最高のリラックス法だ!
御立尚資 ―本を多読し、次にじっくり読む術を磨けばあなたの能力は必ず引き上げられる
森永卓郎 ―ビジネス書を読んでも仕事への効果は期待できない。知識の幅を広げるような本を読みなさい
渡邉美樹 ―本は時間と空間を越えて人と出会えるぜいたくなメディアだ!
小室淑恵 ―読書はアウトプットしてはじめて知識となる。あなたをブラッシュアップするための必須アイテム
第2部 テーマ別にチャレンジ 現場の専門家が教える40冊
小暮真久 ―人の役に立つ!社会に貢献する書籍10冊
吉田たかよし ―脳と仕事に効く!能率を上げる書籍10冊
荘司雅彦 ―いざというとき!法律に強くなる書籍10冊
藤田 忠 ―現場で使える!交渉に勝つ書籍10冊
番外編 明日からできる!「即行読書術」を身につける
【ポイント】
■第1部 仕事と人生に役立つビジネスの達人が教える60冊◆第1部では、著者さんの本や読書に関するお話と共に、各テーマごとの著者さんの選んだ本が10冊ずつ掲載されています。
ここでは、著者さん方の「響いたお言葉」を抜き出しますが、ご紹介する本は、その言葉とは関係なく、私の主観で選んでおりますので、あしからず。
■吉越浩一郎さん
本ほど安いものはない。ビジネスパーソンが研鑽を積む上での読書の優位性を訴えておきましょう。自分で本を書いてみてよくわかるようになりましたが、本というのは人の考えや調査が誠実に抽出されているものです。それが1000円程度で手に入るなんて、とてつもなく安いぜいたく品だと思うのです。(中略)
ビジネスパーソンにおすすめするのは書評をチェックする際はなるべく自分の興味の外にあるものを手に入れてみる、という選び方です。そこにはきっと新しい世界があるはずですから。
◆多作な吉越さんらしく(?)、「本のコストパフォーマンス」に関して言及。
選ばれている本もバラエティに富んでいて面白いです。
■藤巻健史さん
本の良し悪しを判断するポイントは著者にあります。私はどんなジャンルでも本を選ぶとき、著者の質を重視します。本を見分ける基準はその分野のプロの人が書いているかどうか。
◆藤巻さんが選ばれたのは小説ばかりなので、当ブログとしては参考にしにくいのですが、「ディーリングは心理戦」なので、「人の心を推し量る」能力も重要だそう。
それが故に「小説も役立っている」と知り、思わず納得。
■御立尚資さん
仕事に即効性のある本といえばビジネス書と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。たとえば丸谷才一の『思考のレッスン』は非常に読みやすくて、はじめはエンターテインメントとして手にとりましたが、読めば読むほど深みが出てきて、いまではアイデアの生み方など、講演などで引用することもしばしばです。(中略)
論理力に関して、先ほどの『思考のレッスン』の他に私が若手によくすすめているのは、木下是雄の『理科系の作文技術』。これには人に何かを伝えるときの論理の構築法、鍛錬法が書かれています。
◆御立さんの、このお話を聞いて思い出したのが、『紳竜の研究』。
そもそも私がこのDVDを買うに至ったのも、御立さんが勧められていたからなんですよね。
つい先日も、内藤忍さんが「必見の名作」と言われてらっしゃいましたし、まだの方は要チェック!
参考記事:【紳助のヒミツ】「紳竜の研究」はスゴかった(2008年03月14日)
■森永卓郎さん
私の本の選び方ですが、まず、ジャンルを問わず手に入れた本を30ページぐらいまでななめ読みします。そこで興味がもてなければ、読むのをやめてしまう。何を基準にするかというと、きちんと論理立てて書いてあるか、きちんとした証拠に基づいて書かれているか、他人の意見と違うことが書いてあるか、この3点で読むか、読まないかを決めています。特に3点目の常識を否定するような本が私にとっては一番、魅力的です。
◆森永さんの選書方法は参考になりました。
特に3番目の「常識を否定するような本」というのは、「なるほど」ですね。
人と同じことを考えているだけでは、抜きん出るのは難しいのかも。
■渡邉美樹さん
ビジネスパーソンはとかくビジネス書などのノウハウ本に頼りがちな傾向がありますが、これには違和感を覚えます。私は読書に即効性を求めてはいけない、と思うのです。なぜなら、知識というものはそんなに簡単に手に入るものではないからです。
◆渡邉さんのおっしゃっている事も、至極真っ当。
要は「ノウハウコレクターになるな」ということかと。
選ばれている本も『論語』を含め骨太だったり、小説だったり。
■小室淑恵さん
私は友人にもあきれられるぐらい本を読むのが遅いんです(笑)。速く読める人がとってもうらやましくもあるのですが、本を読み慣れていない方、読むのが遅い方は、その方に合わせたペースで読めばいいのではないでしょうか。読んだ内容を生活にしっかり活かしたり、アクションにつなげていければいいのだと思います。
◆「読むのが遅い」がゆえに、読んでからの「アクションを重視する」というのは、サスガだな、と。
「アウトプットするまでを含めて読書」という言葉も響きました。
■第2部 テーマ別にチャレンジ 現場の専門家が教える40冊
◆第2部は、それぞれの分野における4人の専門家による、本の読み方等々のお話。
ここまででも結構書いちゃってますので(お約束)、ここは吉田さんと荘司さんのお話だけでご勘弁を(選書については本書をご覧下さい)。
■吉田たかよしさん
本というのは速く読めばいいというものではありません。その情報の用途に合わせて最適な読書速度を見つけることが重要です。
■荘司雅彦さん
◆特に荘司さんのお話は、私にはグサグサと。ここでお子さんがいる方にご提案です。子供に読書を強要してはいけません。ただ、欲しがる本は自分の小遣いが減っても、なるべくプレゼントしてあげるとよいと思います。
自分が山ほど本を買っているのに、子供を書店にあまり連れて行ってあげてなかったな、と反省中・・・。
■番外編 明日からできる!「即行読書術」を身につける
◆番外編に登場するのは、丸山純孝さん。
読書術の本を出されただけあって、初心者から中毒者まで(?)使える、「読書のコツ」を指導して下さってます。
10項目あるので、その中からいくつか選んでご紹介。
■ホームとアウェイを使い分ける
◆これは「本の選び方」のお話なのですが、「いつもの場所で見つける」(ホーム)か、「新しい場所で見つけるか」(アウェイ)ということ。
ホームでは「変化(差分)」を、アウェイでは「出逢い」を重視するわけですね。
私も全くその通りのやり方で本を選んでいます。
そして意外と(?)アウェイで「運命の本」(大げさw)と出会ったりするわけで。
◆例えばこれらの本は、思い起こしてみれば、全てアウェイで偶然見つけたものですね。
参考記事:【新しい問題解決の手法】「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」佐々木直彦(2009年04月28日)
参考記事:【モテ】『もう合コンに行くな―3時間で女をオトす恋愛戦略「ナンパマーケティング」 』リーマンナンパマスター(2009年02月22日)
参考記事:【抗加齢】「サクセスフルエイジングのための3つの自己改革」川田浩志(2008年02月19日)
そういうわけで、知らない街に行くと必ず書店を覗いたりするわけでしてw
■ランチに誘ってみる
◆読書をし、さらに情報発信をしていると、「人とのつながり」が生まれてくるもの。
私も以前は、よくブロガー同士で食事等もしていましたし、そこで有益な情報を教えてもらったりしたものです。
さらに、丸山さんは「本の著者さんを食事に誘ってみること」を提案(もちろん、ベストセラー作家を除くw)。
詳細は本書に譲るとして、これはつまり丸山さんが誘って欲しいんですね、分かりますwww
■1つでいいから試してみる
◆これもよく言われることですが、「本を読んでそれっきりにしない」ということ。
「1つでもいいから試してみる」わけですね。
やってみて、上手くいってもいかなくても、それはそれとして「糧になる」わけですから、これは納得。
・・・口先だけでなかなか行動が伴わない私が言っても説得力ないですが。
参考記事:【読書術】「いつも目標達成している人の読書術」丸山純孝(2008年09月08日)
【感想】
◆ところで、冒頭で言及した「当ブログの登場」。実は、上記の丸山さんの「即効読書術」の「他人のフィルタを使い倒せ」というところで、「本選びの参考になるおすすめのフィルタ」の1つとして、掲載されております。
丸山さん、ありがとうございました!
◆ちなみに、ネタバレかもしれませんが、他のメルマガ&ブログもついでに・・・。
「エンジニアがビジネス書を斬る!」
「ビジネス選書&サマリー」
「俺と100冊の成功本」
・・・あれ、ビジネス書評界の2大横綱が漏れてません(アチラとコチラ)?
丸山さん、テラ豪気!!
まぁ、あの2つはビッグすぎて今さらということでしょうかね。
◆それはさておき、最初に申し上げたように、「100冊選んだ」、というだけでなく、選ばれた方々の「考え方」が参考になりました。
もちろん、どなたが正しいというお話ではなく、読まれた皆さんの立場やスタンスに応じて、取り入れられるところを取り入れれば良いのではないでしょうか?
実際、私がのんびり読んでいたら、ブログの更新は難しいですし、逆に速く読めない方は、小室さんのように、アクションにフォーカスされるのも良いかと。
今回は、「ブログが掲載されている」という情報ゆえに本書を読みましたが、たとえ掲載されていなくても、その内容は値段以上の価値があると思います。
そう、上記で吉越さんが言ってるとおりですね。
これまた濃いムックでございました!
【関連記事】
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【超強力ガイド本】「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」神田昌典&勝間和代(2008年10月31日)
【本】土井英司氏の「成功するビジネス書読書習慣」はビジネス書好きなら必見!(2008年02月03日)
【読書】本200%活用ブック(2007年10月02日)
【編集後記】
◆コンサル・外資系志望の方には見逃せない本が。なお、著者である大石さんの会社のサイトによると、類書である「戦略コンサルティング・ファームの面接試験」との違いとして、
といった点があるそうです。・ケースの内容がより日本的で出されるものに即した内容になっている
・候補者とのやりとりではなく、現役戦略コンサルが考えた回答を記載
・分かりやすく、戦略コンサルの頭のなかでの思考の順番がわかるような回答の記述
この手の本が好きな方なら、要チェックで!
ご声援ありがとうございました!
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