2009年06月15日
【Amazonキャンペーン有り】「脳が良くなる耳勉強法」上田 渉
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【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ディスカヴァーさんの自信作。株式会社オトバンクの上田社長の「耳勉強法」のご本です。
すでに、田口 元さんや、ディスカヴァーの干場社長、さらには小飼 弾さんのアツい記事がアップされていますね・・・。
【書評】 脳が良くなる耳勉強法 〜 聴覚マネジメントで人生が変わる:IDEA*IDEA 〜 百式管理人のライフハックブログ 〜
これはベストセラーの予感!? 「耳勉」●干場:ディスカヴァー社長室blog
百聞は実は五十見にしかず - 書評 - 脳がよくなる耳勉強法:404 Blog Not Found
おしまいに「アマゾンキャンペーン」のお知らせもありますので、最後までご覧くださいマセ!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1章 私たちは五感で勉強している
何のために勉強するのか?
勉強の「4つの要素」
なぜ聴覚が勉強の役に立つのか
第2章 音で脳の個性を活かす
脳の個性を活かす勉強法とは
脳の機能を知る
ディスレクシアに学ぶ脳の学習プロセス
自分の得意な感覚を生かす
第3章 耳勉強法を始めよう
耳勉強法とは「聴覚マネジメント」
耳勉強法 5つのメリット
〈耳勉強法の基礎知識〉オーディオブックの種類・聴き方・テクニック
言語能力を鍛える耳勉強法
すき間時間マッピング」で耳勉強の時間を見つける
耳勉強法の達人たち
第4章 耳勉強法を実践しよう
MP3プレーヤーを手に入れよう
オーディオブックサービスを選ぶ
ソフトウェアを揃える
付録 著者がおすすめするオーディオブック
日本語オーディオブック編
英語オーディオブック編
ラジオ番組編
ポッドキャスト編
【ポイント】
■RIMOサイクル(Resource-情報源、Input-入力、Memorize-記憶、Output-出力)を意識して勉強の効果を上げる情報源から情報をインプットし、記憶し、出力した結果、足りない情報に気づく。そこで足りない情報を得るための情報源を探し、再度入力をし、記憶し、出力する。このサイクルこそが、勉強という行為の本質です。
■聴覚が勉強に役立つ理由
テレビやラジオに関わらず、会話は最初に聴覚野で処理されています。
これは何を意味しているのでしょうか。それは、聴覚野は「言葉」に関わる情報を扱っているということです。実は、この特徴によって、聴覚野は「考える」という行為そのものに関わっています。(中略)
私たちが勉強しているとき、五感を通じて情報を脳に入力しますが、その後の情報の記憶、および出力に関しては、言葉を用いて考えるという行為がともないます。そのためには聴覚が必要です。
聴覚は、情報の入力のためだけに使われているのではなく、私たちの思考そのものに深く関わる感覚なのです。そういう視点に立って考えますと、勉強するときには、聴覚が必要であると言えるのです。
■耳勉強法 5つのメリット(抜粋):
●言語能力が向上する
●想像力が活性化する耳勉強法は聴覚を活用しますので、まずリスニング能力が鍛えられます。また、リスニング能力が鍛えられることでリーディング能力も向上し、結果として、言語能力そのものを高めることができます。
オーディオブックは、視覚からの情報がなく、聴覚からの情報のみとなります。そのため、脳は足りない情報を補おうと、自然と視覚的なイメージを膨らませるのです。(中略)
イメージを膨らませる行為は、すればするほど、より鮮明なイメージを描くことができるようになります。つまり、想像力が活性化されるということです。
■先にオーディオブックを聴き、後で本を読む
「先にオーディオブックを聴き、後で復習を兼ねて本を読む」という方法をとると、オーディオブックで内容がざっくりと頭に入っている状態のため、本を読むときには、その本がどういう本なのか大体のイメージができあがっています。そのため、本を読むスピードが自分でもびっくりするくらいに速くなります。
これは、一度読んだ本をもう一度読むときにはさらっと読める、という感覚と同じです。速読が苦手な人でも、これならば速読に近いことができるようになります。
■耳勉強法のテクニック(抜粋):
●意識的音韻表象法
●音声合成法音韻表象を意識的にはっきりと行うことで、記憶の効率を高めることが可能です。この方法を「意識的音韻表象法」と名づけます。(詳細は本書を)
●速音読法音声合成法とは「音韻表象される声を、自分の好きな声で行う」というテクニックです。(中略)
アルファブロガーの聖幸さんは、ブログ『俺と100冊の成功本』の中で、これとおなじことを『イタコ読書法』という名前で紹介しています。(イタコ読書法:俺と100冊の成功本)
「音読を、自分の口で発声できる限界まで速めた行為」が、速音読です。
速音読法は、川島隆太さんの言う「通常の音読の効果」に加え、「素早く音読するために、脳が活発に動き、理解する速度が速まる効果」もあります。齋藤孝さんは「速音読をするために、若干先の文章まで視野に入れる必要があるため、その視野を広げる効果もある」とおっしゃっています。
■言語能力を鍛える耳勉強法(抜粋):
●ディクテーション
●発音の矯正ディクテーションとは「音声を聴きながらそれを書き取る」という手法です。日本語でも英語でも、語学を学ぶ際に最初に行う訓練法のひとつです。(中略)
「音声でインプットされた言葉を文字に落とし、それを目で確認することで、聴覚と触覚、視覚という3つの感覚からのインプットが最終的に行われる」ということです。複数の感覚から行われた記憶は重要だと判断されるため、長期記憶に残る可能性が高まります。従って、ディクテーションは記憶のメカニズムから考えるだけでも合理的な手法なのです。
私は、大学受験のときに自分の発音がラジオ英会話の発音とあまりに違うのに嫌気がさし、その原因を探したところ、使っている筋肉が異なっているという結論にたどり着きました。そこで、発音を良くするために必要な筋肉トレーニングが書かれた本を買ってきて、毎日ひたすら練習を行った結果、自分では納得できる水準にまで達することができました。
このときに使った本が、『ザ・ジングルズ』(DAI-X出版)です。
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■MP3プレーヤーの機種選びのポイント
機種選びのポイントは、以下の3点です。「最新の英語のオーディオブックを聴きたいか?」、「再生速度を変更したいか?」、「WMAファイルに対応したいか」という3つのニーズがあるかどうかによって、おすすめする機種が異なります。(具体的な内容については本書にて)
■オススメのイヤホン等
私のおすすめは、イヤホンであれば今のところオーディオテクニカ社のATH-ANC3というノイズキャンセリングイヤホンです。ほかのノイズキャンセリングイヤホンよりも、消音効果を強力に感じます。音質も十分です。価格は1万円程度です。
参考記事:【ノイズキャンセリングヘッドホン】ATH-ANC3を買ってみました(2008年08月19日)
【感想】
◆私と音声学習との付き合いはかなり長いです(いきなり遠い目)。そもそも中学生の頃、FEN(現在のAFN)を聴き始めたのも、本書で言うところの「音楽スイッチ法」(音楽をスイッチとして利用し、精神や身体の状態を切り替えるテクニック)のようなもの。
とにかく「勉強の邪魔にならないBGM」があったほうが効率が良い、と気がついた私は、英語オンリーのFENを付けっぱなしにして勉強をしていたのでした。
ただし「英語である」ということは、「思考の邪魔にならない」、ということ以上に意味は持たず、「現在までの英語力には全く効果がなかった」という哀しい事実もありますが。
◆その後、税理士試験勉強中には、暗記すべき税法理論を「自分の声で録音」し、それを1.5倍速でダビングし直して専門学校の行き帰りに聴いてみたり。
もっとも、この1.5倍速にするのも、当時はPCソフトもなかったので、ビデオデッキにマイクを接続して録音し、それを1.5倍速で再生したものをカセットテープに落とす(当時はMDも持ってませんでした)というプリミティブなやり方で遂行。
そして、これ以上速度を上げるためには、ダビングしたものを再度1.5倍速で高速再生するしかなく、正直音質が劣化しすぎて、聴けたものではありませんでした。
それを思えば、今は「速度調節のできるプレーヤー」はあるわ、「速度調整ができるPCソフト」はあるわで、うらやましい限り・・・。
◆ちなみに、速度を変えるソフトについては、本書でも2つ紹介されていましたが、そのうちの1つが、私も愛用しているコチラ。
耳トレのSpeedWave(聖徳)
無料のソフトや、もっと高額なソフトもあるのですが、この「聖徳」が一番使い勝手が良さそうでした(自分的には)。
これをフル活用して、某オーディオブックを3倍速で聴きまくった結果、その教材をテープ起こしした小冊子が超速で読めた、という経験もありましたし。
◆MP3プレーヤーについては、iPod以外に具体的な機種名は特に出ていないのですが、audibleのオーディオブックを聴くためには、iPodシリーズかCREATIVEシリーズでないといけないそう。
そういえば、勝間さんはCREATIVEユーザーでしたね。
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私も初めて買ったのは実はCREATIVEでしたが、当然、audibleは使ったことなく。←ダメじゃん
◆ところで、今回は大胆にカットしてしまいましたが、本書の第4章では、各種オーディオブックサービスが紹介されています。
上田さんが運営されているFeBeはもちろんのこと、神田昌典さんや土井英司さんのサイトでも、良質なオーディオブックを購入する事は可能ですし、未経験の方であれば、一度は試して頂きたいところ。
FeBeの商品では、私はこちらをブログでご紹介しております。
参考記事:【音声教材】FeBeで大橋悦夫さんの「仕事を楽しくする時間術」を聴きました(2008年08月15日)
次に購入するとしたら、やはりこちらかな、と(勝間さんご自身の朗読ですし)。
◆FeBe以外の商品で、個人的にオススメなのが、「神田昌典さん×土井英司さん」の対談であるコチラ。
「名刺代わりに、本を書くべき時代」 ダントツ企業オーディオセミナーVol.109
参考記事:【お買い得!】「土井英司×神田昌典対談CD」が結構キテいる件(2008年12月14日)
また、土井さんの作品の中では、土井さんが独立後最初に行われた長時間セミナーのCDもかなりオススメです。
◆ところで、上記のセミナー関係CDは「広義の勉強」ですが、当ブログには、「狭義の勉強=資格試験等受験」をなさっている方ももいらっしゃるわけで。
そういう方にも申し上げておきたいのが、長期間記憶にとどめるためには、本書にもあったように、色々な感覚を総動員して記憶するよう努力するのが良い、ということ。
私は基本的には「視覚優位」なのですが、それだけでは飽き足らず、「口」「耳」「手」をも使って、税理士試験の理論暗記を行いました。
ただし、「耳」だけで全てが解決するわけではないですから、いくつか行う勉強法の1つとして、この「耳勉強法」も活用して頂ければ、と思います。
耳勉強法の奥深さにビックリの1冊!
上田 渉 ¥ 1,575 |
【アマゾンキャンペーンのお知らせ】
◆本書の発売を記念して、「アマゾンキャンペーン」が「本日から2日間」と「6月30日まで」の2段階で行われています。上田渉『脳が良くなる耳勉強法』アマゾンキャンペーン
■特典1(2009年6月15日(月)〜6月16日(火)の2日間限定!)
(1)勝間和代さんオーディオブックについて語る
・数々の著作の中でオーディオブックをお薦めしていらっしゃり、多くの著作をオーディオブック化され、ご自身でもセミナーのオーディオブックを制作と、まさにオーディオブックの第一人者である、経済評論家でベストセラー作家の勝間和代さんにオーディオブックについて、今回特別に語って頂きました。
(2)著名人の方々ご本人の肉声による「耳勉強法応援メッセージ」
ワタミ株式会社代表取締役社長の渡邉美樹さん、ベストセラー作家の中谷彰宏さんほか、著名人の方々ご本人の肉声による耳勉強法応援メッセージをプレゼント!(*今まで耳勉強法を実践してきていらっしゃった著名人の方々から、これから耳勉強法を始める方々への激励の言葉です。)
(3)「今すぐ実践できる耳勉強法セミナー」に抽選で50名様をご招待
■特典2(6月15日(月)〜6月30日(火)まで)
(4)私が今まで成功と失敗を繰り返して積み上げた耳勉強法のノウハウをまとめて話させていただきました音源『分かりやすい耳勉強法(仮)』を差し上げます
(5)「今すぐ出来る耳勉強法セット」
私が厳選したオーディオブック20冊以上の中から、各タイトルの10分〜20分程度の音源を、もれなく3本プレゼントさせていただきます。さらに、オーディオブックストア「FeBe」で使えるクーポン券を500円分プレゼントさせていただきます。
◆申し込み方法等、詳細は、上記サイトにてご確認ください!
【関連記事】
【お買い得!】「土井英司×神田昌典対談CD」が結構キテいる件(2008年12月14日)【ノイズキャンセリングヘッドホン】ATH-ANC3を買ってみました(2008年08月19日)
【音声教材】FeBeで大橋悦夫さんの「仕事を楽しくする時間術」を聴きました(2008年08月15日)
【紳助のヒミツ】「紳竜の研究」はスゴかった(2008年03月14日)
失敗に学ぶ「起業」 300万円で起業する【Part2】 神田昌典(2006年06月12日)
【編集後記】
◆出版社さん・著者さんからのメールに、よく「いつもブログ拝見してます」とあるのですが、そうだとすると、「ウチのブログは、どんだけ業界関係者が多いんだ?」と思うワタクシ。となると、当然こういう本も皆さんお持ちなんでしょうね・・・。
ブログで紹介するにはちょっとニッチですが、個人的には結構好きなジャンルだったりするので、ご紹介してみました。『出版業界の危機と社会構造』に続いて2007年8月〜09年3月までの「出版状況」を、関連する業界の動向を踏まえて、横断的にまとめた後、その危機の実態を分析する。
ご声援ありがとうございました!
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さっそく、こちらから弊社のブログにも、たくさんアクセスいただいています。
それにしても、スムースさんも、耳勉派とは存じ上げず。
自分で録音し、プリミティブな方法で、テープを創るその過程でも、かなり記憶に役立ちますよね。
わたしは自分の声を聞くのはとてもともて耐えられませんが。
わけあって、車通勤から電車通勤になりそうなので助かります。
早速購入して、耳勉強だー!
書評を頂き、どうもありがとうございました!
smoothさんが耳勉強法マスターだとは存じ上げませんでした!
今度是非色々お話聴かせて下さい!
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
自分の声以前に、当時の技術だと、速度速めたら、当然音も高くなったんですよ。
キュルキュル声といいますか。
そっちもキツかったですね(涙)。
>具太郎さん
ご購入ありがとうございます(涙)。
資格試験の音声教材も結構あるみたいっすよー。
頑張ってくださいね!
>上田社長
私の話なんて「俺の若い頃は〜」みたいな苦労話ばっかですよ(涙)。
当時は速度変換できるマシンが10万近くしましたし。
だから故のビデオデッキ作戦だったわけですが(笑)。