2009年06月09日
【5つのツボ】「会社を辞めずに年収を倍にする! 」藤井孝一
会社を辞めずに年収を倍にする! ノーリスクな副業・起業・独立のためのパーフェクトガイド (講談社BIZ)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ここ最近連荘でお送りしている副業・起業本の決定版。本来なら、真っ先に読んで頂きたかった1冊です。
アマゾンの内容紹介から。
起業にとどまらず、「稼ぐ力」を身につけたい方なら必読です!会社も国もまったく頼れないこの時代、空前の「副業・起業ブーム」がやってきた!
給料以外にがっちりお金をつかみ取り、サバイバルする力をつけるには何をすべきか
圧倒的な実績と人気のカリスマコンサルタントが贈る、54のスーパーアドバイス
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
はじめに
第1章 まず、不安を解消するために何をすべきか
第2章 起業のネタはこうすれば見つかる
第3章 〈好きなこと〉や〈得意なこと〉は大いに活かせる
第4章 これだけ準備しておけば、独立してもOK
第5章 「起業を決意したのに踏み切れない」悩みの解決法
第6章 スタートし、壁を越え、さらに成長させるために
第7章 タイミングを見極めれば、独立は必ず成功する
第8章 起業以外にも〈現ナマをつかみ取る方法〉はある
おわりに
【ポイント】
◆本書は54のQ&Aから構成されています。この中から、私が「ビビビ」とキタものを、5つほどご紹介してみようかと。
■1.1円でもいいから給料以外のお金を稼ぐ経験をする
◆自分もサラリーマン時代はそうだったのですが、「お給料以外のお金をもらう経験」というのは(テンポラリーなバイト等を除けば)滅多にないもの。
ただ、これを経験しておくことが、自信につながるのだとか。
藤井さんの場合、以前ご本で読んだのですが、アマゾンに書評(商品説明のところのものだと思われ)を買い取ってもらっていた時代があったそうです。あなたも、どんな小さなことでもいいですから、「いまの勤務先の給料以外のどこかからお金をいただく体験」をしてみてください。(中略)
たった1円でもいいので、会社以外からお金をいただくという経験をすると、それが「自分でも稼げる」という自信につながります。
もちろん、ブログでアフィリエイトをする、というのも「稼ぎの体験」と言えるハズ。
■2.楽観的に考えて、小さな行動を始める
◆「起業できる人」と「起業できない人」の違いがコレだとか。
「楽観的に考えて、小さな行動を始める」のが、起業できる人。
反対に、起業できない人の特徴はこうです。
私自身、「ブログを書いてて忙しい」とよく言い訳をしてしまうので、ちょっと反省・・・といいつつ、今もこの記事を書いておりますw斜に構えている人はダメです。自分でやらずに批判ばかりする人が多いのですが、そういう評論家タイプの人は、決して独立できません。何もせずに自分が行動しない理由を探して、言い訳ばかりするタイプも同様です。
ただ、「小さな行動」を数多くやってみる(そして「小さな失敗の体験もする」)のが、成功の秘訣なのかなー、とは自分自身、周りを見ていて思うわけでして。
■3.「誰に・何を・どう売るか」を考える
◆藤井さんが、他の人の事業計画を見るときや、自分でアイデアを考えついたときにチェックするのが上記3点。
しかし実際には、この3点のどれかが漏れている事業計画が結構多いそう。これは、マーケティングを学ぶ課程で習得した私のフレームワークです。この3つをしっかり考えて、ツボを押さえておけば、確認するポイントを外すことはまずありません。
なお、マーケティングに関して藤井さんが最初に読まれた基本書がこちら。
最初に読んだマーケティングの本が、「インターネットを使って自宅で1億円稼いだ! 超・マーケティング 」という私は、何か間違ったと思われ。
■4.「忙しい」と言っているうちは、独立への覚悟が不十分
◆これは耳イタイお話。
本田直之さんもサーフィンばかりやってるように見えますが、本当はきっと忙しいのではないか、と。独立したら、「忙しくて時間がない」というのは言い訳にしかなりません。忙しいことを自慢する人がいますが、それは時間効率の悪さを誇っているにすぎません。サラリーマンであれば、献身ぶりのアピールくらいにはなるかもしれませんが、独立したらそれを評価してくれる上司はいません。ですから、独立した人たちは逆に、実際はどんなに忙しくても、ゆとりがあるように振る舞おうとします。時間がないことを理由に仕事を断れば、二度と仕事がこないことを覚悟しなければなりません。
私の場合は、完全に「時間効率が悪いだけ」です、ハイ。
・・・でも独立しちゃってますけど。
■5.儲けの一部を必ず「投資」に回す
◆ここで言う投資とは、株式や不動産への投資ではなく、「ビジネスの投資」のこと。
たとえば、自分でできることもアルバイトに任せて、仕組みを構築する等。
この考え方は、なかなかサラリーマンには難しそうです。
この投資の発想、つまりリスクテイクの発想というのは、会社に勤めているとなかなか磨かれません。一般に給与、すなわち収入が一定のサラリーマンは「投資をして収入を増やす」という発想に乏しく、リスクを取ることを極端に嫌います。そのため、「借金は悪、貯蓄が善」という発想になりがちです。
◆アフィリエイトも、ある程度まで稼げる人でも、作業を外注に出さないと、それより多くは稼げるようにならないという話を聞きます。
まぁ、私のブログの場合、外注に出しようがないほど「手作り感」が溢れているわけですが。
【感想】
◆今回はある程度汎用性の高いテーマで5つ挙げてみました。ただ、本書にはもっと突っ込んだ内容も多々。
小見出しからいくつか抜粋してみます。
特にQ32は、個人的には他人事じゃないので、グサグサ来ましたよ。Q22 飲食店で独立を考えています。会社にいながら始められますか?
Q24 パソコンよりもケータイ派です。ケータイを活用して稼ぐことはできますか?
Q32 独立したい気持ちは強い一方、子どもが小さいので子育ても楽しみたいのですが、両立できるものでしょうか?
Q43 独立に適した年齢はありますか?
◆そうかと思えば、「Q40 結局のところ、ビジネスを成長させる秘訣は何なのでしょうか?」といった、本質的な部分に言及しているものもありました(ちなみに上記5つの中の1つがその答え)。
まさに、「副業・起業のためのQ&A集」と言ってもよい内容。
さすがに、週末起業フォーラム等で、数多くの質問や相談に答えられてきただけのことはあります。
自分自身の体験のみで論じるのとは、ちょっと奥深さが違うな、と。
◆丁度、私がビジネス書を読み始めた頃は、「起業」がもてはやされていたことがあって、結構その手の本が多かったように記憶しています。
その後、だんだんと「起業」から「社内でのスキルアップ」的な本が主流を占めるような流れへと変化。
ところが、今回の大不況で、「会社が信じられなくなった」のか、はたまた「会社が副業を認めるようになった」のか、再度「副業&起業」が注目を浴びているようです。
たまたま発売日が近かったこともあって、起業関係本を立て続けに3冊ご紹介しましたが、皆テーマや内容が違う良書なので、「いつかは自分も」と思われる方は、この機会にぜひお読み頂きたく。
◆本書にもあるように、「起業の準備」は、仕事を辞める前に。
そして、まずは副業として「週末起業」でテストをしてみる。
「いつか来る日」に備えて、牙を磨いておきましょう。
読みやすくてタメになる1冊です!
会社を辞めずに年収を倍にする! ノーリスクな副業・起業・独立のためのパーフェクトガイド (講談社BIZ)
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【編集後記】
◆「祝!ワールドカップ出場決定」というワケでこの本。日本サッカー遺産 (ベスト新書)
「人間力」の愛称で知られる山本昌邦氏の新刊。
ちょっと興味があります・・・。
ご声援ありがとうございました!
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いつもいつもアマゾンアタックありがとうございます(涙)。
しかもダブルとは恐縮です(感涙)。
密かに副業or起業を志す方にはオススメです!
先生の場合、ご本を書かれることが副業・・・なんですか(笑)?