2009年06月03日
【会話力】『「婚活」の会話にはツボがある!〜男のための話し方トレーニング〜』大橋清朗
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「モテ本」の中でも、特に「会話」に焦点を当てた1冊。著者は、以前「また会いたくなる人 婚活のためのモテ講座」を当ブログでもご紹介している、大橋清朗先生です。
タイトルには「婚活」の文字がありますが、それ以前の出会いから恋愛といったシーンでも十分に活用できる内容かと。
◆アマゾンの内容紹介から。
カテゴリーは「モテ」に入れてありますが、内容的には「ナンパ系」ではなく、「真面目な恋愛系」である点にご留意を。本書は、「結果」を出したい人のために、婚活の際、最も大切である「会話力」の鍛え方をトレーニング形式で教える1冊です。
「思っていることを伝えたいのに上手くいかない」「やっぱり会話ができないと結婚できない?」「これまでたくさんの恋愛会話本を読んできたけ全然身につかない…」あいさつ、表情、アイコンタクトなどの「会話以前」の基本技術から、上手な聞き方、話を引き出すコツ、話題の探し方など、女性と出会ってから付き合うまでに必要な「会話のツボ」を一挙公開!!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
Part1 会話はあなたの人生そのものです
「モテる」と「結婚できる」は全くの別物です
女性は会話であなたを判断しています
男性の婚活では、なぜ会話が重要なのか ほか
Part2 「結婚を目指す男」の基本の会話力トレーニング
これから出会うすべての人すべてに「あいさつ」する
自分に「笑顔」ができることを自覚する
相手の話には「顔」で反応する ほか
Part3 「選ばれる男」のための実践!会話力トレーニング
まずは「失敗が許される場所」で腕試し!
デートから付き合うまでのステップ
最後に――トレーニングを終えたあなたへ
巻末付録 困ったときの婚活会話
★女性に言ってはいけないNGワード集
★「婚活模範解答」一発変換
【ポイント】
■男性の婚活では、なぜ会話が重要なのか◆まずは、本書の「重要性」を認識して頂くために、このテーマから。
言われてみれば、お笑い芸人がモテるのは、会話力が「プロ野球レベル」だからかもしれませんね(ベクトルが違いますけど)。婚活の成果が出ていない人の大部分が、会話のキャッチボールで苦戦しています。
女性はもともと会話が得意な人が多いため、男性と女性とではどうしても会話力に差が出てきます。
男性の会話力が草野球レベルで、女性が大学野球レベルだとします。女性があなたにハンデを与えて合わせてくれるでしょうか?友達ではないのですから、婚活の場でそんなことをしてくれる人はいません。技量の低い相手とのキャッチボールに、女性は飽きてしまいます。「あなたといてもつまらない」となるのです。
まぁでもぶっちゃけ、「話すのは苦手」「自分は口下手だからしょうがない」という方もいらっしゃるかと。
◆しかし大橋先生はこうおっしゃいます。
・・・かなり手厳しいお言葉。こんなとき、「ありのままの自分を受け入れてくれなきゃ意味がない」と言う人が必ず現れます。
厳しいことを言いますが、いいですか?そんなあなたを受け入れてくれる人がこれまでにいなかったのですから、これから先もそんな人は現れない確率は極めて高いのです。そのままのあなたで成果が出なかったのなら、自分の問題点を少しでも変えて、もっと魅力的な男になるしかありません。
しかし、「パートナー」を獲得するためには、多少の自己改革も必要かと。
本書では、それをトレーニング形式で指導してくれています。
■「話したい」と思われるように外見を整える
◆本書のテーマである「会話」の次元を考える前に、あらかじめ気をつけておきたいのが「身だしなみ」。
男女での会話を、本書では「キャッチボール」に例えているのですが、「投げ手の外見がきちんとしていないと、女性はボールを受ける気すらしない」とバッサリです。
身だしなみは、相手を不快にしないための最低限のマナーです。肩にフケがたまっていたり、不快な臭いを漂わせているような人から声をかけられても、女性は恐くて近寄れません。不潔だと、一緒にいるだけで相手は不快な気持ちになるのです。
◆さらに指摘されているのが「服の臭い」。
体臭がしみついていることや、部屋の臭いやタバコの臭いがしみこんでいる場合も要注意です。
女性に会う直前にシャワーを浴びても、こればっかりは難しそう。
私自身はタバコは吸わないのですが、夜遊びしていた頃のスーツは、ファブリーズ等で臭いを取っても、クリーニング直後でもない限り、どうしてもタバコの臭いがしていましたし。
◆なお、ツメやヒゲといったところに気を配るのも当然。
大橋先生の受講生の中には「歯をホワイトニングで白くした」人もいるそう。
ホワイトニングは、「before-after」で比べると、効果が歴然なので、ヤニ等で歯が汚れている方なら、試してみる価値はあると思います。
■思わず話したくなるように「質問」する
◆「会話」というと、「いかに喋るか」を考えがちですが、実際には「女性の話を聞く」ことの方が重要。
それ、若いときの私ですカラwww男性の多くは、自分の興味のない話題にはあまり会話に乗り気ではありません。「なぜ自分がそんな話を聞かないといけないのか」と思いがちです。
ヨメではないですが、初めてのデートで相手の女性の「延々と続く興味のないジャンルの音楽の話」にキレて、真っ向否定したこともありますた。←アフォ
正しくはこうです。
自分の興味がないことや知らないことであっても、相手の女性のやっていることを聞き出す。男性は、そうした心構えで活動してください。
◆ただ、これだけではダメ。
その質問も『「尋問」にならないよう気をつける』との指示アリ。「それで?」「そうなんだぁ」と、さらに話したい!と思わせるようにあいづちを打つことくらいはできるでしょう。
もっと詳しく知りたいと思ったら、質問しましょう。
これも気をつけたいところです。
■大事なことは「深堀り」する
◆上記の件に関連して。
「質問」と言っても、ただ、「表面上の質問」ばかりしていてもダメなそう。
そう、この「深堀り」が大事。彼女について深く知るには、彼女が興味を持っていることを深堀りするのが一番です。そこに彼女の人となりが見えてくるのですから。
一見、盛り上がった会話のように思えても、男性が深堀りをしていないと
といったことも起こりうります。男性は「たくさん話せました」と好感触の様子でしたが、女性は「中身のない浅い会話で、まるで営業マンと話しているようでした」と、冷めた反応でした。
「あきらかに盛り上がらなかった」ワケではないので、後でダメ出しされたときのショックが大きそうです。会話の中で大事なポイントがあれば見逃してはなりません。自分の人生の中で大切にしているポイントに相手が興味を示さないということは、相手は「私に興味がないのだな」と捉えます。
結論。
「深堀りは大事」です。
■あらかじめ「話題のボールケース」を用意しておく
◆ここでいう「ボール」とは、上記の「会話はキャッチボール」から来ています。
要は、「話題のネタをあらかじめ用意しておけ」ということ。
確かに、「プレゼン」の準備ならちゃんとする割には、あらかじめこういったネタを用意している人は少なさそう。自己紹介するときの話題はだいたいカテゴリーが決まっています。
趣味、休日の過ごし方、仕事、スポーツ、テレビ、映画、旅行、グルメ、音楽、読書、マイブームなどです。あなたのボールはどれに当てはまりますか?
◆本書にも、女性は最初の出会いから「社長面接くらいの思いで望む」のに対し、男性は「一時面接くらいに軽く考えている」との指摘もありました。
つまり、それくらい「意識の差がある」ということかと。
ですから男性側も、ある程度のストックと、できれば「切り札」を1つか2つ持っておきたいところ。
私の場合も、「ケーキ屋さんに詳しかった」(下戸なんで)のが役立ちましたし(色々な意味でw)。
■自分の身近な人と会話をする
◆本書では色々な「会話力トレーニング」が紹介されており、個人的に「これはやった方が良い」と思ったのが、「身近な人との会話」。
とにかくマトモに喋ってない人なら、まずは「家族から」。
次は、「デパートや飲食店の店員さん」辺りで。
できればこの時にキチンと相手の目を見て話すようにすると、なお良いかと。相手にとってあなたは顧客ですから、よっぽど失礼なことを言い出さない限り丁寧に対応してくれるはずです。
「紳士服売り場はどこですか?」「このメニューはどんな料理ですか?」など、問い合わせレベルで構いません。答えてくれたら、最後は笑顔で「ありがとうございます」と感謝の言葉を忘れずに。
◆たまたまこの本を読んだこともあってか、昨日デパートで、訪問先にもって行くお菓子を買う際に、「いつもより多く会話」してしまいました。
「どんなお味なんですか?」「この夏季限定商品はいつまでなんですか?」「おいしそうですね」「どっちがおすすめですか」etc...
ニコニコしながら聞けば、向こうもニコニコしてくれるし、笑顔の練習にもなります。
実際に商品を買っているんで、お店としてもイヤな印象は受けなかったと思われ。
■お店の人への接し方には注意
◆同じお店の人との会話でも、デート中の第三者への接し方には要注意。
これはたとえ、お店の人の不手際であっても、デート中に攻撃的な部分を見せるのはアウトです。店のスタッフに上から目線で乱暴な言葉づかいをしたり、横柄な態度で接するのはとても印象が悪いです。第三者への接し方から、日常のあなたの態度が垣間見れるのです。
目的は、お店の非を責めることではなく、デートで良い雰囲気を保つこと。
女性が憤慨していたら、共感しても良いとは思いますが、できれば気分転換する方向に持っていった方が、後々デートの思い出としては良いものになるかと。
【感想】
◆大橋先生のご本は、冒頭にも挙げた前作が良かったので、本書も期待しておりました。そして本書も、予想通り「納得」の内容。
さすがに花婿学校で、多くの独身男性を指導されてきただけのことはあります。
本書の帯には、「婚活時代」の山田昌弘先生の推薦の言葉も載ってますし。
◆私のまとめ方だと分かりにくいのですが、本書は「トレーニング形式」をとっており、章ごとに「練習試合」と題された「チェックポイント」もあります。
また、巻末の『女性に言ってはいけないNGワード集』『「婚活模範解答」一発変換』は、いずれも必読。
『NG集』は知ってて当然としても、『一発変換』は目からウロコ。
「お見合いは私で何人目ですか?」→「初めてに近いです」って、まるで「就職活動」です罠w
◆ただ、そもそも「婚活」という言葉も「就活」から来たもの。
「就活」するのは当たり前なのに、「婚活」はしない、というのもどうなのかな、と。
会社訪問をしないどころか、業界&会社研究も怠ったり、履歴書すら書かない、というのは、「就活」ではありえません。
「就活」の面接で落とされるように、「婚活」でも女性にダメ出しをされて、初めて「自らを知る」のではないでしょうか?
◆大橋先生の前著は、会話のみならずもうちょっと幅広い内容で、しかも男女双方に向けた内容でした。
その点、本書は完全に「男性向け」なので、前著に比べると、ズバズバと核心に突っ込んで来ています。
また、ポイントも、基本的には「会話」という、ある意味女性の側から見た場合の「最重要ポイント」に絞っており、コンテンツの質・量ともにお値段以上の価値だと思われ。
最近多い「婚活本」の中でも、ピカイチです!
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【編集後記】
◆最新号のアソシエも、かなりキテいます!これ単独で記事にしようか迷ったくらい。
特に「情報整理本を整理する」と題した、14冊の本をマトリックスしたものは必見ですね。
私も自分の持ってる本でやってみたくなりました。
ご声援ありがとうございました!
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