2009年05月28日
【モテ】『必勝婚活メソッド―「お見合い」という婚勝』山田由美子
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在の「婚活シーン」において、重要な役割を果たしつつある「お見合い」に関するご本。著者の山田さんは、「日本仲人協会で11年連続成婚数No.1」というカリスマ仲人さんです。
本書を読めば、「お見合い」による「婚活必勝法」が学べるだけでなく、「恋愛の考え方」「交際におけるルール」等、自由恋愛でも役立つ知識が得られることウケアイ。
もし私が今独身だったら、思わず山田さんの下に馳せ参じそうです!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1章 「いずれは結婚」? それって、いつ?
「今は結婚したくない」って、5年後も言えますか?
いつまでも、あると思うな 親と健康
結婚適齢期より出産適齢期 ほか
第2章 これが「現代お見合い道」!
どれを選ぶ? 今どきの婚活サービス
お見合いに向いている人、いない人
80人とお見合いして、わかったこと ほか
第3章 必勝婚活メソッド〜準備編〜
お見合い「はじめの一歩」
お見合い市場には原石がゴロゴロ
プロフィールの写真は、200%を目指せ! ほか
第4章 必勝婚活メソッド〜実践編〜
1.お見合い
2.仲人への報告
3.交際開始 ほか
第5章 年代別・結婚への最短距離、教えます
20代の男女へ(27歳くらいまで)
アラサー女性へ(28〜35歳くらいまで)
アラサー男性へ(28〜35歳くらいまで) ほか
第6章 さあ、1日も早く結婚しよう!
婚活は、究極の少子化対策
お見合いとは、自分と向き合うこと
自分より大切なものができるのが、結婚 ほか
【ポイント】
■1.お見合い市場が盛り上がっている?◆本書の冒頭にこんな一節があってちょっとビックリしました。
どうも最近の「婚活ブーム」によって、積極的に婚活しようとしている方々が、「お見合い市場」にも参入しているようです。私が人のお世話を始めて今年で20年目。仲人として独立してからは12年目になりますが、今ほど、お見合い市場が活性化してきたな、と感じたことはありません。それを実感したのは昨年のこと。それまではどんなに広告を出しても、新会員は月に5〜10人しか入ってきませんでした。それが見る見るうちに増えて、今では月に40〜50人。しかも、入会を希望して私の面談を待っている人が2000人。こんなことは、いまだかつてありません。
しかも、今のお見合いは、「お互いが会いたいと思った場合のみ会う」そうなので、結婚情報サービス会社等と変わらない感じも。
また、5年前10年前は、皆こっそりと相談に来ていたそうですが、今は堂々と「婚活してます!」と周りの人に言えるような時代になったのも大きいのかもしれません。
■2.今どきの婚活サービス
◆本書に限った内容ではないですが、一応「婚活サービス」と言われるもの4つについて、簡単な解説がありました。
「結婚情報サービス会社」
「結婚相談所」
「ネットお見合い」
「仲人」
それぞれのサービスの料金やシステム、メリット、デメリットも列挙されていますので、これから「婚活しよう」という方なら、一応目を通しておくと良いかも。
いやー、それにしても「お値段高いところは高い」んですね。
一応、著者の山田さんのご意見はこうです。
「ネットお見合い」については、積極的には評価されていないようですが、「アドバイス不要」という方なら、方法としてアリだと思います。私自身が仲人なので、やはり「すぐ結婚したいなら仲人がええで!」と勧めてしまいたくなりますが、自分のライフスタイル、性格に合ったサービスを選ぶのが結婚への近道です。積極的な性格で行動力があるなら結婚情報サービス会社、「それなりにアドバイスは欲しいけれど、相手選びは誰にも口出しされたくない」というなら、結婚相談所を利用するのも良いでしょう。
■3.男は年収、女は若さ?
◆ここで「身も蓋もない話」を一つ。
お見合いの世界でも、男性は年収、女性は若さ(とルックス)なんですね。私の仲人としての経験から言うと、女性の年齢が3歳上がると、お相手の男性の年齢は6歳上がる、という法則があります。その上、男性側の年収が高いほど、男性の選択権は高まります。より若い女性と結婚できるチャンスができるのです。
ただ、その「条件」が不利でも、お見合いで結婚している人はたくさんいるのだとか。
逆に、なかなか決まらないのは「自分に似合うかどうかを考えず、とにかく条件がいい相手を求めてしまう人」だそうなので、「自分のことを棚にあげない」ようにした方が良さげ。
■4.お見合い結婚が長続きする理由
◆山田さんがお世話したカップルで、婚姻届を出した後に壊れたカップルはほとんどいないそう。
この点ついて、こういうお話が。
これは確かに言えるかもしれませんね。大恋愛の後に結婚すると、どうしても100点からどんどん減点していかざるを得ません。でもお見合いの場合は、「結婚できるかも」という最低条件をクリアしたところで、60点や70点から加点していくので、生活していくうちに相手のいいところが見えてくることも多いのです。
私の周りでも、お見合い結婚で、離婚したという話はほとんど聞きませんし。
・・・ってウチは恋愛結婚ですけど、別れませんカラ!
■5.お見合いで注意すべきこと
◆これは「お見合い」のみならず、「かしこまったデート」にも当てはまりそうなのでピックアップ。
●スーツを着る
●清潔感が大事例えば、初めて会うときにスーツではなく、ポロシャツやTシャツで来る男性もいます。(中略)
「普段スーツを着るような仕事じゃないのでスーツは持ってないんです」と言ったりします。そんなときは、「グレーでも紺でもどんなんでもいいから、お店の若い店員さんに選んでもらって、揃えや!でなきゃ、お見合いなんて無理やで!」と言いますね。
●お見合いは、会って6秒が勝負最初の面談でお相手希望書などに書き込みをしてもらっているときに、爪の間が黒く汚れているような男性には、すかさず指導!
「こんにちは〜」と、笑顔を見せながらさわやかに言える人は、それだけでポイントが格段に上がります。
◆デートはまだしも、やはりお見合いは「スーツがデフォルト」の模様。
「清潔感」はどのシーンでも重要ですね。
この辺のチェック事項は、こちらの本に詳しかったかと。
参考記事:【モテ】「テッパン男」檀 れみ(2008年11月05日)
■6.遠い未来の話をしない
◆お見合いやその後の交際期間における「NGな話題」の1つがコレ。
男性は「将来」の話をしたがるものですが、最初っから「両親との同居」やら「転勤の可能性」を話題にするのは避けたほうが無難。
思い当たるフシのある男性は要注意で。以前も、「僕はいずれ今の会社を辞めて、畑を買って、自給自足で生活していきたいんだ」と女性に言った男性がいて、あっという間に断られていました。それまではすごくいい感じだったのに・・・。
山田さんも
とおっしゃってますしね。どうせ未来の話をするなら、結婚式はどんなふうにしたいとか、結婚したら新居にはどんな家具を置きたいとか、楽しい話をするようにしましょう。
【感想】
◆20年以上前、イギリスにホームステイした際に、ホストファミリーに色々日本のことを聞かれた中で、一番思い出深かったのが「お見合い結婚」のこと。何だかもう「人権侵害」みたいに考えていたらしく、「今どきそんなことが許されていいのか!」と問い詰められたのでした。
どうも「政略結婚」とかとごっちゃになっていた模様。
それでも、「恋愛以外」での結婚というのは、向こうの方にはあまり馴染みがないのかも。
◆ただ、私自身も本書を読むまでは、現代における「仲人さんの役割」ですとか、「お見合いの仕組み」について、よく分かっておりませんでした。
実際、「断るのが気まずいから」という理由で、私は結局一度もお見合いをしなかったのですが、本書の冒頭の「お見合いの十戒」には、「できるだけたくさんの人に会いなさい」なんてのがあります。
「お見合いおばさん」みたいな人が勝手にどんどん決めちゃうのではなく、男女双方の意志が尊重されているようですね。
◆この「お見合いの十戒」には、含蓄のあるお言葉がが他にもあるので、いくつかご紹介しておきます。
●「妥協」と「妥当」を知りなさい。
●「選ぶ」より「選ばれ」なさい。
●交際からが本当のスタートと心得なさい
・・・うーん、深いっす!
◆また、カリスマ仲人らしく、男女双方への「励ましの言葉」もアツいです。
当ブログの読者層を考えて、「男性向け」をいくつか引用。
昔は親戚や近所や職場の上司が親身になってやってくれたことを、今はこういう方がやってくれているようなものかと。「忙しい、忙しいでは結婚できないよ。結婚は暇つぶしやないんやから〜!」
「独りよがりではダメ。相手に合わそうと努力もせんとあかんで!」
◆上記では割愛しておりますが、本書には「成功」・「失敗」両方のさまざまな具体例も豊富に収録されております。
読んで初めて「自分の抱える問題」に気が付く方もいらっしゃいそう。
「恋愛」ではなく「婚活」、「理論」ではなく「実践」なので、将来結婚できるか不安な方や、今現在活動中で結果の出ていない方なら、読んで損はありません。
独身の方、全てに捧ぐ!
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【編集後記】
◆あの本家本元の「婚活」コンビがお贈りする2冊。うまくいく!男の「婚活」戦略
幸せになる!女の「婚活」バイブル
これは見逃せませんね(特に男性向け)!
ご声援ありがとうございました!
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なんでも攻略本になる時代もすごいですが・・・
平均寿命も延びたので、結婚生活と独身生活の両方を楽しむ本、が出てきてもいいような。
婚差値、なんて言葉もあるんですよね。
今、40くらいだからUPしないと〜
確かにブームに乗って書いたような本も多いと思います。
ただ、この山田さんの場合は同じことをずーっとなさってきたわけですし、その教えはある意味「普遍的」だと思います。
そして独身生活を楽しむ本もアリですよね。
ウチの妹もまだ独身ですし、ニーズはあると思います。
ただ、女性の皆さんの場合、本で言われなくても、それぞれできてらしゃるような(笑)。