2009年05月04日
【モテ】「リア充宣言」オタク開発委員会
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、かなり特殊(?)なモテ本。本書はITmedia Newsで「秋葉原で人気」と書かれていたように、アキバ系の男子に向けたリア充への手ほどきを指南した内容となっています。
個人的には、アマゾンの箱を開けて「その薄さ」(この値段で100ページ無いっす)にちょっと驚いたのですが、逆にアキバでは、リアル書店で現物を確認した上で完売しているのですから、それだけ刺さるコンテンツだったということかと。
果たして「女の子に対するこころのATフィールドを解除すること」(本書より)はできるのでしょうか?

【目次】
第1章 自分との対話
自分の認識を変えよう
他人と会うのが怖い、つらい ほか
第2章 より多くの出会いをつかむための準備
内面の前に外見で判断する
顔だけでモテるわけじゃない ほか
第3章 出会いをつかもう
世界は出会いに溢れてる?
一般人との交遊関係の比較 ほか
第4章 知り合いから友達へ
オタクにありがちな女の子に対する態度
女の子の上に立ちたいタイプの対処方法 ほか
第5章 デートに行こう
どうしてデートをするのか?
デートの誘い方 ほか
【ポイント】
◆ググったところ、アキバBlogさんに本の画像が結構あったので、そちらもあわせてご覧下さい。■女性と会ったり、初対面の人としゃべるのが恐い場合、過去からの影響がある
「トラウマ」なんていうのは大げさだけど、傷ついた記憶をずるずるといままで引っ張っていることがひとづきあい苦手キャラの自分を形成している原因の一部じゃないかな?(中略)
昔の苦い体験にしがみついているのは時間の無駄だよ。振り返ってなにが間違っていたのかを考えるのは大切だけど、相手を呪っている時間があれば別のもっとすてきなひとに出会うことをおすすめするよ。
■女の子(スイーツ)に対する心得(抜粋):
●女の子も同じ人間なので、過去に女の子から受けた傷にこだわることなく相手のことも許して、受け入れる
●アニメ、二次元の女の子で得たイメージを現実の女の子に投影しない
●自分の世界に没頭せず、女の子に興味を持つ
■女の子(スイーツ)に対するこんな強がりをやめる(抜粋):
●女の子がいなくてもいまの生活に不足はない、俺には二次元という世界があるから。さみしくないもんね。(本当は手なんかつなぎたいんだけどさ・・・)
●女はどうせ俺を理解しない、自分のことばかり考える不条理な生き物だ。(でもそうじゃない子もいるかもな・・・)
大切なのは、強がりを捨てて自分の気持ちに正直に従って行動に移すということ。気になる女の子がいるなら、はじめから理由をつけてあきらめるんじゃなくて、話しかけてみようね。一歩踏み出さなきゃ、ずっとこのままで終わっちゃうよ。
■してはならない格好・持ってはいけないもの(抜粋):
●アニメTシャツ・アニメグッズ
●タックインイベントで大好きなアニメキャラのTシャツを買うのは構わないけど、購入したアニメTシャツを着て街中を歩くのはやめておこう。
●バンダナ・キャップワイシャツなどはタックインしていないとだらしないけれど、そのほかのTシャツやポロシャツなどはタックインするのはやめておいてね。
バンダナやキャップなどをつける場合は、全体のバランスが重要だよ。
特にバンダナは合わせるのが難しいのでやめておこうね。
■出会いをつかもう:女の子に道を聞く
●注意点:「自分のために祈ってくれる女の子」赤の他人(特に異性)に道を聞いて、女の子に慣れちゃおう。大抵の女の子は優しく道を教えてくれるよ。たまに無視されることもあるかもしれないけど、気にしないでね。
異性に道を聞こうとしていると女の子がよって来て、「あなたの幸福のために祈らせていただいてもよろしいでしょうか?」なんて言ってくる場合は100%宗教の勧誘だよ。間違ってもあなたのために純粋に祈ってるんじゃないよ。丁寧に辞退してね。
■オフ会の目的とチェックポイント(抜粋):
●最初は、男女を問わず1人の人とだけの会話に集中しない
●ロックオンはさりげなく
●メアド、Tel番の交換くらいでOK
●自慢や愚痴だけではつながらない
次回のデートに繋がるように互いの興味のあることや、共通するコトを探る
■ライトノベル、ギャルゲーのような設定が現実で起こることは、宝くじにあたる確率よりも低い
●共通する項目(抜粋):
□男側はなんの努力も必要としない
□不自然に自分を好きな女の子が突然でてくる
□自分を否定することがあっても心の底では自分のことが好き(ツンデレ)
ライトノベルやギャルゲーを楽しむのはまったく問題ないんだけど、問題は現実に持ち込んでしまうこと。女はああでなければ、こうでなければなんて理想ばかりが高くなって、どんどん基準は高くなり、基準をすべて満たす100点をとらないと許せないというふうに要求は肥大化・・・。
■デートの誘い方
●何かしらの理由づけをする
●引き際「この前のお礼に・・・」「おもしろそうな映画があるけど・・・」など、何か理由を作って相手を誘う。
気になった子を誘ったら断られてしまった・・・。当然ショックだけど、もう一度時間をおいて誘うか、「だったら、ほかの日は?」って聞いてみて。断られるのが3度続いたら、縁がなかったと思ってアタックを止めることも考えてね。
【感想】
◆本書は主人公であるオタク君(名前が「クタオ」・・・って逆読みのまんまw)が、未来から来た3姉妹によって脱オタするまでの物語です・・・って、すぐ上に挙げた「ライトノベル、ギャルゲーのような設定」なのはこの際置いといてwww実際、「絵に描いた様な」というか、「ステレオタイプ」のアキバ系の男性が、外見の変身方法や、コミュニケーション方法等を学んで、最後には垢抜けるという流れになっています。
私自身も高校が男子校だったせいもあって、外見には無頓着だった当時の写真を見ると、あまりにイタイのにクラクラしますし、これでよく女子高の文化祭になんぞ行けたものだと、感心しきり。
もちろん、文化祭では玉砕でしたが、何か?←逆ギレ
◆服装に関しては、特に「オタクっぽい格好」をしていることによるデメリットについてこういう記述が。
さらにこう続きます。外見ばかりを気にしちゃだめだけど、初対面の相手では外見以外の情報がないよね。つまり外見でしか判断できないってことなの。
初めて会うひとに対しては、相手の顔、服装、持ち物でそのひとがどんなひとか判断するんだよ。世間一般でいわれるオタクっぽい格好をしているひとには、マスコミが作り上げたイメージ(不潔、暗い、気持ち悪い)を抱き、敬遠される傾向にあるんだよ。
服装に無頓着ならまだしも、趣味にこだわるあまり、逆の向きのベクトルで服装にこだわりがある場合には、また違った意味で大変ですけどね(Tシャツとかバンダナとか)。「なんで社会に合わせて服まで変える必要があるのか、そんな金があるなら、趣味にお金をつぎ込みたい」なんて思うかもしれないけど、ある程度の常識的な服装をするということは、相手から変なイメージをもたれない、つまり自分を守る術にもなるから大切だよ。
◆なお、本書は服装等に関してはNG系は詳しかったのですが、「じゃー、具体的に何を着れば?」となったら、多分コチラになるのかと。
ちなみに、ウチで一番人気はコチラなのですが、もうちょっとハードルは高いですね。
参考記事:【脱非モテ?】『ファッションスキルは大人の「教養」』森井良行(2009年01月10日)
◆コミュニケーションのお話については、「過去のトラウマ」や「女性に対する強がり」といった辺りが、他の本ではあまりお目にかかれないコンテンツでした。
要は、過去において「嫌われた」「無視された」「振られた」等の経験があって、それが「女の子に対するこころのATフィールド」につながっている、と。
しかも日頃接する「ライトノベル」「ギャルゲー」には決してそんなことが無いのであれば、「2次元でいいじゃん」となるのも分からないでもないです。
・・・分かってしまうと、「リア充にはなれない」のですが。
◆結局恋愛は「No Pain, No Gain」なんだと思います。
初めて告白したら、それでOKもらって、別れることなく結婚した、なんてカップルがいるわけがありません(例外はあるでしょうけど)。
少なくとも、アキバのリアル書店でこの本を買った男性陣は、「このままじゃいけない」と思ってたのでしょうし、何らかの一歩を踏み出そうとしたのだと思います。
そして本書も、そういう方々にとっては、良い手引きになるのではないでしょうか?
読む人が読めば、人生変わるかも?!
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【編集後記】
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