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2009年04月15日

【速読】「本がどんどん読める本 記憶が脳に定着する速習法!」園 善博




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日アマゾンキャンペーンのお知らせをした園 善博さん「本がどんどん読める本」

在庫がある状態で予約したにもかかわらず、到着がずいぶん遅れたため、今ごろ記事を書くことになりました。

内容的にも読みやすく、本や読書に対して抵抗のある方にはオススメの1冊です!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

1章 「読書」は仕事と人生に成功をもたらすマスターキーだ

 本をたくさん読むと、どんな素晴らしい変化が起きるのか?
 読書の「快楽スイッチ」がONになると、「仕事の好サイクル」が生まれる

2章 「記憶のメカニズム」を作動させるシンプルな勉強ノウハウがあった!

 あなたの5つの「思いこみ」を、まず捨てることから始めよう
 普通の速読法には、どんな落とし穴があるのか? ほか

3章 「プリペアードマインド」をセットすると、脳が「加速」する

 「プリペアードマインド」が脳の処理スピードを加速させる
 「~したい」という欲望をもとに学習の目的を設定する ほか

4章 本を速く、たくさん読める3つの読書法をマスターする

 「速習法」3つのポイント
 全体を大まかに理解するスキミング・リーディングをマスターする ほか

5章 本を探し、選び、身につける新しい習慣をはじめる

 本屋さんへ行くと、5つの「いいこと」がある
 ネット書店をうまく活用して本との出会いのチャンスを高める ほか


【ポイント】

■5つの「思い込み」をまず捨てることから始める(抜粋):

 ●本は最初から最後まで、全部読まなくてはダメ

 大事なのは、本一冊の全ページを読破することではありません。自分にとって必要な知識を得ることです。
 だから「部分読み」でけっこう。

 ●本を読むためには「読書の時間」が必要だ

 どんなときも身近なところに本を置いておく、あるいは携帯して、ちょっとした空き時間にパラパラとページをめくる。そのくらい軽い気持ちで挑んでください。

 ●読書は「一人でするもの」だ

 本に書かれていることは、いわば著者からの話かけです。友だちと会話をするときのように、つまらない話はテキトーに流し、興味のある話題には食いついて質問攻めにし、反論があれば「なんでやねん!」とツッコミを入れる。
 そんなふうに、著者と対等に会話をするのが、本を読むことでもあるのです。


■普通の速読法には、どんな落とし穴があるのか

 速読を学ぶ人のなかには、「とにかく速く読む」ことが目的となってしまう人が、少なからずいます。(中略)

これから、「速習法」を学ぶ皆さんは、次のことを肝に銘じてください。

「速読は学習するための単なるツールである。大事なのは内容を理解し、得た知識を仕事や試験に反映させることである」


■「速習法」の「勝利の方程式」、「目的×速読テクニック=学習効果」

 つまり、速読技術だけ学んでもダメ。それでは、ゴールのないカーレースを、"素人レーサー"がただやみくもに走るようなものです。(中略)

 目的を実現するためには、どんな本を読んで、自分の知識レベルを高めていけばいいか。そこをしっかり考えることが必要です。それができて初めて、速読技術が生きてくるのです。


■「アタマで理解した形式知」と「やってみてわかった経験知」の2種類の知識を、いい相乗効果を生むように循環させると、学習はうまくいく


■勉強効率アップのノウハウ(抜粋):

 ●勉強する前に、自分の知識レベルをつかむ

すでに記憶していることを省いて効率的な勉強をするためにも、記憶したことを有効にするためにも、アウトプットをする作業が必要なのです。
 インプットとアウトプットがセットになって初めて「記憶のメカニズム」は機能することを覚えておいてください。

 ●「忘れる」のを恐れるな。また覚えればいい

「覚えたことを忘れた」からといって、そうヘコむことはありません。もう一度、覚えなおせばいいのです。覚えては忘れることを何度か繰り返しているうちに、脳はその知識を記憶に留めるようになります。


■プリペアードマインドを整えるのに必要な4つの項目

1.目的
2.条件(環境、能力)
3.欲求
4.イメージ

 おおざっぱに言うと、「目的を明確にして、それを達成するための条件を整えるとともに、達成したいという欲求を強く持ち、うまくいった自分をイメージする」ということです。


■「パラパラ読み」のススメ

 この読書法は、本を「見る」感覚で、ページをパラパラとめくるだけ。テレビで野球やサッカーの中継を見ながらでも、かまいません。(中略)

「そろそろちゃんと読もうかな」
自然と、そんな気持ちになってきます。しかも、読み始めると、不思議なくらい内容がアタマに入ってきます。


■本を速くよむ3つの方法(抜粋):

 ●スキミング・リーディング・・・概要把握

 何事もディテールから入ると、うまくいきません。とくに、ほとんど知識がないものに関しては、「だいたいのところ」を知っておく必要があります。(中略)

 本を読むときも同じです。まず、何が書かれているかを大まかに理解しないと、知識が"ぶつ切り"されて、断片をつなぎ合わせて理解することが難しくなります。

 ●トレーシング・リーディング・・・通読

「通読」とは文字通り、一冊の本を「通して読む」方法です。
 小説など、ストーリー性の高い本は、この「通読」が適しています。というより、「通読」しないと、楽しめません。
 また、難しい専門書なども、読みこなす知識がある場合は「通読」がオススメです。(中略)

 ただし、速く読むためには、ちょっとしたコツがあります。(ネタバレ自重)


■失敗しない本選びの5つのテクニック(抜粋):

 ●読めそうな本を選ぶ

「目次を読んで、わからない単語があったら、その本は買わないほうがいい」
そう判断してもいいでしょう。

 ●構成のしっかりした本を選ぶ

 目次を読んでも、本の流れがわからないことがあります。そういう本は基本的にやめたほうがいいでしょう。


【感想】

◆本書を読んでいて、まず気が付いたのが、「速読の本」であるにもかかわらず、「記憶」に関して言及している個所が多いこと。

そもそも「勉強効率アップのノウハウ」なんて、モロに「勉強本」で扱うような内容ですよ。

ただ、これは園さんが、「速習法」を単なる「速読」と区別しているからだと思われ。

サブタイトルだって、「記憶が脳に定着する速習法!」ですし。


◆そういった「脳」のお話や、心理的バリアを2章でクリアすると、章タイトル通り、3章で「加速」

そして4章ではいよいよいくつかの速読の仕方が伝授されます。

この辺は、「ネタバレ」の絡みで軽めに書いておりますので、詳しくは本書の方でご確認下さい。


◆なお、園さんのサイトの方に、「速習セミナー」の内容について書かれていたので、その部分を引用します。

まず、失敗しないや挫折をしない為に、プリペアードマインドを学びます。

つぎに、記憶のメカニズムについて学びます。

そして最後に、記憶のメカニズムにあった読書方法を学びます。

実践していただき、今なら電話相談3回とSNSのフォローが付いています。

私はそもそも、フォトリーディングをやったことがないのですが、それでも何となくフォトリーとはちょっと違うような・・・?

また本書でも、本を読んだ後に「マインドマップを描く」といったお話も出てこなかったので、一線を画している感じです。


◆私自身は、小学校以来、「本を最初から一字一句読む」と言うチカラ技でこの年まで通しており、それなりに速く読めてしまうので、「速習法」のやり方を取り入れるのはちょっと難しいです(って、私が特殊なんですが)。

ただ、ポイントで挙げた「パラパラ読み」については、今度試してみようかと。

本業で読むべき分厚い税法の本を、テレビを観ながらでもパラパラやってみます・・・って、もともとテレビなんて観てないじゃん!

    _| ̄|○ モウダメポ


◆ちなみに、1章(「読書」は仕事と人生に成功をもたらすマスターキーだ)と5章(本を探し、選び、身につける新しい習慣をはじめる)は、それぞれ「速読」というより、むしろ「読書術本」に出てきそうな内容です。

そういう意味では、本書が目指しているのは、「ガチな速読の習得」ではなく、「読書による豊かな人生」なのかもしれません。

個人的には、5章の終わりにあった『「速習法」の効果をより高めるための本あれこれ』と、巻末の「参考文献」がツボでした。

「脳の仕組み」あたりから、グググっと速読方面に流れていくあたりがたまりませんねw

サスガでございます!


すごく読みやすいのに、意外と「深い」1冊!



【アマゾンキャンペーンのお知らせ】

◆園さんのブログを拝見する限り、4/15現在でもまだキャンペーンは行われているようです。

特典や申し込み方法等、詳しくは、下記キャンペーンサイトでご確認下さい。

園善博の「本がどんどん読める本」出版記念キャンペーン


【関連書籍】

◆上記の『「速習法」の効果をより高めるための本あれこれ』の中から2冊だけ。

以下、本の後の引用コメントは、アマゾンのものではなく園さんのものです。

「速習法」は、この「加速学習法」の原理に則ったもの。"速習法理論"の根拠を理解してもらえると思います。内容的には、自分自身の「雇用価値」「市場価値」を高めるためのツールが満載です。


 脳科学の最前線からアプローチし、脳の特徴をうまく利用して学習効果を上げる勉強法が解説されています。「脳には脳に適した勉強法がある」ということが、とてもよくわかります。記憶のメカニズムを上手に利用する「速習法」は、池谷先生の持つ脳科学の専門知識をバックボーンにしています。


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【読】読書や速読について考えてみる(2007年06月30日)


【編集後記】

◆当ブログでは、あまりニーズのないSEO本ですが、本日15日がアマゾンキャンペーン最終日ということなので、ご紹介。

最小限のSEO対策で儲かるHPへ大変身!狙ったキーワードで勝者になるための簡単なテクを満載。

さて、そのアマゾンキャンペーンでの特典は

1.SEO動画講座

本書の内容がより理解できる開設動画講座を無料プレゼント

2.「無料ブログSEOバイブル」著者中嶋茂夫氏との音声対談レポート

の2つ。

詳細については、下記キャンペーンサイトにてご確認下さい。

時枝宗臣 著/ライバル他社より御社の ホームページを「検索上位」にする方法/発行所:シ ーアンドアール研究所


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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この記事へのコメント
               
smooth さん、こんにちは。

私にもやっと届きました〜!!!
まだぺらぺらとしか読んでませんが、面白そうです。
速習法のセミナーにも機会があれば行ってみたいものです。

お薦めにあった池谷先生の本は、薄いけど、すごーく良かったです。これが一番コンパクトにまとまっている気がします。コリン・ローズの方はもはや定番ですね。絵が沢山あって、読んでいて楽しいです。

所で税法のボリュームは鬼だそうですね。法人税法とか丸ごと覚えないと行けない税理士試験に合格された方は本当に凄い。私も診断士試験の経営法務くらいでひーこら言っていてはいけませんねぇ (--;
Posted by Sio Ikzk at 2009年04月15日 11:22
               
>Sioさん

速習法気になりますよね。
大人の事情的に、元のとは多少は変えてらっしゃるハズですし、元のあのメソッドも講師それぞれで多少は違うみたいですし。

池谷先生の本、いいですか。
やっぱ買ってみようかな・・・。
茂木さんがあんだけ売れてるんだから、池谷先生もガチな勉強本をアップデートして出して欲しいものです。

そして税法も、科目によってボリュームが違うのですが、法人、所得あたりは、マジで鬼です(涙)。
でも私の友人は、両科目を同日に受けて受かりましたからね〜。
200ページくらい丸々暗記してたんじゃないでしょうか・・・。
というわけで、診断士のお勉強も頑張ってください!


Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年04月16日 02:35