2009年03月24日
【Amazonキャンペーン有】「できる大人の“一筆添える”技術」むらかみかずこ
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、久々の手紙・お礼状ネタのご本。先日の気になる本の中でも、やはり買ってしまいました罠。
アマゾンの内容紹介から。
手紙やお礼状がなかなか出せないのも、一種のメンタルブロックのようなものであり、本書はそれを突破してくれるかもしれない1冊です!メール・携帯全盛の時代だからこそ―手書きの「ひとこと」が心をつかむ。「字がきたない」「何を書いたらいいかわからない」…そんなあなたでも今すぐ気軽にできるアイデア満載。一筆箋・ハガキ「簡単・便利」活用術。
本書も豪華特典のアマゾンキャンペーンがありますので、最後までご覧下さいませ。

【目次】
STEP-1 いつもの書類をひとつ上に 「一筆箋」を添える
「ひと言書き」からはじめよう
一筆箋、どんなときに使う?
基本となる一筆箋の使い方
自分がいちばん使いやすい一筆箋を選ぶ ほか
STEP-2 感謝の気持ちが信頼関係のはじまり 「ハガキ」を送る
1枚のハガキで、「また会いたい」と思わせる
だれに送る? いつ送る?
難しく考えないで、気楽に書いてみる
用途や好みに合わせてハガキを選ぶ ほか
STEP-3 慣れてきたら遊びを取りいれて 「記念切手」で印象を高める
切手のひと工夫で、相手の心を一気に惹きつける
喜んでもらえる記念切手の選び方
記念切手はここで買う
普通切手を使いこなす
STEP-4 もっと相手に喜ばれるために 「筆記具」で気持ちを伝える
手紙上手の必須アイテム、筆記具を手に入れる
手書き文字に自信がない人こそ万年筆を!
自分探しの万年筆選び
時と場合、相手に応じて使い分ける ほか
STEP-5 書くのが苦にならない もらってうれしい手紙の「書き方のコツ」
手書き文字を「おお!」と立派に見せる6つの秘訣
相手を尊重し、自分も楽しくなる手紙を書く
わかりやすい言葉で親切に書く
やわらかい表現にするための4つのテクニック ほか
【ポイント】
■人づきあいにおいて大切なのは、手間を省くことではなく、「ひと手間かける」こと身近な人のために使う時間や労力、気遣いを惜しまず、できるかぎり「丁寧な人づきあい」を心がけること。その、ほんのちょっとの「ひと手間」が、かけた時間や労力の何十倍、何百倍もの価値となって返ってくることもあるのです。
■一筆箋を勧める理由
その理由は、第一に、一筆箋は文具店で手軽に手に入る反面、意外と活用している人が少ないため、受け取ったときにインパクトがあり、「わざわざ一筆箋に書いてくれたんだ」といううれしさが大きいからです。(中略)
また、市販されているものの種類(絵柄や紙の質)が豊富なため、「今日はどの一筆箋で書こう?」「あの人にはどの一筆箋が似合うかな?」などと、その日の気分や相手の趣味や人柄、相手との関係に合わせて使い分けることができます。
■そのまま使える「ひと言書き」の基本文例集(抜粋):
□資料を送付する際に添える
○○社 △△△△様
いつもお世話になり、ありがとうございます。
ご依頼の○○の資料を送付します。ご不明な点などがありましたら、いつでもお申し付けくださいませ。よろしくお願いいたします。
××社 ◇◇◇◇
□領収書を送付する際に添える
○○社 △△△△様
このたびはお世話になります。
先日は○○のご注文をありがとうございました。
心から、感謝申し上げます。
××社 ◇◇◇◇
■1枚のハガキで「また会いたい」と思わせる
どんなに疲れて帰宅しても、両手いっぱいに荷物を抱えて帰宅しても、郵便受けの中をのぞかない日はありません。(中略)
ハガキを送ることで、私たちは人に好かれ、気に入られ、感謝される人になれるのです。たとえ頻繁に顔を合わせるわけではなくても、いざというときに応援し、陰で支えてくれる人たちとのご縁が広がるようになります。
■裏面全体が写真やイラストになっている市販のポストカードなら、1行メッセージでOK!
表面は住所と宛名を書いた時点で、すでに書くスペースがほとんど残されていませんから、余白にひと言、それこそ1行、
「先日はお目にかかれて光栄でした」
「このたびのご縁に感謝します」などとしたためればいいだけです。
■気軽にハガキを出せるようになる4つのポイント(抜粋):
●いつも持ち歩く
●書く内容を決めておく気が向いたときにすぐに出せるように、わたしはいつもお気に入りのポストカードを机の引き出しの中の目につくところにしまっています。また、カバンの中に入れて持ち歩くこともあります。
あらかじめ書く内容をある程度決めておくと、そのつど何を書こうか頭を悩ませることなく、気軽に書いて送れます。
■記念切手はここで買う
●直営店の郵便局
●インターネット通販
<郵便事業株式会社のウェブサイト>
■手書き文字を「おお!」と立派に見せる6つの秘訣(抜粋):
●無地または罫線の少ない一筆箋・ハガキを選ぶ
●長文を書かずに、短い文章で伝える
●あざやかな色のインクを選ぶ
■わかりやすい言葉で親切に書く
<変換例>難しい漢字や辞書を見なければ書けない文字は書かないほうがいい。漢字を思い出せないときはひらがなでもかまいません。日常生活で使わない堅苦しい言葉は、シンプルなわかりやすい言葉にあらためるほうが親切です。
平素は格別のご高配を賜わり、厚く御礼申し上げます。
↓
いつも大変お世話になり、心から感謝申し上げます。
■時候の挨拶の例(抜粋):
2月・冒頭の挨拶
春の訪れが待ち遠しいこの頃。お変わりありませんか。
2月・結びの挨拶
まだまだ寒さが厳しき折、どうかご自愛ください。
8月・冒頭の挨拶
暑い日がつづきます。夏を満喫されていますか。
10月・結びの挨拶
実り多き秋になりますように。
【感想】
◆この手の「お礼状」「手書き」といったジャンルは、得意な人はとことん凝りますし、そうでない方は全く興味がないというのが、私の実感。また同様に、もらう方も、感激する人と、大して興味がない人に結構分かれます。
分かりやすいところで言うと、「切手」。
最近もらった手紙でもハガキでもいいですから、「普通切手じゃなかった」記憶がありますか?
◆「手書きかどうか」は記憶にあっても、「切手までは記憶にない」人というのは、それほどこの手の話題に響かない人かもしれませんが、でもそれが普通。
こだわる人は、決して普通切手は使いません。
そして、もらう方も見ている人は見ています。
実際のところ、どのくらいの割合で「響く」人がいるかは分かりません。
ただ、自分がそうでなくとも、相手が響くなら「ひと手間」かける価値は十二分にあります。
◆本書の場合、具体的に「人脈」ですとか「営業目的」をうたってはいませんが、このような手法は、相手如何によっては下手な名刺やパンフレットより、よほど効果があると思われ。
そもそも、名刺もパンフレットもどこまで行っても「こちら都合」ですし、相手を慮るものではありません。
それに対して、一筆箋やハガキといったツールは、相手を慮るもの。
「返報性の法則」じゃないですが、出し続けていれば、いつかいいことがあるかもしれません。
◆ただ、くれぐれもリターンは期待しないように。
前述のように響かない人にはまったく効果がない上、どのような人が響くのかも事前にはわかりません(分かる人には分かるようですが)。
ですからここはまず、「出すことを習慣化」すべく、本書のような入門書から取り掛かると良いと思います。
私の場合、身近に達人がいるので、お礼状等を頂くたびに恐縮しているのですが。
◆たとえば代表的なところでは、お礼状ブログ【運が開けるお礼状 人生夢達成塾 】の心月さん。
心月さんのご本は、今回のご本に比べると、かなりビジネスユースでオススメです。
参考記事:★『1枚のお礼状で利益を3倍にする方法―お礼状の皮をかぶった“営業状”』 朝日心月(2006年02月06日)
先日も、とある件で心月さんに頂いたお品に対する私のお返しに対し、さらにお礼状が来ましたよ。
どうしてももらいっぱなしでは済ませたくないご様子(天晴れ)。
◆ちなみに著名人でも、上級者レベルになると、こういうことをごく自然になさっています。
黒木瞳さんから新インディの書評をいただきました:勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
というか、勝間さんのブログでの黒木さんネタを拝読するたびに「この方はホンモノだ!」と思いますね。黒木さんには、5/8のベストマザー賞の授賞式でお会いして、新インディをお渡ししたのですが、なにがすごいって、お渡しした本を週末にすぐに読んで、手書きのお礼状が次の月曜日に届いたことです。
これまで、渡した本を即日読んだ方はいらっしゃっいましたが、すぐに手書きでお礼状をいただいたのは今回が初めてでした。忙しい方ほどていねいだと言うことを知って、反省しています。
◆さて「それなら藻前はどうなのだ?」と言われるとちとツライところですが、一応事務所には「あまり文字を書かなくて良い」ハガキのストックが何種類か。

銀座には伊東屋というわっふるな文房具屋さんもあるんですけど、マニアなら知っている和モノ中心の鳩居堂というお店があって、そこの絵葉書です。
材質が和紙なので、いい感じでレトロ(わかりにくいですが)。
これは、多分暑中見舞いの残りですね。
下半分の余白は、手彫りの住所印をペタンと押すと、もはや書くスペースは上半分だけ、という仕様。
「何書くか」迷う以前に、必要な事書いたらもうイッパイイッパイなんで、すごくラクです。
◆閑話休題。
本書の特徴はこうしたツールの話だけでなく、使用するフレーズにおいても、メンタルブロックを取り除こうとしている点にあります。
それが上記ポイントの「わかりやすい言葉で親切に書く」というくだり。
メールでないと、ついつい堅苦しい文面で書かないといけないのではないか、という私たちに対して、「わかりやすい言葉」を使うことを提唱して下さっています。
それに加えて、この簡易表現での実際の文例もありますので、まずは丸写しでいきましょう。
私もたまにこういうご本を読むと、バリバリ手紙出したるぞ!とか意気込んでみたりするわけで。
「一筆添える」仕組み作りが満載です!
【関連記事】
【手書き】『「手書き」の力 』和田茂夫(2008年09月28日)【はがき道】「お客様の心に響く直筆三行はがき術」沼澤拓也(2007年05月27日)
「小さな会社は絵ゴコロはがきで儲けなさい!」竹田陽一・小串広己・小野宏美(2006年12月25日)
「手書きお礼状の達人」とお茶してきました(2006年09月05日)
「1枚のはがきでお客様を感動させる本」 竹田陽一 (著)(2005年07月22日)
【Amazonキャンペーンのお知らせ】
◆今日はかなり長くなってしまったので、編集後記はカットして、最後にキャンペーンのお知らせを。できる大人の“一筆添える”技術 アマゾンキャンペーン 特別プレゼントページ
<期間>
3月23日00:01〜3月24日23:59
<特典>
【特典1】「むらかみかずこ」セレクト
できる大人の“一筆添える”アイテムセット 限定5名様
【特典2】オリジナルポストカード2種
(ありがとう/またお会いできますように)
(PDF印刷用データ)
【特典3】もっと書くのが楽しくなる!小道具活用術(PDF)
【特典4】相手の心をぎゅっとつかむ!ラブレターの書き方レポート
<求職時の自己PRレターの書き方に使えます!
採用担当者は人材発掘に使えます!>
【特典5】不景気のせいじゃない!こう使えば売り上げUP!
基本はカンタン、新規客・固定客の再来率をアップする!
レポート 原稿提供:ポストカード専門店/ホワイトベース
◆特典の詳細は引用しきれないくらいギッシリなので、詳しくは上記キャンペーンサイトをご覧下さい。
また、申し込み方法等の詳細も上記サイトでご確認願います!

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わたしも大好きなお店です。
銀座ではほかに五十音さんや月光荘さんによく足を運びます。
ご紹介ありがとうございます!
とても光栄です。
拙著には、手書きするという「面倒」を「わくわくする楽しみ」に変えるアイデアをたくさん盛り込みました。
心を込めて書きました。
多くの方の手にわたればいいなぁ、と心から思います!
感謝いたします。
著者様直々のコメントありがとうございます。
五十音さんは、すごくマニアックな佇まいですよね。
以前ボールペンを買ったことがあります。
月光荘さんは、初めて知りました。
今度行ってみたいです。
私も父が住所印を消しゴムはんこで作ってくれたりしたので、葉書を出すのは結構楽しかったりします。
こういうひと手間の精神的な壁を低くされる、良いご本だと思いました。
あんまりビジネス臭がしないのも、ディスカヴァーさんだからかもしれませんが(笑)。
今後ともよろしくお願いします。