2009年03月04日
【速報】マインドマップの「隠れた名著」他、アスペクトの新書が始まった件
【はじめに】
◆先日リアル書店で見かけたのが冒頭の「マインドマップ営業術」。アマゾンの書影ですとシンプルですが、実際にはでっかくトニー・ブザン氏の写真が付いており、新書とは思えないインパクトです。
思わず手にとって見ると、新刊なのにどこかで見たことがあるような・・・?
調べてみたところ、あの名著の復刊だということがわかりました。
他にもこのアスペクトの新書シリーズは、面白そうなものがあるので、まとめてご紹介してみます!
いつも応援ありがとうございます!
【マインドマップ本について】
◆まずはその「マインドマップの隠れた名著」を。私も実際に読んだ上で、記事を書いております。
参考記事:★「売れる脳トレ」トニー・ブザン&リチャード・イズラエル(著)(マインドマップ付き)(2005年10月07日)
折角なので、当時描いた手書きのマインドマップも心もち大きめで復活。
・・・マップ描くので力尽きていて、上記参考記事自体は短めでございますが。
◆さて、上記参考記事にも書いたように、本書は当時のマインドマップ本としては、「マインドマップ」を「目的」ではなく「手段」にしていた数少ない本の中の1冊でした。
実際、マインドマップの「描き方」の本は他にも結構あったのですが、マインドマップで「何をするか」「どう活かすか」まで踏み込んでいる書籍はなかなかなくて。
しかも、この本はブザンさんが直々に関与しており、マインドマップがかなり広く知られるようになった今、再度注目を浴びるに十分な内容なわけです。
◆今般、新書化に当たって、出版元のアスペクトの知り合いの編集者さんに確認を取ったところ、変わった点は以下の通り。
■タイトルがよりストレートになった
◆「タイトル変更」自体は確認するまでもないことですが、内容をストレートに表すものに変更されています。
確かに「売れる脳トレ」というタイトルだと、「イマイチ中身がよくわからなかった」というハナシもありましたし。
上記参考記事にも書いたように、本書にはマインドマップだけではなく、他にもツールがいくつも登場しますが、メインはやはり「マインドマップ」。
そしてテーマも「営業」ということで、この2つのポイントに絞った結果、かなりシンプルで分かりやすくなりました。
■ブザンの公認マークが付いた
◆当時もブザン・ジャパン等の機関は確かあったと思うのですが、「公認マーク」やそれに準ずるものは存在しなかったかと。
結果、色々な書籍が「マインドマップ」を名乗ったりしていたのですが、どれがホンモノか普通の人には区別が付きませんでした。
新書化にあたり、本書は「ブザン教育協会」(注:リンク先はいきなり音声が流れます)の監修を受け、「公認マーク」を獲得しており、書籍内のマインドマップは「正式なルールに則ったマインドマップ」であることが証明されております。
■マインドマップが差し替えられた
◆実は、「売れる脳トレ」の時のマインドマップは、現在の「正式なルール」から外れている部分がありました。
今般、公認マークを受けるに際して、そのマップは「ブザン公認インストラクター」の作品に差し替えられているそうです。
前のマップと言うか、マップに付されたイラストは結構好きだったので、それだけがちょっと残念かも。
脳の潜在能力を活性化させれば、顧客の真のニーズを見抜き、いまよりずっと効率的でスピーディーな営業ができる!本書では、マインドマップをはじめ、“脳を使って”営業マンとしてのスキルを高める方法を紹介。70のトレーニングを通して顧客の五感に訴えるセールストークや、どんなに大量の顧客情報も吸収し、活用できる驚異の記憶力が身につき、顧客を満足させる提案力がアップする。
【アスペクトの他の新書】
◆冒頭で申し上げたように、アスペクトからは、他にも面白そうな新書が、過去の本を「新書化」(一部は絶版していたものの「復刊」だと思われ)する形で同時に発売されています。実物の帯には、和田裕美さんの写真が付いております。営業先で断られて以来、訪問や電話に苦手意識が芽生えてしまった。結果を出そうと焦るが、何をすべきかわからない。営業マンなら誰でも経験するそんな悩みを解消するのは、小手先のテクニックではない。仕事に対する誠実さと基本的な習慣の積み重ねだ―10代からの営業マン生活で億万長者になった著者ジグ・ジグラーが、実体験からつかんだ「営業」の本質をコンパクトにまとめた教科書。
こちらの元はコレ。
こちらも実物の帯には、晴山先生の写真がでっかく載っています。「巨大なジャングルジム」をテーマに製作されたビジネス英単語集。182の見出し語がしりとりのようにリンクしており、そのうえそれぞれの見出し語には10の用例がついています。ひとたび学習を始めれば、イモヅル式に単語がやってくる仕組みが画期的!電車の中でも家庭でも、ちょっとした休憩時間にも、毎日飽きずに読み進められる、とことん使える大人のための参考書です。
ちなみに下の原本の方は、今現在、マーケットプレイスで高値が付いてますね。
◆そこで、ちょっと気になって晴山先生のサイトを拝見したところ、結構濃い内容の本だったことが判明。
ちょっと長くなりますが、引用します。
うーん、なかなか面白そうですよ、コレ!ビジネス英単語 連想記憶の法則 (アスペクト) 2009.2
こちらは私の初期のムック作品『ビジネス英単語 記憶の法則』を、アスペクトさんが新書化してくださったもの。
ちなみに、私が独立して最初に書いた本も、アスペクトのムックだったので、私にはこの出版社ほど恩義を感じている版元はありません。とにかくアスペクトさんは、デザイン性に優れ、本の作り方が非常にうまい!
この『ビジネス英単語 連想記憶の法則』は、3000ほどの用例が、すべて数珠繋ぎになっているという、奇跡的な構造の単語本です。
大量の英単語を覚えるとき、いちばん辛いのは、ひとつの単語から次の単語に移るたびに“駆動力”が必要で、エネルギー消耗が激しいこと。しかし、この単語集では、すべての用例がイモヅル式につながっているので、このエネルギー消耗が最小限に抑えられているのです。
すべての見開きに、とっておきのコラムを付けてありますので、読み飽きる事もありません。こんなに熱意を込めて書いたんだと、自分でも驚く入念な仕上がりになっています。ぜひ書店で手にとってみてください。
◆晴山先生はもう1冊あります。
こちらの原本はコレ。英単語の多くは、2~3個の「部品」に分解することができます。その「部品」をよく見てみると、そこには別の単語が隠れていたり、他の単語と共通の「部品」が使われていたりします。「部品」を覚えることで、英単語のボキャブラリは飛躍的に向上します。まずは身近なカタカナ語の中に「部品」を発見し、それを応用して1200の英単語を覚えていきましょう。
同様に、上記晴山先生のサイトから、新書の方の解説を引用します(また長くてスイマセン)。
こちらもなかなかに良さげ。晴山式 英単語記憶術 (アスペクト) 2009.2
ちょうど10年前に出版された『カタカナ英単語』を、版元のアスペクトさんが見事に新書として復活させてくれました。
この本には深い愛着があり、どこかの出版社が復刊してくれないかと思っていたので、昨年の暮に新書化のお話をいただいた時には、本当に感激しました。
この本が出て半年くらいのちに出版された、『勉強法が変わる本』(市川伸一著、岩波ジュニア新書」)の42〜44ページには、『カタカナ英単語』が詳しく紹介されています。
この本の趣旨は、日ごろよく使うカタカナ言葉(アブノーマル、アプリケーション、オートマチックなど)を起点にして、その言葉の中に含まれている単語の「部品」に注目し、「部品」を覚えることで、英単語のボキャブラリを飛躍的に増やそう、というもの。覚えやすく、忘れにくい単語集として、ぜひお勧めします。
英語を学習されている方は、要チェックで。
こちらの元はコレ。仕事の9割は段取りで決まる―。段取りがうまいかヘタかで、その仕事の成果は、がらりと変わってくる。忙しい人であればあるほど、段取りが重要になる。本書ではこの段取りに心理的な原則や法則を見出し、仕事の成果を格段に上げられるようなヒントを紹介する。また「段取りが悪い」人たちの事例から心理分析を行ない、克服策を提示する。これを読めば、あなたもきょうから段取り上手間違いなし。
「それ何てsmoothスタイル?」なタイトルww100年に一度の金融危機の中でも、給料が上がり続けているビジネスマンは存在する。なぜか?企業に「欲しい」と思わせる人材だからである。そのための方法を紹介するのが本書。企業で採用・育成に関わる神谷健司、外資系企業ヘッドハンターの小松俊明、企業の組織戦略と人事戦略に携わるコンサルタントの町田秀樹の3人が「不況でも企業に欲しいと思わせる人材」になる方法を伝授する。
こちらは原本もタイトルも同じですね。
◆既に原本の方を持っていて、新刊だと思って買ってしまうとアレですが、古い良書がお手ごろ価格で手に入るのは、ウレシイ限り。
気になる本がございましたら、ご確認の上お買い求め下さいね!
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【メモ】今月の「PHPビジネス新書」のラインアップが粒ぞろいな件(2008年09月22日)
扶桑社新書、創刊(2007年03月02日)
幻冬舎新書創刊!(2006年12月01日)
【編集後記】
◆今日の「マインドマップ営業術」を見つけた日と同じ日に出くわしてビックリした1冊。これって、以前ご紹介した「LIVE HACKS! [ライブハックス!]」の文庫化なんですけど、単行本が出たのが昨年の4月ですから、まだ1年経ってませんよ。
参考記事:【時間畑】「LIVE HACKS! [ライブハックス!]」大橋悦夫(2008年05月11日)
まだ単行本の方をお持ちでない方には、要チェック!
ご声援ありがとうございました!
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それにしても、これまたいい本でした。大人向けのかなり具体的なマインドマップ活用法の本が出たと言う感じがしましたがいかがでしょうか。
コメントありがとうございます。
このシリーズ、出たばかりというのと、新書なので、普通と棚が違ってたり、というのはあるかもしれませんが、私の行きつけの書店は銀座の比較的大きめのお店なので、在庫がありました。
内容としては、今現在ならば、マインドマップの活用本がいくつもあるのですが、あの当時としてはかなり斬新だったと感じました。
また、活用本の多くが日本のインストラクターさんが書かれたものであるのに対し、こちらはブザンさんが直々に関与されてるので、そういう点でも価値ある1冊だと思ってます。
なんだかお絵かきで楽しそうだな〜と思ったのですが、実際やってみようと思うと何から始めていいのやら・・・
セミナー受講しようかとも思ったりしましたが、とりあえず、本の後ろのほうに載っていた日記からはじめてみようかと思います(笑)
マインドマップはあくまで「手段」なので、まずは「目的」というか、「何を書くか」を決めるところからかもしれませんね。
ブザンさんが来日した時のセミナーでは、「自分の好きなもの」というタイトルでやりました。
食べ物、国、動物等々、いくらでも枝が伸ばせるので、結構簡単に書けちゃうんじゃないでしょうか?
最初はあんまり堅苦しく考えないで、まずは枝を伸ばしてみるといいと思いますよ。
アドバイスありがとうございます☆
さっそくこれからやってみまーす^^
実は、お勉強に生かせないかなと
思っておりまして。
暗記系は年々苦手になっているようなので(^^;
少しでも記憶に残る工夫をしてみたいです!
アスペクトさんはセンスのいい想定も多くて
単行本などのテーマもユニークだなと思います。
新書、出すところ増えてますね。
いつも3,4冊持ちたい私は、
軽くて薄くて好きです。
それでは、また。
マインドマップをお勉強に活かす、というのは、結構トライされている方が多いようです。
「●●試験 マインドマップ」みたいな検索かけてもいいかもしれませんね。
私はもうチカラワザで丸暗記してましたが(汗)。
>megさん
お久しぶりです〜。
そうなんですよね、最近、新書出す出版社さんが多いです。
台所事情とか色々あるのかもしれませんが、私たちは選択肢が増えて、ありがたいですよね。
ではでは。