2009年03月02日
ギークなら知らないと恥ずかしい「ネット書籍サービス」の基礎知識
【はじめに】
◆先日ご紹介した「東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法」。参考記事:【記憶ハック】「東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法」吉永賢一(2009年02月21日)
この本の最終ページにあって気になっていたのが、「中経出版ネット書籍サービス」なるものでした。
どうも対象書籍を購入して、登録さえすれば、パソコン上で本が読めるラシイ・・・。
中経出版:ネット書籍サービスとは
インターネットを通してパソコンでも読めるサービスがついた書籍です。
「中経出版ネット書籍サービス」とは、お買い求めの本書と同じ内容の電子書籍(弊社ではネット書籍と呼称しています)を、インターネットを通してパソコン上でもお読みいただけるサービスです。特別な場合を除いて、CD付きの書籍はその音声を、DVD付きの書籍はその映像もすべてパソコンで視聴できます。本書を携帯できない場所(国内外出先、旅行先、職場等)でも、お手元にインターネットに接続できるパソコンがあればいつでもどこでもご覧いただけます。
◆そこで、折角なので、試してみた次第。
技術的なトコロはよくわからないものの、簡単なレポートなんぞをお送りしようかと。
興味のある方はご覧下さいませ。
(なお、タイトルはもちろん(?)ホッテントリメーカー作でございます。)
いつも応援ありがとうございます!
【体験レポート】
◆まずは最初のページから。以降、小さな画像が続いて申し訳ないです。
3カラムが故、どうしてもこの大きさが限界でして。
(また、本来、登録した者でないと見ることができないものなので、著作権等の事も考え、拡大できない設定にしました)。
左側が「新規登録」、右側が「登録済み」ですね。
◆ここで、本のISBN番号と、それぞれの本に付されている「登録番号」を入力します。
「ストレングスファインダー」のコードと違って、本の最終ページにハダカで載っているので、大丈夫かと思いきや・・・。
◆本の内容に関して「問い」が出される仕組みになっていました。
こんな感じ。
これは、本を持ってないと答えられません罠。
登録番号だけメモしてもダメってことで。
◆ここをパスできると、個人情報の登録画面へ。
無事登録終了。
◆送られてきたメールに記載されたIDでログイン。
登録した書籍が掲載されています。
こんなQ&Aコーナーもあります。
◆実際に本を開いてみたところ。
画面はPCの画面全体ではなくて、アクティブウインドウ(って言うんですか?)のようにせり出てくるパターン。
キャプチャーした画像の横幅を、全部同じサイズにしてしまったのでわかりにくいのですが、ウィンドウは画面より若干小さいです。
◆お年寄り向け(?)に、拡大する事も可能。
ただし、拡大した場合、画面には入りきれず、マウスで拡大部分を移動させることになります。
(画像右上の枠で囲まれた部分は、拡大している部分の位置を示しています。)
◆検索機能を使ったところ(小さくて見えませんが)。
左下にキーワードを入れて、エンターキーを押すと、該当部分のフレーズとページ数が表示されます。
それをクリックすると、ダイレクトにそのページへ。
◆付箋機能を使っているところ。
右下の付箋のアイコンをクリックすると、画面真ん中に付箋が現れます。
◆どれか選んで、付箋に書きたいテキストを入力。
結果「そのぺージに貼った」という記録が残る事になります。
この辺はリアルの付箋と同じですね。
◆ただし、普通の付箋と違うのは、検索ができること。
画面左の「目次・付箋リスト」をクリックすると、上図のように付箋の一覧が出ます。
それぞれの付箋をクリックすれば、もちろん、貼ったページに飛ぶ事ができます。
◆また、この付箋からリンクも張ることも可能。
機能説明では「内部・外部」となっており、このうち「内部」とは何のことかと思いきや、「本書内のページ」のことでした。
こういうのも「リンク」って言うんでしょうか?
外部はもちろん、普通のURLを入力するリンクで、試しにこのブログのリンクを入れてみたところ、ちゃんと飛べました。
◆画面左の他のメニューは全部で3つあって、そのうちの1つが、「目次・テキスト」。
これは文字通りの「目次」で、各タイトルをクリックすれば、そのページへ飛ぶ事が可能。
上記中経出版のサイトでは、この「目次・テキスト」を「使いません」となっていたのが、何故なのかは不明。
もうちょっと細かい小見出しレベルでやるつもりなのかもしれません。
◆もう1つが「目次・ビジュアル」で、白紙ページを除く全ページのサムネイルを掲載。
こちらは、ページを探す時に、画像やイラストで覚えている場合等に便利かと。
◆なお、画像で表現できないので割愛しましたが、自動再生機能(自動的にページをめくる)も装備。
しかも速度調節もできます。
食事しながらでも、本をめくってもらえるという、本好きにはありがたい機能ですね。
【感想】
◆以上、簡単すぎる上に、画像が小さくてわかりにくいレポートでした(スイマセン)。以下、私が使ってみた感想・疑問点・改善要望点など。
■ページめくりの「向き」がなかなか慣れない
ページは、矢印というか右向きと左向きの三角をクリックして行うのですが、「次へ」が「右向き」になってます。
ところが、縦書きの本ですから、見た目のページは「左向き」が「次」のページ。
急いでいる時に「一生懸命逆向きにめくっていた」ということがありました。
・・・横書きの本ならきっと左開きですから(未確認ですけど)、すんなり受け入れられるのかも。
■テキスト入力がリアルタイム(?)で出ない
検索や、付箋添付で文字を入力する際に、ローマ字入力だと、キーを打ってもリアルタイムでは何も表示されないんですよ(英数字の直接入力だとリアルタイム)。
最後にエンター押して、やっと表示されるのですが、これだと漢字変換候補が出せないわけで。
しょうがないので、別のところで(メモ帳とか)テキストで打って、それをコピペしてやりました。
・・・私が何か間違ってるような?
■表示されている本の内容はコピペできない
これができれば、引用するのもかなりラクなのですが。
また、表示されているデータを印刷する事もできないそう。
これは技術的な問題以前に「著作権保護等関係法規上の観点から不可能」なのだとか。
◆逆に、今度は私にとってありがたい点を。
■本が手元になくてもブログの記事が書ける
職場で途中まで書いて、残りを家でやることが多いので、記事の投稿が済むまでは、読み終わったにもかかわらず該当の本を持ち歩いていました。
また、投稿が済んだ後でも、とんでもないミスがないとも言い切れないので、一応保険で持ち歩いたりしたことも。
今後はとりあえず、ネット環境とPCさえあれば、何とかできそうな予感。
ただし、付箋やメモのデータはそれぞれのPCに記憶されるので、使えないとのこと。
■単語レベルで検索することが可能
ホントはブログのエントリで本を引用する際に、ページ数まで書いておけば良いのですが、それをやっていないため、質問があった場合、該当部分を探すのに手間取ることがたまにありました。
でもこのサービスの検索機能を使えば、楽勝。
極端な話、たった1語でも思い出せれば、とりあえずその単語が含まれる全部のページが抽出されます。
今回の記憶法の本で、「記憶」で検索かけたところ、145ページヒットしました。←アタリマエ
■CD・DVDも視聴可能
今回は試せなかったので、まだ未体験なのですが、付録CD・DVDの付いた書籍の場合、ネットで視聴できるそう。
これは、今後CD・DVDドライブが付いてないPC(ネットブックですとか)に買い換えたりした場合に、便利かも。
■本の実物を処分可能
相変わらず、職場が「本の山状態」の私には、これもありがたい!
先日の「レッツノート本」の記事では、「本をバラしてスキャンする」という部分にフォーカスしたのですが、その「スキャンの手間」も省けるという。
ただし、私自身は相変わらず、売ったり、捨てたり、というのはメンタルブロックが高すぎてできないんですけどね・・・。
◆いずれにせよ、本体である「書籍」は従来どおりにあって、プラスアルファーで提供されるサービスなわけですから、嬉しい限りです。
今後、本を買う際に、「この本はネット書籍サービス対応本だから買おう」みたいな選択の仕方もありそうな。
それにしても、アマゾン始め、他のネット書店でも、それぞれの本について特に「ネット書籍サービス」に対応している旨を明示してないのは、なぜなのでしょうか?
もうちょっと広まってきたら、状況も変わってくるのかもしれませんね。
◆・・・といいつつ、よくよく調べてみたら、このサービスって、2007年9月から始まっていたんじゃないですかっ!!
_| ̄|○ シラナカッタヨ
購入した新刊がネット上でも読める。―スターティア株式会社 ― CNET Japan
今頃こんな長いエントリ書いて申し訳ございません。
・・・ぶっちゃけ、あんまり流行ってないんでしょうか?
もし、実際に体験された方がいらっしゃいましたら、感想等お聞かせ下さいマセ。
【当ブログにおける対応書籍】
◆当ブログにおいて紹介済みの、ネット書籍対応をご紹介しておきます。いずれも、その月の売上ランキングに顔を出しているご本なので、お持ちの方も多いのでは?
参考記事:【小ネタ満載】「夢をかなえる メモの習慣」佐藤 伝(2009年01月07日)
参考記事:【理3の力】「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法」吉永賢一(2008年08月11日)
参考記事:【アイデア本】「1枚で売れ!」青木 精一(2008年07月03日)
【関連記事】
【blog】書評ブログを運営する上で頭においておきたい3つのこと(2008年05月29日)【本ネタ?】書評ブログを書くための私の「7つ道具」+α(2008年01月12日)
【本】ネガティブ書評の5つのデメリット(私の場合)(2008年01月05日)
【blog】書評ブログで売上をあげるための13の方法(2007年09月01日)
【編集後記】
◆リアル書店でゲットした1冊。ハックチックな作りに惹かれました。全てのプレゼンターのためのバイブル登場!
日本人のプレゼン下手は「プレゼン=パワーポイント」という勘違いに根ざしている。本書では、「プレゼン=コミュニケーション」という考え方に立ち、コミュニケーションで勝つプレゼンの極意を紹介する。初心者から熟練者まで使えるプレゼン・バイブル登場!
ご声援ありがとうございました!
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