2009年01月29日
【モテ】「モテるおカネのつかい方」牛窪 恵
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ちょっと変わった「モテ本」。bestbookさんのところで発見し、思わずアマゾンアタックかましました。
アマゾンの内容紹介がなかなかよくまとまっているので引用します。
私も自分では「大丈夫」と思っていたところも何点かアウトであることが判明。「オトコのおカネのつかい方に、オンナがどれほど目を光らせているか、男性の皆さんは分かっていません」。マーケティングライターの牛窪恵さんは断言します。多くの女性が男性の金銭感覚を見て、本命になる人か"ただトモ(ただの友達)"に終わる人か、瞬時に判断するそうです。
「カレのおカネのつかい方を見て『嫌い』『がっかり』と思ったことがある?」 今回、独身女性200人を対象にしたアンケート調査で、「YES」と答えた人は何と81%。これではモテるはずがない!
現在の「恋愛格差社会」では「婚活(結婚活動)」にしっかり取り組まないと、もはや結婚できないと言われています。「婚活」の第一歩として、本書がモテるおカネのつかい方=「恋愛サイフ術」を男性の皆さんに指南します。将来の本命を目指す人、さらに企業の商品開発やマーケティングの方々にも役立つ一冊です。
来たるバレンタインに向けて、緊急対策会議を開かなくては!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1章 日本経済と「モテ男」の変遷
―いまの時代、女が求めるサイフ術とは?
時代とともに変わる女の価値観、「モテ男」のタイプ
アイドル全盛。「カッコカワイイ」がモテた80年代前半 ほか
第2章 男と女の、サイフ術ギャップ
―なぜ女は、男のソコを見るのか?
女性がナニを期待しているのかを知ることがサイフ術の第一歩
肩肘張らない関係が好き。若い女性にワリカン派が急増 ほか
第3章 キャラが分かればもっとモテる!キャラ別サイフ術
―自分らしさと「意外性」が、恋愛成就への近道
戦略の基本となる自分のキャラをフローチャートで調べる
女性が支払いを期待するキャラ、あてにしないキャラがある ほか
第4章 恋愛シーン別・女がグッとくるサイフ術
―このとき、この場所で、女は男にナニを望むのか
20代女性の3人に1人はこんな場所でもワリカン!
夜景や湾岸などロケーション重視の、バブル時代 ほか
第5章 ゴチ男とケチ男のボーダーライン
―本命の座を確実にする、最高のサイフ術とは?
女性が許せないのは、意外にもこんな男だった!
「わずかな金額を奢って胸を張るな」と女は言いたい ほか
【ポイント】
■「原則」の範疇で、20代女性は「常に奢られて当然」「いつも奢られて心地よい」とは考えていない同じワリカンでも「ここはいいけど、あそこはイヤ」とか、「この男性とはいいけど別の男性とはイヤ」など、微妙に違う。シーンや相手との関係性による"使い分け"が必要だ。
■カノジョだけでなく、その周りの家族や女友達の目を意識する
たとえば、いきなりカノジョの自宅(親と同居)にあがり込むことになったとき、または、女友達と先約があったカノジョを「デートに誘いたいな」と思ったとき。
それこそ、200円のコンビニスイーツ1個でいいのだ。カノジョの家族や女友達に「今日は突然、ほんとごめんなさい」と謝ったうえで、スッと差し出す。その際、「コレ、ボクも前に食べて、美味しかったから」といった軽い言葉を添えれば、なおよし。それだけで99%「へぇ、なんかイイ人じゃん」と、好印象を与えられるのだ。
■デートでは、トイレに行くフリで支払いを済ませるのがカッコイイ支払いの定番
奢ってくれるのも嬉しいが、「知らないうちに」という部分が大きなポイント。(中略)
女性、とくにいまの20代〜30代女性は、これこれ見よがしに札びらを切るサイフ術を嫌う。バブル世代のカネづかいを否定しているからだ。
■専業主婦願望が強い女性を狙うなら、彼女の前ではカネ離れをよくすること
■男が高いものを身につければつけるほど、「奢ってくれたら嬉しいな」から「奢って当然でしょ」となる
(30〜40代男性は)「頑張って働いて、いいモノを手に入れたい」との欲求もある。せっかく買ったいいモノを、お目当ての女性の前で披露したい、と考えても当然だろう。
でも女の目は違う。「ソコ(身の回り)にそれだけ使えるなら、私にもこれぐらい奢ってくれるでしょ」と発想する。
■女は、男の仕事にプライベートを持ち込んで欲しくない
仕事にプライベートを持ち込む男性は、99%もの女性が「イヤだ」「尊敬できない」と口にする。デートで奢ってくれたあとに「領収書」をもらうような男性を嫌うのも、1つはそのためだ。
彼女たちが望むのは、仕事とプライベートをはっきり分けて、それぞれ"別の顔"で頑張る男性。合コンやデートでは多少ハメをはずしても、職場ではそんなそぶりも見せずに、しっかり仕事に打ち込む男性。「領収書は要りません」と、きっぱり断る男性。
なぜなら、彼女たち自身がそうだから。
■男女の消費傾向の違い
●男性
⇒好きなモノへのこだわりが強く(局地的)、その関心は移ろいにくい(停滞性)
⇒コレと決めたら、トラップ(ワナ)にハマるようにどっぷりハマりやすい(トラップ型)
●女性
⇒幅広い分野(全方位的)におカネを使い、あれこれ興味が移る(移動性)
⇒いざおカネを使う際には、全体のバランスを考えて"メリハリ"をつける(メリハリ型)
■コンビニやカフェなど「オンナ系」の場所で「奢る」と言われたら、素直に好意を受ける
安めの場所で奢るのは、女性の「どこかで奢ってあげたい。でもココが精一杯」といった気持ちの表れでもある。だからコンビニやドラッグストア、スーパー、カフェなどでカノジョが「ここは奢るよ」と言ってくれたら、「本当にいいの?ありがとう」とキチンとお礼を言ったうえで、その好意を素直に受けるのも、カノジョへの大事な思いやりだ。
■プレゼントに迷ったら、素直に「ナニがいい?」と聞く
ただし、一度欲しいモノを聞いたら、それを忘れてはダメだ。とくに自分からカノジョに「今度の記念日、ナニが欲しい?」と聞いてしまったら、それを忘れた時点で「この男性は誠意がない」と見なされる。
■今の時代、20〜30代女性が一番喜ぶプレゼントは(*ネタバレ自重)である
【感想】
◆本書はタイトル通り「独身女性200人へのアンケート」を元に構成されています。この200人という数字がサンプル数として十分かどうかは別として、世代によって、女性の考え方がかなり異なっていることが、第1章の『日本経済と「モテ男」の変遷』を読んで実感できました。
「2000年代以降」の最新のタームを除く、「バブル予兆期(1980年代前半〜半ば)」「バブル最盛期(1980年代後半)」「不況期⇒低迷期(1990年代)」の3つの期間において、「モテ」を追求してきた(ウソw)私にとっては、目からウロコ。
というか、どの世代の女性に対しても「同じパターン」(対バブル期対応)で攻め入っていたわけですから、さぞかし意味のないムダ弾も打ちまくったような。
◆たとえば、私は、原則デート等では「全部自分持ち」で通していたのですが、これはバブル期に丁度社会人になったことが大きかったと思います。
異性間で「ワリカン」なんて、アリエマセンでしたよ、マジで。
ところが今日びの20代の女性は割り勘志向が極めて強いのだとか。
もちろん、相手(年齢、年収、関係等)によって一概には言えないのですが、『「ラブホでワリカン」も、20代前半では4割超』とかあると、40代半ばの私としては軽い眩暈が・・・。
◆ただし、「ワリカンもアリ」とはいえ、「1円単位でのワリカンは絶対に避けよ」とのこと(アタリマエ)。
超文系のワタクシは、まんどくさいので、ワリカンでも平気で千の位でやってましたが、何か?ワリカンにするなら、せいぜい十の位まで、理想は百の位まで。
また、ワリカンとは違いますが、上記ポイントのように、女性が「奢る」と言った場合、そこが「オンナ系」の場所だったら、素直に従うと良い、と。
逆に「オトコ系」である高い店(高級レストラン等)では、女性は心の中では「奢って欲しい」と思っているので、女性の方が「出します」と言った場合、たとえそれが「サイフを出しながら」であっても、単なる「フリ」である可能性もあります・・・って、何その「トラップ」?
これもまた、相手(特に「それまでどちらが出していたか」等)によってケースバイケースだと思いますので、詳しくは本書にて。
◆本書は全般的に、「攻め」と言うより、「守り」の点で得るところが多かったです。
つまり「これやったら落とせる」ではなくて、「これやったらアカン」。
ただ、男女間の付き合いというのも、信頼を積上げていく時は少しずつなのに、崩れる時は一瞬ですから、読んでみて「1つでもダウト」な点が見つかれば、「儲けモノ」だと思われ。
◆ちなみに、最後にポイントとして挙げた「20〜30代女性が一番喜ぶプレゼント」というのは、私個人としては、かなり意外でした。
あまりに意外過ぎて、これは「本書のキモなのでは」と考え、思わず「ネタバレ自重」したくらい。
特に20代は上の世代以上に「嬉しい」と感じるようなので、「年の差カップル」を狙うオジサマには飛び道具(?)としてオススメしておきます(ネタバレ自重ですがw)。
この件に限らず、「世代間の意識差」みたいなものは、言われてみないと気が付かないものカモ。
もともとの「男女の意識差」と合わせて、対応しておきたいところです。
後で (ノ∀`) アチャー とならないために!
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【編集後記】
◆バブル時を知る男性にとっては、バイブル(?)だったのがこの本。収録されている店のデータは古すぎて使えないと思いますが、今にして思えば、この本がある種の「ターニングポイント」だったような気が。
ご声援ありがとうございました!
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ご紹介いただきありがとうございます。
たしかに本書は「守り」の本です。女性の方が男性に向けて書かれた本は、どうしてもやらない方がよいことの視点が強いようです。
「20〜30代女性が一番喜ぶプレゼント」は自分も意外に思いました。これも女性的です。あげるタイミングがポイントですね。
こちらこそ、面白い本のご紹介ありがとうございました。
私は基本的に、「男性に向けた恋愛本(モテ本)」しか読まないのですが、言われてみれば、「男性的」なモテ本って、あまりbestbookさんのところでは紹介なさらないですよね。
これもまた、選ぶ嗜好というか、興味深い点かな、と。
「20〜30代女性が一番喜ぶプレゼント」は、ノーヒントで当ててみろ、と言われたら、多分一生分からなかったと思います。
これって、私と同世代の40代の女性とかだったらどうなのかな、と思いますが・・・。
レジでワリカン当然という態度でこちらがお金を出すと、プライド傷つけちゃったりする場合もありますね。
相手がどう思ってるのか見極めるのが、けっこう大変。
そういう気を使わせず、スムーズにコトが運ぶ相手とは、こちらの支払いの有無に関わらずポイント高いかも〜。
女性もモテるレジの通り方、を学びたいですわ。
私は食事の際には、絶対女性には出してもらわないので、そういう気遣いを女性の皆さんがされていたとはわかっていませんでした。
それでも「出します」と言われたら、
「じゃ、この後のコーヒーでも」もしくは「じゃ、また今度ね」みたいな感じです。
>女性もモテるレジの通り方、を学びたいですわ。
じゃ、この本にあるように、お手洗いに行くフリをして、男性の分も先に払ってしまうというのは(笑)?
男前すぎるか(爆)。