2009年01月15日
【レバレッジ成功法】「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」本田直之
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、本田直之さんの久々の新作。ご自身で書かれたものとしては、昨年4月の「レバレッジ英語勉強法」以来ですか。
アマゾン発売が待ちきれなくて、昨日思わず某リアル書店に駆け込みましたよ(マジ)!
◆今回のテーマは、本田さん流の「自己啓発」。
従来のレバレッジシリーズの思想を、「考え方」「日常生活」「仕事」の各シーンごとに「法則」としてまとめられています。
というか、このページ数でこのお値段(税込み1,050円)って、かなりお買い得ではないでしょうか??
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
1 考え方編
法則01 「目標」をつくる
法則02 相手の話を聞く
法則03 やる気を下げない
法則04 変えられないものに執着しない
法則05 「できない理由」を考えない ほか
2 日常生活編
法則21 「朝5分」に1番力をそそぐ
法則22 定位置をつくる
法則23 全部予約する
法則24 体を動かす
法則25 しっかり眠る ほか
3 仕事編
法則38 やらないことを決める
法則39 「お手本」を見つける
法則40 パソコンを頻繁に買い替える
法則41 外に出る
法則42 相手を変えようとしない ほか
【ポイント】
■旅行では絶対やらないはずの「目標のない行動」を、旅行よりもずっと大切な仕事や人生においてやってしまう、行き当たりばったりの人生を歩んでしまう、そんな人があまりにも多い目標という言葉を、むずかしく考える必要はありません。旅行先と同じ感覚で、単純に「行きたい場所」や「なりたい自分」を決めてしまえばいいのです。
■やる気が出ないときほど、小さなことでいいからスタートすると、脳の側坐核という部位が刺激され、やる気が湧いてくる
一番よくないのは、やる気が出ないといって悶々と悩み続けること。これでは物事はなにひとつ前に進みません。
■物事には、自分の力で「変えられるもの」と「変えられないもの」の2つがあり、「変えられないもの」に執着することは、時間の無駄であるばかりか、余計なストレスを増やすだけ
■「その考えは、他者にわかりやすく説明できるか?」
原理原則のレベルにまで突き詰められた単純な答えは、わかりやすい言葉で、端的に説明することができます。
しかし、頭の中でむずかしくこねくり回しただけの考えは、複雑で、うまく説明することができません。人に伝えられない考え、教えられない考えは、すなわち再現可能な原理原則ではないのです。
■人は、なにかの行動を起こすとき、「全てが自己責任であること」を意識しておかないと、真剣になれず、結果的に工夫も生まれないし、向上心も生まれない
■根拠のない行動をとらないために、「脳科学」「スポーツ」「投資」「経営」の4つをベースにして、仕事や人生を考える
ほんの、10〜20年前までは「歴史」を頼りにした方々が多かったと思います。(中略)
戦国武将的な組織論は、大企業のマネジメントには向いているのでしょうが、現在は組織も小さくなり、企業の中でもチーム単位でのマネジメントが重要になってきました。
そうすると、何万の大軍を動かす戦国武将より、10人単位を動かす野球やサッカーのマネジメントのほうが役に立つわけです。
■「予約を入れる」という行為は、良質なサービスを受ける確実な方法の1つであると同時に、なるべく早い段階で意志決定をして、スケジュールをこなす、という自己管理の習慣づけにもつながる
■事前の情報収集を怠らない、ということは、手間ではあるが、事前に調べずに行動する方がずっと面倒くさい事態を招く
たとえばレストランで食事をするとき、料理の味が大切なのはもちろん、お店の接客態度が悪ければ、せっかくの食事が台なしになってしまいます。仮にこれが接待のように大切な人をもてなす場だったとすれば、考えるだけもゾッとするでしょう。とてつもなく面倒くさい話です。(中略)
このように、同じ「面倒くさい」であっても、事前に対策を練る「面倒くささ」と、あとからやってくる「面倒くささ」とでは、質がまったく違います。
■2次会、3次会は「時間」「場所」「予算」のすべてが不確かなので行かない
ですから、わたしがホスト役となって会を催すときには、1次会を長くするなど、2次会を発生させないような工夫をします。そして解散する時間も決めるようにして、ずるずる引き延ばさないようにしています。
■「やりたいことを書き出すだけ」では意味がないので、「やらないことリスト」を作る
そもそも何がやりたいのかわからない場合も多いですし、自分が知らないだけで、世の中にはもっと面白いことがあるかもしれません。(中略)
一方、やりたくないことを加えることは、目に見えている問題がほとんどなので、確かな目標設定が可能です。
日々の行動は、「やりたくないこと」をベースに考えるほど、実はうまくコントロールできるのです。
■成果につながるような「仕事」には、全力で取り組み、そうでない仕事(=「作業」)は、簡単に片付けられる「仕組み」をあらかじめつくっておき、残った時間、労力を「仕事」に注ぐようにする
【感想】
◆目次は一見普通のタイトルが並んでいますが、実は全ての小見出し(法則)の頭に、「面倒くさいから」と付いています。そう、本書は、自らを「究極の面倒くさがりや」と呼ぶ本田さんが、「面倒くさがりやだからこそ」心がけている「法則」をまとめ上げたもの。
冒頭の『「面倒くさいこと」が山積みのあなたへ』(まえがき)には、「タイプ別面倒くさがりや」の図があって、これには思わず納得でした。
◆横軸を「意欲:後ろ向き ⇔ 意欲:前向き」として、縦軸を「時間:早い ⇔ 時間:遅い」とした場合、「先行型・変革型」の面倒くさがりやは、できるだけ早い段階で「面倒くさいこと」への対処をとります。
早い時点であれば、ストレスも小さいですし、前向きの対処が可能。
これが、本田さんのようなタイプの「面倒くさがりや」ですね。
◆一方、「堕落型」の面倒くさがりやの場合、早い段階での対処を怠っていたため、結局とてつもなく大きな「面倒くさいこと」に直面せざるをえなくなります。
こうなるとストレスも大きいですし、解決するためには、膨大な時間や労力が必要となるわけで。
・・・思いっきり私ですが、何か?←逆ギレ
本書には両者を判別する、簡単な自己判断法が載っています(簡単杉w)ので、お試しアレ。
◆さて、本書に収録された「55の法則」の、ひとつひとつは、さほど労力を必要とはしないものばかりです。
少なくとも、「英語の構文を●つ覚える」とか言うのよりは、理論的にははるかにラク。
本田さんも
と書かれていますが、ホントにそう。難しいテクニックなど、ひとつもありません。なぜなら、わたしはほんとうに面倒くさがりやなのですから。
なのに、普通の人(含む私)は「ついつい後回し」「忘れてしまいがち」「ついやらかしてしまいがち」なんですよね・・・。
◆ただ、本田さんが今のポジションに付けたのは、結局「これらの法則を実践してきたから」、と言えるのではないでしょうか?
そして、再現性があるものとして、これらを著作に記してきたのに、読者(というか私?w)がなかなか実践できないので、今回思いっきりプリミティブにしてみたのが本書ではないか、と思うワタクシ。
つまり、本書の目的は、ズバリ「実践」。
また、本書では55個の法則を紹介していますが、手近な目標として1日1個ずつ実践するようにしてみてください。目次にチェックボックスをつけていますので、クリアできたものをチェックしながら読み進めると、あなたの人生は確実に変わっていきます。
◆よーし、今日の実践は、これだ!
【法則25】面倒くさいからしっかり眠る
・・・って、結局それかYO!
「究極の面倒くさがりや」は、成功への近道ナリ!!
【関連記事】
◆今回は、「実践系」を集めてみました。【整理術】「超! 自分マネジメント整理術」石田 淳(2008年08月23日)
【日垣流仕事術】「ラクをしないと成果は出ない」日垣 隆(2008年05月24日)
【号外】『「仕組み」仕事術』アマゾンキャンペーンのお知らせ(2008年03月03日)
【新インディ】勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド(2008年03月01日)
「仕事は、かけ算。」鮒谷周史(著)(2006年06月14日)
【編集後記】
◆さて、今日ご紹介の本を買いに行ったリアル書店で見かけたのがコチラ。うーん、仕事でも私生活でも英語使う予定ないんですが、TOEIC受けてみようかな・・・?学生時代リスニングを習ったことがないためにリスニング力ゼロだった筆者。大学以来10年以上のブランクを経て英語をほとんど忘れてしまった状態から、3ヵ月の間にTOEIC920点(リスニング495点中485点)を突破! その秘密は「音読」にありました。
音読のトレーニング方法を中心に、TOEIC受験までのコツをわかりやすく解説します。
追記
著者さんご自身によるこの本の超長い説明がありました!
是非こちらもお読み下さい。
「私のTOEIC(R)TEST最短攻略法」:英語上達屋
ご声援ありがとうございました!
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知らない間に本田直之さんの新作が!嬉しいですね。しかも明日もありますよね?久々にアマゾンアタック、いかせて頂きましたw
ところで、私も仕事にまったく関係ないのですがTOEIC受けて見ようかと思ってたんです。あまりのタイムリーさに下の本もアタックです。smoothさんのブログ、今年も痒いところに手が届き杉w
初めてコメント書きます。
いつも記事を読ませてもらってます!
ランキング系の記事が好きです。
本田さん新しい本出したんですね!
このブログを知ったのも本田さんを通じてでした。本田さんの本を読み、このブログを通して何となく考え方、生き方が変わってきた気がします!そういった意味で感謝してます。
これからも、ためになる本を発信し続けてください!楽しみにしてます!
では早速、記事で紹介された本買ってきます!
smoothさんに先駆けて書評や!と意気込んでたのが
出遅れてしまった・・・。
>感想
「レバレッジリーディング」の強烈なイメージを薄めて
読者層を広げようとしてるのかしらん?
ってのが第一印象。
値段もかなり安めだし、「多読」ってキーワードも
たくさんあるトピックの一つになってます。
編集者さんの料理法一つで、
全然違う本になるんですね。勉強になります。
おいらも早速購入しましたよ。
>感想
「レバレッジリーディング」の強烈なイメージを薄めて
読者層を広げようとしてる?ってのが第一印象。
値段もかなり安めだし、「多読」ってキーワードも
トピックの一つに格下げされてます。
編集者さんの料理法一つで、全然違う本になるんですね。
また文字化けしちゃった(−−;
わざわざ海の向こうからアマゾンアタックありがとうございます。
TOEIC本も、あわせて感謝感謝でございます(涙)。
私の場合、なかなか英語本は買って読んでも続かないのが悲しいところです。
今年こそは・・・(笑)?
>umibeさん
はじめまして。コメントありがとうございます!
そうですか、本田さんの本でご覧になられましたか。
本田さんにもホントお世話になりっぱなしです(汗)。
そして、当ブログで変わられた、というのは、ポジティブに捉えてよろしいんですよね・・・(汗)?
くれぐれも私のように、本業よりもブログに注力したり、家族に内緒でこそこそやってる、てなところはくれぐれもマネされないように!
そして今後も、ヨメバレするまでは、このブログは続けて参りますので、今後ともよろしくお願いします!
>じゅにがもさん
先走ってスイマセンでした(笑)。
ところで「リーディング」は確かに僕らには刺さりやすいテーマでしたが、多分、キモとしては本田さんの場合、「時間術」なんだと私は思ってます。
そして記事にも書いたように、多分マーケットを少しゆるめにして、あまり本を読まないような人でも付いていけるようにしたんじゃないかな、と。
なお、明日記事にする予定の「レバレッジ・マネジメント」はマーケット的には逆ですね。
従来の層を上下でサンドイッチする感じかな、とか。