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2008年12月25日

【勉強法】「至高の学習法」メディアファイブ(編)


至高の学習法
メディア・ファイブ
発売日:2008-12-18


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、久々の勉強本

単行本なのに、ほぼフルカラーという贅沢な作りの1冊です。

しかも内容的にはかなりの「王道」


◆ただし、個人的には、どちらかというとバックエンドにある学習ソフトに注目してしまっております(笑)。

何たって、帯に

BCN(大手家電量販店実売データ)データ 3年連続第1位の学習ソフトによる至高の学習法

なんて書いてあるもんですから。


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【目次】

第1章 合格するにはコツがある――徹底的に記憶する
 試験で試されるのは記憶力である
 記憶力はどんどん良くなる ほか

第2章 合格するにはコツがある――徹底的に時間を使う
 自分の勉強のペースを作る
 だらだら勉強しない ほか

第3章 合格するにはコツがある――徹底的にイメージする
 スランプに負けない
 目標を持つ ほか

第4章 パソコンをうまく使えば、ラクに勉強できる
 パソコンをうまく使って自分のペースで学習する
 記憶力を高める ほか

第5章 学習ソフトで「勉強脳」を作ろう
 ビジネスと試験勉強には共通点がある
 効率を上げるためにソフトを活用する ほか

第6章 イメージ・トレーニング/学習ソフトの勉強法
 「絶対、社労士になりたい!」会社員の理恵さんの場合
 「行きたい学校があるんです!」中学2年生、エリカちゃんの場合 ほか

第7章 これからは自分に付加価値をつける時代
 スキルアップは即お金になる
 現物投資の時代から自己投資の時代へ ほか

実験レポート【検証:MRIで脳を見る!】 首都大学東京大学院 准教授・妹尾淳史


【ポイント】

■試験勉強の4つの特徴は「問題が与えられている」「正解がある」「出題範囲が決まっている」「制限時間内に解く」であり、この4つをクリアするためには「覚える」こと

試験勉強は、あまり才能がなくても可能です。(中略)
ゲームやクイズと根本的なところが似ています。試験で試されるのは、思考力ではありません。ましてや、人柄でもセンスでもありません。記憶力なのです。ニュートンやアインシュタインは、学校の成績があまり良くなかったそうです。優秀な人間=受験秀才ではないのです。


■目、耳、手などの複数の手段で働きかけると、海馬を活性化し、記憶が定着しやすくなる

暗記の訓練によって、脳内の神経細胞の数はどんどn増加します。そして暗記が進むと、知識があとからついてくるような現象も起こってくるのです。それは、情報が神経細胞でどんどんつながるからなのです。


■どんどん問題を解き、ある程度考えてどうしてもわからなければ、さっさと解答と解説を読んでしまう


■過去問は、教科書の内容を単純に繰り返すより、はるかに即効性があるので、繰り返し解いて記憶を定着させる


■「1時間=1単位」と決めて勉強し、その1時間で何をしたかを、5分程度でいいので繰り返すと効果的


■1日5時間を10日間勉強するより、1日30分を1年間勉強する方が効果的


■たくさんの情報を自在に操ることができるパソコンをうまく使って、手軽に大量のデータを繰り返し学習することは、即効性のある勉強法

 ある高校で、学習ソフトを使って補習を行いました。その結果、同じ単元を3回以上繰り返すと平均20%以上習熟度が上がりました。そして3日目から大きな効果が現れています。


■パソコン学習の利点(抜粋):

 ●繰り返し学習を少ない時間で集中的に行える

 ●ドリル形式の学習は、短時間で集中できる

 ●データが持ち歩ける

 ●自分の学習履歴を残しておくことができる

 ●スケジュール管理がしっかりできる



【感想】

◆今回も、ポイントは途中までで。

一応ここまでが第4章で、第5章は本書の編集を行っているメディアファイブの提供するソフトの特徴解説、第6章は、ユーザーからの手紙をもとにした、メディアファイブの学習ソフトの活用方法等が述べられています。

正直、当ブログは基本的に書籍のご紹介をするブログなので、そのあまりその他のモノに引きずられたくないのですが、ここのソフトは結構気になると言いますか。


◆まず、値段がかなり安い(汗)。

脳力開発と知識の習得を同時に実現する「速耳学習法」を採用した資格試験対策ソフト。遊び感覚で集中力を高める様々な脳トレ法、iPodやケータイに読上げた音声やテキストを転送しどこでも学べる方式を採用するなど、学習者を全面的に支援する。また、「速耳エンジン」は、読上げ速度を7つのレベルに設定可能。段階的聴取り訓練によって、脳が活性化され教科書の理解度が飛躍的に高まる。印刷機能付。法改正など最新データ6ヶ月間無料保証。

コレなんか、4000円しないんですよ。

安すぎて、かえって不安(汗)。

また、どのくらい使えるのか確認取ってませんが、「テキストの読み上げ機能」「速度調節機能」も付いているようです。


◆なお、同じ宅建用のソフトでも、こちらのようにもうちょっと高額なものも

PremierRoyal 宅建GOLD 合格保証
メディアファイブ
発売日:2008-12-19

資格学習ソフトの定番シリーズ、至高の学習法「パソコン五感学習」が、さらに完成度を高め、Premier Royalとして新登場!
高度な機能をより使いやすく、最新の技術を駆使し、パソコンならではの自分流学習法が実現できるソフトです。
最短合格法、弱点克服法、集中力・記憶力を高める速耳学習、速読学習、気分転換の脳トレーニング、また、ケータイやiPodを活用した場所を選ばない学習法など、多彩な機能がいっぱいです。
首都大学東京にご協力頂き、脳機能の実験を行った結果、「パソコン五感学習」の効果が実証されました。

なお、ここでいう「合格保証」とは、本書によると

このソフトで勉強して、万が一「不合格」となった場合、学習の履歴を送っていただいて、きちんと内容をこなしていたことが確認できれば、あと1年、新しいデータで学習できます。

ということらしいです。

永遠に新しいバージョンが手に入るワケではないので要注意(笑)!


◆うーん、履歴機能は、自分のために便利だと思ったのですが、逆に、勉強してないことが証明されると、保証がされない、と(汗)。

もっとも、そういうプレッシャーをいい方に活かせば、勉強が続けられる可能性もあるかもしれません。

ただ、こちらも「高額」と言っても、アマゾンでは2万円もしませんし、挫折する人はやっぱ挫折しちゃうのかも。


◆ちなみに、このシリーズは、このような資格試験も対応してますね。



・・・ぶっちゃけ、簿記はアナログに手で解きまくってもいいような気がしますけど(汗)。


◆さて、肝心の本の方ですが、会社編集ということもあってか、実体験ではなく、勉強記憶に関する一般的なものが多く、個性特徴といったものは前面に出ていません。

私が勉強本オタクということもあってか、既知の内容も多いです。

と思っていたらあとがきに掲載されていた書籍の2/3ほど読んでいました(笑)。


◆ポイントで引用した「試験で試されるのは、思考力ではありません。ましてや、人柄でもセンスでもありません。記憶力なのです。」というフレーズも、似たようなものをどこかで聞いたことがあるような、と思ったら、あの名著、「スーパーエリートの受験術」から持ってきた模様(ちゃんと参考図書に挙がっています)。


・・・この本がマーケットプレイスで高値ついてても、こういう風に法人が買っているのなら納得です(笑)。


◆また、「5分でいいから復習」というのも、確か庄司雅彦さんの「最短で結果が出る超勉強法」で読んだような・・・(笑)。

もっとも、世の中に流通している勉強本の多くが内容かぶっているのは広く知られているところ。

「過去問重視!」とか「何度でも繰り返す!」とか(この本もそうですね(笑))。

そう考えると、私がソラで本が思い出せるくらい、大事な部分集約してくれているアリガタイ本と言えないこともないのかも(笑)。


◆ただし、本書の位置づけとしては、私はどうしてもソフトの存在を避けることができません。

ソフトに興味のある方が、とりあえず本書をご覧になる、というのが自然なような(出す側は「逆」に考えていると思いますが)。

先日とりあげた「iKnow」もそうですが、テクノロジーで解決できる部分は、無理にアナログにする必要はないですし、そのテクノロジーがうまくハマる試験(の勉強)であれば、一度試してみてもいいかな、と。

何たって私は、チェックシートができる前は、トレーシングペーパー使って、大事なところ黒塗りで隠して勉強していた世代ですからねー(笑)。


・・・来年に向けて試してみます?

至高の学習法
メディア・ファイブ
発売日:2008-12-18


【関連記事】

【iKnow!の秘密】「最強の記憶術 暗記のパワーが世界を変える」(2008年12月12日)

【学習ハック!】「1日5分 頭がよくなる習慣」佐藤 伝(2008年01月09日)

【驚愕!】「幻の絶版勉強本」にとんでもなく高い金額が付いている件(2007年08月20日)

【レバレッジ】「レバレッジ勉強法」本田直之(2007年09月25日)

【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日)


【編集後記】

◆アマゾン、やっと在庫入りました(涙)。


今読んでますけど、かなりキテますよ〜(汗)。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは。

ふむふむ。これを買おうとは思いませんが、このアイデアそのものは転用可能ですね。
横展開に期待したいところです。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2008年12月25日 15:15
               
smoothさん、こんにちは。

Newton を出している会社(Newton Press でしたっけ?)が、 TLT ソフトという、たぶん同じ仕組みだと思われるようなソフトを出してますが、ご紹介のものの方が安いようですね。

この手のソフトはエンジンとコンテンツを分けて開発できるから、一個エンジンを作れるとコンテンツを量産できるので楽かもしれないなあとsmoothさんの記事を見て思いました。

今、某試験の財務会計がよくわからないので、基本にもどって簿記の勉強をしていますが、今のところ、アナログに手書きと過去問で十分かなと。仕訳問題などはこういうソフトを使うのであれば、フラッシュカードみたいな機能があればいいかもしれませんね。


Posted by Sio @ Sio's Impression Blog at 2008年12月25日 15:56
               
こんばんは、smoothさん

ちょっと記事と関係ありませんが …(笑)


Merry Christmas!

今年1年、本当に色々とお世話になりました!

よい、クリスマスをお祈りしてまぁ〜す!(#^.^#)
Posted by ケイエム at 2008年12月26日 00:09
               
>LuckyUSさん

iKnow並みに高性能だといいんですけどね(笑)。
例えば「どのくらい忘れたか」までチェックしてくれるとか。
私も具体的に受ける試験があれば買いますが、とりあえず今はブログも忙しいですし、そんな余裕無いですね(涙)。

>Sioさん

そうなんですよ、ハコだけ作っちゃえば、後は流し込むだけのハズなんですよね、基本的には。

それと簿記については、やはり計算系の試験ですから、地道に解いた方が(笑)。
この手のソフトは、やはり暗記系にむいていると思います。

>ケイエムさん

こちらこそ今年1年お世話になりました。
今から年末年始の記事執筆が不安(休みが長くて、休出しにくい)ですが〜。
今日は一応、クリスマスケーキを子供たちと食べました。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年12月26日 01:27