2008年12月03日
【時間術】『残業をゼロにする「ビジネス時間簿」』あらかわ菜美
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、当ブログでも根強い人気のある「時間術」の本。著者のあらかわ菜美さんは、今までも時間管理に関するご本を何冊も出されている方です。
アマゾンの内容紹介から。
来年に向けて手帳やスケジュール帳を検討されている方なら必見です!時間デザイナーを称する著者は、家計簿ならぬ「時間簿」の提唱者。家計簿をつければ、なぜか出費が減っていく経験をした人は多いだろう。これまでに3000人以上の主婦やサラリーマン、ОLに時間簿をつけさせて、生活時間の改善を行なってきた。A4ノートに1日10分つけるだけで、みるみる仕事の効率があがり、残業から解放される。実際に「時短」を獲得ビジネスマンの実例をもとに、具体的な方法を伝授する。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1章 「時間簿」でここまでわかる あなたが早く帰れない理由
「1車線」では仕事時間は延びる一方
「時間簿」でムダな時間をつまみ出す
「時間簿」でわかる 仕事ができる人、できない人 ほか
第2章 3000人の「時間簿」から見えた「時間の法則」
「時間簿」で時間の正体がわかる
第3章 「ザッピング仕事術」で、仕事時間は3分の1になる
時間短縮の秘密兵器「ザッピング仕事術」
「片付けない」で効率アップ「ザッピング整理術」
第4章 100円A4ノートで作るオリジナル「時間簿」手帳
A4ノートで「予定」と「実績」を一度に把握
A4ノート「時間簿」の作り方
スケジュール帳として使う場合 ほか
あとがき
付録1 フリー時間簿
付録2 フリー週間簿
【ポイント】
・ビジネスマンの時間が複雑な理由(抜粋):→ビジネスマンの1日は「ながら時間」で構成されている
→仕事時間に制限はないが、時間に拘束されることも多い
→細切れ仕事が多く、すき間時間ができる
→チーム構成・上司や部下の性格・オフィス環境に左右される
・「時間簿」とは、1日の行動を時間の流れに沿って記録するだけだが、その際、タテ1列の1車線ではなく、複数の車線(基本は4車線)に分けて記録するのがポイント
・「時間簿」をつけて分かった、仕事のできる人の共通点(抜粋):
→「後」に何を入れるかを吟味して、話が長くなりそうだったら、自分ひとりでは動かせない約束を、その後に入れる
→移動時間も仕事時間と考えて無駄にしない
→整理も仕事と考え、作業が一つ終わるごとに整理し、不要なものをためない
・4時間45分早く帰れるようになったビジネスマンの時短実例
→経済産業省の外郭団体である経済産業研究所で、総務副ディレクター兼研究調整副ディレクターをつとめる山田正人さんは、経済産業省のキャリア男性で初めて育児休暇を取った男性(詳細は本書)
・3000人の「時間簿」から見えた「時間の法則」より(抜粋):
→普段より朝1時間早く起きなければならないときは、就寝だけ1時間早めるのではなく、夕食の時間から前倒しすると、心身の疲れ方が違う
→行動がワンパターンになっていると思ったら、手帳を変えてみる
→「やるべきこと」は、1日の最初にやるのではなく、一番効率のいい順番で、一番効率のよい時間にもってくるのが、仕事のできる人
→思いがけないすきま時間ができたときのために、「気が重いけれどやらなければならないことリスト」をポストイットに書き出しておく
→時間の使い方のうまい人の共通点は1日を「2時まで」「2時以降」「夕方以降」の3つに分けていること
・「ザッピング仕事術」とは?:
「同時にできる作業を同じ時間帯に集中させる」
「あちこちのすき間時間に散らばっている行動を1ヵ所に集中する」
仕事の技術
「ザッピング仕事術」とはいわば、仕事を「分解」し、「統合」する技術のことです。
「A社の仕事」「プロジェクトB」「製品C」といった形で認識されている仕事を、「企画案を考える、プリントアウトする、アポイントを入れる、資料を作成する」などの作業に分解したうえで、同時にできる作業を同じ時間帯に集めることで、一気に能率を上げていきます。
・ザッピング整理術の4つの箱:
「とりあえず箱」「確認箱」「捨てる箱」「再確認箱」(詳細は本書を)
・100円A4ノートで作るオリジナル「時間簿」手帳
A4ノートは、見開きを1日分とし、左ページを「時間簿」、右ページには上下の中央に横線をひいて、上半分はポストイットを貼るスペース、下半分はメモ欄として使います。さらに左右の中央にも縦線をひいて、ポストイットを貼るスペースとメモ欄を半分に分けておきます。(後略)
【感想】
◆ここからA4ノートを使った「時間簿」の書き方や活用例が出てくるのですが、実際に本書をご覧頂くのが、一番早いかな、と。もちろん、いつものように画像貼っちゃうというのもできなくはないものの、ある意味ネタバレなんで、自重しますた。
簡単に言ってしまえば、「バーチカルタイプの手帳」の日付欄が、「項目」(「すき間、ながら」「組織」等)に変わっていて、「見開き2ページで1日」という感じです。
◆特に、この「時間簿」は、「目的によって記入項目を変えることができる」というのが最大の特徴。
しかも、使っている途中からその項目を変えることも可能なので、本当にフレキシブルな対応がとれます。
本書で登場する事例でも「目標を達成したい」人なら「成果」の欄を、「お金を貯めたい」人なら「支出」の欄を作るようになっており、これにはハゲシク納得。
フォーカスしたい部分の「項目」を設定する(本書では「1車線を取る」と言ってますが)ことによって、その対象をあぶり出すワケですね。
◆さらにこうして1日の行動を、一旦項目ごとに「分解」した上で、今度は作業内容ごとに「統合」するのが、「ザッピング仕事術」。
たとえば私だったら、ネットで調べ物をする場合に、「本業絡み」と、「ブログ絡み」をまとめてやっちゃうわけです。
もちろん、今でもアマゾンで買い物する際に、「税務関係の本」と「普通のビジネス書」を一緒に注文しているわけで、そういうまとめ作業を効率的にやりましょうね、ということかと。
◆一方、「ザッピング整理術」の方は、紹介されている超マルチタスクな編集者Kさんの仕事ぶりがすごいです。
上記ポイントで挙げた4つの箱も、こんな感じでレイアウトされていて、流れるように処理されているという(汗)。
この場合の「箱」というのは、「フタをカットした箱」ということなので、毎日のようにアマゾンから箱が送られてくる私にとっては、好都合だったり。
・・・これは月曜日に事務所に届いた箱。
たとえその中の1つの箱の中身が「バランスアップ ベイカーズ バナナチョコ」1個だけだったとしても、こうして活用できるのであれば、ムダではなかったと!
・・・本と一緒に「5個」頼んだのに、何でこんなことになったのか(汗)?
◆また、『3000人の「時間簿」から見えた「時間の法則」』という部分も、さすがに数多くの事例を見てこられただけあって、説得力があります。
「2時を基準に考える」というのは、私の周りではあまり聞いたことがなかったのですが、今後意識してみたいな、と。
ただし、「夕方から」って、私の場合ほぼブログ執筆で終わりそうなんですが(汗)。
◆ちなみに、この「時間簿」と言う言葉は、著者のあらかわ菜美さんの登録商標だそう。
気になって、ネットで検索してみたら、こんなモノ見つけました。
「TimeTracker B for Excel (時間簿スタイル)」
なお、作者さんのブログも、当ブログの読者さんならきっと興味あるツール系です。
おなら出ちゃっ太の日々是平日
・・・タイトルはアレですけど(笑)。
◆ダウンロードしてみたら、デフォルトで入っている名前もやっぱり「アレ」(汗)ですが、なかなか良さそう。
私は今まで、エクセルで日勤表を作っていたので、比較的乗換えやすそうな気も(笑)。
本書を読んで、「時間簿」の活用の仕方に納得できたなら、ダウンロードしてみるのも良いかと。
かなり効果がありそうなヨカン!
【関連記事】
【仕組み】『「仕組み」整理術』泉 正人(2008年09月29日)【時間管理】「すごい! 時間管理術」戸田 覚(2008年05月22日)
【時間畑】「LIVE HACKS! [ライブハックス!]」大橋悦夫(2008年05月11日)
【時間管理&仕事術】「儲かる会社にすぐ変わる! 社長の時間の使い方」吉澤 大(2008年02月28日)
【真打登場!】「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」勝間和代(2007年10月17日)
【時間の投資】「レバレッジ時間術」本田直之(2007年06月05日)
【編集後記】
◆上記でちょこっと出てきたコチラの商品。意外と、と言っては失礼ですが、美味しかったです。「バランスアップ ベイカーズバナナチョコ 3個入」は、バナナを練り込んだパン生地に、チョコチップを贅沢に加えて焼き上げたバランス栄養食品です。もっちりとしたひとくちパンの食感をお楽しみください。生地には、おいしい全粒粉を配合しています。
ただ、今日のご本と併せて1500円を超えるようにするには、ちょっと安すぎる気が(汗)。
◆そこでコレですよ!
昨日出たアソシエ。
特集は「みるみる片付く!仕事がはかどる! 整理達人のスゴ技」。
久々にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
な充実振りに、最寄のコンビにでは売り切れちゃってました。
ご声援ありがとうございました!
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時間簿じゃないですが、今までも「予定」作業としてはExchangeのスケジュールにタスクを記載していたので通じるものがあるのかな?とは思ってますが(まだ1ページも読んでません)。