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2008年11月23日

【Amazonキャンペーン有】「頭がよくなる超読書法」佐々木豊文




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今年(も?)ブームだった「読書術」のご本。

著者の佐々木先生は、NBS日本速読教育連盟の理事長さんです。

とはいえ、本書はその速読の技法についてのみ言及するのではなく、もっと根底の「読書」という行為の持つ意味についても語っておられます。

なお、おしまいにアマゾンキャンペーンのお知らせもありますので、お見逃しなく!


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【目次】

第1章 「速読脳開発プログラム」とは、どういうものか
 すべての文字を追う
 拾い読みでも理解できるか
 理解しているのかどうか? ほか

第2章 知的機能の基盤は「読む」こと
 2-1 読解力の基礎
 「読む」ことができなければ、論理的な思考は難しい
 情報が溢れかえっている次代 ほか

 2-2 読書で培われる人間力
 読書で培われる人間力(1) 知識力
 仕事量は豊富な知識がもとになっている ほか

第3章 「速読脳」とは何か
 「速読脳」を科学的に調べる
 読むときの脳の働き
 速読をしているときの脳の働き ほか

第4章 速読のできる身体を作る
 能力を減退させるものに気づいていない
 速読脳は限界を追及する
 眼は肝の窓 ほか

第5章 実践トレーニング1・「読解力」を伸ばす
 読解力とは理解力
 理解を誤らせるもの
 読解力を伸ばす(1) いろいろな体験をする ほか

第6章 実践トレーニング2・「速読脳」開発入門
 トレーニングに入る前に
 読書障害行動を除く
 準備運動 ほか


【ポイント】

・つまみ読み・部分読みというものは、まるごと全部を読むこととはまったく違う

 本は、その著者が、自分の頭の中にあることを、読者にわかりやすいように整理して書いたものです。ですから、著者の思考の流れであるといえます。それをまるごと全部読むということは、著者の思考の流れに入り込むということです。だから思考のトレーニングになるのです。つまみ読みでは思考のトレーニングになりません。

・大量にインプットされた情報は、そのままアウトプットすることだけでは終わらず、潜在意識の中に蓄えられていくので、何か問題を投げかけられたときに、そこから「閃き」が飛び出してくる

・語彙が増えれば、感性が磨かれ、精神が豊かになる効果がある

・親が子にどのような話を投げかけ、どのような本を与えるかは、その子どもの一生に関わる重大ごと

 受験生をトレーニングしていても、小さい頃に様々な経験・体験をしている方のほうが早く先に進みやすい印象があります。特に高度なトレーニングになると、イメージ的な理解が入ってきます。すると、知識や論理的な思考だけで本を読んでいる方は伸びにくくなります。

・右脳を使う読書は、小説などのフィクションを読んだり、伝記を読んだりといった読書であり、読書能力を伸ばすためには重要なこと

・読書には、集中力や思いやりといった、人間らしく生きていくために不可欠な能力を向上させる効果がある

 1988年、千葉県船橋市の高校で、毎朝10分間読書をするという実践が始まりました。生徒たちに、朝の10分間、読書をさせたところ、「集中力が高まった」「落ち着きが出てきた」「他人への思いやりが出てきた」「遅刻がなくなった」「いじめや不登校がなくなった」など、先生方も驚くような様々な変化が報告されました。その結果、多くの学校で「朝の読書」が採用され、「朝の読書」運動が全国に広まっていきました。

・読書には、知識を得て、それを整理分類し、論理的思考に発展する内容の読書と、読んだ内容をただちにイメージに変換して受け止め、感性を働かせて味わう読書の2種類がある

 前者は左脳中心の読書であり、後者は、左脳から入り右脳を中心に使う読書です。
 現実生活の中で、仕事をし、生活の糧を得るという意味では、左脳を活性化することが大切なのですが、自分の内面、精神的豊かさを得るためには、右脳を活性化し、容易に使えるようにすることが重要になります。

・脳の活動状態を調べたところ、非速読者では、ゆっくり読んでも速く読んでもほとんど違いは見られなかったが、速読熟達者は、速く読んだときにはウェルニッケ野が使われていない(音声化していない)ことがわかった

・「速読脳」を習得した人は、ウェルニッケ野の活動を抑制し、その代わりに左脳角回と右脳後頭部を活性化させて理解していることがわかった
(詳細は本書を)

・「速読できる身体」のために避けたいもの(抜粋):

●食品添加物(特に合成着色料・合成香料)

●甘い物(特に白砂糖(ショ糖))

 甘い物を勧める人は、「砂糖は脳の栄養だ」といいます。けれども、これは不正確な話です。
 脳の栄養はブドウ糖です。ブドウ糖はショ糖を分解することによって得られます。ショ糖を分解するとブドウ糖と果糖になるのです。この過程でカルシウムが消費されます。先ほど述べましたように、カルシウムは精神の安定に不可欠なものです。
 ということは、確かにブドウ糖が増えることで脳は活性化するものの、その働きをコントロールするカルシウムは減るということです。

・次のような読書障害行動があったら取り除く(抜粋):

 →行を追いながら、縦書きであれば上下に、横書きであれば左右に頭を振る
 
 →唇や舌を動かす

 →自分にだけしか聞こえない小さな声を出して読む


【感想】

◆本書では第3章で、佐々木先生の速読の仕組みが、第5章・第6章で実際のトレーニング(かなり初歩的な部分だけですが)が解説されています。

ただ、この辺は、使われている用語(「速読目」「速読脳」)や、実際の手法が、限られた分量での「まとめ」にそぐわない(誤解や漏れがあるとマズいので)ため、ほとんどカットせざるをえませんでした。

ある程度テクニカルな速読の本なのでしょうがないとはいえ、これだけだとわかりにくいですよね(スイマセン)。


◆第1章によると、佐々木先生は、「キム式速読法」でうまくいかず、「パク式」に出会い、その速読法を受け継いだ形で現在のプログラムを開発されたよう。

ちなみにこのページによると、私が通った「新日本速読研究会」も、「キム式」に対抗してできたんですね(笑)。

知らなんだ。

しかも習っていたのが「左脳速読」だったなんて、いかにも「一字一句読む」私らしいというべきか(笑)。


◆佐々木先生の「NBS日本速読教育連盟」の速読の特徴は、ざっくり言ってしまうと、「視読(黙読ではない)する」ことと、「脳の回路をショートカットする」ことのよう。

・・・これもまとめすぎかもしれませんので、「詳しくは本書の方で」と言っておきます(汗)。

まずは本書を読まれて、テクニック以前の思考の部分をご確認される方が先決かも。


◆むしろ、佐々木先生自身が、「力が入ってしまった」と言われている第2章が、私にはツボでした。

 速読のテクニックを知りたくて読み始めた人には、第2章が一番退屈だったかもしれません。しかし、速読脳の開発を指導していて、最も重要だと感じていること、そして若い皆さんに最も知ってほしいことが第2章の内容なのです。

例えば、第2章から挙げたポイントの1つが「右脳を使う読書」のお話。

私はこういう系統のブログをやっている関係上、やたらと情報収集系の本ばかり読んでおりますが、それだけではいけない、と。

確かに、「左脳速読」(笑)で、左脳系の本ばかり読んでいたら、それは脳のバランスが悪くなると言うものです。


◆同様に、子供に対する接し方も、読書を含めて考え直さねばならないと思った次第。

「感性の基礎は親が作る」という部分は、えらく腑に落ちました

詳細は本書に譲りますが、「喜怒哀楽の体験を言葉にして話しかける」ことが必要なんだな、と。

うーん、奥が深いです(汗)!


◆私が最近ムスメに買って、読み聞かせしていた本がコレ。

今はもう、この世にいなくなってしまった母さん鳥の帰りを、今日か今日かと問いかけるこどもの鳥。無言でうなずく父さん鳥。こどもの鳥の想いと父さん鳥の想いが痛いほど伝わってくる、いっぱいの愛がつまった絵本。

ムスメはまだ「死」というものが実感できないので、今ひとつピンと来なかった模様。

挙句のはてに、読んでるこっちがウルウルしてしまったという、間違った展開に(涙)。


◆一方で第4章は、丸々使って「身体面」について触れてらっしゃいます。

これは速読系の類書ではほとんど見たことがない内容(汗)。

こちらの教室の速読はかなりのスピードのようなので、こうした基礎部分もおろそかにしていないのでしょうね。

もちろん、速読に限らず、勉強仕事で高いパフォーマンスを発揮したい方なら、見ておきたい内容かと。


◆結局のところ、速読の教室を運営されている方の本ですと、どうしてもポジショントークの部分も否定できないのですが、本書はそれとは違った意味で色々と勉強になりました。

とりあえず、ブログではご紹介できないものの、小説関係も、時間を作って読んでみようかと思ったくらい。

これもまた、「急がば回れ」の教えなのかも。

速読マニアなら押さえて置きたい1冊!




【アマゾンキャンペーンのお知らせ】

◆本書の発売を記念して、11月25日7までの間、アマゾンキャンペーンが行われるそうです。

新刊「頭がよくなる超読書法」発売記念 アマゾンキャンペーン

特典は非売品の「音声教材」とのこと。

詳しくは上記特設ページをご覧下さい。


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【編集後記】

◆ご存知の方も多いと思いますが、Chabo!の著者陣+小飼 弾さんのチームによるブックガイドが出るそうです。

私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド
私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド

アマゾンの内容紹介から一部引用します。

最近の読書ブームを牽引する、ビジネス書のカリスマ・ベストセラー著者11人によるブックガイド。古今東西のおすすめ必読書を紹介するとともに、独自の読書術、本にまつわる思考術、本選びのコツなども披露する。読書の初級者から上級者まで、誰もが参考になり、賢くなれる黄金の1冊。

これまた、読書好きにはたまりませんね(笑)!


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