2008年11月05日
【モテ】「テッパン男」檀 れみ
【本の概要】
◆今日お送りするのは、定番の「モテ本」。3連休は珍しく(笑)本業で休出していたためムリがきかず、ひょっとしてこの本は、ジャンル的にbestbookさんに先越されるかと危惧していたら、あんのぜう(涙)。
『テッパン男』:精神科医が読み解く、ビジネス・投資・自己成長のヒントになる本
なるほど、これが「テッパン・モテ道」なんですね!本書は単なるモテ戦略だけでなく、最初から最後の口説きまで順を追って具体的かつ実践的に解説されています。
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【目次】
第1章 基本姿勢5箇条モテ道をテッパン化する
時代を見抜く
客観視する ほか
第2章 キレイな男のテッパン化
福田康夫前首相のスーツは紳士服のAOKIか
髪は男の命です ほか
第3章 感じのいい男のテッパン化
「おはようございます」くらい、ちゃんと言え!(by女子社員)
コミュニケーションが低い相手の対処法 ほか
第4章 ゆとりある男のテッパン化
刺さる会話ができる男の秘密
基本は聞き役に徹して、決断を下す男になる ほか
第5章 狙った女が必ず落ちる男のテッパン化
オンナのOKサインを見逃すな!
一般女性のセックス状況 ほか
【ポイント】
・魅力のある人間とそうでない人間は、じつのところ大差はなく、単に出し方の違い、演出の違いに過ぎない・女は出会いの場で、恋愛に発展する可能性の「アリ」「ナシ」をほとんど決めてしまっている
・街なかで見かける「コイツはちょっと違う、冴えてるぞ!」という男は、特別にいい顔してるということでもなく、まんまスーツの力
・好感度の髪型とは、一般人を想定した場合だと「キー局の男性アナウンサー」を参考にするカラダにジャストフィットしていると、肩口が引き締まって、胸板も厚く見えるし、丈が中途半端な長さでだらしない感が漂うということもない。単純に、スッキリとしてキレイに見えているのです。
・一流のビジネスマンの多くは姿勢がとてもよいはず
・社交的な人間の話し方というのは、ほとんどが"キヨスク・トーク"で入っていっているまた、先にも述べたとおり、机、テーブルの上に"肘をつく"ことは、くれぐれもやめてくださいね。これは背中が丸くなり、脱力していなければとれない姿勢です。背筋をすっと伸ばし、肩甲骨を寄せることを意識するだけで、おのずと胸板がもっとも厚く見えることになります。ついでに、おへその下に力を入れれば、お腹も出にくくなる。
・社交術は、どこに行っても、テンション=人柄を変えないことが大切「お疲れ」
「いい天気だね」
「今日、なんだか顔色いいじゃない」(中略)
これは、ビジネスマンがキヨスクで新聞等を買うついでに、販売員のオバチャンに対して言う主なセリフです。聞こえてくるようではありませんか?何気に勢いがありつつ、当たり障りのない内容の、問いかけのみ方式です。
会話のはじめでは、「なんかいいことあるの?」と答えを求めるようなことはせず、「なんかいいことあるな!」と言い切って、その場の空気のテンションを落としません。
こうすると、相手はその空気に巻き込まれ、自発的にテンションを合わせようとしてくるのです。意識するのは、相手の気持ちではなく、その場の空気のテンションです。それを作っているのは、問いかけのみ方式を行っているアナタ自身なのです。
・「ありがとう」と言わない人の大半は「言いそびれ」だが、それを徹底している他者と大きな差がつくことになる叶姉妹に会った時でも、キヨスクのおばちゃんに接する時とテンションを変えてはいけません。今はまだ信じられないかもしれませんが、女性を食事に誘う時も、口説く時も、アナタがキヨスクの前にいる時と同じようにリラックスしていることで、女性はそのゆとりたっぷりな空気に、合わせなければ、と引っ張られていくのです。
・懇親会・飲み会の席などでの「ホメ殺し」テク:キヨスクで社交のウォーミングアップをした後は、スタバに寄って、コーヒーを注文しましょう。スタバのスタッフの方に「ありがとうございました」と言われたら、その笑顔にあわせて、こちらからも「ありがとう」と返してみる。
実際、そんな練習は、かなり効果的です。練習には、すべらない、そらさない相手があることが重要なのです。
→「モテるでしょう?」と訊く
→「キレイなことは当たり前」と軽く流す
→「(人と)なんか、ちがうんだよなぁ」と感慨にふける
(詳細は本書を)
・基本は聞き役に徹して、自分の意見、思想などは、日頃からあまり積極的に発するクセをつけないほうがいい
・女性を連れて初めて行く店でも、キヨスク・トークがあればどこでも大丈夫な上、キヨスク・トークは高級店ほど冴え渡る
・オンナのOKサインあれこれ(抜粋):「初めてなので、よろしくお願いしますね」とか「このお店の評判は前から聞いていて、楽しみにしていたんですよ」とか。肩肘張らない、ビビリもしない、謙虚でありながらもゆとり感たっぷりな話術に、お店側は一発で、「高級店を使い慣れている客」と判断を下すことでしょう。
『いもうとサイン』
『フラミンゴサイン』
『おつまみサイン』
(詳細は本書を)
【感想】
◆てっきり「檀ふみさんのエッセイ」かと思って買ったのですが(ウソ(笑))、個人的には納得のいく内容でした。上記のbestbookさんの記事でも言われているように、結構「見た目」や「身だしなみ」のことについて言及されています。
それが第2章の「キレイな男のテッパン化」。
女性は確かに細かいところまで見てますからね〜。
今回は割愛しましたが、細かいところでは「鉄則3 手、指、爪を美しく保つ」なんてのもありました(汗)。
◆ただ、私が本書で一番刺さったのは、檀さんが「キヨスク・トーク」と呼ばれている、「空気の作り方」。
「何を言うか」もさることながら、「その場の空気」を支配(ちょっと大げさ(笑))することができれば、確かに「社交的な雰囲気」ですとか、「オトコの余裕」を醸し出すことも可能かも。
確かに、妙に人なつこかったり、社交的な人というのは、「そこでそんなこと言いますか(汗)?」みたいな発言をして、場をリードしていた気がします。
◆思い返せば、私のゼミの後輩の某ナンパ師クンも、相手が女性でなくても、あちこちで「キヨスク・トーク」かましてました。
てか、そもそも上記で引用した「キヨスク・トーク」自体、「ナンパの第一声」で使えそうな(笑)。
・・・彼は日頃からそうやって素振りを繰り返していたのか(汗)?
◆そういえば私も大昔、女性と2人でどこかのカジュアルなレストランに行った際に、店員さんと会話しながらフツウにオーダーしていたら、後からその女性に「ここよく来るの?」と聞かれたことがありました。
会話は他愛無いものだったハズなので、結果的にうまい具合に「キヨスク・トーク」になっていた可能性大。
ただ、そのときは、私がニコニコしながらオーダーしていたというのもあったかも。
この「ニコニコ」というのも、一種の「オトコの余裕」があるように見えると思っております。
・・・たとえ財布の中身がさびしくても、それを感じさせないという意味でですが(汗)。
◆さて、本書では、「キヨスク+スタバ」での研修(?)に触れられており、これもなかなか良さげ。
スタバはマニュアルにそうあるのかもしれませんが、基本的に「こちらの目を見て応対」してくれてます(確か)。
コンビニですと、店員さんと目が合うこと自体マレですが、女性に対するハードルを越えるためには、まず女性の目を見て話ができなくては。
本書にあるように、スタバに行って「ありがとう」と言ってみて下さい(女子店員の列で(笑))。
日々是鍛錬あるのみ!
◆なお、最後の「OKサイン」のうち、「いもうとサイン」は、まったく見過ごしておりました。
これ、ホントなら結構ショック。
(´・ω・`)ショボーン・・・って、そんなに何度もあったわけじゃないんですが。
それ以前に、今や二児の父なんで全然関係ないんですけどね(爆)!
軽妙な語り口ですが、かなり本質突いてます!
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【編集後記】
◆今日の「気になる1冊」。ワークライフ“アンバランス”の仕事力
著者の田島弓子さんは、ディスカヴァーの干場社長のブログによると、どうも、こういう方のよう。
私も9月ごろ、ちょっと小耳に挟んでいたのですが、内容的にもかなり面白そうなヨカン。最初は、「アンチレバレッジ仕事術」だったのだけれど、地方ではまだ、「レバレッジ」という言葉を知らない方も多いかも、という声もあり、こうなった(そういえば、その前は、「働きマンの仕事術」だった?)。
でも、いいんですか? そんな。いくら、わが社では本を出していないとはいえ、知らない仲ではない本田直之さんに、ケンカを売るような本出して……
ご心配なく。田島というのは、旧姓で、現在の苗字は、本田。
えっ? ということは……!!! そう、そうなんです。
これはちょっと楽しみですね・・・(笑)。
ご声援ありがとうございました!
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テッパン道というものを明確にしたいなぁと、キレイごとを一切書かないように努めました。スパルタではありますが、だからこそ温かい本になったと思っているので、多くの方に『テッパン男』の存在知っていただきたいです。書評を書いてくださり、心より感謝しております。どうもありがとうございました!
ブログの記事をご紹介いただきありがとうございます。
どうも新書の男女関係の本は読みやすいこともあり、その前に買った本があっても、ついすぐに読んでしまいます(汗)。
相変わらずポイントを押さえられた記事ですね。読んだ本のよい復習になります。本書を読んだ者としては、記事の【感想】のところも興味深かったりします。
本書は時間が経ってからまた読み返したくなる本です。
著者様直々のコメントありがとうございます。
記事にも書いたように、「キヨスク・トーク」は色々な意味で思い当たるフシがあり、さすが観察力に優れてらっしゃるな、と感じました。
今後とも、迷える子羊たちを救うようなご本をお出しくださいますようお願い申し上げます。
>bestbookさん
やられるかな、と思ってて、今回もやはり先越されてしまいましたよ(笑)。
内容的には私もかなり納得です。
ただ、女性が書いた「スパルタチックな本」というのは、かつての勝間さんの少子化本もそうですが、「耳痛くて」買わない、という人も多そうな予感(汗)。