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2008年11月04日

【外見】「仕事は見た目」谷澤史子


仕事は見た目
あさ出版
発売日:2006-11-20
おすすめ度:4.5


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日「モテ服」の記事で、ちょっとだけご登場願った「イメージコンサルタント」の谷澤史子さんのご本。

「SPA!」誌上でも的確なコメントをされていましたが、本書ではもっと踏み込んだ「見た目」についてのアドバイスがわんさか。

アマゾンの内容紹介にある、

見た目を変えれば、デキる男になれる! 服、小物、身だしなみ、立ち振る舞い…。「自分自身を正しく知る手段」と「外見的特長を見つけて魅力的な演出方法を身につける」ことをテーマに、あなたの男度を上げるコツを紹介。

という一節にも思わず納得です!


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【目次】

第1章 ファーストイメージは7秒で決まる!
第2章 自己分析して「なりたい自分」になる
第3章 デキる男の服選び―パーソナルプロデュース実践編1
第4章 デキる男の小物選び―パーソナルプロデュース実践編2
第5章 デキる男の身だしなみ―パーソナルプロデュース実践編3
第6章 デキる男の立ち振る舞い―パーソナルプロデュース実践編4
第7章 デキる男の演出力―パーソナルプロデュース実践編5


【ポイント】

・イメージコンサルタントとは、「ひと言で言えば、人間を包装する仕事」

包装する商品=個人の特徴を理解し、もっとも魅力的で訴求効果のあるパッケージをすること。これがイメージコンサルタントの仕事です。

・ビジネスでは、ファーストイメージが悪いと次に会うチャンスはほぼ確実に失ってしまうと思って間違いなく、かつ出会った瞬間から7秒でファーストイメージは決まる

・スーツの形は「アメリカンタイプ」「ブリティッシュタイプ」「モードタイプ」の3つに大きく分けられ、自分のボディラインを活かすスーツの形を選ぶことが大切


 *代表的なブランド

 ●アメリカン・・・ブルックスブラザーズ、J.PRESS等
 ●ブリティッシュ・・・バーバリー、アクアスキュータム等
 ●モード・・・ドルチェ&ガッバーナ、ミッシェルクラン等 

・ゴルフなどで使うクラブの重さを調整するシールをスーツのベントの裏側に見えないようにつけると、高いスーツでなくとも後姿を素敵に見せることができる

・シャツの襟の形は、顔型にあったものにすると良い(抜粋)


 ●丸い顔・・・襟先の丸くない「ワイドスプレッド」
 ●面長の顔・・・襟が少し短い「ショートスプレッド」がおすすめ

・ネクタイは、ジャケットのラペルが細いスーツには細身のネクタイを、ラペルの幅が広いスーツには太めのネクタイがキマる

・「自分のなりたいタイプ」に合った靴(抜粋)


 ●スマートなインテリ系・・・プレーントゥ
 ●アカデミックな研究者系・・・ストレートチップ
 ●個性的なクリエーター系・・・モンクストラップ

(靴のタイプはこの記事を参照のこと)

・靴を磨く際は、前と後ろは光沢を出すように、サイドは逆に光沢を落とすようにすると、足元がスッと伸びて見える錯覚を与え、靴に上品な表情が出る

・自分の顔立ちに合ったメガネは、男前度を2割増しする(抜粋)


 ●面長・顔が大きい人・・・グラス部分、特に縦幅が広いものが似合う
 ●丸顔(童顔)の人・・・グラスの部分の天地が狭いものを選ぶ(猫目型等)
 ●顔が四角・エラが張っている人・・・シャープすぎないもの(フチ無し等)がおすすめ 

・ビジネス用の鞄でナイロン製のものを選ぶなら、エッジ(ふち部分)もしくは持ち手が革のものを選ぶと、それだけでも大人っぽい雰囲気になる

・スーツの形がゆがんで、だらしのない疲れたビジネスマンに見えてしまうので、重くても鞄は肩にかけてはいけない

・金属製の名刺入れは、カチカチという金属音が相手に不快感を与えてしまうので、避けた方がよい(素材は革がベスト)

・眉毛は整え方次第で、自由に好印象を演出できる箇所


 *眉毛の手入れ方法(抜粋)

 1.眉用コームをあて、はみ出した毛をカット
 2.余分な毛を抜き、眉ラインをつくる
 3.いじりすぎた眉はかえって不評なのでナチュラルに
 4.抜いたりカットするのは眉の下部分だけにする

・「ビジネスではヒゲを剃る」のがベストだが、デザイン系、アパレル系、自営業の人などは、個性的であることが仕事をする上での大切な要素になるので、そういう人にとっては、ヒゲは自己演出の隠し技になる

・足の匂いを防ぐためには、「毎日指の間を丁寧に洗う」「靴を2日続けて履かなかい」「夏場はウエットティッシュで足を拭く」

・洋服を買いに行ったら、店員に対して「堂々と」「落ち着く」「威張らない」ことに留意し、アドバイスをくれたお店の人には「ありがとう」を忘れない

・プレゼンには、体のラインに合った、紺・グレーなどオーソドックスな色のスーツが良く、熱血タイプの人は「ブルー系」、消極的なタイプの人は「赤系」ネクタイがオススメ

・ビジネスシーンで女性に接する時は、「男性性を抑えた演出」を心がけ、シャツやネクタイにピンクを少量取り入れるとよい



【感想】

◆本書は、ビジネスシーンでのスーツスタイルを中心に、身だしなみや立ち振る舞い等、結構細かいことが色々記載されていて、勉強になりました。

特にスーツスタイルについては、「自分の体型」「なりたい自分のタイプ」そして「ビジネスのシーン」と切り口がいくつもあって、一筋縄ではいかない模様(汗)。

なお、この中の「なりたい自分のタイプ」については、第2章を丸々割いて解説しています。

「スマートなインテリ系」「おしゃれなエレガント系」「ワイルドな体育会系」「アカデミックな研究者系」「個性的なクリエーター系」「さわやかなアウトドア系」の6つのタイプごとに、典型的なスタイル(「相性の良いカラー」「小物」「髪型」)や、参考にしたい有名人等が列挙されており、かなりのボリューム(汗)。

さすがに、全部のタイプを列挙するのは、要約しても不可能なんで、残念ながら丸ごと割愛させて頂きました。(興味のある方は本書にて)。


◆ちなみに本書内に収録されている「潜在的チャート」なるもので診断したところ、私は「個性的なクリエーター系」なのだとか。

このタイプの「参考にしたい有名人」は、中田英寿とかオダギリジョー・・・って、私は「旅人」でつか(涙)?

まぁでも「相性のよいカラー」が「黒」とか「シルバー」なんで(「紫」ってのもありましたが(笑))、勝手に納得。

「この人はちょっと人と違うかもしれない」という印象を周囲に抱かせるそうです(知りませんけど(笑))。


◆鞄については、私も「革の持ち手」ナイロン鞄を愛用中。

ホントは3ウェイで取り外し可能のショルダーストラップが付いているのですが、使ってません。

いつも本がパンパンに詰まっている(笑)ため、肩からかけたりしたら、思いっきりスーツにしわがつきそうで(汗)。←貧乏性


◆また、「眉毛」は、おそらく一番お金がかからずに自己改造できるアイテムかもしれません。

たまーに量販店の店員さんとかで、顔立ちが整っているのに、どうも野暮ったいなー、という人がいるんですよね。

そういう場合、相手の顔を注意してみるとまったく眉毛に無頓着というケースが結構多いです。

なお、こちらの記事に「眉毛は抜いたらアカン(カット汁)」とのご指摘があったので、念のため。

ダルゆるファッション 革命第三弾(最終回):iGirl

眉をきちんと手入れするだけでだーーーいぶ垢抜けて見えますので、未体験の方は是非。ちなみにプロ(美容師)いわく「抜いちゃダメ!基本は切るのみ!」だそうです。


◆もちろん、こういったガイド本を鵜呑みのするのではなく、自分なりの個性を出すこともアリだとは思います。

ただ、とりあえず一旦は「基本的な型」を身につけるのもよいのではないでしょうか?

私自身も、働き始めて20年以上経ちますが、まだ知らなかった着こなしのルールがあって、ちょっとビビっております(汗)。

え?「ワイシャツの下に着るのは"袖なしTシャツ"」なんですか(汗)?


◆本書は、単に「自分に似合うか否か」だけでなく、「ビジネスシーンを意識した上での着こなし」が提案されているのも、特長の1つ。

そんな中でおもしろかったのが、上記には挙げなかったものの(マユツバなので(笑))、「商談の時にストライプのシャツを着用する」というモノ。

その理由は「相手の首を縦に振らせるために縦のラインを目で追わせ、頷く動作に導く」からなのだとか(汗)。

 まるでウソのような話ですが、人は線を目で追うようにできていて、横線が並ぶものを見ながら首を縦に振るのは案外難しいそうです。姑息に思われるかもしれませんが、これもデキる男だからこその演出です。

マジっすかー(汗)!?


基礎から応用まで幅広く「デキる男」にしてくれそうです!

仕事は見た目
あさ出版
発売日:2006-11-20
おすすめ度:4.5


【関連記事】

【モテ服?】『女ウケする「男のモテる無難服」を極める』@SPA!を読みました(2008年10月14日)

【服装戦略】『男の価値は「色」で決まる! 』今井志保子(2008年05月06日)

【見た目】『「見た目」の流儀』岡野 宏(2008年04月23日)

【見た目?】「人の印象は3メートルと30秒で決まる」江木 園貴(2008年04月05日)

【出会いハック?】「初対面3秒の魔法」佐藤 伝(2008年01月20日)


【編集後記】

◆一昨日のYahoo!ニュース等で、「B級グルメ」の日本一を決める「B-1グランプリ」が紹介されていましたね。

そこで、先日読んだこの本を。


全国各地の「B級グルメ」が紹介されていて、なかなか面白かったです。

・・・当ブログとして扱うには、ちょっとテーマがアレでしたが(笑)。


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初対面で相手の心をグッとつかむ印象は1秒で決まる! 【本の概要】◆今日は久しぶりに身だしなみに関するご本をご紹介。 本書の著者である谷澤史子サンはイメージコンサルタントであり、以前、「仕事は見た目」というご本を当ブログでも取り上げたことがあります。 参考記...
【身だしなみ】「印象は1秒で決まる! 」谷澤 史子【マインドマップ的読書感想文】at 2010年06月05日 08:35
                               
この記事へのコメント
               
 お久しぶりです。丸山です。
 このブログで、靴についての話がまた出ましたね。

 わたし、足に合った靴がなかなかないんです。そうなると、靴の選り好みはほとんど不可能に近くなってきます。
 わたしは『歩人館』というアシックス専門店の靴を履いています。スタイリッシュやクラシックとはやや縁遠いかもしれません。ですが、靴ばかりは履きやすいのがいいかな、と。

 でも「靴ばかりは」などといいつつ、カバンもやっぱりショルダーが好きですw
Posted by 丸山 at 2008年11月04日 23:59
               
お世話になっております。

けんしろうです。

またお邪魔させていただきました。

今回も勉強させていただきました。

特に靴の磨き方なんて、一律にやってましたから。

それと眉毛はほとんど手入れしていないので、難しいですが、挑戦したいと思います。

また訪問させていただきます。

応援クリック、ポチッ
Posted by けんしろう at 2008年11月05日 01:16
               
>丸山さん

ご無沙汰です!
実は私も足にあった靴があまりありません。
幅広なのに甲が低いという、アヒルの足みたいな形なんですよ。
以前、某靴専門店で「あなたにピッタリの靴はウチにはありません」とはっきり言われたこともあります(涙)。

そして、カバンは本でえらく重くなったものを、いつも手で持っております(汗)。

>けんしろうさん

靴磨きは私は結婚してからかなりいいかげんというか、頻度が下がりました。
全然オシャレとは縁遠いです。

眉毛は床屋でカットしてもらったところが、段々伸びてくるとみっともないので、そこを抜いちゃってます(汗)。
眉毛はホントやると印象変わりますので、一度床屋や美容院でやってもらうと良いかも。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年11月05日 02:19