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2008年10月09日

【メール】「コストゼロで人脈と売上を増やす仕事の仕組み」平野友朗




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「メルマガコンサルタント」として名高い平野友朗さんの新作。

上記リンク先での平野さんのお言葉によると

「ビジネスメール活用の効率化をうたった集大成の本」

なのだそう。


◆アマゾンの内容紹介にもこうあります。

「コミュニケーションが上手くいかない」「営業が苦手だ」と思っている人こそ読んでください。
『メール力』とは、営業力・交渉力・人脈力・コミュニケーション力といった、ビジネスを加速させる要素がすべて含まれています。
メール力こそが、ビジネスを制すのです。
この本を閉じた時、メールがあなたの一番の味方になっていることでしょう。なぜなら、一昔前のように、営業力がモノをいう時代ではなくなったのからです。

相変わらず、ビジネスメール初心者のワタクシにとっては、お役立ちの1冊でした!


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【目次】

はじめに
序章 メールの基本を押さえて「仕組み」をつくる
1章 知的生産を実現する仕事の仕組み
2章 GoogleをビジネスパートナーにするGmail活用術
3章 その他大勢から抜きんでるコミュニケーションの仕組み
4章 ひと手間かけた好感度アップの仕組み
5章 売上と人脈をつれてくる営業の仕組み
6勝 ひと味違うメールが書ける「文例・フレーズ集」
7章 誰にも聞けないメールマナーQ&A
おわりに


【ポイント】

・ビジネスメールの7つのポイント(抜粋)

□「お世話になっています」等の挨拶を必ず入れている
□宛名、挨拶のあとに、自分の名前を名乗っている
□用件に入る前に、「〜の件でご連絡しました」等の要旨を伝える一文を挿入している
□社名・氏名・住所・電話番号など、基本的な情報を載せた署名をつけている

・ビジネスメール8つの法則(抜粋)

 →テキスト形式にする
 →機種依存文字(半角カタカナ、丸つき文字等)を使わない
 →読点を多めに
 →漢字の連続は避ける

・単語登録に充てた時間はすぐに元がとれる

・単語を登録する場合には、「よみ」の部分を「@+文字列」で行うと、通常の変換候補として表示されなくて便利

・メールタイムは1日3回として、「その他の時間は一切メールを立ち上げない」ようにすると、業務効率は大きく改善する

・万が一のためのメールのバックアップは「すべてのメールをGMailでも受信する」という方法で可能

・Googleカレンダーを社内スタッフに公開しておくと、自分の動きを把握してもらうことができる

・自分から送ったメールは自分、相手から投げかけられたメールは相手で終わるようにすると、お互いに気持ちよくやりとりを完結することができる

・相手を褒めるときは、自分以外の人間の視点を入れると、より説得力が増し、言われたほうの喜びも増大する

・好かれるメールは「適切なタイミングで」「こまめな連絡」を意識

・お礼のメールのタイミングは当日がベスト

・ひと味違うメールが書ける「文例・フレーズ集」より


 →お願いをするとき:
 「いつも無理言ってすみません」「ご無理を承知で申し上げますが」

 →誤りたいとき:
 「心得違いをしておりました」「深く反省しております」

 →異論・反論があるとき:
 「素人の考えかもしれませんが」「〜とのこと、困惑しております」

 →断りたいとき:
 「お力になれず〜」「結論から申し上げますと」


【感想】

◆丁度先日の、野口先生の新刊でもGMail激プッシュされており、あちらと本書を併せ読むと、GMailに懐疑的だった方も、心動かされそうな気が(笑)。

ただ、平野さんはさすがに「メールが本職」だけあってか、メーラーとしては「Becky!」を使い、GMailはあくまで「バックアップ」という位置づけです。

いずれにせよ、「GMailのデータベース化」というのは、昨今のトレンドのようで、かくいうワタクシも、ソーシャルブックマークではなく、「あとで読む」で、何でもかんでも自分のGMailのメールアドレスに送っております。

色々なメールアドレスに届いたメール(メルマガ等)で、データベースとして使えるもモノも、同じGMailのメールアドレスに転送しているので、「情報が一元化」されているのではないか、と。


◆もっともこういった「システム・ツール系」のお話は他の著者さんでもいいわけで、やはり平野さんの本領は、「メール作法」

ビジネスを行う上で、「無理なく・無駄なく」連絡を行うためのメールの書き方が、本書では幅広く展開されています。

私も以前、「5分で送信! ビジネスメール 速書き文例集」を読んで、メール執筆の時間短縮に挑戦しましたが、平野さんの場合、上記ポイントのように、「メールタイムを1日3回」として、さらに業務効率を上げてらっしゃいます。

・・・私も昨日「1日3回」に挑戦してみたのですが、どうしても不安になってしまって、ついつい見ちゃうんですよね(涙)。

特に仕事が煮詰まっている時だとその感情が顕著で、これも一種の「現実逃避」なのかと(汗)。


◆また、私のように「ビジネスでメールを使いこなせてない」方には、やはり第6章、第7章あたりのノウハウは必読。

かつて「●●株式会社 御中 ■■様」とメールの宛名を書いてたワタクシとしては、もっと早く本書に出会いたかったです・・・って、これはメール以前の問題ですが(汗)。

他にも、上記ポイントで挙げた「文例・フレーズ」も、すぐにでも役立つことウケアイ。

献本をお断りする際に、「プロフ読んで!」と言うより、「お力になれずすみません」と書いた方が、どれだけ好印象を与えられることか(遠い目)。


◆ところで、本書のタイトルを見て、「メールの文面程度で、人脈や売上が違ってくるのか?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

これについては、以前、某著名ビジネスパーソンの方が、同じように著名なビジネスパーソンの会社の方の営業担当の方のメールの書き方について、私に教えてくださったことがあって、その方曰く、「あの書き方じゃ、上がるべき売上が上がらない」と(汗)。

多分、他の人にも同じようにメール書いているのだろうから、「逃した売上が結構あるのではないか」、とその方は言われていました。

誤解を招くといけないので、具体的にどういうメールなのかは、ここでは書けませんが。


◆こう書くと、そのメールが「さぞかし失礼なメール」だと思われる方がほとんどでしょうけど、あにはからんや

私もその営業担当の方とメールのやりとりしたことはあるのですが、きわめて普通でした。

ただ・・・。

本当に売上を上げる人のメールは、「それとはちょっと違う」よう(笑)。

そしておそらく、「買う・買わない」みたいな話も、そういった「ちょっとした違い」が明暗を分けるのだと思います。


◆ちなみに、本書の「第3章 その他大勢から抜きんでるコミュニケーションの仕組み」「4章 ひと手間かけた好感度アップの仕組み」では、その「ちょっとした違い」に関連したお話が展開されており、ここは本書の読みどころの一つ。

おそらく結果が出ている人は、この辺の対応が無意識のうちに出来るのだと思います(だから「仕組み」なのか(汗))。

とりあえずは、「そのメールを読んだ相手がどう感じるか」まで想いを巡らせることができるようになるのが、大事なのかな、と(汗)。

・・・私も全然ヒトのことは言えませんがー(汗)。


後で読んで「青ざめる」くらいなら、お早めに!



【関連記事】

【超】『超「超」整理法』野口悠紀雄(2008年09月25日) はてなユーザーの評価

【ビジネスメール】「5分で送信! ビジネスメール 速書き文例集」川島 冽(2008年08月14日) はてなユーザーの評価

【ハーバード流】『読み手志向の「書く技術」で成果をつかみ取る』デボラ・デュメーヌ(2008年05月05日) はてなユーザーの評価

【今年最後の衝撃!?】「効率が10倍アップする新・知的生産術」勝間和代(2007年12月15日) はてなユーザーの評価

「デジタル・ワークスタイル」徳力基彦(2007年05月08日) はてなユーザーの評価


【編集後記】

◆ずーっと、「3〜5週間待ち」だったこの本の、在庫がやっと入りました。


最近、ムスメの言動にムカっと来てしまう私は必読かも(汗)?


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この記事へのコメント
               
> 特に仕事が煮詰まっている時だとその感情が顕著で、これも一種の「現実逃避」なのかと(汗)。

同感ですw
すぐに嫌になるとメールに逃避します・・・
Posted by まるるちゃん@エンビジ at 2008年10月09日 10:41
               
 丸山です。

 今日の本はいいですね。ビジネスマナーの本はありますが、メールの細かい部分については不十分なように感じていました。チェックさせていただきます。

 別の記事の話ですが、宝島の記事、読ませていただきました。ブログで接している人の文章が活字になっているのは、ちょっと感激してしまいました。筆者でもないのに、ヘンでしょうか(^^;;

PS 後で読んで「青ざめる」くらいなら、お早めに! というキャッチ、かなり個人的にヒットです。コッソリどこかで使わせてもらうかもしれませんw
Posted by 丸山 at 2008年10月09日 12:48
               
文書の書き方は新人の頃に教えてもらいましたが、メールはけっこう我流です。
意外にきちんとしたマナーを教わらず、我流の人も多いですよね。
時々ビックリするようなメールに遭遇もします。
自分のメールも青ざめさせないよう、読まねば〜。
Posted by ビルダーナース at 2008年10月09日 21:26
               
>まるるちゃん

結局メール処理って、一番簡単な「TO DO」だったりしちゃいますよね。
私も返事書かなきゃいけないメール溜め込んでいるので、つい・・・(汗)。

>丸山さん

平野さんは、先日大掛かりなビジネスメールのアンケートされてたので、それも反映されているかと。

宝島もチェックしていただき感謝です!
日頃の文体とは多少変わってますが、お笑い系なのはいつも通りなんですけどね(笑)。

そして「青ざめる」はホントは「蒼ざめる」ではないか(「顔面蒼白」とか言いますし)と思う今日この頃です(汗)。

>ビルダーナースさん

私は野放しで育てられたので、上記のように「●●御中■■様」って何年も書いてました(汗)。
メールについては、先日、顧問先の新人の女性からのメールに「どぉしたらいいでしょうか?」とあって、ビビりました(汗)。
スイーツ(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年10月10日 01:45