2008年09月28日
【手書き】『「手書き」の力 』和田茂夫
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、私の好きなテーマの一つである「手書き」のご本。かつては、こんな記事を投稿したこともありました。
「マイフォント」が到着しました!
◆BOOKデータベースより。
本書は「手書きのどこがいいの?」と思われている方に、ぜひお読みいただきたい1冊です!デジタル化がますます進むビジネス界。そんな今こそアナログ的なものに価値が生まれる―「それはわかるけど、字も下手だし、面倒だし、手書きはちょっと…」という人にこそ読んでほしい、最低限の手書きで仕事の成果を驚くほど高める方法を説くのが本書。相手へのメッセージからメモ、スケジュール管理、アイデア発想法まであらゆる仕事に「手書き」が活きる。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
プロローグ 手書きには、すごい「力」がある!
第1章 「手書きの力」はコミュニケーション力
第2章 ここだけ手書きする こうして手書きする
第3章 メモをもっと上手にとる
第4章 手書きで人に伝える
第5章 手書きで考える、整理する
第6章 「手書き力」をさらに磨く
【ポイント】
■気持ちを伝える
⇒手書きだからといって、長文を書く必要はない⇒無味乾燥なビジネス文書に、手書きのメモが1枚同封されているだけでも、その分「あなたのために時間を使いました」とアピールできる
■心を込めて書く
⇒手書きは、「訪問以下」、「電話・メール以上」⇒乱暴になぐり書きするのではなく、ふだんより丁寧に、少し時間をかけて書くことが必要
■基本は「できるだけ手書きをしない」こと
⇒ひとつには、あまり手書きを多用すると、手書き本来の希少価値が薄れる⇒できるだけ手書きを少なくするためには、あらかじめ、手書きのための「場所」をつくっておくこと(「書類送付状に、ひと言書き添えるためのスペースを作っておく」等)
⇒「一筆箋」なら、2,3行書いて書類に添えるだけで、何となくサマになる
■「入り口と出口」を手書き化する
⇒情報の「入力」と「発信」は手書き化する⇒ただしその間の途中のプロセスは、手書きを意識する必要はない
■添え状は何を書くかより、何に書くかで9割決まる
⇒添え状に適しているのは、「少なく書いてもサマになる」用紙⇒ポスト・イットはあくまでメモのための用紙なので、ごく事務的なものに限って使うとよい
⇒送付状は手書きでメッセージを書き添えると、ビジネスを円滑に進める潤滑油になる
■ビジネスに「一筆箋」を活かそう
⇒一筆箋なら、ほんの数行のメッセージしか書けずお勧め⇒市販されているものを使いたくないときは、手書きやワープロを使って自作する手もある
■手書きメモをファイリングする
⇒原則的には、用紙というものは何でもサイズが統一されていたほうがよい⇒サイズがバラバラの紙を整理するには、山根一眞氏の「袋ファイル」が適している(「スーパー書斎の仕事術」)
⇒袋ファイルの並べ方としては、野口悠紀雄氏の「超整理法」方式が便利
■手書き文字をきれいに見せる簡単な方法
⇒漢字はひらがなより大きめに書く⇒罫線のある用紙では、下(横書き)か左(縦書き)に寄せて書く
■ツール
●メモ⇒イエローパッド・・・他の資料と混ざらないように色紙を使う
⇒5×3カード
●筆記具
⇒ゼブラ ペンポッド
【感想】
◆今まで「手書き」というと、当ブログにおいては、「コミュニケーションの手段」ですとか、「セールスのツール」として位置づけている本を主に扱ってきました。つまり、「相手あっての手書き」といったところ。
それに対して本書は、第3章の「メモ」、第5章の「思考・発想」といった、相手を必要としない自己完結的な内容までカバーしているのが特徴です。
ただし、そもそも通常のメモはほとんどの人が手書きでしょうし、アイデア系のテーマについても、アナログかデジタルかは人それぞれという気がしないでもなく(汗)。
結果、それらの章からはあまり抜き出しておりませぬ(汗)。
◆一方で、「相手あっての手書き」の部分は、私も結構実践しています。
例えば、冒頭の記事の「マイフォント」で作った「私の手書きフォント」(必ず右下のアイコンをクリックして拡大して下さい(汗)!)ですとか、上記ポイントにある「一筆箋」は、実務(本業(笑))でも活用中。
特に一筆箋は、長文書こうにも書けないくらい行数が少ないので、添え状やちょっとしたお礼状にはピッタリですね。
◆また、「マイフォント」は、お礼状を出す際に、わざわざ和紙を使ったり(笑)とか「手書きに見せかける」工夫に凝った時期もありましたが、たとえばファクスの送付状の、定型部分以外の文章に用いてファクスを送ると、相手はパソコン打ちだとはまずわかりません。
何せ、デフォルトの部分は「ゴシック体」で、本文が「手書き風」なんですから(笑)。
実際のサンプルを・・・。
もっとも、「お礼状」ではなくて、「ファクスの送付状」という時点で、手書きに見せかける必要がほとんどないというハナシもありますがー(汗)。
◆なお、その「相手あっての手書き」の場面においても、必ずしも、手書きが万能ではないことは、あらかじめ知っておいた方がいいと思います。
私たちの間では「響く人と響かない人がいる」と表現しているのですが、要は、できるなら相手によって使い分けた方がいいんじゃないかな、ということ。
(参考記事:「手書きお礼状の達人」とお茶してきました)
上記記事に登場されるKさんのように、営業のプロセスに組み込んで仕組み化に成功されている方は、本当にスゴイとおもいますけど。
手書きに踏み出す第1歩に!
【関連記事】
【はがき道】「お客様の心に響く直筆三行はがき術」沼澤拓也(2007年05月27日)「もっと儲かる全国手書きチラシ実例集」出村邦彦(著)(2006年08月18日)
★「新規開拓必勝マニュアル」 梅宮和男 (著)(2006年03月08日)
★『1枚のお礼状で利益を3倍にする方法―お礼状の皮をかぶった“営業状”』 朝日心月 (著)(2006年02月06日)
【今日の気になる本】
これまた、いきなり在庫切れなんですがー(汗)。
【編集後記】
◆昨夜は家族で夜のお散歩。川べりはさすがに寒かったです(汗)。
ご声援ありがとうございました!
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この記事へのコメント
smoothさんの手書き文字がすごくキレイで驚きました。つうか、これ手書き「風」フォントじゃないの?ぐらいのイキオイで(笑)。
最近私は筆書きに凝ってますよ〜。筆の方が強弱が出て見た目的に可愛いので。ただし、キレイな書道の字ではなく、どっちかというと丸文字風なんですけどね。
最近私は筆書きに凝ってますよ〜。筆の方が強弱が出て見た目的に可愛いので。ただし、キレイな書道の字ではなく、どっちかというと丸文字風なんですけどね。
Posted by 赤っぴ at 2008年09月28日 12:55
初めまして。
smoothさん。
いつも、拝読しております。
(カツマーなので)
今日のエントリー、
私は、「筆耕」という
まさしく「手書き」を仕事に
しております。
仕事ゆえ、当たり前ですが
「手書き」が収入になっており、
このような著書を見ると、読まずには
いられません。ので購入いたします。
「手」から発信するメッセージとして
捉えておりまして、結構「字」の上手、下手(綺麗と言われている文字を基準にしている方多数)を皆さん、気にされているため、
今の時代「手書き」は敬遠されがち。
歴史上、この何十年かの間で人の手から発するメッセージが消失していかぬように
キャンペーンでも実行したい気分です(笑)
私ブログでこの間初めて「書」をアップしましたところ、カツマー仲間の方から喜んでいただきました。
良さを解っていただける方へ、書き手としては続けていくつもりです。
smoothさん。
いつも、拝読しております。
(カツマーなので)
今日のエントリー、
私は、「筆耕」という
まさしく「手書き」を仕事に
しております。
仕事ゆえ、当たり前ですが
「手書き」が収入になっており、
このような著書を見ると、読まずには
いられません。ので購入いたします。
「手」から発信するメッセージとして
捉えておりまして、結構「字」の上手、下手(綺麗と言われている文字を基準にしている方多数)を皆さん、気にされているため、
今の時代「手書き」は敬遠されがち。
歴史上、この何十年かの間で人の手から発するメッセージが消失していかぬように
キャンペーンでも実行したい気分です(笑)
私ブログでこの間初めて「書」をアップしましたところ、カツマー仲間の方から喜んでいただきました。
良さを解っていただける方へ、書き手としては続けていくつもりです。
Posted by yumi at 2008年09月28日 18:19
>赤っぴさん
お褒め頂き(笑)ありがとうございます。
まず、マイフォントはひらがなカタカナは、そのまま登録されますので、「かなり気合入れて」原稿書きました。
漢字は、部首の組み合わせなんですが、中国人の方が「絶妙な配置で」手作業で組み合わせてくれているようです(汗)。
ただし、よほど癖字で書かない限り、どの人も結構似た感じになってしまうというハナシも(汗)。
>yumiさん
初めまして、コメントありがとうございます。
また、ご本の購入もありがとうございます(涙)。
「筆耕」って、今まで存じ上げませんでした。
スゴイですね〜。
本当の「手書きのプロ」なわけですよね。
尊敬いたします!!
確かに手書きは減りつつありますが、逆に減っている分、価値は高まっている気もします。
参考図書等もご覧いただければおわかりのように、今や手書きは「飛び道具」ですから。
私のように字が下手な分、ツールに凝る人間もおりますが(汗)。
同じカツマーとして、今後ともよろしくお願いします!
お褒め頂き(笑)ありがとうございます。
まず、マイフォントはひらがなカタカナは、そのまま登録されますので、「かなり気合入れて」原稿書きました。
漢字は、部首の組み合わせなんですが、中国人の方が「絶妙な配置で」手作業で組み合わせてくれているようです(汗)。
ただし、よほど癖字で書かない限り、どの人も結構似た感じになってしまうというハナシも(汗)。
>yumiさん
初めまして、コメントありがとうございます。
また、ご本の購入もありがとうございます(涙)。
「筆耕」って、今まで存じ上げませんでした。
スゴイですね〜。
本当の「手書きのプロ」なわけですよね。
尊敬いたします!!
確かに手書きは減りつつありますが、逆に減っている分、価値は高まっている気もします。
参考図書等もご覧いただければおわかりのように、今や手書きは「飛び道具」ですから。
私のように字が下手な分、ツールに凝る人間もおりますが(汗)。
同じカツマーとして、今後ともよろしくお願いします!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年09月28日 23:59
私、手書き、苦手なんです。文字がうまい人って、それだけで尊敬しちゃいます〜〜
Posted by 小林 at 2008年09月29日 07:32
こちらの本、興味があったので嬉しい記事です♪
コミュニケーション手段に留まらない内容になっているのですね。
読んでみようっと。
コミュニケーション手段に留まらない内容になっているのですね。
読んでみようっと。
Posted by ビルダーナース at 2008年09月29日 21:34
>小林さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
私も字はかなり下手な方なので、その分、色々考えてみたりしています。
アメブロさんがメンテ中なんでお伺いできませんが、後でまた。
今後ともよろしくお願いします。
>ビルダーナースさん
お喜び頂き幸いです。
個人的には、コミュニケーション手段を極めたい方なんですけどねー(笑)。
ちなみに、メモについては、この本では手書きを薦めていましたが、今日記事にした泉さんの本では、思いっきりデジタルでした(汗)。
はじめまして。
コメントありがとうございます。
私も字はかなり下手な方なので、その分、色々考えてみたりしています。
アメブロさんがメンテ中なんでお伺いできませんが、後でまた。
今後ともよろしくお願いします。
>ビルダーナースさん
お喜び頂き幸いです。
個人的には、コミュニケーション手段を極めたい方なんですけどねー(笑)。
ちなみに、メモについては、この本では手書きを薦めていましたが、今日記事にした泉さんの本では、思いっきりデジタルでした(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年09月30日 02:45
いつも参考にしております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
Posted by 履歴書 添え状 見本 at 2010年07月29日 13:05
>履歴書 添え状 見本さん
コメントありがとうございます!
なかなかそちらに興味がある本はご紹介できないかもしれませんが、また遊びに来てくださいマセ〜。
コメントありがとうございます!
なかなかそちらに興味がある本はご紹介できないかもしれませんが、また遊びに来てくださいマセ〜。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年08月02日 02:38
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