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2008年09月24日

【Amazonキャンペーン有】『部下の「やる気」を育てる!』小林英二


マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2008-09-15


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、人気ブログ「モチベーションは楽しさ創造から」を運営されている小林英二さんの新刊、『部下の「やる気」を育てる!』

今まで、この「マジマネシリーズ」と、同じディスカヴァーさんの「マジビジシリーズ」とがごっちゃになっていて、とりあえず私のようなオサーンが読む本じゃない、と勝手に思ってました。

・・・装丁だってどちらも若者向けって感じですし(汗)。


◆今般、初めて「マジマネ」のラインアップを見たところ、今流行の(?)「上司本」というか、かなり面白そうな作品が並んでおり、「食わず嫌いはイカンな」と思った次第。

というか、本の厚さが、マジマネとマジビジでは全然違いますよ(汗)。

もちろん本書もボリュームたっぷり濃密度な1冊です。

おしまいのアマゾンキャンペーンもお見逃し無く!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

1.モチベーションの原則を知る!

2.「自分で決めて動きたい」部下に自律感を与える!

3.仕事のプラン作りをサポートする!

4.仕事の価値に気づかせる!

5.部下を承認する!

6.「やればできる」部下の有能感を育てる!

7.「愛し愛されたい」部下との信頼関係をつくる!

8.反発する部下のやる気を引き出す!

9.アメとムチも上手に使いこなす!


【ポイント】

■マニュアル時代にこそ、リーダーのモチベーション力が必要
⇒業務の「効率化」に伴って、社員の「モチベーション」が低下しているのでは?

「仕組み」は本来、部下自らが発案してくるようにやる気にさせることが、リーダーの重要な任務


■2種類のモチベーションを使い分ける
●「PULL型モチベーション」

質の高いモチベーションアップに適している

「やりたいからやる」という気持ちを引き出す


●「PUSH型モチベーション」

⇒より早く、強いインパクトを与えて部下をやる気にさせたいときに適している

「アメ」「ムチ」「監視」が3点セット


■5つの技術で「楽しさ創造力」を磨け
●「楽しさ創造力」とは?

「今、目の前の仕事を楽しめる力」「これからやるべき仕事を楽しめる力」


●5つの技術(抜粋)

「ワクワク発見力」

「感情コントロール力」

「高速学習力」



■PULL型モチベーション「3つの原則」
自律感を与える(主体性をもって仕事をしてもらう)

有能感を育てる(自分は優れているという誇りをもって仕事をしてもらう)

信頼関係をつくる(良い仲間と仕事をしていると感じてもらう)

★詳細は本書を!


■部下を追いつめない
⇒1971年、スタンフォード大学で行われた、2つのグループによる実験(それぞれ「看守役」「囚人役」を演じる)は、あまり早く、体罰虐待等の問題が起きたので、7日間で終了となった

es[エス]
ポニーキャニオン
マリオ・ジョルダーノ(脚本)
発売日:2004-03-03
おすすめ度:4.0

⇒リーダーは権力を使うたびに、それを使うことに鈍感になっていく

⇒これは、ビジネスの現場で行われている「上司によるパワーハラスメント」も同じ構造

権力権限の最良の使い方は、「示すが、実際には使わない」


■正論を押し付けない
●「やる気の矛盾」とは?

「やりたい」「やらなければならない」という気持ちと「やりたくない」という気持ちが同居している状態

⇒この状態で、リーダーが「やるべき」という圧力をかけると、それに反発して「やりたくない」方向へ向かってしまう(「自己防衛反応」

⇒そうならないためには、「正論」をおしつけるのではなく、「冷静に考える場を提供し、部下が考えを整理する過程をサポートする」というスタンスをとる

「やりたくない理由」を聞き出し、その理由について、上司であるあなたが承認を与えることです。「なるほど、君の気持ちも確かにわかるな」と伝えるのです。
 そうすれば部下は逆に、「やるべき理由」のほうに肩入れするようになります。


■部下をほめるテクニック(抜粋)
小さな目標設定を与え、クリアさせる

⇒ほめるところがなければ、感謝で補う

みんなの前でほめる、誰かを通してほめる

⇒話をただ、じっくり聞く


■コミュニケーションの基本は「相手と同じストロークを返す」
●「交流分析」の3つの要素

P(Parent)「親」・・・父親の持つような「厳格さ」「厳しさ」、母親の持つような「優しさ」「包容力」といった要素

A(Adult)「大人」・・・大人が普段使う「合理性」「合理的な物の見方や考え方」といった要素

C(Child)「子ども」・・・子どもが持っている「奔放性」「従順な態度」といった要素


●同じストロークが返ってきた例

私「今日、映画に行こうよ」(妻にも若かりし頃の子どもの人格を期待している)

妻「ワァー、久しぶりね!何を観ようか?」

⇒期待通りに自分と同じストロークが返ってくると、会話が盛り上がる


●異なるストロークが返ってきた例

私「今日、映画に行こうよ」

妻「呑気でいいわね。私は子どものことで手一杯なの。手伝ってよ」(親が子に話すように)

⇒自分が送ったストロークと異なるストロークが相手から返ってくると、話の流れは中断し、気まずい空気が流れる


●相手の期待に応えてから、言いたいことを伝える例

私「今日、映画に行こうよ」

妻「いいねぇ。ぜひ行きたい!」
(子どもから子どもに返す)

妻「だけど、今子どもの世話で大変なの。良かったら手伝ってくれない?」(大人から大人に返す)

⇒気まずいコミュニケーションにならないためのポイントは、まず、部下が期待するストロークで応えることで、いったん部下を満足させてから、「大人の人格」を使い、冷静に自分の言いたいことを伝えていく


【感想】

◆私自身、マネジメント系の本をあまり読んでいないこともあって、つい先日の松山さんのご本に続いて、本書も知らないことだらけでした。

というか、会社時代の私の同期はほぼ全員何らかの役職のついた「上司」にはなっているハズなんですけど、彼らはこういったマネジメントの手法を、どこかで学んでいたのやら?

もちろん、課長レベルの役職になる際には、アシスタントや部下に対するマネジメントに関しても査定されているハズですが、そういうスキルは日常の業務を行う上で、「自然と身につく」と思われている気がします(「課長になれる器であれば」という前提で)。


◆故に、自分自身で処理する業務については自信があっても、マネジメントはどうしたらいいのかわからない、というような方(会社に残っていた場合の私?)には、本書はかなり役立ちそう。

先日のディスカヴァーの干場社長のブログ

特に目新しいことが書いてあるわけではありませんが、一応上司歴四半世紀のわたくしからみても、必要なことはみんな簡潔に押さえられている、一冊手元にあると重宝な一押し上司本

と評されていただけのことはあります。

「重宝」というか、「アンチョコ」みたいな感じですね(笑)。


◆個人的には、すぐ上のポイントの「相手と同じストロークを返す」というお話には深く納得しました。

ごくたまに、ヨメが「子どもの人格」を期待して話しかけているのに、思いっきり「親から子」へのカウンターパンチを繰り出して、粉砕したことがあるワタクシ(汗)。

こういうのを「大人気ない」というんでしょうね(汗)。

・・・この調子では、会社に残っていたらかなり苦労していたかと(汗)。


◆他にも、ポイントで挙げなかった点として『反発する部下に「やってはいけない」5つの行動』というのがあって、その中に「理屈で追い詰める」というのがありました。

今現在、4歳半のムスメを「理屈で追いつめがち」なパパ、深く反省っす(涙)。←マジで大人気ない

もっとも、この「5つの行動」すべてを、私はムスメにやってる気が(汗)。

いやー、こんなことなら、会社に残っていなくて正解だったかも。


◆なお、本書のあとがきによると、著者の小林さんが、この本を通じて伝えたいメッセージというのは、「自分で仕事を楽しむことのできる人材を育てましょう」ということだそう。

自分が楽しむのではなく、「そういう人材を育てる」というのは、ハードルとしてかなり高い気がします。

ただ、そのハードルをクリアすべく、本書は「現場でそのまま使えるノウハウ」にまで落とし込まれており、使い勝手はかなり良さげ。

「マネージメントに良く効く特効薬」として、お手もとに1冊どうぞ。


マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2008-09-15


【アマゾンキャンペーンのお知らせ】

◆本書のアマゾンキャンペーンが、今日からスタートしております。

部下の「やる気」を育てる! アマゾンキャンペーン

対象期間は、9月24日(水)〜9月25日(木)26日(金)

080925追記:
キャンペーン期間が1日延長になりました!



特典は、次の2つ。

1.「部下のやる気を引き出す!」カンニングペーパー PDF版

2.「21世紀型モーレツ企業を作る」講演会音声ファイル MP3版 93分


詳しくは上記特設サイトでご確認を!


◆また、本書に関しては、この記事の【編集後記】でお伝えしましたように、「購入」だけでなく、「ネットで紹介」することでも特典が得られます!

部下の「やる気」を育てる! ネットDE紹介キャンペーン

こちらのキャンペーンは、期間が10月20日までとまだ余裕があるので、ここでアマゾンアタックした上で、ゆっくりご紹介頂くというのも可能。←アサマシ(笑)

ぜひ、ご検討のほどを!


【関連記事】

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【五者たれ!】「できる人の教え方」安河内哲也(2007年07月24日) はてなユーザーの評価

「だから、部下がついてこない!」嶋津良智(2006年09月30日) はてなユーザーの評価


【編集後記】

◆今日の「何コレ?」

ガネーシャの課題”29”を実践してみた!ベストセラー小説『夢をかなえるゾウ』の魅力を解き明かした研究本。

装丁からして、一種の便乗本だと思いますが、「実践してみた」というのが気になりますね(笑)。


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この記事へのコメント
               
smoothさん

こんにちは、ディスカヴァー編集部の千葉でございます。いつも干場がたいへんお世話になっております。

このたび『部下の「やる気」を育てる!』を取りあげてくださって、どうもありがとうございました。
そう、まさに「アンチョコ」みたいな感じで、困ったときにこっそり読み直すような参考書をめざして作った本なのです! どうかぜひ、smoothさんのご家庭にもお役立てくださいませ。
(しかし小林さんの喩えは、リアルでわかりやすいですよね)

あと、マジマネとマジビジがわかりにくくて、すみません。マジビジ、マジマネなどあわせてシリーズでもう20点近く出ているので、ラインナップをもう少し整理しようと干場と話しているところです。

それにしてもがっちり読みこんでくださって、どうもありがとうございました! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by Discover千葉正幸 at 2008年09月24日 21:37
               
>Discover千葉正幸 様

編集様直々のコメントありがとうございます。
自分自身はそれほど得意ではないものの、頑張って(笑)記事にしてみました。
もし私がどこかで上司をやることがあったら、ぜひとも活用したいです。
というか、既にご指摘の通り、家庭内でも活用せねば(汗)。
今後ともよろしくお願いします!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年09月25日 02:33
               
smoothさん、こんにちは。

面白そうなので、早速ゲットさせていただきました。「マジマネシリーズ」は初めて認識しました。「マジビジ」のほうは認識していたんで、「こんなシリーズあったんだぁ」といいうのが正直な感想です。

ネットDE紹介キャンペーンに乗っちゃおうっと(笑)
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2008年09月25日 06:22
               
著者の小林です。

こんなに詳しく紹介して頂いて、嬉しいです。

しかし、smoothさん。まとめ方、バツグンにうまいですね。

読者の方にも、「これ1冊をまず読んで頂き、モチベーションについてのフレームワークを頭に構築してもらい、他の本も読んで頂き、どんどん肉付けして頂く。」というイメージでまとめていきました。

お陰で、アマゾンでも少しずつ上位に上がってきています。

ありがとうございました。
Posted by 小林 英二 at 2008年09月25日 11:15
               
>LuckyUSさん

お買い上げありがとうございます〜(涙)。
やはり「マジマネ」ご存じなかったですか(汗)。
うーん、ブランディングというか認知が上手くいってなかったんですかねー。
そして、ネットDE紹介キャンペーンもゼヒゼヒご応募ください!

>小林英二様

著者様直々のコメントありがとうございます。
まとめに関しては、私が上手いというより、ご本自体がすでにコンパクトにまとまっていたので、豪快にパクったようなものです(笑)。
キャンペーンも延長なさったとのことなので、追記しておきました!
今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年09月26日 03:02