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2008年09月15日

【感動再び!】「涙の数だけ大きくなれる!」木下晴弘


涙の数だけ大きくなれる!
フォレスト出版
発売日:2008-09-04
おすすめ度:4.5


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、以前ご紹介した「ココロでわかると必ず人は伸びる」が、当ブログでは意外なまでに(失礼(汗))ヒットした、木下晴弘先生の最新刊。

ココロでわかると必ず人は伸びる
総合法令出版
発売日:2004-06-25
おすすめ度:5.0

(当ブログでの記事:【感動】「ココロでわかると必ず人は伸びる」木下晴弘

帯の推薦文もさることながら、表紙をめくって最初に出てくるのも、大量13人分の推薦文

教育関係の方に混じって、リッツ・カールトンの高野 登さんや、グロービスの掘 義人さんのお名前もございます。


◆帯の推薦文がアマゾンにも記載されていましたので、それをご紹介。

読み終えるのに3日かかった。
一気に読むには感動が大きすぎる。
――七田眞氏(七田チャイルドアカデミー 校長)

奇跡は普通の人にも起るんだ!
人生を変えるヒントがこの本にいっぱい詰まっている。
――五日市剛氏(『ツキを呼ぶ「魔法の言葉」』 著者)

この本で、ぜひ心に栄養を!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

第1章 仕事がイヤになったら…
 Story1 戦渦の子どもたちが望んだもの
 Story 2 あるレジ打ちの女性
 Story 3 ある生徒の高校受験

第2章 仕事がつまらなくなったら…
 Story4 たった1つの社訓

第3章 人間関係に悩んだら…
 Story 5 「ミラー細胞」と佐賀北高校
 Story 6 なぜ、ガンはV字編隊で飛ぶのか?

第4章 あなたにできることは何か?
 Story 7 母の足
 Story 8 あるパチンコ店の話

第5章 あなたが大きくなるために…
 Story 9 夢をあきらめない
 Story 10 腐らないリンゴ


【所感】

◆内容的にポイントを列挙するタイプの本ではないので、まずは所感から。

本書は上記目次の通り、「心が動く」10の物語が収録されています。

それらは木下先生が、社会に出て悩んでいるかつての教え子たちに話したり、塾の講師時代に、勉強合宿で疲弊した生徒たちに聞かせたお話であり、聞く前と聞いた後で、彼らの心の持ちようが全く違っているのは想像するのに容易いかと。

本で読んでそう思うくらいですから、多分リアルで聞いたら、そのインパクトもかなりのものだと思います。


◆それらの物語については、基本的には全てネタバレ自重で、ストーリーは書けませんけど、一つ一つ味わい深いものばかりでした。

もちろん、物語部分以外でも、木下節炸裂!

特に最近、ウチではムスメが私たち両親の言うことを聞かなくなってきたことをちょっと悩んでいたのですが、同じような悩み(「勉強しない」)を持つお母さんに、木下先生が言われた次のフレーズを読んでドッキリしました(汗)。

「お母さん、彼が生まれた時に、たとえば将来は灘高校や開成高校に進学し、東大へ行ってほしいと思いましたか?思いませんよね?
 人並みに五体満足で、健康で元気で、他人にやさしい、そういう子に育ってほしいと思ったのでしょう?どうです、今、望みはかなっていませんか?」(中略)
 あとからわいてきた欲求がかなえられていないからといって、なんて自分は不幸なんだろうと嘆いたり、なんてこの子はダメなんだろうと文句を言ったり、それでは目の前の幸せにも気づかなくなりますよね」

そうでした、元気で優しければいいです、ハイ(汗)。


◆なお、フォレストさんの方で、収録されている物語のうち1話についてだけ無料視聴動画を作られていました。

本に挟まっていたしおりによると、「ホームページ、メルマガ、ブログを発行している方は、ぜひ映像をご紹介下さい。」とのことなので、URLを。

ただし、リンク先ではいきなり動画が音声付きでスタートし、しかもボリューム調整ボタンストップボタンがないので、もし出勤していて、職場でご覧になられる方は、音声をあらかじめ絞った状態でクリックして下さい(汗)!

「Story 2 あるレジ打ちの女性」


◆また、この動画のページで、木下先生の無料音声ファイル『人はものごとの本質に気づいた瞬間に変わる!』の申し込みができるので、興味のある方はどうぞ。

私も珍しく(笑)、申し込んでしまいました。

いや、実際に一度、木下先生の肉声を聞いてみたかったもので(笑)。

恐らく、テキストで読むより数倍「心が動く」と思われ。


◆ちなみに、「Story 3 ある生徒の高校受験」は、「ココロでわかると必ず人は伸びる」にも収録されていた、超難関高校を受験する生徒さんのお話。

改めて読んでみて、まだまだ自分は甘いと痛感致しました。

彼のことを思えば、ブログ1日3回更新だって可能かもしれません(汗)!




・・・私にはやっぱできませんがー(涙)。←ヘタレ


◆そして、「Story 10 腐らないリンゴ」は、最近ご本にもなった、木村秋則さんのお話。


いやー、この方も壮絶な生き方をされていらっしゃいますよね(汗)。

こちらの本にも興味津々・・・。


◆今回、本書の中で個人的に一番ツボだったのは、「スタディアシスト」(兵庫県)という塾の合宿でのお話。

これは、10の物語には入っていないものの、「仕組み」としてスゴイと思いました。

なるほど、子供を勉強に向かわせるのには、こういう工夫をしていけばいいのかと・・・(汗)。

P132あたりから始まりますので、立ち読みでもいいですから(笑)是非お読み下さい!


◆というわけで。

全体的に「ココロでわかると必ず人は伸びる」に比べると、読みやすく、また内容もバラエティに富んでいた点は良かったと思います。

逆に、私が「ココロでわかると〜」で一番ツボだった、「受験直前に感動させると、試験の合格率が上がる」というお話や、「感動を演出するパラダイムシフト」といった、一種テクニカル(?)な内容は、本書ではお目にかかれなかったのが、アサマシ系の私にとってはちょっと残念なところ。

ただ、そういう裏方さんが知っておくべき部分を伏せて、ストーリーの持つ力にフォーカスしているのが、本書が多くの方に推薦されている理由かもしれません。

その方が「感動できるいい本だ」って人に薦めやすいですし(笑)。


再びココロに汗をかきたいアナタに!

涙の数だけ大きくなれる!
フォレスト出版
発売日:2008-09-04
おすすめ度:4.5


【気になったポイント】

◆列挙ではなく、すべて引用でお送りします。

●塾の講師というのも、実際には人気商売で、生徒からの支持が給料に直結する厳しい世界です。そのため、講師もテクニックを磨いています。
 しかし、生徒たちはテクニックだけではやり気を起こしてくれませんでした。テクニックよりも大事なもの、そえれ「心を動かす」ことだったのです。
(「はじめ」により)


●「ということは、君たちがよい点をとると、周りの人を幸せにできるということだね。おうちの人、クラスの仲間、近所の人もそうかな。すごいとほめられるかな。お小遣いも上がるかな。みんながんばって周りの人を幸せにしていこう」
 これだけで彼らは素直にやる気を出してくれるそうです。
(名古屋の野田塾のお話より)


●いつも相手の意見を「それは違うよ」と否定するのがクセになっていたり、見下したような雰囲気で人と接したり、あるいは妙にライバル心をいだいたりしているようでは、人から良い反応は期待できないはずです。
 まず自分から相手に敬意を示し、良いところは素直にほめ、自分の狭い価値観で相手を否定しない。そうした態度が何より、人との関係を築くためには必要なのではないでしょうか。
(「第3章 人間関係に悩んだら…」より)


●「先生が言う努力とは、人間としてこれくらいはやって当然だという、当たり前のことってあるよな。君たちの勉強ということで考えた場合、たとえば毎日、計算の練習をしたり、あるいは英単語を5つ覚えたり、漢字を練習したり。これって、日々の基礎学力をつけるという目的からすれば、ちゃんとやって当たり前のことだろう。
 こうしたやって当たり前のことを、当たり前と思えないほどの情熱を傾けて行う、それを努力と言うんだよ」
(「第5章 あなたが大きくなるために…」より)


●たとえば、何か自分に都合が悪いことが起こった時、それを「失敗」と定義せずに「この出来事から何に気づけばいいのだろうか?」と考えてみるのです。
 なぜなら、そこにある何かに気づかなければ、その出来事はいつまでもあなたの周りで形を変えて起こり続けるからです。
(「おわりに」より)


【関連書籍】

◆本書の「Story 6 なぜ、ガンはV字編隊で飛ぶのか?」を木下先生に教えられたという、比田井和孝先生のご本。


本書と同じく、ハートフルなお話が満載です。


【関連記事】

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【編集後記】

「読書術戦線」(勝手に命名)に、あの小宮一慶先生も参戦されました!

ビジネスマンのための「読書力」養成講座
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2008-09-15

ベストセラー『養成講座』シリーズ新刊!

速読では頭はよくなりません。
読書は、どれだけ速く多くを読んだかよりも、どれだけ深く多くを得るかです。
読む本と読み方次第で、頭はどんどんよくなります。
では、頭をよくする読書法とは?

本書は、高校1年のときまで、まったくの読書音痴だったという著者が初めて公開する、論理的思考力を上げ、本質を理解するための読書の技術であると同時に、社会人のための、本による「勉強」の技術でもある。

読書「量」とそれを可能にする速読のみがもてはやされる昨今、要するに、そこから何を得るのか?という「目的」にそった「質」にフォーカスした、ありそうでなかった読書法の本としてもお役立ていただけるだろう。

これまた要注目な1冊デス!


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涙の数だけ大きくなれる!(2008/09/04)木下 晴弘商品詳細を見る ■感想 考えを変えるだけで自分の気持ちが変わりそのまま行動にまでつながること...
涙の数だけ大きくなれる!【hobo-sickboy-】at 2009年04月04日 06:49
                               
この記事へのコメント
               
ええ、こんなに乱戦になるのなら、原稿がほぼできていた去年の暮れに出せば良かった!? 小宮さんの読書力。さっそくにありがとうございます。お読みになって、つっこみどころがあったら、長ーーくお願いできれば幸いです。個人的には、定規をつかって、丁寧に線を引くこととか驚き(なので、写真を撮った)。高校の最初、500人中400番台で、留年しそうだったのに、読書力のおかげで、京大に進学できるまでになったこととか。
あ、自分のブログで書くべきですかね? 
Posted by 干場弓子 at 2008年09月15日 11:43
               
smoothさん、こんにちは。

何回かおじゃましたことがあります、ワクワク推進委員長と申します。

以前こちらで「ココロでわかると必ず人は伸びる」をGetさせていただき、大変感動しました。

本書も早速Amazonアタックさせていただきました!

いつも良書のご紹介、ありがとうございます!!
Posted by ワクワク推進委員長 at 2008年09月15日 16:40
               
>干場社長

編集後記にまでご覧頂きありがとうございます。
アマゾンの順位はひとえに土井さんのおかげですから(汗)。
これからじっくり読ませていただきます!

>ワクワク推進委員長さん

アマゾンアタックありがとうございます!
また、前回の木下先生のご本もアタック頂いていたとは、ダブルで感謝でございます(涙)。
アサマシ系の私としては、前作の「仕組み」も捨てがたいところですが、今回のご本は、「感動系」で宜しいかと。
ぜひお読みください!

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年09月16日 01:09