2008年09月03日
【モテ】「理系のための恋愛論」酒井冬雪
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、久々の「モテ本」。本書の著者の酒井冬雪さんは、このようなサイトも運営なさっている方です。
理系のための恋愛論:マイコミジャーナル
ちなみに本書は、表紙の裏書によると、「上記サイトのバックナンバーを大幅に加筆訂正したもの」だそう。
それにしても最新の記事で第292回って結構すごいような(汗)。
◆アマゾンの内容紹介から引用します。
私の場合、ここで定義されている分け方以前に世代的なもの(笑)も感じてしまうのですが、気にせず参りますよ!世の中には、息をするようにカンタンに女の子と仲良くなれたり恋愛できる男子と、そうでない男子がいます。筆者の観察によれば前者と後者の割合1:9。恋愛下手・恋愛苦手の男子の方が多いのです。女の子もみんな恋愛経験値の高い男子とばっかりと付き合いたがってる訳ではありません。まじめ・誠実な男子なら、必ず理解してくれる子はいるはず。でも変にプライドが高かったり、理屈っぽかったり、妙なこだわりがあったり……。また、女子の「微妙な感情」は男子にとってなかなか理解できないモノ。そんな男女の行き違いを解決し「ステキな恋愛」につなげるヒントが満載。「理系男子」に関心のある女子にもオススメ。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
■第1章 男子が女の子をいつまでたっても理解できない理由
「女の子ってわからない」のが当たり前という前提から出発する
女の子って服とダイエットとドラマくらいしか話題がないの?
なんで女の子は「占い」なんかにハマるのか? ほか
コラム■理想が高くてストライクゾーンが異常に狭い彼
■第2章 恋愛が苦手な自分を見つめる・変えてみる
「彼女いない歴=年齢」?問題はそこじゃない!
「彼女?作る気ないです」。その変なプライド何とかしようよ
運動音痴は恋愛に不利? ほか
コラム■でもホントは別に恋人なんていなくてもいいじゃん……
■第3章 恋愛アプローチ基礎編
「あの子がスキだ!」「で、その子とどうしたいというのだろうか?」
気になるあの子、脈あり?なし? サカイ風判定術
どうしよう?大変な美人を好きになってしまった! ほか
コラム■「ちょいワル」「上から目線」男子は、実は女の子からも敬遠されるというお話
■第4章 「いい恋愛」を続けるために
甘える男子と不満いっぱいの女の子たち
なぜ男子の浮気は女の子にバレバレなのか?
女の子の「直感」を甘く見ない ほか
コラム■「都合のいい男」にならないために
■あとがき
【ポイント】
■本書における「理系」とは?
⇒女性の立場から見た場合、「自分に関わる話」をしているときに、「赤の他人」の立場からも物ごとを見たり、「直接的な質問」をすることで会話のスピードを上げ、「論理的に説明してしまう」男性は、誰もみな「理系」肝心なときに、論理を持ち出したりするから、女性から
「理屈っぽい」「冷たい」「なんでそんなに冷静でいられるの?」「いったい、誰の味方なわけ?」「私のこと、好きじゃないのね」とワケのわからないまま、怒られてしまったりするのです。
■女性の「ホメ方」の注意点
⇒周囲に、他の人(特に女の子)がいるときに、一人だけをホメない⇒彼女でもない女の子のことを、深刻な雰囲気でホメない女の子の世界は、同性同士が仲良くやっていかないと生活が不便になるというシステムができあがっています。一人だけ特別視されるということは、同性の敵を作ることにつながっているのです。
■女性が喜ぶ「ホメ方」(抜粋)
⇒髪型や服装のことを「かわいいね」ではなく「センスがいいね」とホメてみる⇒自然界にありえないマニキュアの色やジェルアートのことを「すごい色だね・・・」ではなく「かわいいね」「キレイだね」とホメてみる
⇒スカートやワンピース姿ではなく、パンツやジーンズ姿を「よく似合うね」とホメてみる
■変なプライドを何とかする
⇒彼女のいないプライドの高い男性と話していると、恋人がいないのは相手(女性)に問題があり、自分サイドの問題ではない、というような話になることが多い⇒「彼女がほしい」という気持ちを誰にも話さず、女性と距離を置くほどに、恋愛は遠ざかっていく
⇒自分で「プライドが高いほうかも」という自覚のある男性は、そのプライドをぜひとも仕事や趣味のほうに発揮して、恋愛問題に関しては素直でウブなところを正直に見せて欲しい
■サカイ流(?)モテる方法?
●ヘアスタイル⇒すこし髪を伸ばして美容院へ行き、雑誌を見て「おまかせ」で髪をカットしてもらう
⇒アタマのカタチに自信がある人、ちょっと体重の重い人は、ボウズ頭もおすすめ髪を伸ばすといっても、ロン毛にしろといっているわけではありません。耳が少し隠れる程度、それに伴ってえり足も伸ばして、軽めにシャギーを入れてもらう。これだけで。ずいぶん印象は変わります。
●聞き上手になる3つのポイント(抜粋)
⇒時々、相手の目を見ながら「うんうん」としっかりうなずいて、相手を肯定してあげる
⇒気の利いたアドバイスをしようと思わない
■かわいい新人と仲良くスムーズに付き合うための3つのポイント(抜粋)
⇒おばさま社員やお姉さまの先輩とも日ごろから上手に付き合っておく⇒日頃から、社内の女性の誰とでもフツウに話をして、女性慣れしておく
■彼女にウソがバレそうになったら?
⇒完全に目をそらさない⇒必要以上に相手の目をジッと見ない
⇒ムキになって怒るより、悲しそうな顔をする(下を向いて顔を見られないようにする)
【感想】
◆考えてみると、当ブログで男性向けの「モテ本」はそれなりにご紹介して参りましたが、女性著者というのはおそらく初めてのハズ。その酒井冬雪さん、イメージ検索等で見る限りは、理知的な美人というか、オトコマエ顔(笑)。
そして本書によると、
なのだそう・・・ってそんな方がここまで恋愛論を語ってる(サイトも含めて)なんて(汗)!!私はある仕事で有名なフラメンコダンサー(40代、男性、スペイン人)と会ったとき、初対面の彼と握手した瞬間に、
「フェロモンがない!」
と、いきなり叫ばれたことがある女です。
◆なお、男性向けの恋愛論というか「モテ理論」として、当ブログで紹介した本をザックリ分けると、こんな感じになるかと。
●心理学・セラピー系
●生物学・遺伝学系
●実践系
◆そして今回の酒井さんのご本は、この分類には含まれない、別のタイプのベクトルを持っています。
言うならば、「女性の総意」による「男性最適化」。
つまり、「女の子はこう思っているんだから、こうしましょうね」というお話です。
◆実際、上記ポイントではざっくりカットしておりますが、本書では各テーマのほとんど全てに事例が挙げられており、それが酒井さんの結論の「バックボーン」になっている模様。
ぶっちゃけ私はこの「事例」部分に本書の価値を感じております。
確かに、それほど「恋多きオンナ」ではない酒井さんですから、「私はこう思う」で押し切ろうとしてもムリがあると思われ(汗)。
ホントなら、身の回りや会社・学校の女性陣にひとこと聞ければいいハナシなのですが、こういう話に限って、面と向かっては聞きにくかったり、相手も言いにくかったりするのですから、「本」というコンテンツにまとまったものを読むのも「モテ」のための一つの勉強かと。
◆本書でちょっと気になったのが、「男性側のプライドの高さ」が恋愛疎遠の大きな理由としている点。
もちろん、それも理由なのでしょうが、最近のはてブ人気エントリーで目にした「非モテ」関係の記事のいくつかは「プライド以前」の部分で悩んでいる感じがしました(・・・ってそういうのにブクマしてなかったので、具体例が出せないのですが(汗))。
私もそうなのですけど、1969年生まれの酒井さんも最近の若手世代とは、若干ジェネレーションギャップがあるのかもしれませんね。
次は、その辺の恋愛格差について触れて頂きたいところ、といってみるテスト(汗)。
女の子のキモチが知りたい方に。
【関連記事】
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【モテ】「ベストパートナーになるために」ジョン・グレイ(2007年08月09日)
【編集後記】
◆昨日のリアル書店でのお買い物。テラカワユス(萌)
ご声援ありがとうございました!
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理系男性向けなので、クライアントさんに良いかも。
チェックしておきます。
私的には感情の乱高下激しい女性より、理系男性の方が話しやすい。
不器用でも思いやりがある人なら理系男性も魅力的ですね。
『理系のための・・・』は、コラムの方を読んでいます。土屋賢二との対談なんてのもあって、洒落てるコラムですよね。
あ、それと・・・。
じつはこのブログでよく勧められているせいか、とうとう『モテる技術』を入手してしまいました。・・・若い女性しかカウンターにいない本屋にて。
このブログのせいというわけではないですが、店員同士が生ぬるいアイコンタクトを交わすのが見えてしまい、・・・な気分でした(−−;
こんばんは!
記事を読ませていただき
私の中で今までの「モテ本」のなかで
一番私向きそう!
戦う前には敵を知れ
じゃないですが
『女の子のキモチが知りたい方に。』
という部分が直感を刺激しました!
早速アマゾンアタックさせていただきま〜す(笑)
ビルダーナースさんは「相手に合わせる」能力が高いので、文系理系あんまり関係ないかと(笑)。
でも確かにクライアントさんには良さげ。
もっとも、ビルダーナースさんご自身が言ってもいいかもしれませんが(笑)。
>丸山さん
初めまして、コメントありがとうございます。
コラムもお読みでしたか。
あそこ、見ててもあまりはてブもされてませんし、理系ウケはどうなんでしょうかねー。
>若い女性しかカウンターにいない本屋にて。
そんな時のために、当ブログにて「アマゾンアタック」ですよっ(笑)!
今後も「モテ本」関係は、当ブログでのお買い上げをお待ちしております。←アサマシ(笑)
>hiroさん
アマゾンアタックありがとうございます(涙)。
>私の中で今までの「モテ本」のなかで一番私向きそう
それはそれは。
確かにある程度周りに女性がいる環境であれば、この本の効果はありそうです。
サバイブする必要があると、キツいですが(笑)。