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2008年08月27日

【短期合格】『「一発合格!」を引き寄せる魔法の質問』超速太朗


「一発合格!」を引き寄せる魔法の質問
日本実業出版社
発売日:2008-08-22
おすすめ度:4.5


【本の概要】

◆今日は久々に、勉強本をお送りしようかと。

本書の著者は、変わったお名前ゆえ、すぐ覚えてしまう超速太朗さん(「超速太郎」ではないのでご注意を。てか私も最初は間違えてましたが(汗))。

過去2冊の著作も、当ブログではご紹介済みです。

【勉強習慣】「一発合格! 7つの勉強習慣」超速太朗

【超短期合格!】『「一発合格!」勉強法』超速太朗


◆今回のご本の特徴は、すべての項目(テーマ)が「質問形式」になっているということ。

そしてこれらは、「短期合格のカラクリ」である、合格を引き寄せ「ほんのちょっとした違い」を体系化したものだそう。

まえがきで超速太朗さん曰く

 あらゆる資格試験の受験生のみならず、高校や大学受験の受験生、またキャリアアップのための勉強をしているビジネスパーソンにもおおいに効果を発揮すると考えています。

という内容を、ぜひご覧下さい!


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【目次】

第1章 モチベーションを高めるための質問
第2章 一日一日を大切にするための質問
第3章 「毎日改善!」のための質問
第4章 時間を無駄にしないための質問
第5章 得点能力を高めるための質問
第6章 スランプを乗り越えるための質問
第7章 モチベーションを維持するための質問
第8章 自信をつけるための質問


【ポイント】

■「合格するために、何を犠牲にしますか?」
⇒あらゆる成功哲学の本が、「犠牲なくして成功なし」と教えてくれている

⇒勉強を始めたら使うことになる「時間」「お金」も立派な犠牲

⇒その犠牲が自分にとって価値の高いものであればあるほど、合格に向かう自分自身を奮い立たせることができる


■「机についてから勉強を始めるまでに、何秒かけますか?」
⇒調子が良くても悪くても、机に座ってからの勉強開始時間にこだわることは有意義(『勉強のロケットスタート』

⇒実際にこの時間を短くしようと思ったら、常に「今日は何を勉強するか」を頭に入れておく必要がある


■「今日の講義で学んだテーマは、何ですか?」
講義の復習は、早ければ早いほど、学習効果が高い

⇒講義を聴いていた気合を、あと5分間継続させるだけでいい(『黄金の5分間』


■「今日の集中度は、何パーセントでしたか?」
⇒効果的に改善を進めるコツは、「数値化すること」にある

⇒昨日の自分の集中度より少しでもアップさせることを意識できれば、集中力は徐々に高まっていく


■「「忘れる不安」と「覚える努力」、どちらが大きいですか?」
卵を温める努力をせずに、生まれてくる雛の心配をしている鶏ではいけない

忘れる不安を感じる前に、覚える努力をする


■「間違えた問題に「悔しさ」を込めていますか?」
⇒合格者は、初めて見た問題に正解できるだけでなく、二度と同じ間違いを繰り返さない

⇒答練で間違えて「ただ悔しがって終わる」だけではダメで、間違えた箇所を「悔しさ」を込めて、もう1度重ね塗りをすること(『気合の重ね塗り作戦』


■「あなたが決めつけていることは、何ですか?」
⇒勉強に限らず、何事も決めつけて考えるタイプの人は、スランプに陥りやすい

⇒スランプに陥った人の多くが「私は、こういう人間だ」と自分で決め付けている


■「合格を遠ざけている、「マイナス思考」は、何ですか?」
⇒スランプの時は、「ネガティブな自分」「マイナス思考の自分」が顔を出してくる

⇒スランプとは自分自身の考えであって、決して「仕事が忙しい」「勉強法が悪い」といった外部要因のせいではない

⇒自分自身の「マイナス思考が何か」を自覚できている人とそうでない人とでは、「合格を引き寄せるパワー」が違ってくる


■「それは「事実」ですか?「見解」に振り回されていませんか?」
⇒物事には二面性があり、「事実そのもの」と、その事実を知って人それぞれが作り出す「見解」とは、分けて考えなければならない

⇒例えば、「テストの結果が良くなかったので、これでは合格できない」と考えた場合、「事実」「テストの結果が良くなかった」ということだけあり、それが本試験の合否を左右するわけではない

⇒自分自身の「見解」に振り回されずに、やるべきことをきちんとやる


■「今日は何回、合格後の自分の姿をリアルに思い描きましたか?」
⇒この質問は、勉強時間以外にすること

⇒コツは、短い時間で1日に何回も思い浮かべること


■「あなたは、どのくらい自分を信頼できますか?」
⇒勉強を始めてから、合格に至るまでの実力の伸び方(『合格曲線』)は、正比例の直線ではなく、本試験が近づくにつれて、急に上昇するJカーブを描く

⇒最初はどんなに調子が悪くとも、自分のことを信頼して、くじけずに勉強を続けてきた人が合格に到達できる


【感想】

◆本書は、先日ご紹介した「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法」と同じく、「成功法則」的な側面にまで踏み込んでいるのが大きなポイントです。

お二人ともご自身の「勉強経験」というよりは、数多くの「指導経験」から、教えを導き出されているのも同じ。

結果として、具体的な勉強ネタもさることながら、「心構え」「考え方」「生活習慣」等々、俗に言う「勉強法」とは一線を画する内容になっています。


◆この辺は、パソコンで言うなら、「ソフトのインストール」ではなく、「OSの入れ替え」に近いような。

すぐフリーズするWindows MEから、安定しているXPに替えるようなものでしょう(Vistaでないのがミソ(笑))。

おそらくこういう結論に至ったのも、資格試験の専門学校での指導の経験が大きいと思います。


◆私も結構受験生活が長期化してしまったので、なんとなくわかるのですが、なかなか合格できない人というのは、スキル的な部分ではなく、「考え方」「習慣」に問題がある感じがするんですよね。

この辺、超速さんの1作目に登場する「自称実力者」の坊田さんの言動がかなり典型的(お持ちの方はご覧下さい)。

最初にこの本を読んだ時「いるいる、こんな人」と思ってしまいました(でも自分のこともあって笑えない(汗))。


◆坊田さんは、専門学校の先生である超速さんや、一発合格を果たした相川さんのおかげで徐々に変わっていくのですが、現実世界では「それじゃダメだよ」と言ってくれる人はなかなかいません。

逆に、なまじ受験歴が長くなったりすると、仲間同士で休み時間に、講師の先生にダメ出ししたりする人も結構目にしました(「自分より年下の先生が多い」というのもそうなる理由だったかも)。

こういう方も模擬試験等では成績優秀なんですから、おそらく最新のソフトがインストール済みなんでしょうね。

でも、OSが古い(というか間違っている)ので、結局本試験ではうまくいかない、という・・・。


◆もちろん本書には、勉強法の小ネタもありますので、普通の方が読まれても効果はあります。

ただ、本当に読むべきなのは、何度も言うようですが「考え方」の部分に問題を抱えている方かと。

「なかなか受からない」という「結果」「原因」を、「外部」(「仕事が忙しい」「先生がよくない」)に求めるのか、それとも「内部」(自分自身)に求めるのか。

凄く深いところ本書の価値は潜んでいます。


特に資格試験を受ける方なら必読!

「一発合格!」を引き寄せる魔法の質問
日本実業出版社
発売日:2008-08-22
おすすめ度:4.5


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【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日) はてなユーザーの評価


【編集後記】

◆上記とは別の本ですけど、アマゾンキャンペーンのお知らせを。


祝増刷! Amazonキャンペーン&すぐれものレビューキャンペーンのお知らせ :『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』応援ブログ

期間は「8月27日(水)〜9月2日(火)」ということで、今日からです!

特典は、著者である久米さんが経営する久米繊維工業様が開発した「すぐやる! Tシャツ」

詳細は上記サイトをご覧下さいマセ!



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