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2008年08月08日

【それは仕様です】「悪夢のIT業界ジョーク集」




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の編集後記で触れた「ジョーク集」

アマゾンの「出版社からのコメント」から引用します。

パソコンや携帯電話が生活必需品になっている私たちの生活。日々IT機器に囲まれて仕事をしているプログラマやSEの方はもちろん、そうでない人でも、これまでに一度はバットでパソコンをたたき壊したい衝動に駆られたことがあるでしょう。そんなやり場のない苛立ちは、笑いで発散するのが最も実害の少ない方法です。仕事の合間に、移動中に、夜寝る前に、ニヤリと笑ってストレスを解消してください。

最近、スケジュールが結構タイトだった私も、頭をクールダウンさせることができました。

思わず「 (・∀・)ニヤニヤ 」すること、間違いなし(笑)?


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【目次】

はじめに
第一章 時代に取り残された人々のウソのようなホントの話
第二章 悲しきエンジニアの性
第三章 事件は家庭で起きている!
第四章 マイクロ○フトvs.全世界
第五章 PC依存症を救うには
第六章 IT時代の男と女
第七章 IF(イフ)の世界「もし○○が△△だったら・・・」


【所感などなど】

◆本書はその性格から言って、「ポイント列挙」するタイプの本ではありませんので、面白かったところをいくつかピックアップ。

・・・さ、さぼってるんじゃないんですからねっ(汗)!


■翻訳付き・エンジニアの言い訳文例集(抜粋)

「新しいアプローチを試みて尽力しております」・・・新しく雇った新人にやらせてます。

「仕様は、許容範囲内に収まっています」・・・適当に作ったので多少ズレています。

「初期の実験結果は、決定的なものではありません」・・・スイッチを入れたら吹っ飛びました。

「そのコンセプト全体を、白紙に戻さざるを得ません」・・・唯一状況を把握していた人間が辞めました。

◆サラリーマン時代に、結構システム改定書とか書いてて、やたら実行までに手間がかかったのですが、今考えたらそういうことだったのか。

いや、ウチに限ってそんなことは(汗)。

今さら疑心暗鬼


■映画に登場するコンピュータの不思議な法則(抜粋)

・モニタに映し出される文字は、すべて2センチ四方ほどの大きさである。

・ディスプレイは非常に明るく、登場人物の顔に投影されるのが常である。

・「ACCESS ALL SECRET FILES」と入力すれば、あらゆる情報にアクセスできる。

・世界一のセキュリティを誇るコンピュータに、ハッカーは30分以内で侵入することができる。パスワードは、数回試せば当たる。

・変電所、ミサイル発射基地、システム管理室などにある制御盤は、加熱すると発熱し、その後、数分以内に建物全体が爆発する

◆ディスプレイが異様に明るい、というのは言われてみれば確かにそうかも。

パスワードが簡単にクリアできるのは、まぁお約束なんで。

そして建物が爆発するというのも、大事なお約束(笑)。


■マイクロソフト製冷凍食品(抜粋)

◆本書の第4章で、大々的にマイクロ○フトをおちょくる(?)ジョークが連発されています。

中でも面白かったのが「マイクロソフト製冷凍食品」・・・って、伏字じゃないじゃん(爆)。

1.最初に袋を開けること。そうすることにより、冷凍食品に関するマイクロソフトの権利を認め、最大限に尊重することに合意したことになる。

3.電子レンジを使用する際は、マイクロソフト製冷凍食品に対応しているものでなければならない。

8.マイクロソフト製冷凍食品のパッケージは、幅は広くないが長さがあるため、一般的な家庭用電子レンジには入らないことが多い。この場合は、電子レンジ本体をプロフェッショナル版にアップグレードする必要がある。

11.5年前、マイクロソフトは特製デザートの導入を発表した。しかし、現時点では、そのベータ版さえリリースされていない。

この4章では、他にも「マイクロソフト・レストラン」「マイクロソフト住建サポートセンター」等の笑えるジョークがあります。

それもこれも、まぁ「マイクロソフト社が一人勝ち過ぎたから」、と言えないこともなく。


■パソコン製品キャッチコピーの本当の意味(抜粋)

オリジナル・・・他社のいいところを寄せ集めてみた。

革新的な・・・偶然見つけた。

業界初の・・・あまりにも無駄な機能なので、他社は開発していない。

次世代の・・・前作は失敗だったが、今度はうまく行きますように、という願いを込めて作られた。

従来品並みの性能・・・2割ぐらい処理能力が落ちたが、誤差の範囲。

満を持して・・・時間がかかりすぎて時流に乗り遅れた。

◆全部で26個あるんですが、このくらいで。

・・・パソコンのカタログをこう読み替えたら、とても買う気にはならなさそうな(笑)。


■もし自動車にOSが搭載されたら(抜粋)

◆第7章は「もしも」シリーズネタ。

その中からコレを選んでみました。

 もし自動車にオペレーティング・システムが搭載されたら、画期的な性能向上が図れるだろう(少なくとも理論上は)。以下、各OSが搭載された自動車の性能を検証する。

ウィンドウズME・・・目的地まで1キロメートルのところで警告音が出る。「車を強制終了しています」。気が付くと、家の駐車場に戻っている。

ウィンドウズXP・・・エンジンや駆動系が安定しているので、目的地まで安心して運転できる。ただしこれは、サービスパックを適用していればの話。

ウィンドウズ・ビスタ・・・運転席に座ると、突然のライト点滅とクラクションの爆音に驚く。

マッキントッシュ・・・カーナビで市役所を目的地に設定し、音声案内のとおりに進むと幼稚園にたどり着く。どうやら画像表示の解釈が独特で、縮尺がズレてしまうらしい。

当事務所においても、仕事でME使ってて、何度かひどい目にあった記憶が(遠い目)。

また、ビスタについては、もうちょっと違った意味での問題もあるような気がしますが、今さらどうしょうもないので省略(笑)。


■もしコップに牛乳が半分あったら(抜粋)

◆第7章から、もう一つこれも。

ちょっと長い(項目が多い)ので抜粋しまくりで。

楽観的な人・・・「コップには、半分も牛乳が入っています」

悲観的な人・・・「コップには、あと半分しか牛乳がありません」

PASCALプログラマ・・・「まず、牛乳の種類を定義しないことには・・・」

C言語プログラマ・・・「パックから直接飲むので、コップは不要です」

C++プログラマ・・・「牛から直接飲むので、コップは不要です」

BASICプログラマ・・・「まだ乳離れしていません」

IBM・・・「牛乳の開発からは、多くの利益が見込めないので、牛乳事業から撤退します」

アップル・・・「牛乳を霧状に噴射して虹を作りたいな」

マイクロソフト・・・「牛乳のアップグレードを、ご検討なさいませんか?」

・・・お後が宜しいようで(笑)。


【感想】

◆上記の部分では、引用する分量の関係上、抜粋しても意味が通るものだけピックアップしております。

実際の本書は、俗に言う「小話」も多く、それらと上記のようなネタとがうまく配置されていて、リズム感がある感じ(笑)。

小話は面白いものが結構あったものの、さすがに丸々引用すると結構な量になってしまうので、残念ながら今回は断念しました(涙)。


◆ところで、本書とは直接関係ないのですが、私個人の体験談を。

私の自宅のノートPCは、無線LAN接続なんですが、先日ちょっと不具合があった際には、「電話会社」「プロバイダ」「無線LAN機器製造メーカー」のどこに電話かけても「まず○○に電話をかけて■■を確認してから〜」と、ほとんど「たらい回し」状態になりました(汗)。

多分、それぞれの会社のサポートマニュアルが「そういう仕様」になってるので、しょうがないのだとは思うのですが。

しかも、それぞれの電話が繋がりにくかったり、言ってることが違ってたりと、違った意味でデスマーチ(涙)。

ちなみに、最終的には「電話会社の問題」という予想外の展開で終わったという。←未だ理解していない(汗)


◆さて、この手のネタとしては、英語翻訳モノでなくとも、純国産で色々な名作があります。

個人的に一番好きなのが、コレ(山下達郎の「クリスマス・イブ」の替え歌で)。

♪バグは夜更け過ぎに仕様に変わるだろう:小野和俊のブログ

♪ バグは夜更け過ぎに
♪ 仕様に変わるだろう
♪ サーバー・ダウン ケータイ・コール

♪ きっと誰もこない
♪ ひとりきりの客先
♪ メモリー・リーク コア・ダンプ

(後略)

はてブのコメントを見ても、笑えてない人が多いところが、また泣かせます。


◆ただ、この手の業界ネタは、IT系に限らず、その業界の方でないと100%は理解できないのが、ちょっとツライところ。

上記の所感で引用したネタでも、「C言語」「C++」と言われても、笑うべきところがわからなかった自分(汗)。

まぁ、ある程度のビジネス書オタとかでないと、「それって"返報性の法則"(笑)?」とか言われてもピンと来ないですから、おんなじですけどね。


◆本書は文庫本ということで、これからの旅行シーズンにはピッタリ!←また言うか(笑)

ギョーカイの方も、そうでない方も、ニヤリとすることウケアイ。

あまりに洒落にならなくて「笑えねー」となったらごめんなさい(汗)。




【関連書籍】

◆この手の本としては、かなり売れたと思われる1冊。



◆ネタ的にはこれも大変面白そう(笑)。

来年のエイプリルフールに備えて(早すぎ(笑))。



【関連記事】

◆ジャンル的に関連しているのはこれくらいかと。

【爆笑】「我が妻との闘争」呉エイジ(2007年12月02日)


【編集後記】

◆昨日は、築地本願寺の盆踊り大会に家族で行ってきました。

6cd183ca.jpg







暗くて私の携帯カメラではうまく撮れなかったのですが、まだ靴も履きなれていないムスコが、ヨチヨチ歩きながら手拍子を取っていて周囲の笑いを誘っていました(笑)。←親バカ気味

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久しぶりのヨメイラスト(笑)。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは。

この手のネタは大好きなので、つられに来ました〜

私にとっては、笑えないネタの方が多いけど、それでも笑い飛ばさずにはいられないのは、緊張感から抜け出したいせいでしょうか(苦笑)

「クリスマス・イブ」ではなかったですが、正月にそれに近い状態だったことが…(泣)
今思えば、なんであんなに忙しかったのかと思いますが。

テンぱっているときは、もー笑うしかないです〜
Posted by Sio @ Sio's Impression Blog at 2008年08月08日 11:36
               
>Sioさん

いらっしゃいませ〜。
この手の本は皆さんお好きかと思いきや、そうでもないんですね。
(´・ω・`)ショボーン
そんな中お越しいただき感謝です。
やはり技術系の方は、多かれ少なかれ、「クリスマス・イブ」になってるんですね〜。
お体には充分お気をつけて・・・。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年08月09日 01:49
               
すっかり遅くなってしまいましたが、講演会当日には、ステキなお花を頂戴し、ありがとうございました!直接お会いできなかったのは残念ですが、とても嬉しかったです。今後とも、よろしくお願いします。
Posted by 酒井穣 at 2008年08月16日 15:10
               
>酒井さん

こちらこそ、お伺いできずスイマセンでした。
お花、札があんなに大きいのが刺さっているとは知らず、失礼しました!
皆さんに、目立ちたがり屋と思われていそうな気が(汗)。
いつかお会いできるのを楽しみにしております!
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年08月18日 00:57