2008年07月31日
【勉強】「お悩み別・勉強法ブックガイド」@月刊asciiは要チェック!
【本の概要】
◆今日は、私が毎月購読している「月刊ascii」の2008年9月号の記事からお送りします。タイトルは「お悩み別・勉強法ブックガイド」!
何たって、「勉強法」のしかも「ブックガイド」っすよ(汗)!
◆鼻息荒い割には、実はこの号が発売されてからそろそろ1週間経つという点は置いといて(笑)、月刊asciiさんのページから、この部分について引用します。
私と同じ勉強本オタクの方なら、ぜひご覧下さいマセ!あなたの眠れる力を呼び覚ます お悩み別・勉強法の本
ちまたに溢れる勉強法の本。あなたにぴったりの1冊はどれ? いま、紀伊國屋書店で売れている40冊を一挙に紹介。最も支持を集めている著者4名が、自らの勉強法を指南する。

【目次】
「効率をアップしたい」荘司雅彦
「思考力に磨きをかけたい」細谷 功
「コミュニケーション力を身につけたい」山田ズーニー
「情報をうまく活用したい」奥野宣之
【内容】
■「効率をアップしたい」荘司雅彦
◆トップバッターは、当ブログではお馴染みの荘司雅彦さん。今回のラインアップの中では唯一ガチな勉強本を出されている方です。
その荘司さんのお話の中から引用。
いちばん大事なのは、勉強の目的です。何となく知識を身に付けたいとか漠然とスキルアップしたいなど、目標がない勉強は教養や趣味の世界。資格試験に合格、TOEICで高得点を取るといった具体的な目標を設定し、目標をクリアするために一生懸命勉強することが、いちばん効率的に力が付くと思っています。
◆おっしゃることは確かなんですが、実際に何らかのノルマなり、縛りがないと、なかなか「一生懸命」にはなれないものです(今の私自身とかw)。
ただし、いったんその気になっている方にとっては、荘司さんのこの本はすこぶる有用。
そういう意味で「実際に専門学校等で資格試験を受験される方」ならば、読んで損はありませぬ!
(参考記事:【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦)
◆なお、各セクションごとに、登場する著者さんが「セレクト3冊」として推薦されている本も、端折って(笑)1冊ずつ、併せてご紹介していきます。
荘司さんのところからはコレを!
●荘司氏セレクトより抜粋
人間関係や社会的事件などを心理学の観点から理論付けている。豊富な内容をすぐに実践できる優れた実用書。
◆一方、これまた各セクションごとに登場するのが、上記asciiさんのサイトでの紹介文にもあった、「紀伊國屋書店に聞いた売れてる勉強法の本とその理由」。
全40冊を丸ごと掲載するのはさすがにアレなので、当ブログでご紹介した本を中心に、セクションごとに何冊かピックアップしようかと(以後のセクションでも同じ様式)。
なお、引用部分は、紀伊國屋書店新宿南店の徳江係長のコメントです。
●紀伊國屋書店で売れてる本
◇「ブームの本流、オールマイティな勉強法を身につける」(抜粋)
(当ブログでの記事:【今年最後の衝撃!?】「効率が10倍アップする新・知的生産術」勝間和代)「(勝間さんに)紀伊國屋書店で講演をしていただいたときも、ひと言ひと言まったく無駄がなく、全部太字にしたい感じでした」
(当ブログでの記事:【勉強本の大本命】「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」勝間和代)「勝間さんは、常に一歩先を目指しているところがスゴイ!月1冊ペースで新刊を出しています」
■「思考力に磨きをかけたい」細谷 功
◆2番手は「地頭力」でお馴染みの細谷さん。残念ながら、当ブログではまだご紹介したことがございませんが、現在要注目のビジネス書著者さんのお一人です。
また、お話の最後にはこんな耳イタイお言葉も。思考法を変える。言うのは簡単ですが、どうやればいいのか。それが「結論から」「全体から」「単純に」考えることです。「フェルミ推定」は方法論のひとつで、こういう手順で考えるといいという単純な例。考え方の単純な縮図がわかれば、複雑な問題に対しても同じように適応するだけでいい。
◆確かに私も、「思考停止」していると感じることがままあります。私自身もそうですが、人は普段考えているようであまり考えていません。今まで通りだから、ネットで見たから、昔の経験から・・・という行動は頭を使っていません。大人は知識という「重荷」を背負っていますから、そこをリセットしないと。「知っている」ことと思考力は違うのです。
どうしても「ラクしよう、ラクしよう」と、なまける方向に行ってしまうという(汗)。
反省しきりでございます・・・。
●細谷氏セレクトより抜粋
●紀伊國屋書店で売れてる本
◇「地頭力をさらに鍛える」(抜粋)
(当ブログでの記事:【面接パズル】外資系企業がほしがる脳ミソ―採用試験の定番! 問題解決力を試す60問)「外資系企業への憧れは根強いようで、こういうタイトルの本は売れますね」
◇「経営者でなくとも問題解決力は必須」(抜粋)
(当ブログでの記事:【解決力】『ビジネスマンのための「解決力」養成講座』小宮一慶)「新書で非常に読みやすく、小宮さんファンも多いことから、よく売れています。ディスカヴァー携書は今後も注目です」
■「コミュニケーション力を身につけたい」山田ズーニー
◆このブログとしては、初登場の山田さん。かれこれ1年近く前にプチファイさんの記事で拝見して、結局まだ読んでないんですがー(汗)。
私の場合、何か考えても大抵「思いつき」レベルで終わることが多く、それがゆえに、他の方にメールして、「形あるもの」にして頂いたりするんですが(汗)。自分の意見が言えないとか文章に書けないのは、その前提となる考える力や、考えるためのちょっとした技術を鍛えていないからです。何が問題か、自分はどうしたいかなど筋道を立て問いを用意、自分自身にインタビューすることで、自分の中の思いを引き出し整理できます。
「1日1回」なら、このブログで続けてはおります。コミュニケーションは実技です。練習せずに急に大きなハードルは越えられません。逆に、日々小さなハードルでも越え続けていれば、「ここぞ」というとき伝わる筋力に必ずなります!1日1回、小さなことでも、自分の想いをきちんと言葉にして伝えることを続けてみましょう。
「自分の想い」というのが、「激オススメ!」とかでもよろしければ(汗)。
●山田氏セレクトより抜粋
メディア力の生みの親。広告業界で活躍する著者が人間の持つ法則をどう導き出したか。広告の切り口を語る。
●紀伊國屋書店で売れてる本
◇「スマートな話し方を身につける」(抜粋)
「ダイヤモンド社の話し方関連書籍にはCD付きのものが多く、これも例外ではありません」
◇「よいコミュニケーションは論理的思考から」(抜粋)
「まさにビジネス書の古典と言える本で、企業の経営者の方などが、お勧めの本として挙げているのもよく見かけますね」
■「情報をうまく活用したい」奥野宣之
◆最後は、今年「知的生産術」のシーンに飛び出してきた奥野宣之氏。私はこの記事で、初めてお顔を拝見しました。
考え方としては、非常に同意。僕自身はできるだけ頭を使いたくない。あれこれ覚えていたくないので、起こった出来事をノートに書くことは、頭の中から捨てているのと同じです。ファイリングと記憶はPCに任せる。(中略)
ある程度のロスや無駄は覚悟し、必要最低限できればいい。簡単なことはすぐやる。完璧を目指すより、続けることを目指して、ルールは自分で決め、自分だけの情報整理術を確立するといいと思います。
ちなみに私の場合、ブログで記事にしたら、その本は基本的には読み返さず、必要に応じてブログの方を見ております。
(参考記事:【100円ノート式】「情報は1冊のノートにまとめなさい」奥野宣之)
●奥野氏セレクトより抜粋
(当ブログでの記事:「ラクして成果が上がる理系的仕事術」 鎌田浩毅)具体的なメソッド方法論。企画書などを作るときに便利。誰もが漠然と持つ思考をわかりやすく整理してくれる。
●紀伊國屋書店で売れてる本
◇読書術に磨きをかける
(当ブログでの記事:「レバレッジ・リーディング」本田直之)「本田さんは監訳などでも多くの書籍に関わっていて、どうやって仕事をこなしているのか想像がつきません。」
◇情報整理は仕事術に通じる
(当ブログでの記事:【仕事力】ビジネスプロフェッショナルの仕事力)「小ぶりな装丁の本で、読みものとして気軽に楽しめます」
【感想】
◆「勉強法」というテーマとしては、著者さんに関して言うなら、なかなか斬新なセレクトだったかな、と。最初に書いたように、この中で俗に言う「勉強本のコーナー」に置かれる可能性があるのは、荘司さんのみ。
それだけ、今の世の中は「狭義」ではなく、「広い意味での勉強」が求められているんでしょうかね。
◆また、一方ではガチな勉強本自体、テクニック的には既存の本で、ほとんど網羅されている、という気がしないでもありません。
もちろん、著者それぞれのテイストやコンセプトは違うものの、そこから得られるノウハウについて言うなら、どの本もある程度は、似たようなことについて言及しなくてはいけないわけで(「過去問を解け」とか)。
逆に、ここ数年目にする「全く独自のやり方」や、「他の本と真逆」を売り物にしているかのような本は、私が知ってる限りはちょっとビミョウだったりします(汗)。
個人的には「目からウロコ」の勉強本が登場するのを期待してるんですが(笑)。
◆そして今回の特集でおもしろかったのが、紀伊國屋書店からのセレクト。
ここではほとんどご紹介しておりませんので、気になる方は、実際に「月刊ascii」の方でご確認下さい。
少なくとも私は、この部分だけは切り取って保存しておきます(笑)。
◆もちろん、この号の「月刊ascii」は他にも読みどころがいっぱい!
月刊ascii 2008年 9月号(2008年7月24日発売号)
これ以外にも好評連載等が目白押し(笑)!Features 1 感動インターフェイスに学べ! 売れる商品とサービスの新・法則60
Features 2 外国人投資家の波に乗れ 「日本買い」は外国人に聞け!
Features 3 あなたの眠れる力を呼び覚ます お悩み別・勉強法の本
Special Report
新世代ケータイ 日本上陸 ビジネスでiPhone 3Gを使う!
ネット論客が誌上対談!「ネットの野次馬」vs.「マスコミ」事件報道激変のゆくえ
米Fortune誌翻訳記事 グーグルは次はどこに行くのか?
Special Interview 野口悠紀雄 緊急インタビュー
買って損のない1冊でした!←毎月買ってますけど(汗)
【関連記事】
【祝掲載】ビジネスマンの強化書 vol.1―必ず勝ち抜ける仕事の方程式 (1)(2008年06月14日)【勉強法!】「プロの勉強法」もネタがいっぱい!(2008年03月31日)
【勉強法てんこ盛り】『「究極」の勉強法』は読みどころ満載!(2008年03月16日)
【編集後記】
◆リアル書店に行ったら、ハーバード・ポケットブック・シリーズの新しいラインアップが並んでいました。とりあえず、この2冊は気になる・・・。
キャリアとは、人生の早い段階に下した 一度限りの決定で決まるものではありません。 むしろ自分の職業的成長とともに繰り返し見直し、 再決定していくものなのです。 本書で紹介するさまざまなツールを使えば、 以下のことが可能になります。 ●キャリアアップのタイミングを見きわめる ●常に自分のスキルを見直して競争力を保つ ●自分に合ったキャリアアップの機会をピンポイントでとらえる
正直、このシリーズは実践重視というか、まとまり過ぎていて、あまり「読書を楽しむ」という感じがしないのがタマにキズ(笑)。←贅沢あなたはおそらく1日のかなりの時間を 社内外での交渉に費やしているのでは? 正式な会談での折衝から、 部下や従業員との非公式の話し合いまで、 その形はさまざまでしょう。 交渉を成功に導くためには 熟練した交渉術が不可欠です。 本書を読めば、 このようなことが可能になるでしょう。 ●交渉の基本タイプを理解する ●交渉を準備し、実践し、取りまとめる ●交渉相手との良好な関係を築き、維持していく

この記事のカテゴリー:「私と100冊の勉強本」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
この記事へのトラックバックURL
●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
この雑誌、分厚くないですか?
そのためちょい敬遠気味でした。
「感動インタフェース」は興味あります。
まずは書店でチェックしてみます!
当ブログでも、この月刊アスキーを取り上げています。
今回は結構発見や再確認できたことがありました。
・新しいものを求めても、画期的なものはないということ。
・目的を成し遂げるための目標に向かい、計画を立てて地道に、今すぐやりはじめるのが一番効率的だということ。
・完璧を目指しても、到底無理なので、どんどん次のことにパワーをまわす方がいいこと。
・奥野さんは、情報を一冊のノート『だけ』にまとめている訳ではないこと。
・このコメントを書くために、ブログを見返し、分かりにくい部分が見つかったこと。
・寝る前に更新すると、ミスが多く、朝起きてから読み返したあとアップする方がいいこと。
・山田ズーニーさんを男だと思い込んでいたこと^^;
・控えめに引用したら、smoothさんはもっと引用しており、安心するとともに自信がついたこと^^
8ページの特集から、これほどまでの気付きを得ることができると分かった事も収穫の1つでした。
ありがとうございました。
先日アメブロから引っ越しました。
名前だけじゃなく、色合いが近くてすみません^^
(月刊アスキー9月号紹介記事)http://dukedokugo.blog59.fc2.com/blog-entry-16.html
全文を太字にしたいって言うところで噴出してしまいました、イメージわきました笑
私もつい楽なほうに逃げがちです。地頭力を鍛えたいと思います。
外資系企業がほしがる・・・は本当に面白いですよね。左脳から煙がでます。
どの辺を基準にするかは別として、月刊アスキーは、決して厚い方ではないと思うんですがー。
少なくともトレンディよりは薄い(笑)。
>デューク読後さん
コメントありがとうございます。
うーんと、私も夜中に書いてから、見直さないで朝投稿して「あちゃー」ということもあります(笑)。
そして、デザインがかなり似てきてたのでちょっとビックリ(笑)。
黒背景はコンバージョン上、不利だって何度も言ってるのにぃ・・・(苦笑)。
>seahiroさん
「太文字にしたい」といわれたのは、紀伊國屋書店の方なので念のため(笑)。
それと、地頭力は読まんといかんなー、と深く反省しております。
いったん出遅れると、「今さら」感があって・・・。