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2008年05月26日

【直感力】『人生のすべてを決める鋭い「直感力」』リン・A・ロビンソン(著)本田 健(訳)


人生のすべてを決める鋭い「直感力」―問題解決の“最強のツール”が身につく本!
人生のすべてを決める鋭い「直感力」―問題解決の“最強のツール”が身につく本!

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、本田 健さんの最新翻訳本として、話題の1冊。

たまたま最近「一瞬の判断」という本を読んで、記事にしたばかりだったこともあり、書店で見かけた際に、直感を信じて(笑)購入してみました。

ただ、よくよく考えたら、既にLuckyUSさんがご紹介済みでしたね(アマゾンアタックしなくてスイマセン(汗))。


◆著者によると、直感とは

「知識や経験に裏付けされた瞬間的な判断の表出」

なのだとか。

本書では、その仕組みや訓練の仕方まで言及されています。

あなたは直感を活かしていますか?

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【目次】

これが問題解決の「最強のツール」!
「直感の声」をストレートに受け取る法
成功のチャンスに、すかさず反応する「直感のゴーサイン」
どんな場合でも「最善の答え」を引き出す質問力
直感が"身体感覚"として表われるとき
どんな難問も一瞬で解決する「内なるコンサルタント」
すごい「ひらめき」を生む超・気分転換法
その「夢」には"大事なヒント"が隠されている!
"打ち出の小槌"式にアイデアが飛び出す!
直感の大敵"ストレス"のうまい解消法!
直感人間の驚くべき「創造力」!
あなたの「内なるイノベーター(革新者)」を解き放て
ひと味違う!「直感式ブレーンストーミング」のすごい効果
「まばたきする間に」答えは出ている!
なぜかいつも成功する"直感営業マン"の横顔
万能の「内なる神(情熱)」が導くままに
「小さな常識」が「大きな成功」のジャマをする
「マンネリ」を打破する直感の使い方
「回り道」は失敗する
「自分が納得のいく人生」を生きる


【ポイント】

■直感の感じ方(抜粋)
●"身体の感覚"が変化する

胸のつかえ、ほてり、さむけ、「なんとなく身体が重い」

⇒本能的に何らかの異変を察知していることの表れの可能性が


●「プラス」と「マイナス」の感情になって表われる

⇒判断が正しい時は「安堵感」「情熱」「意欲」

⇒間違った方向に進もうとしている時は「重圧感」「憂うつ」「疲労感」


●夢の中で「答え」を教える

眠っている間に、創造的な解決策や、込み入った問題の答えや、新発明等をおもいつくこともある


■正しく「質問」する
⇒抱えている問題を解決するには、「直感に訴える答えを引き出す質問」に置き換える

⇒その場合、「はい」「いいえ」で答えられる質問ではなく、「どうすれば〜できるか」「〜するのにはどうしたらいいか」のように「自由回答形式」の質問をすることで、より具体的に問題の本質に迫る

⇒直感は正しい質問によって導かれ、それも心静かに、くつろいだ状態のときにやってくる


■ひらめきを生む気分転換法
●歩く

⇒答えが必要なのに八方ふさがりになってしまったときは、ウォーキングに出かける

⇒なるべくゆったりした気分で、無心になっているほうが直感はひらめきやすい


●パワーナップ

⇒15〜30分程度の仮眠は「パワーナップ」(元気の出る昼寝)と呼ばれ、その効果が注目されている

⇒コーネル大学のジェームズ・マース博士の言葉

「昼寝は、細部にまで気をめぐらせ、重大な判断をくだす能力を大いに高める」

パワー・スリープ 快眠力―この「眠りかた」で体と脳に奇跡が起きる!
三笠書房
James B. Maas(原著)井上 昌次郎(翻訳)
発売日:1999-02
おすすめ度:4.0


■「夢の教え」を利用するテクニック(抜粋)
ノートメモ帳を枕元に置いておく

判断すべき事柄問題の要点を紙に書き出し、1つの質問の形に凝縮させる

⇒最初から最後まで思い出せなくても構わないので、夢の断片だけでも書きとめておく


■"逆の視点"から見る
⇒直面している課題に対し、「逆の質問」に書き換える(例:「アジアにおける売上を伸ばしたい」⇒「アジアでこの製品が売れないようにするにはどうしたらいいか」

⇒その質問に対し、常識はずれで、独創的で突拍子もないアイデアを考える

⇒中でも面白いと思ったアイデアを2つ3つ選び、それを「逆」にする


■ピンチに平常心を取り戻す「フリーズフレーム」
「不安」があると直感は麻痺しやすい

⇒それを防ぐためのストレス対処法が「フリーズフレーム」

1 ストレスを感じる瞬間を"フリーズ"させる。つまり時間を止めるつもりで、客観的な視点から見るのである。問題が起きている状況を動画としてではなく、静止画像としてとらえ、その瞬間に頭の中で展開されている会話を停止させる。

2 気持ちは焦り、心は千々に乱れても、そういったことはできるだけ忘れるように心がけ、心臓のあたりに気持ちを集中させる。そこにエネルギーを集めるために、心臓で呼吸しているつもりになって、そのまま10秒以上、神経を集中させる。(以下略)


■「直感」と「創造性」の切っても切れない関係
⇒直感は創造性と同じところにあって、問題を解決し、決定し、創造性を発揮するための方向を示し、見識を与えてくれる

創造性は、直感的認識の結果として生じる新しい見方、あるいは手法であるともいえる


■「シン・スライシング(輪切り)」という考え方
●定義

⇒マルコム・グラッドウェルの言葉

人の潜在意識には、ものごとや人を見たときにその状況を「輪切り」として切り取り、過去の経験に問い合わせて、その傾向をほんの数秒で見抜く力が備わっている。シン・スライシングとはそのことだ。


●シン・スライシングを活用するための自分への3つの質問

どんな第一印象を持ったか

何を知らなければならないか

どういう行動をとればいいか


■"思い出の小道"を歩いて「直感」を鍛える
「直感を信じるべきだったのに、そうしなかったとき」のことを思い出すのは、「直感を信じてうまくいったとき」と同じくらい色々なことを教えてくれる


●自分への問いかけ(抜粋)

信じてはいけないと思ったのに信じてしまった人の名前を挙げ、そのときどういう兆候があったかどうしてそう思ったか思い出す

直感でその場から離れなければならないと思ったのに、そのまま進んでいったことがあるか?

なんとなくわかっていたのに、理屈をつけて間違った方向に行ってしまったことはあるか?


■究極の「成功の方程式」
⇒IBMの創立者、トーマス・J・ワトソンの言葉

 成功の方程式を教えてほしいというのか。実はとても簡単なことだ。失敗の数を倍に増やせばいいだけだ。失敗は成功の敵だと思っているかもしれないが、そんなことはない。失敗でやる気を失ってしまうか、それとも失敗から何かを学び取るかのどちらかだ。どんどん失敗すればいい。できるだけ失敗しろ。失敗を積み重ねたからこそ成功があることを忘れてはならない。


【感想】

◆本書を読む前は、「直感」というと、何ら論理性や合理性もなさそうに思ってましたが、そうでもないことがよく分かりました。

特に「シン・スライシング」という考え方。

これまた「潜在意識」なんて言っちゃうと「アレ」なんですが、要は過去からの蓄積で記憶の表層に出てこない部分の活用なわけですよね。


◆そういう自分も、書店で本を手にとって、ただパラパラめくっただけ、その本が『「来る」か「来ない」か』わかることがあります。

これも、過去のブログの記事1つ1つについて、アクセスがあったり、ご本が売れたり、という記憶の蓄積があるので、それらと照らし合わせての判断なのではないか、と。

もちろん、「来る」と思ったのは、単に自分好みの「装丁」「構成」だっただけで、読んでみたら「 _| ̄|○ ガックシ 」ということもあるんですがー(汗)。


◆それと「なるほど」と思ったのが、「直感の感じ方」のところ。

「身体の感覚の変化」「感情の変化」といったものも、頭ごなしに考えると「非合理的」っぽいですが、「知識や経験に裏付けされた瞬間的な判断の表出」だと考えたら、それは無視できません罠(汗)!

自分は比較的、物事の判断を直感的に行っている(単に「あまり考えてない」というハナシも(汗))方なんですけど、今後はそういったサインも見逃さないようにしたいです。


◆なお、上記ポイントで挙げた「パワーナップ」に関して、たまたま最近アルファブロガーの中島聡さんが、こういうエントリを上げてらっしゃいました。

理想のパワーナップ・チェアを求めて...

理想のパワーナップ・チェアを求めて、その2

私の場合は、サラリーマン時代から税理士試験受験時代にかけては、机にうっつ伏して15分くらい寝ていました(この場合、おでこが痛くなって自然に起きるという(笑))。

今は堂々と、昼休みに事務所のソファーで横になっていますが、何か(笑)?


◆最後に、上記「一瞬の判断」でも言及されていたこの本。



下記【関連記事】の通り、1度記事にしておりますが、ひょっとして再読の必要があるかも。

直感の世界は奥が深いです(汗)!

人生のすべてを決める鋭い「直感力」―問題解決の“最強のツール”が身につく本!
人生のすべてを決める鋭い「直感力」―問題解決の“最強のツール”が身につく本!


【関連記事】

【意思決定】「一瞬の判断」マイケル・ユシーム(2008年05月23日)

【潜在意識】『「もうひとりの自分」とうまく付き合う方法』石井裕之(2007年12月07日)

【発明】「発明家たちの思考回路」エヴァン・I・シュワルツ(2007年10月12日)

「寝るだけで夢がかなう仕事術」中井隆栄(2006年11月13日)

「成功者の絶対法則 セレンディピティ」宮永博史(著)(2006年09月17日)

『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』 マルコム・グラッドウェル (著)(2006年03月01日)


【編集後記】

◆これまた最近、リアル書店でゲットした1冊。


私の場合、複雑な検索というと「やたらとキーワードを増やしていく」しか能が無いのですが、もっと頭のいいやり方がある模様(汗)。


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この記事へのコメント
               
健さんが関わった直観力本なら見逃せませんね。
何か仕事に取り組む時は確かに直感で、いけそうかそうでないか読めるときが私もあります。その精度を上げるためにはやはり失敗もどんどんしないと〜。
Posted by ビルダーナース at 2008年05月26日 11:42
               
smoothさん、こんにちは。

ご紹介ありがとうございます。
すごい力作の紹介ですね。
信じる信じないはありますが、使わないともったいないかと。
自分なりの直感の感じ方をトレーニングするには最適な1冊ですね。

ちなみに著者のリンさんと本田健さんが8月に講演会・セミナーを開催するとか。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2008年05月26日 14:35
               
>ビルダーナースさん

ビルダーナースさんは、イメージ的には「理詰め」っぽいんですが(笑)。
そして私の場合は、やはり「直感的」というよりは、単に「何も考えてない」ヨカン(汗)。

>LuckyUSさん

記事自体は、本田さんが関与されたほかの本と同じく、章立てがキチンとなされているので、どこを拾うかだけだった気が(笑)。
そして講演会は気になるんですが、ヨメが許してはくれなさそう・・・(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年05月27日 01:13