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2008年05月11日

【時間畑】「LIVE HACKS! [ライブハックス!]」大橋悦夫


LIVE HACKS! [ライブハックス!]
ゴマブックス
大橋 悦夫(著)
発売日:2008-04-22


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「シゴタノ!」でお馴染みの大橋悦夫さんの最新刊。

ずい分前に注文したつもりが手違いで、購入しておらず、こんなに遅くなってしまいました(汗)。

既に私の知り合いで紹介された方もちらほら。

「【オススメ】LIVE HACKS!:大橋悦夫」:全米が泣いた!「起業家のためのへそまがりワンポイントアドバイス」さん

LIVE HACKS! ライブハックス! :たつをのChangeLogさん

時間とは「生産」するもの(LIVE HACKS! ):創造マラソンさん

・・・完全に出遅れております(汗)。


◆さて、今回のテーマはざっくり言うと「時間術」

大橋さんは「時間畑」という概念で説明してくださっています。

アマゾンの内容紹介から。

思い通りの成果を挙げている人の「時間畑」は肥沃であり、そうでない人の「時間畑」は不毛ということができます。
そして、実際の畑と同様に、放っておけば畑はどんどんやせていきます。
肥沃であり続けるためには、「時間畑」を耕し続け、タネをまき続け、肥料を与え続ける必要があるのです。

本書では、あなたの時間畑を育てて肥沃にする方法を紹介します。

実際読んでみて、かなりヤラレました(汗)!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

1 最優先課題を知る―自分の「時間畑」を知る
 人生の最優先課題を今すぐ言えるか?
 それは本当に最優先したいことだったのか? ほか

2 時間の使い方を改める―自分の「時間畑」を耕す
 時間の“献立”と“レシピ”を持っているか?
 時間のデッドスペースを効果的に活用しているか? ほか

3 望ましい行動を植え付ける―自分の「時間畑」にタネをまく
 本来するべき仕事を押しのけていないか?
 考えるだけで終わっていないか? ほか

4 「備え」を厚くする―自分の「時間畑」に肥料を与える
 インスタントノウハウに頼っていないか?
 勉強を始めるのは今の仕事が落ち着いてからにしよう、と思っていないか? ほか

5 成功を繰り返し再現する―自分の「時間畑」から収穫を得る
 今の仕事は自分を深く知る上で役に立っているか?
 今やっている仕事は無報酬でも継続できるか? ほか


【ポイント】

■この本の役割
「仕事を効率よくこなす」ことによって、あなたに「効果が出るまで続けられる自分」になってもらうこと

⇒そのためには時間を「消費するもの」から「生産するもの」に変える必要がある

⇒従来の考え方が「時間果実」であったとしたら、本書では「時間畑」であり、時間畑は「生産を旨」とする


■「最優先で取り組むべき課題」
●ワーク

「現在あなたが抱えている最優先で取り組むべき課題を髪に箇条書きで書き出してください。(5分)」


●このワークによるメリット(抜粋)

消える:書かれなくなったことは単なる思いつき

残る:繰り返し書かれることは本当にやりたいこと

始まる:書くことによって自動的に課題の解決が始まる


■時間のマトリクスの考え方
●各領域について

⇒「重要」かつ「緊急」:「第一領域」・・・「憂い」(「クレーム処理」等)

⇒「重要」かつ「緊急でない」:「第二領域」・・・「備え」(「勉強や自己開発」等)

⇒「重要でない」かつ「緊急」:「第三領域」・・・「穀潰し」(「多くの重要でない電話」等)

⇒「重要でない」かつ「緊急でない」:「第四領域」・・・「憂さ晴らし」(「現実逃避」等)


●関係性

「憂い」「備え」は、「備えあれば憂いなし」ということわざの通り、「備え」に時間をかけることによって、「受動」モードから「能動」モードにシフトして、「憂い」をへらすことができる

「憂さ晴らし」「受動」モードでの仕事が続くことによって「現実逃避」したくなる衝動であり、これも「憂い」を減らすことによって根絶できる

「穀潰し」は、せっかく蓄えた「備え」を無駄に食いつぶす行為なので、予防して防ぐ


■「配慮あるペナルティ」
オンラインDVDレンタルサービスは、月額固定料金制のため、上限まで借りれば安くなる反面、延滞料金はないものの、いつまでも返さないで入るとDVD1枚あたりのレンタル料金が高くつく(「配慮はするが容赦はしない」

⇒これは言い換えると、「一定期間の猶予が与えられていて、その間は一定の上限はあるものの、やり方次第でその猶予を最大限に活かすことができるレンタルサービス」(これは人の人生と同じフレームである!)

⇒損をしないために、1日1日を完全に使いきり、それによって「時間畑」から得られるはずの収穫を最大化すること!


■時間の"献立"と"レシピ"
●レシピ

やるべきことをやるべき順番に箇条書きで書いた紙を前日のうちに用意しておく

⇒翌朝、出社したら、まずその紙を見て、そこに書かれていることを上から順番に1つも飛ばすことなく淡々とやっていく


●献立

⇒やるべきことについて適切な組み合わせからなる「献立」を目的に応じて持っておく

⇒【例】「会議の献立」に含まれているレシピの例:「会議召集のレシピ」「根回しのレシピ」「議事録作成のレシピ」他


■「先送り」対策
●時間を"ローン"で買う

⇒人は、「やるべきだとは思うが、今は難しい」「あとで時間ができたらぜひやりたい」という時間の"ローン契約"を日に何度も締結している

⇒ローン契約を結ぶこと自体は悪くないが、問題は"完済"できないところ


●"ローン"をきっちり返すための3つのポイント(抜粋)

最初から「あと回し」にしない

「あと」がいつなのか日時レベルまで明らかにする


■記録に残して振り返る
⇒実践したことは可能な限り記録に残すことで、あとから役立てることができる

⇒「忙しい」という人でも、その忙しさは「穀潰し」「憂さ晴らし」によって引きおこされているかもしれないが、記録をとって振り返らない限り、それに気づくことはできない

⇒オススメなのが「4行日記」

1.事実 その日にあったことや自分がやったことを書く(出来事を記録する)
2.気づき その事実を通して気づいたことを書く(反省する)
3.教訓 その気づきから導き出されたことを教訓としてまとめる(次の行動の目標をつくる)
4.宣言 その教訓を活かして、できている自分の姿を描く(イメージを描く)



【感想】

◆本書のコンテンツは大変濃厚なんですが、紙面の関係で端折りまくってしまいました(スイマセン(汗))。

いやはや、すごい本ですよ、コレ(汗)。

各章ごとに5分〜10分程度のワークがあり、そのワークをキチンとこなしながら読んでいけば、時間の使い方が改善されることは間違いないと思われ。

「実践しやすさ」と、「仕組み作り」という、最近の2大トレンドのど真ん中に位置しており、こういう本こそ売れるべきではないでしょうか・・・と、ほとんど実践しないで本だけ読んでるワタクシが言っても説得力に問題が(涙)。


◆また、比喩についても、個人的にツボ入りまくり(笑)。

「7つの習慣」等でお馴染みの時間のマトリクスの4つの領域に、「憂い」「備え」「穀潰し」「憂さ晴らし」とつけたネーミングもさることながら、それによって関係性があきらかになるところなんぞは脱帽モノです。

同じように、「オンラインDVDレンタルサービス」を人生になぞらえるところも腑に落ちました

他にも「時間畑の四則計算」「時間畑を畝と通路に分ける」なんてフムフムと納得してしまう表現が多々。


◆なお、上記で挙げなかったポイントで「読んだ本の内容を仕事に活かす方法」というのがあって、これも参考になりました(詳しくは本書を)。

このブログの書き方にはちょっと活かしにくいのですが、ブログやmixi日記をやられていないで、アウトプットする機会がない方なら、ぜひ試して頂きたいところ。

あ、もちろんブログ等をやられている方でも、実践するという意味では、大橋さんのやり方の方が効果的だと思います。

ちなみにその次の章には「受講したセミナーの内容を仕事に活かす方法」というのがあって、こちらも自己投資マニアのアナタなら必見

・・・って、もったいぶって書かないみたいでスイマセン(汗)。


◆ちなみに、本書では、「俺と100冊の成功本」の聖幸さんをはじめ、鮒谷周史さん本田直之さん勝間和代さんといった、このブログではお馴染みの方々が登場されており、それもまた個人的にウレシイポイントの1つ。

特に聖幸さんは、ある章が「丸ごと聖幸さんがテーマ」(?)だったりするので、聖幸さんファンの方なら、そこだけは見逃せないかと(笑)。

聖幸さんが最近音沙汰ないので、聖幸さんの代わりに言っておきます。

「この本に出会えて、ツイてますっ!激オススメ!」


LIVE HACKS! [ライブハックス!]
ゴマブックス
大橋 悦夫(著)
発売日:2008-04-22


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【時間の投資】「レバレッジ時間術」本田直之 はてなユーザーの評価

「TIME HACKS!」小山龍介 はてなユーザーの評価


【編集後記】

◆今日のご本と一緒に読んでいただくと、より一層楽しめるのがコチラ。

Life Hacks PRESS vol.2
技術評論社
堀 E. 正岳(著)荒木 早苗(著)太田 憲治(著)大橋 悦夫(著)
発売日:2008-04-18
おすすめ度:4.0

上記でも触れたように『LIVE HACKS!』には、勝間さんや本田さんが登場されており、こちらでお二人のインタビューを併せて読むと「腑に落ちる」ことウケアイ。

逆に、この『Life Hacks PRESS vol.2』の大橋さん執筆部分を読んで共感された方なら、今日ご紹介の『LIVE HACKS!』はマストです!


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この記事へのコメント
               
大橋さんがどんな思いで仕事を
しているのかがわかる良書ですよね。

「仕事に生かす」という視点で
実践している人のパワーが感じ取れる
ので激オススメです。

Posted by ヨシザワ at 2008年05月11日 09:48
               
smoothさん、こんばんは!

「Life Hacks PRESS vol.2」と並行読みしたので二度楽しめたというか、腑に落ちる点がたくさんありました〜。
仕事で活躍されている方の言葉は強力ですね。これは凹んでいる場合ではないかも(笑)。

Posted by ニャロメ at 2008年05月11日 21:57
               
>ヨシザワさん

買いもらしてずい分遅くなってしまいましたが、マジでいい本でした(汗)。
同じ時間術系著者として、ヨシザワさんからもお墨付きですし(笑)。

>ニャロメさん

お!既に2冊読み敢行ですか(笑)。
さすがでございます。
出版社違うんですけど、2冊両方読んだほうが得るところ多いですよね(笑)。
私も4行日記くらいから始めたいな、と(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年05月12日 00:53
               
おじゃましました^^

もし よければ 私のblog も 見にきてくださいね(^^♪
Posted by あち at 2008年06月10日 21:01
               
>あちさん

まだ1記事じゃないですか〜。
宣伝はもうちょっと記事増やしてからの方がいいと思いますよ(笑)!
頑張ってください!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年06月11日 01:14