2008年05月06日
【服装戦略】『男の価値は「色」で決まる! 』今井志保子
【本の概要】
◆今日は、連休最後の日なのでちょっとユルめに。新書であるにもかかわらず、カラーイラスト満載のスーツスタイルのコーディネート指南本です(笑)。
・・・って、タイトルからはちょっとわかりにくいですね(汗)。
◆アマゾンの内容紹介から。
「スーツスタイル考えるのまんどくせー」という方(私含む(笑))なら、見ておいて損のない一冊です!ビジネスに勝つカラー戦略
人の第一印象を左右する情報は「視覚」から9割、中でも8割が「色」による効果とされています。
一見同じスーツ姿こそ、じつは千差万別、個性を生かす最良の武器。
どうせ1本のネクタイ、1枚のシャツを選ぶならば、もっと戦略的に色を選んでみませんか?
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
1 違いはどこに!?成功する人、しない人―見た目の“演出力”で男の価値は決まる
成功者は演出上手
第一印象を左右する"6秒"と"8割"の法則 ほか
2 今すぐ診断!価値のある男を作る色―人の心は「色」で動かされる
売れている商品と色の関係に学ぶ
"外見の色"は"中身の色"にする必要性 ほか
3 知らないと損をする!オトコマエに見える色―洋服の“色み”で顔色は変化する
ひとつの色で多彩に広がるバリエーション
色みの違いによるV.I.Pカラーのバリエーション ほか
4 誰でも即効、センスアップの配色マニュアル―お金をかけなくてもお洒落を楽しむために
センスに必要なのは、才能ではなくテクニック
ネクタイの色と相性のいいスーツとシャツの配色を知る ほか
5 実践!V・I・Pカラーを完璧に着こなす―訴求効果は“配色”しだいで高められる
考えるより実践するが易し
1週間のコーディネート計画を立ててみる ほか
6 もう悩まない!体型コンプレックスを視覚マジックで解消―洋服の色・形・柄で体型はカバーできる
目の錯覚を利用する
大変身!「小柄な体型」を長身に、バランスよく見せるテク ほか
【ポイント】
■スーツやネクタイはあなた自身のパッケージ
⇒缶ビールや缶飲料がヒットするか否かの別れ道には、パッケージによる第一印象の良し悪しがあることは否めない⇒なぜなら、いくら中身の味に自信があっても、外見のパッケージで購入を拒否されたら、勝負の土俵に立てない
⇒スーツやネクタイはあなた自身のパッケージに他ならない
自慢の中身をより多くの人にアピールし、愛され、親しまれ、そしてその価値を認められたいなら、外見を魅力的なパッケージで装い、まずは第三者に受け入れてもらえることから始め、勝負の土俵に立つ権利を獲得する必要があるでしょう。
■V・I・Pカラー
●V・I・Pカラーとは⇒「Visual(視覚的な)」「Impression(印象を)」「Produce(演出する)」の略
⇒あなたの"演出力"を高める「中身の色」と、その中身を連想できる「外見の色」の複合
●5W1Hチェックシート・ステップ1
⇒5W(WHO,WHAT,WHEN,WHERE,WHY)の各項目に、自分をアピールしたい人や場面、目的を書き出す
●5W1Hチェックシート・ステップ2
⇒ステップ1で書き出した場面において、HOW TO(どのように)あなたは見られたいのか、印象づけたいのかを、各群の各ワードの中から訴求テーマに当てはまる言葉を見つけ、○をつける
⇒例:A群(積極的、行動的etc)、B群(社交的、健康的etc)、E群(誠実、聡明etc)、K群(堅実、温厚etc)
⇒ステップ2のA〜L群の各ワードにつけた丸の数を数え、V・I・Pカラーを決定する
■肌の色のメカニズム
⇒私たちの肌の色は主に、メラニンとヘモグロビンの2つの色素の量で決まっている⇒肌が黒い人はメラニンの量が多い
⇒日焼けをすると真っ赤になる人はヘモグロビンの量が多い(褐色の小麦色になる人はヘモグロビンの量が少ない)
⇒本書では「手のひら」「腕の内側」「唇」「白目と虹彩」「髪」の色みと「髪質」「髭質」を診断し、2つのカラータイプを判定して、コーディネートしていく
■センスアップのための配色
⇒センスの要となるネクタイを引き立たせるためには、背景となるスーツとシャツの相性のいい配色をマスターする必要がある●シャツ
⇒初心者なら、シャツの色は白の無地を
⇒ただし、白はごまかしがきかない色なだけに、生地や仕立ての良し悪しや、ネクタイのセンスが目立ってしまう
⇒中級者なら、スーツとシャツを同系色の濃淡配色にする
●センス良く見えるネクタイの法則
⇒ネクタイの柄は、シンプル・イズ・ベスト(ソリッド柄、ストライプ柄、ドット柄等)
⇒柄の配色は、V・I・Pカラー×スーツ・シャツの色
⇒顔立ちに合わせて色の濃淡を決める
■クールビズスタイル攻略法
⇒ポケットチーフを取り入れる⇒衿に立体感のあるシャツを選ぶ(ボタンダウンカラーのシャツ等)
■カジュアルスタイル攻略法
⇒人の視線は顔まわりに集中することから、V・I・Pカラーは上半身で取り入れる⇒配色は3色以内に抑える
■体型コンプレックスを視覚マジックで解消
⇒小柄な体型⇒ぽっちゃり体型
⇒華奢な体型
⇒かなり細かく書かれているので、詳細は本書を(笑)!
【感想】
◆たまに新書でも図が多いものもありますが、本書の場合それに加えて、テーマが「色」なだけに、カラフルなイラストが満載で、見ていて(「読んでいて」ではなく(笑))楽しかったです。今までこのブログでも何度か申し上げているように、私は手持ちアイテムのほとんどがモノトーンであり、かつ、カジュアルアイテムにいたっては、黒ばかりということもあり、正直「色」に関しては、それほど関心がありませんでした。
ただ、そんな私でも、仕事で人に会うときにはスーツ姿にネクタイをしているわけですから、本書にあるV・I・Pカラーは意識した方が良さそうです。
今度調査の立会いの際には、赤系のネクタイでもしていこうかと(笑)。
◆また、個人的にはそのV・I・Pカラーよりも、生まれながらに持つ身体色による区分けの方が気になりました。
ヘモグロビンの多い、少ないで分ける2パターン(本書では「プラチナタイプ」「ゴールドタイプ」と命名されています)によって、V・I・Pカラーで選ぶ際にも色めが変わってくると言う・・・(汗)。
例えば、同じ青であっても、選ぶべきカラーはちょっと違うんですね。
これは、V・I・Pカラーがオレンジの場合の一例(向かって右がプラチナタイプで、左がゴールドタイプ)。
本書にはこんな感じで12色分のイラストが収録されています。
ただ、この画像だとオレンジの色めの違いがわかりにくいですね(涙)。
◆というわけで、本書に収録されているそれぞれのタイプに合うカラー見本を(笑)。
上がゴールドで下がプラチナです。
これだと違いが何となくわかるんじゃないでしょうか(笑)?
本書ではこのカラー見本を、お店のスタッフに見せて相談するよう提案しています。
確かに口で言ってもわかりにくいですから、そのやり方は大いにアリかと。
◆そして思いっきりカットしてしまった、「体型別コーディネート」に関しては、標準体型以外の方にとっては、読みどころの一つ。
今までこの手の内容を読まれたことがない方なら、立ち読みでもいいですから(笑)、目を通しておくと良いと思います。
・・・逆に、色め関係については、多分立ち読みしてもしょうがないんですがー(涙)。
◆従来、この手のコーディネート関連の服飾本は、ある程度マトモなものであれば、単行本が多かったと記憶しているのですが、本書の場合、新書でこれだけのコンテンツをカバーしているというのが、なかなかすごいと思います。
ぶっちゃけ、新書って文庫本より文字数少ないのに値段がそれなりにするのはどうなのよ、と思っているワタクシですが、カラー満載な本書の値段は納得、というか、むしろ安い(笑)。
コーディネートにお悩みの方なら、結構オススメ!
【関連記事】
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「スーツの法則―抜き出る男は第一印象で差をつける」中島 渉(著) (2006年04月18日)
【編集後記】
◆昨日リアル書店でゲットした1冊。ビジネスヒント系ということで、個人的にはツボのヨカン(笑)!
ご声援ありがとうございました!
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色彩検定でもとりたいところです。
でも・・・色弱なんですよねぇ(笑
新書でカラー表示ページまであったら、確かに費用対効果は高そう。
感覚で説明してもわからない男性には、こういうマニュアル的な内容で説明した方が説得力もあるかな??
大丈夫です!
私もモノトーンだけでもやっていけてます!
あと、どーせ、この本に載ってるカラーシート見せちゃえば同じですから。
>ビルダーナースさん
記事で書いてて、上手く伝わったかどうか不安であります(汗)。
実際に実物をご覧になると「ナルホド」となるのではないか、と。