2008年04月27日
【コンサル流】『明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法 』小宮一慶
【本の概要】
◆今日お送りするのは、最近著作がガンガン出版されている、小宮一慶さんの最新作。一足先に、bestbookさんが紹介されてらっしゃいましたが、私も遅ればせながら参戦です(汗)!
外出先から戻る途中のスタバにて読了。←しっ、仕事は(汗)?
◆本書のキーワードは「目標達成」。
ただ、「小ネタ」好きのワタクシと致しましては、アマゾンの内容紹介のこの部分がヒット(笑)。
果たして売れっ子コンサルタントさんの仕事術とはいかなるものか(汗)?「仕事力」アップの方法として、ノートやメモの取り方、メールの返信法、新聞の読み方、電車に乗るべき時間帯、普段持っている鞄の中身から机の上の片づけ方、資料整理のコツまで、「事務処理能力」や「段取り力」を上げる小宮さんこだわりのノウハウを写真付きで公開します。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
第1章 目標具体化力がつく小さな行動習慣
1.月間目標を立てる
2.高層マンションを見たら階数を数える
3.月末には預金残高を確認する
4.人を誉める。もし誉められなかったら、1年間左手に輪ゴムをはめる
第2章 時間管理力がつく小さな行動習慣
5.3年連用日記をつける
6.休日は1時間だけ将来のために使う
7.一次会には行くが、二次会には行かない
第3章 仕事力がアップする小さな行動習慣
8.必要なメールはその場で返信をする
9.ノートをいつも持っておく
10.混んだ電車には極力乗らない
11.仕事に関係のない雑誌をつねに鞄に入れておく
12.飛行機に乗ったら落語を聞く
13.若いうちは雑用を進んで引き受ける
第4章 人を動かす力がつく小さな行動習慣
14.タクシーのお釣りの小銭は受け取らない
15.ニコニコする
16.座右の書を持ち、寝る前に少しずつ読む
17.言い訳をしない
【ポイント】
■成功している人の生活パターン
⇒成功している人はとにかく具体的で、メジャラブル(測定可能)である⇒正しい努力をしている
⇒成功を信じて継続している
「正しい考え方」という土台を持ち、その土台の上に、メジャラブルに目標を立て、具体的に行動するなど「正しい努力」をコツコツと積み重ねられるかどうかが、成功と失敗を分ける大きな違いなのです。
■成功と失敗は紙一重の積み重ねの差
⇒コピー用紙の束は、0.1ミリあるかないかの厚さの紙を、500枚とか1000枚積み重ねてできている⇒薄い紙でも積み重ねるとそれだけの厚さになり、他と差がつく
⇒成功のためには、まず、「正しい努力」とは何かを知り、それを「積み重ねる」ことを行う
■積極思考が成功の大前提
⇒ネガティブな感情を持つ時間を少なくすれば、それだけポジティブなことを考えている時間が増え、「積極思考」となる⇒修行をしても怒りの感情をゼロにすることはできないが、早く終わらせることはできる
⇒左手首に輪ゴムをしておき、怒りの感情やネガティブな感情が出たら、それを引っ張って手を離すことにより、その感情を断ち切る
⇒積極思考かどうかの見極め方は、自分の近くにいる人を心から誉めることができるかどうか
人の良い面が見える人は、ものごとにチャレンジするときに「できる」面を見るのだと思います。何かものごとをやってみようと思うときには、「できる」と思う面と「できない」と思う面がありますよね。積極思考の人は、その「できる」面を見る。人ならばその人の良い面を見るのです。だから人を心から誉めることができるのです。
■ノートをいつも持っておく
⇒メモは、まず自分のために正確に記録をとるという利点がある⇒さらに、メモを取ると「相手に好印象を与える」ことができる
⇒人と約束したことは、どんなに小さなことでも書き留める習慣をつける
■新聞は1面から読む
⇒新聞は、1面のトップ記事から読者に知ってほしい順番で記事を載せている⇒見出しだけでよいので、1面から、政治、経済、国際のほとんどすべての見出しを目の中に入れていく
⇒社説も取り上げている項目だけは見る
⇒3日や3ヵ月で効果が出るとは思わないが、3年、10年と続けていると、新聞を後ろから読んでいる人とは、世の中の動きのとらえ方が格段に違ってくる
■人に道を尋ねられることがあるか?
⇒知らない人から見て「この人はいい人そうだ、道を知っていそうだ」と思われることが大切⇒利害関係のない、たまたま道ですれ違った人から一瞬で好意を持たれる、少なくとも警戒されないかどうか
⇒能力があって、さらに人に対する温和な対応、その両方ができてこそ、ビジネスマンとして、そして人間としての本当の成功がある
■『道をひらく』を読む理由
⇒ひとつは、もちろん内容が素晴らしいから⇒もう一つの理由は、松下さんがビジネス界で成功したから見開き2ページの短い文章が集められたものですが、いちいち納得することばかりです。困難なとき、自信をなくしかけたとき、うまくいったとき、それぞれにわたしにメッセージを与えてくれます。
⇒失敗学を学ぶヒマがあったら、まず成功事例を学んだほうがよい
【感想】
◆上記で挙げたbestbookさんの記事にもあるように、本書に述べられていることのほとんどが実践可能なもの。具体的には、各小見出しの終わりに「実践行動」として、「ToDo」がリスト化されているのですが、通常の仕事術系の本に比べると、かなりハードルが低いように感じます。
逆に、そこだけを先に読んでしまうと、本書全体が凡庸に感じられてしまう恐れが(汗)。
もっとも、「何でそうする必要があるのか」を知った上でやるのと、そうでないのとでは、効果も大きく違ってくるのだと思います。
◆結局、それら行動の一つ一つは、上記の「成功と失敗は紙一重の積み重ねの差」にあるように、ほんの紙一枚分の効果しかないものなのでしょう。
ただし、「一枚の紙」と同様に、積み重ねていくと大きな差になるものばかりです。
そういう意味では「裏ワザ」とか「劇的な効果」といったフレーズとは無縁の世界かと(笑)。
◆ただ、最近は「内容が高度か」ということよりも、「実践して結果を出せるか」という方向に、流れが向いているように感じます。
最近の泉正人さんの本もそうなんですが、本書も、どこかで跳ねたら、ドカンと売れるのかもしれません。
逆に、「仕事術の本だけでダンボール1箱以上あります」なんて人(え?私ですか(汗)?)がニヤリとする本では、何十万部も売れたりしないんでしょうね(笑)。
◆ちなみに個人的に響いたのが、「自分の近くにいる人を心から誉めることができるか」というお話。
以前、「ほめ言葉ハンドブック」の記事のところで書いたように、自分が誉められ下手なものですから、人を誉めるのも相変わらず下手(汗)。
それって、結局「積極思考じゃない」ということですよね。
この辺を克服しないと、成功はできないのだと、強く思った次第。
地道に積み重ねて成功したいアナタに!
【関連記事】
【コンサルタントの視点】『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』小宮一慶(2007年10月24日)【仕事術】「最短で結果が出る超仕事術」荘司雅彦(2008年04月13日)
【仕事術】「もっと短時間で仕事を片づける方法」岡本象太(2007年12月29日)
【脳的仕事術】「快ペース仕事術」佐々木正悟(2007年12月05日)
【仕事術】できる人のスピード仕事術(2007年06月07日)
【編集後記】
◆投稿が遅くなってスイマセン(汗)。自宅の無線LAN回線が不調で、結局職場まで来て投稿しております。
・・・って言っても歩いて15分くらいなんですが(笑)。
無線機器のメーカーは基本的に電話サポートが繋がらないので、どうするべきか考え中。
とりあえずは、今はリビングで有線接続しているのですが、さすがにブログはできませぬ〜(汗)。
ご声援ありがとうございました!
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非常に読みやすく実践しやすい本で読んだワタシもビックリ☆左手に輪ごむパチパチを実践中です!
あと旅行先などでもやたらと人に道を聞かれることが多くて、なぜだ??と悩んでいたのですが!喜ばしいことのようで安心しました(笑)。
記事を紹介いただき、ありがとうございます。
本書のウリはお書きになっている通り、実行可能性ですね。
ブレイクすれば、(本を読んだ人)x(実際に実行する人の割合)の数は多くなりそうなので、潜在的に社会的価値が高い本だと思います。
ブログを読ませていただいている印象では、smoothさんは誉め上手だと思いますが(笑)。
小宮先生でしたら、もっと小難しいこと書けるハズなんですよ。
そこをあえて(?)この内容を書いたということは、何やら狙っているのではないか、と。
個人的には、この手の内容だったら、新書で出すのも手かなと思ったんですが。
それと、道を聞かれる、という話では、私も結構聞かれる方です。
特に外人さんに(汗)。
1度、横浜で1日に3回外人さんに道聞かれたことがありましたよ(涙)。
>bestbookさん
「実行可能性」については、bestbookさんのパクリですが、何か(爆)?
私は基本「実行したくてもできない」方なので、あまりその辺は重視しないで読書しております(汗)。
んで、bestbookさんの記事読んで、「なるほど、そういう見方をしなくては」と思った次第ですが(笑)。
それと確かに私は「ブログ書いてるときは」誉めることを意識してました(爆)!
でもそれって、アサマシ(ry